SlideShare a Scribd company logo
1 of 32
Download to read offline
ロボットおよび制御システムの開発の
 ための新規プラットフォームの提案

      2011年11月16日
         技術本部
    プラットフォーム研究会


    © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
目次

1.   プラットフォーム研究会の紹介
     ・   概要、沿革、事業計画、平成23年度の活動成果と予定
2.   ロボット技術の動向
     ・   特定分野における標準化団体、RTミドルウェアの特徴、ROSの特徴
3.   新規プラットフォームの提案
     ・   ロボット技術に関する現状の取り組み、動向、課題、仮説、新規プラットフォームの
         提案、 OpenEL for Robotの概要、ロードマップ


■    参考資料
     ・   コンピュータ・通信分野における標準化団体




                                                                      2
               © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
1. プラットフォーム研究会の紹介
   プラットフォーム研究会の紹介


                    3
1.1 プラットフォーム研究会の概要




               ロ
               ボ
               ッ
               ト
               W
               G




                     4
1.1 プラットフォーム研究会の概要

■    設立:2000年                              ■        参加企業・団体
■    目的:プラットフォームの事例、                              (株)コア
     特性等の評価、利活用の指針                                (株)エヌデーデー
     策定                                           アップウィンドテクノロジー・インコーポレ
                                                  イテッド
■    委員:計27名                                      (地独)東京都立産業技術研究センター
    研究会:27名                                       有限会社シンビー
    ロボットWG:9名                                     図研エルミック株式会社
■    アドバイザー                                       東芝システムテクノロジー株式会社
    首都大学東京:武居直行                                   東海ソフト株式会社
    名古屋工業大学:佐野明人、坂口正道                             株式会社ビッツ
    (独)産業技術総合研究所:神徳徹雄                             株式会社ブライセン
                                                  株式会社パトリオット
■    産学官連携コーディネーター
                                                  株式会社フィット・デザイン・システム
    (地独)東京都立産業技術研究センター
                                                  株式会社YCC情報システム
                                                  株式会社セントラル情報センター



                                                                       5
                © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
1.2 プラットフォーム研究会の沿革

■   2000年、JASA東京支部の有志により、Linux研究会が発足
    ・   組込みLinuxに関する技術動向の調査を実施し、報告書を発行
    ・   「エンベデッドシステム関連ソフトウェア技術動向調査
        Embedded Linuxにおける技術動向 -平成13年度動向調査報告書-」(平成14年3月)
■   2002年10月、エンベデッドソフトプラットフォーム研究会に改名
    ・   組込みシステムのプラットフォームに関する技術動向を調査し、報告書を発行
    ・   「エンベデッドプラットホームにおける動向調査
        Embedded Platformにおける技術動向-平成14年度動向調査報告書-」(平成15年3月)
■   2003年、プラットフォーム研究会に改名
■   2006年4月、「図解 組込みシステム用語早わかり」(オーム社)を出版
■   2007年、プラットフォームの技術動向を調査
    ・   「Androidの及ぼす影響」を発行
        http://www.jasa.or.jp/top/intro/chart/pdf/android.pdf
■   2008年、ビジネスモデルについて研究
■   2009年、プラットフォームリーダーシップについて研究
■   2010年、オープンイノベーションについて研究
■   2011年、標準プラットフォームの提案に着手

                                                                                6
                         © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
1.3 プラットフォーム研究会の事業計画

■    平成23年度は、下記の3つのテーマを設定し、次世代の共通基盤となる技
     術や考え方の探究を行う。
    ① プラットフォームによる日本の組込みソフトウェア産業の飛躍を考える
       — 「プラットフォーム・リーダーシップ」と「オープンイノベーション」の輪講での成果を
           生かし、日本の組込みソフトウェア産業や情報通信産業を飛躍させるためのサー
           ビスプラットフォームについて検討し、まとまった時点でJASA
                                     JASAホームページにて公
           ビスプラットフォームについて検討し、まとまった時点でJASAホームページにて公
           開する。
    ②   プラットフォームを選定し深堀を行う
        — 『産業構造ビジョン2010』戦略5分野の先端分野からロボットを取り上げ、具体的な技
           産業構造ビジョン2010 戦略5分野の先端分野からロボット
                   2010』            ロボットを取り上げ、具体的な技
                         JASAとしてリファレンスとなるプラットフォームを提案
          術や戦略について深く調査し、 JASAとしてリファレンスとなるプラットフォームを提案
          する
    ③   トレンドや最新技術の動向について情報を共有する
        — プラットフォームを基軸とした最新トレンド情報を調査して持ち寄り、会員同士で情報
          共有するとともに、技術媒体等に投稿して一般公開も図る。




                                                                       7
                © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
1.4 平成23年度の活動成果と予定
    平成23年度の活動成果と予定
      23

■   合宿を1回実施(2011/4/14-15:TJK箱根の森)
■   ロボットWGおよび研究会を6回実施
■   第1回(2011年5月12日)
    ・   ETロボコン2011に関する情報交換および計画策定、ロボット勉強会を実施、研究対
        象分野の検討、成果発表会の発表資料の査読
■   2011/5/26:JASA主催技術本部成果発表会にて発表
    ・   「オープンイノベーションの実現を支援するプラットフォームの考察」
■   第2回(2011年6月23日)
    ・   「UTOSを用いたETロボコンの開発」セミナーを実施、モデリング手法に関する検討、
        リアルタイムOS勉強会を実施、JASA会員の保有技術を活用する新規プラット
        フォームの検討
■   第3回(2011年7月21日)
    ・   ETロボコンのモデリングの検討、 「オブジェクト指向」勉強会を実施、各社保有技術
        の調査、ロボット研究の動向調査
■   第4回(2011年8月22日)
    ・   ETロボコンのモデリングの検討、首都大学東京の武居准教授による「ロボット研究
        紹介」を実施、発表資料の査読

                                                 8
1.4 平成23年度の活動成果と予定
    平成23年度の活動成果と予定
      23

■   第5回(2011年9月22日):
    ・   「ETロボコン」勉強会を実施、ETロボコンのモデリング例の発表、発表資料の査読
■   2011年9月23,24日:ETロボコン東京地区大会に参加
■   第6回(2011年10月13日):
    ・   OpenEL for Robotの仕様検討、発表資料の査読
■   2011年11月16日: ET2011にて成果発表
■   第7回(2011年11月24日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会
■   第8回(2011年12月22日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会
■   第9回(2011年1月19日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会
■   第10回(2011年2月16日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会
■   第11回(2011年3月22日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会




                                                  9
1.5.平成23年度の活動成果
1.5.平成23年度の活動成果
    平成23

■    新聞・雑誌等のメディアで研究発表を4回実施
    ・ CQ出版:Interface 2011年5,6,7,9月号
      — 技術者から見たビジネスとしての組み込み業界
            第一回:オープン・イノベーションの意義は?
            第二回:知財権がオープン・イノベーションを可能にする
            第三回:知財戦略で勝つ差別化を
            第四回:知財戦略と国際標準化の関係は?(最終回)




                                         10
[参考]第1回ロボットWG(2011/5/12)の様子
 参考]  回ロボットWG(2011/5/12)の様子
           WG(2011/5/12)
■   参加者数:8名(主査を含む5名が20代の技術者)
■   実施項目
    ・   ETロボコンの紹介と模擬コース上でのデモ走行を実施(年度前半はETロボコンを
        題材に活動予定)
    ・   二足歩行ロボットの紹介
■   首都大学東京の武居直行准教授(研究分野:人間支援ロボティクス、
    触覚テクノロジー、柔軟メカトロニクス、水中ロボティクス)がアドバイザ
    ーに就任




                                                                      11
               © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
2. ロボット技術の動向


               12
2.1 特定分野における標準化団体

■   3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)
    ・   第三世代携帯電話(3G)システムの仕様の検討・作成を行うプロジェクト
■   W3C(The World Wide Web Consortium)
    ・   World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進する非営利団体
■   OMG(Object Management Group)
    ・   分散オブジェクト指向システムの標準化を推進する業界団体
■   (社)電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses)
    ・   日本の携帯電話やデジタル放送に関する標準規格策定を行っている業界
        団体
■   (社)情報通信技術委員会(The Telecommunication Technology
    Committee)
    ・   情報通信ネットワークに係る日本国内標準を作成している業界団体




                                                               13
2.1 特定分野における標準化団体

■   The Khronos Group, Inc
    ・   さまざまなプラットフォームやデバイス上で、ダイナミックなメディア・オーサリング/
        プレイバックを可能とする、オープンな業界標準APIの策定を行う非営利団体
    ・   OpenGL, OpenCL, OpenGL ES, OpenGL SC, EGL, COLLADA, WebGL, OpenKODE,
        OpenVG, OpenMAX, OpenSL ES, OpenWF等の仕様を策定
■   T-Engineフォーラム
    ・   次世代組込みOSの仕様策定・研究・開発等
    ・   uCodeの仕様策定・研究・開発等
■   TOPPERSプロジェクト
    ・   次世代組込みOSの仕様策定・研究・開発等
■   Willow Garage社
    ・   ROS(
        ROS(Robot Operating System)
                            System)
■   (独)産業技術総合研究所
    ・   RTM(
        RTM(Robot Technology Middleware)
                             Middleware)




                                                                          14
2.2 ロボット技術に関する動向

■   RTミドルウェアがOMGで承認
    ・   RTコンポーネントのオブジェクトモデル仕様が、2007年9月にOMG Robotic
        Technology Component Specificationとして正式にOMGの標準規格となった
    ・   OpenRTM-aistはこのOMG RTC Specificationに準拠したソフトウエア
■   「ロボットの世界的リーダー目指す米国」( ウォール・ストリート・ジャー
    ナル日本版2010年11月5日)
    ・   http://jp.wsj.com/IT/node_144601#
    ・   米航空宇宙局(NASA)による「Robonaut 2」(R2)
    ・   米行政予算管理局(OMB)と米科学技術政策室(OSTP)は、2012年度にオバマ政
        権が重点的に予算を振り向ける戦略的研究開発分野の一つとして「ロボット」を特
        定
    ・   米政府による「RTD2(Robotics Technology Development and Deployment)」計画
    ・   米国立衛生研究所(NIH)、米科学財団(NSF)、国防省傘下の国防高等研究計画
        局(DARPA)、国土安全保障省(DHS)、農務省(USDA)の5省庁が連携
    ・   「From Internet to Robotics(インターネットからロボットへ)」




                                                                     15
2.2 ロボット技術に関する動向

■   「日本の組み込み技術を世界一にするために」(日経エレクトロニクス
    2011年6月13日号)
    ・   欧州と米国で組み込みソフトウェア技術に関連する国家プロジェクトが進行中
    ・   2004年、EUがARTEMIS(Advanced Research & Technology for Embedded
        Intelligence and Systems)プロジェクトを開始
    ・   2006年、米NSF(National Science Foundation)がCPS(Cyber Physical Systems)プロ
        ジェクトを開始
    ・   日本はどうすべきか?
■   【ET West】トヨタ自動車、自動車やサービス・ロボットの安全規格を
    OMGで提言へ(Tech On、2011年6月17日)
    ・   自動車やサービス・ロボットなど消費者が直接接触するタイプの機械製品の安全規
        格について、ソフトウエア関連の標準化団体であるOMGでの標準化を目指すことを
        明らかに
    ・   標準化活動の開始を呼びかけ




                                                                           16
2.3 ロボット技術における現状の取り組み

■   世界中で数々のプロジェクトが同時進行
■   (独)産業技術総合研究所によるRTM(Robot Technology Middleware)
    http://www.openrtm.org/
                                                              注目!
■   米国Willow Garage社によるROS(Robot Operating System)
    http://www.willowgarage.com/pages/software/ros-platform
■   Player
    http://playerstage.sourceforge.net/
■   YARP
    http://eris.liralab.it/yarp/
■   Orocos
    http://www.orocos.org/
■   Carmen
    http://carmen.sourceforge.net/
■   Orca
    http://orca-robotics.sourceforge.net/
■   MOOS
    http://www.robots.ox.ac.uk/~mobile/MOOS/wiki/pmwiki.php
■   Microsoft Robotics Developer Studio
    http://msdn.microsoft.com/en-us/robotics/default.aspx

                                                                    17
RTミドルウェアの特徴
     2.4 RTミドルウェアの特徴
■      RTミドルウェアとは、コンポーネントの組み合わせでロボットを開発する、ソフトウェアプ
       ラットフォームの総称
■      コンポーネントとは、ロボットの機能要素の単位。共通化されたインターフェースを持つ
■      産総研RTミドルウェアプロジェクトが、コンポーネント間の通信規格
                                 コンポーネント間の通信規格を策定
                                 コンポーネント間の通信規格
■      実装例:OpenRTM-aist、OpenRTM.NET、OROCOS、Gostai-RTC、RTC-Liteなど

                                                   共通化された
                                                  インターフェース:
                                                     ポート




                                                 電圧データの通信




                                                                    RTミドルウェアによるRTシステムインテグレーション
                                                                    http://openrtm.org/openrtm/ja/content/ より引用
    位置データの通信
http://www.openrtm.org/openrtm/ja/content/rtコンポーネントアーキテクチャ より一部改変して引用


                                                                                                             18
ROSの特徴
2.5 ROSの特徴

■    ROSとは、Nodeの組み合わせでロボットを開発するためのミドルウェア実装の名称
■    よく使われる組込み関数、ノード間の通信、パッケージ管理などの機能を提供する
■    RTMのような、ノード同士の接続はおこなわないおこなわない
■    NodeはServiceやTopicを提供する。各Nodeは必要に応じてTopicをSubscribeする。
■    米国 Willow Garage 社が、主に研究・開発・管理


                                    ROS
                      カメラ画像                      ドア開閉
                       Topic                     Service


                                                                      Reply

         Publish      Subscribe      Subscribe
                                                           Request



    カメラNode        車輪Node         脚Node      ドアサービスNode              Node

                                                                            19
RTミドルウェアと
       ミドルウェアとROS
 2.6 RTミドルウェアとROS

                        RTミドルウェア
                        RTミドルウェア                         ROS
                  オブジェクトの通信規格
    名称の範囲                                    実装されたミドルウェアの名称
                  (OMGが管理)の総称
      目的                  分散システム開発支援、コードの再利用促進
    機能の単位         コンポーネント                    ノード
                  Linux、FreeBSD、Windows、 Mac
     対応OS                                    Linux
                  OS X、TOPPERS ASP
     対応言語         C++、Java、Python            C++、Java、Python
    開発ツール         GUIツールが主                   CUIツールが主
                                             TopicのPublishとSubscribe,
システムインテグレーション方法   コンポーネント上のポートの接続
                                             ServiceのRequestとReply




                                                                    20
RTミドルウェアと
      ミドルウェアとROS
2.6 RTミドルウェアとROS

                   RTミドルウェア
                   RTミドルウェア          ROS

                              ノードの状態管理は実装依存、
             世界標準としての普及       言語毎にコーディングスタイル
                              が異なる


             開発環境によって開発言語が制約を受ける場合がある
    課題       開発言語によって開発環境が制約を受ける場合がある
             同じ種類・用途のセンサーでもチャンネル数などが統一されていな
             い
             アクチュエーター(モーターなど)も同様
             A/D、D/Aのビット数もハードウェアに依存し、標準化されていない
             →非競争領域で苦労することが多い




                                           21
新規プラットフォームの提案
3. 新規プラットフォームの提案


                   22
Groupによる
                   によるOpenGL(Graphics Libraries)の例
  3.1 Khronos GroupによるOpenGL(Graphics Libraries)の例

  ■          Open GLでは、glxxx()のようなインターフェースを定義し、描画処理に
             おけるクロスアーキテクチャおよびクロスプラットフォームへの対応を
             実現
  ■          グラフィックスプロセッサ、OS、言語の違いを吸収
  ■          組み込み用途には、サブセット版のOpen GL ES(Embedded Systems)
             を策定
  ■          ゲームアプリケーションの例
         ・     Open GL ESを利用するアプリケーションはクロスプラットフォームで動作可能




              互換                互換                互換             互換                互換
  Game               Game              Game             Game            Game              Game
Open GL ES         Open GL ES        Open GL ES        Open GL        Open GL ES        Open GL ES
   PSP                PS3               3DS              PC            Android            iPhone




                                                                                           23
3.2 仮説
                           ソフトウェア部品の組み合わせ
                           時に問題が発生しないように、
                              実装するための仕様
                               が定義できたら

  多種多様なハードウェア(セ
                                                                 OpenGLのような
  ンサー、モーター等)に近い
                                                                   使いやすさ
     共通レイヤー
                                                                   があったら
      があったら
                                    OpenEL
                                 (Embedded
                                  Libraries)
                                   for Robot
デバイスドライバをはじめ既存のソフトウェアを異な                           異なるハードウェア上のLEDを点灯させたり、モー
                                  で解決!
るシステムに移植するにはかなりの工数が必要                              ターを動作させるだけで、何日も費やすこともあった
だったのが短期間で可能に!                                      のが解決!


     プログラム             プログラム                      プログラム               プログラム
   (モーター制御、    互換    (モーター制御、                   (センサー制御、    互換      (センサー制御、
  制御アルゴリズム、         制御アルゴリズム、                  解析アルゴリズム、           解析アルゴリズム、
  アプリケーション等)        アプリケーション等)                 アプリケーション等)          アプリケーション等)
     Open EL          Open EL                    Open EL             Open EL
    A社のモーター          B社のモーター                    C社のセンサー             D社のセンサー

          異なるメーカーのモーターでも                              異なるメーカーのセンサーでも入力や
          制御方法の違い等を吸収                                 入力値の解析方法の違い等を吸収

                                                                               24
3.3.1 Open ELとRTMとの関係およびOpen EL導入のメリット
             ELとRTMとの関係および
                   との関係およびOpen EL導入のメリット

  ■      低いレイヤーで標準化することにより、ロジックの互換を実現
  ■      組み合わせ時の動作を保証
  RTコンポーネント                  RTコンポーネント           RTコンポーネント                   RTコンポーネント
   フレームワーク                    フレームワーク             フレームワーク                     フレームワーク

    プログラム                       プログラム             プログラム                         プログラム
                        互換                                          互換
  (モーター制御、                    (モーター制御、          (センサー制御、                      (センサー制御、
 制御アルゴリズム、                   制御アルゴリズム、         解析アルゴリズム、                     解析アルゴリズム、
 アプリケーション等)                  アプリケーション等)        アプリケーション等)                    アプリケーション等)
    Open EL                    Open EL                Open EL                  Open EL

  A社のモーター                     B社のモーター            C社のセンサー                      C社のセンサー




         RTコンポーネント           RTコンポーネント    RTコンポーネント             RTコンポーネント
          フレームワーク             フレームワーク      フレームワーク               フレームワーク

           プログラム                プログラム        プログラム                 プログラム
         (モーター制御、             (モーター制御、     (センサー制御、              (センサー制御、
        制御アルゴリズム、            制御アルゴリズム、    解析アルゴリズム、             解析アルゴリズム、
        アプリケーション等)           アプリケーション等)   アプリケーション等)            アプリケーション等)
              Open EL          Open EL      Open EL               Open EL

          A社のモーター             B社のモーター      C社のセンサー               C社のセンサー

  コンポーネントの組み合わせ時の動作を保証!
RTコンポーネントの組み合わせ時の動作を保証!
                                                                                    25
3.3.2 APIの例(C言語の場合)
      APIの例(C
         の例(

■   elLedOn(0xF)・・・4つのLEDを点灯
■   elLedOff(0x8)・・・1つのLEDを消灯
■   elLedBlink(0x1, 2000)・・・一番端のLEDを2秒間隔で点滅
■   elMotorPowerOn・・・電源ON
■   elMotorPowerOff・・・電源OFF
■   elMotorSetSpeed(240)・・・回転速度の設定
■   elMotorSetDirection()・・・回転方向の指定
■   elMotorRotate()・・・指定した方向、角度だけ回転




                                              26
コードの例(C
3.3.3 コードの例(C言語の場合)

#include<openel.h
         openel.h>
         openel.h

int main(void)
{
         while(1) {
                   elLedOn(0x1);
                   sleep(1);
                   elLedOff(0x1);
                   sleep(1);
         }
         return 0;
}




                                    27
Robotのビジョン
3.4 OpenEL for Robotのビジョン


                     移植作業工数
                       の削減
                      →コスト削減




                     ビジョン
          すり合わせ型
          から組み合わ
                   制御システム      再利用性の向
                                 上
            せ型へ    のソフトウェア     →品質向上
          →生産性向上
                   の実装仕様を
                     標準化

                     組込みソフト
                     ウェア産業の
                      活性化




                                        28
Robotの概要
3.5 OpenEL for Robotの概要

■   OpenEL for Robotは、センサー入力やモーターへの出力等、機器制
    御のためのAPIを標準化し、ソフトウェアの移植性、再利用性、生産性
    を向上するための仕組みである。


                                  OpenELレイヤーにより、使用するデバイスに変更
          RTコンポーネント               が生じても上位レイヤーは設計変更不要!

           RTミドルウェア               elMotorPowerOn(), elMotorSetAngle(),
                                  elMotorPowerOff(), elMotorSetSpeed() 等のAPI
      通信                          OpenELのレイヤーでセンサーやモーターなどの
    ミドルウェア            OpenEL      デバイスの違いを吸収
                 OS               デバイスベンダーまたは受託会社が実装

             Hardware




 センサーA   センサーB   モーターA    モーターB



                                                                          29
Robotのロードマップ
   3.6 OpenEL for Robotのロードマップ
                  製品安全、モデルベース開発、形式手法等JASAの複数の委員会が連携



                                        自動車業界や
                                        電機メーカーと協業

                 (社)ロボット学会や
                 (社)ロボット工業会と協業
                                                    OpenEL for
    (独)産業技術研究所、
    (地独)東京都立産業技術
                                                    xxx
    研究センター、                     OpenEL for          自動車、家電等
    首都大学東京、                                         各種産業機器に
                                Robot 1.0
    名古屋工業大学等と協業                                     対応
                                産業用ロボット、
    新規委員の募集                     各種制御システム
                  OpenEL for    に対応
                  Robot 0.1
                  ETロボコンの走行
                  体NXTに対応
                 大学・研究機関、   デバイスベンダー、    自動車業界、
                 JASA会員間で評価 ロボットメーカー等で評価 電機メーカー等で評価

2011/11       2012/3           2013/3           2014/3


                                                                 30
参考資料:コンピュータ・通信分野における標準化団体

■   国際的な団体
    ・   ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)
    ・   IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気会議)
    ・   ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信機構)
    ・   IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc:電気電子学会)
■   各地域の団体
    ・   CEN(European Committee for Standardization:欧州標準化委員会)
    ・   Ecma International(元欧州電子計算機工業会)
    ・   ETSI(European Telecommunications Standards Institute:欧州電気通信標準化機
        構)
■   各国内の団体
    ・   ANSI(American National Standards Institute:米国規格協会)
    ・   NIST(National Institute of Standards and Technology:米国国立標準技術研究所)
    ・   CEA(Consumer Electronics Association:全米家電教会)
    ・   DIN(Deutsches Institut für Normung:ドイツ規格協会)
    ・   BSI(British Standards Institution:英国規格協会)
    ・   JSA(Japanese Standards Association:日本規格協会)

                                                                                  31
ご清聴ありがとうございました。

JASAへのご入会、プラットフォーム研究会およびロボット
JASAへのご入会、プラットフォーム研究会およびロボット
WGへのご参加、
  へのご参加、OpenEL     Robotに関するお問い合わせ
WGへのご参加、OpenEL for Robotに関するお問い合わせ
は、下記までお願いいたします。

   (社)組込みシステム技術協会 本部事務局
   〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町1-8-12
           東京実業厚生年金会館8F
    TEL : 03-5821-7973 FAX : 03-5821-0444
           E-mail : jasainfo@jasa.or.jp

                                            32

More Related Content

What's hot

集中型か分散型か
集中型か分散型か集中型か分散型か
集中型か分散型かMugen Fujii
 
機械学習・ディープラーニング、ITの実装スキル学ぶ方法(と私の場合)
機械学習・ディープラーニング、ITの実装スキル学ぶ方法(と私の場合)機械学習・ディープラーニング、ITの実装スキル学ぶ方法(と私の場合)
機械学習・ディープラーニング、ITの実装スキル学ぶ方法(と私の場合)小川 雄太郎
 
Teaser - Re-collection of embedded software QA in the last decade
Teaser - Re-collection of embedded software QA in the last decadeTeaser - Re-collection of embedded software QA in the last decade
Teaser - Re-collection of embedded software QA in the last decadeYasuharu Nishi
 
機械学習システムの品質保証に向けた課題とコンソーシアム活動
機械学習システムの品質保証に向けた課題とコンソーシアム活動機械学習システムの品質保証に向けた課題とコンソーシアム活動
機械学習システムの品質保証に向けた課題とコンソーシアム活動Hideto Ogawa
 
Paradigm shifts in QA for AI products
Paradigm shifts in QA for AI productsParadigm shifts in QA for AI products
Paradigm shifts in QA for AI productsYasuharu Nishi
 
SQiP2016発表資料_プロセス改善の黒歴史(slideshare共有版)
SQiP2016発表資料_プロセス改善の黒歴史(slideshare共有版)SQiP2016発表資料_プロセス改善の黒歴史(slideshare共有版)
SQiP2016発表資料_プロセス改善の黒歴史(slideshare共有版)Adachi Kenji
 
同値分割ってなんだろう?
同値分割ってなんだろう?同値分割ってなんだろう?
同値分割ってなんだろう?Yasuharu Nishi
 
名古屋こわい 企業の枠にとらわれない人材育成
名古屋こわい 企業の枠にとらわれない人材育成名古屋こわい 企業の枠にとらわれない人材育成
名古屋こわい 企業の枠にとらわれない人材育成Kiyoshi Ogawa
 
医療機器ソフトウェア開発を対象とした包括的アセスメントのケーススタディ
医療機器ソフトウェア開発を対象とした包括的アセスメントのケーススタディ医療機器ソフトウェア開発を対象とした包括的アセスメントのケーススタディ
医療機器ソフトウェア開発を対象とした包括的アセスメントのケーススタディMasanori Kaneko
 
最近のディープラーニングのトレンド紹介_20200925
最近のディープラーニングのトレンド紹介_20200925最近のディープラーニングのトレンド紹介_20200925
最近のディープラーニングのトレンド紹介_20200925小川 雄太郎
 
QA4AI JaSST Tokyo 2019
QA4AI JaSST Tokyo 2019QA4AI JaSST Tokyo 2019
QA4AI JaSST Tokyo 2019Yasuharu Nishi
 
20140828qpitsプライベートセミナー趣旨
20140828qpitsプライベートセミナー趣旨20140828qpitsプライベートセミナー趣旨
20140828qpitsプライベートセミナー趣旨QPITS_Official
 
SORACOM Conference "Discovery" 2018 | E4. 現場で”結果を出す”IoT活用の進め方 〜SORACOMユーザーとイン...
SORACOM Conference "Discovery" 2018 | E4. 現場で”結果を出す”IoT活用の進め方 〜SORACOMユーザーとイン...SORACOM Conference "Discovery" 2018 | E4. 現場で”結果を出す”IoT活用の進め方 〜SORACOMユーザーとイン...
SORACOM Conference "Discovery" 2018 | E4. 現場で”結果を出す”IoT活用の進め方 〜SORACOMユーザーとイン...SORACOM,INC
 

What's hot (14)

集中型か分散型か
集中型か分散型か集中型か分散型か
集中型か分散型か
 
機械学習・ディープラーニング、ITの実装スキル学ぶ方法(と私の場合)
機械学習・ディープラーニング、ITの実装スキル学ぶ方法(と私の場合)機械学習・ディープラーニング、ITの実装スキル学ぶ方法(と私の場合)
機械学習・ディープラーニング、ITの実装スキル学ぶ方法(と私の場合)
 
Teaser - Re-collection of embedded software QA in the last decade
Teaser - Re-collection of embedded software QA in the last decadeTeaser - Re-collection of embedded software QA in the last decade
Teaser - Re-collection of embedded software QA in the last decade
 
機械学習システムの品質保証に向けた課題とコンソーシアム活動
機械学習システムの品質保証に向けた課題とコンソーシアム活動機械学習システムの品質保証に向けた課題とコンソーシアム活動
機械学習システムの品質保証に向けた課題とコンソーシアム活動
 
Paradigm shifts in QA for AI products
Paradigm shifts in QA for AI productsParadigm shifts in QA for AI products
Paradigm shifts in QA for AI products
 
SQiP2016発表資料_プロセス改善の黒歴史(slideshare共有版)
SQiP2016発表資料_プロセス改善の黒歴史(slideshare共有版)SQiP2016発表資料_プロセス改善の黒歴史(slideshare共有版)
SQiP2016発表資料_プロセス改善の黒歴史(slideshare共有版)
 
同値分割ってなんだろう?
同値分割ってなんだろう?同値分割ってなんだろう?
同値分割ってなんだろう?
 
名古屋こわい 企業の枠にとらわれない人材育成
名古屋こわい 企業の枠にとらわれない人材育成名古屋こわい 企業の枠にとらわれない人材育成
名古屋こわい 企業の枠にとらわれない人材育成
 
医療機器ソフトウェア開発を対象とした包括的アセスメントのケーススタディ
医療機器ソフトウェア開発を対象とした包括的アセスメントのケーススタディ医療機器ソフトウェア開発を対象とした包括的アセスメントのケーススタディ
医療機器ソフトウェア開発を対象とした包括的アセスメントのケーススタディ
 
NLPソリューション開発の最前線
NLPソリューション開発の最前線NLPソリューション開発の最前線
NLPソリューション開発の最前線
 
最近のディープラーニングのトレンド紹介_20200925
最近のディープラーニングのトレンド紹介_20200925最近のディープラーニングのトレンド紹介_20200925
最近のディープラーニングのトレンド紹介_20200925
 
QA4AI JaSST Tokyo 2019
QA4AI JaSST Tokyo 2019QA4AI JaSST Tokyo 2019
QA4AI JaSST Tokyo 2019
 
20140828qpitsプライベートセミナー趣旨
20140828qpitsプライベートセミナー趣旨20140828qpitsプライベートセミナー趣旨
20140828qpitsプライベートセミナー趣旨
 
SORACOM Conference "Discovery" 2018 | E4. 現場で”結果を出す”IoT活用の進め方 〜SORACOMユーザーとイン...
SORACOM Conference "Discovery" 2018 | E4. 現場で”結果を出す”IoT活用の進め方 〜SORACOMユーザーとイン...SORACOM Conference "Discovery" 2018 | E4. 現場で”結果を出す”IoT活用の進め方 〜SORACOMユーザーとイン...
SORACOM Conference "Discovery" 2018 | E4. 現場で”結果を出す”IoT活用の進め方 〜SORACOMユーザーとイン...
 

Similar to OpenEL for Robot(Japanese)

ROBOMECH2017 RTM講習会 第1部・その1
ROBOMECH2017 RTM講習会 第1部・その1ROBOMECH2017 RTM講習会 第1部・その1
ROBOMECH2017 RTM講習会 第1部・その1openrtm
 
190605 01
190605 01190605 01
190605 01openrtm
 
131111 東工大授業「ロボット技術」資料
131111 東工大授業「ロボット技術」資料131111 東工大授業「ロボット技術」資料
131111 東工大授業「ロボット技術」資料openrtm
 
Japan Robot Week 2016 RTM講習会 第1部
Japan Robot Week 2016 RTM講習会 第1部Japan Robot Week 2016 RTM講習会 第1部
Japan Robot Week 2016 RTM講習会 第1部Noriaki Ando
 
東京工業大学「ロボット技術・ロボットミドルウェア」
東京工業大学「ロボット技術・ロボットミドルウェア」東京工業大学「ロボット技術・ロボットミドルウェア」
東京工業大学「ロボット技術・ロボットミドルウェア」NoriakiAndo
 
160705-w01 RTミドルウエア講習会・早稲田大
160705-w01 RTミドルウエア講習会・早稲田大160705-w01 RTミドルウエア講習会・早稲田大
160705-w01 RTミドルウエア講習会・早稲田大openrtm
 
200520 ユビキタスロボティクス特論
200520 ユビキタスロボティクス特論200520 ユビキタスロボティクス特論
200520 ユビキタスロボティクス特論NoriakiAndo
 
131017 cnr研究会 ando
131017 cnr研究会 ando131017 cnr研究会 ando
131017 cnr研究会 andoopenrtm
 
2020年10月29日 プロフェッショナルAI×Roboticsエンジニアへのロードマップ
2020年10月29日 プロフェッショナルAI×Roboticsエンジニアへのロードマップ2020年10月29日 プロフェッショナルAI×Roboticsエンジニアへのロードマップ
2020年10月29日 プロフェッショナルAI×RoboticsエンジニアへのロードマップNVIDIA Japan
 
Rtミドルウェア講習会@名城大 20140624 1
Rtミドルウェア講習会@名城大 20140624 1Rtミドルウェア講習会@名城大 20140624 1
Rtミドルウェア講習会@名城大 20140624 1openrtm
 
iREX2015 RTM講習会
iREX2015 RTM講習会iREX2015 RTM講習会
iREX2015 RTM講習会openrtm
 
2015RTミドルウエア講習会
2015RTミドルウエア講習会2015RTミドルウエア講習会
2015RTミドルウエア講習会openrtm
 
Robomec2015講習会 150517 01
Robomec2015講習会 150517 01Robomec2015講習会 150517 01
Robomec2015講習会 150517 01openrtm
 
1.コース概要
1.コース概要1.コース概要
1.コース概要openrtm
 
160705-01 RTミドルウエア講習会・名城大
160705-01 RTミドルウエア講習会・名城大160705-01 RTミドルウエア講習会・名城大
160705-01 RTミドルウエア講習会・名城大openrtm
 
OpenRTM概要
OpenRTM概要OpenRTM概要
OpenRTM概要openrtm
 
RTミドルウエア: OpenRTM-aist概要
RTミドルウエア: OpenRTM-aist概要 RTミドルウエア: OpenRTM-aist概要
RTミドルウエア: OpenRTM-aist概要 openrtm
 
先駆者に学ぶ MLOpsの実際
先駆者に学ぶ MLOpsの実際先駆者に学ぶ MLOpsの実際
先駆者に学ぶ MLOpsの実際Tetsutaro Watanabe
 
201110 01 Polytech Center 1
201110 01 Polytech Center 1201110 01 Polytech Center 1
201110 01 Polytech Center 1openrtm
 
ROBOMECH2023 RTミドルウェア講習会 第1部
ROBOMECH2023 RTミドルウェア講習会 第1部ROBOMECH2023 RTミドルウェア講習会 第1部
ROBOMECH2023 RTミドルウェア講習会 第1部openrtm
 

Similar to OpenEL for Robot(Japanese) (20)

ROBOMECH2017 RTM講習会 第1部・その1
ROBOMECH2017 RTM講習会 第1部・その1ROBOMECH2017 RTM講習会 第1部・その1
ROBOMECH2017 RTM講習会 第1部・その1
 
190605 01
190605 01190605 01
190605 01
 
131111 東工大授業「ロボット技術」資料
131111 東工大授業「ロボット技術」資料131111 東工大授業「ロボット技術」資料
131111 東工大授業「ロボット技術」資料
 
Japan Robot Week 2016 RTM講習会 第1部
Japan Robot Week 2016 RTM講習会 第1部Japan Robot Week 2016 RTM講習会 第1部
Japan Robot Week 2016 RTM講習会 第1部
 
東京工業大学「ロボット技術・ロボットミドルウェア」
東京工業大学「ロボット技術・ロボットミドルウェア」東京工業大学「ロボット技術・ロボットミドルウェア」
東京工業大学「ロボット技術・ロボットミドルウェア」
 
160705-w01 RTミドルウエア講習会・早稲田大
160705-w01 RTミドルウエア講習会・早稲田大160705-w01 RTミドルウエア講習会・早稲田大
160705-w01 RTミドルウエア講習会・早稲田大
 
200520 ユビキタスロボティクス特論
200520 ユビキタスロボティクス特論200520 ユビキタスロボティクス特論
200520 ユビキタスロボティクス特論
 
131017 cnr研究会 ando
131017 cnr研究会 ando131017 cnr研究会 ando
131017 cnr研究会 ando
 
2020年10月29日 プロフェッショナルAI×Roboticsエンジニアへのロードマップ
2020年10月29日 プロフェッショナルAI×Roboticsエンジニアへのロードマップ2020年10月29日 プロフェッショナルAI×Roboticsエンジニアへのロードマップ
2020年10月29日 プロフェッショナルAI×Roboticsエンジニアへのロードマップ
 
Rtミドルウェア講習会@名城大 20140624 1
Rtミドルウェア講習会@名城大 20140624 1Rtミドルウェア講習会@名城大 20140624 1
Rtミドルウェア講習会@名城大 20140624 1
 
iREX2015 RTM講習会
iREX2015 RTM講習会iREX2015 RTM講習会
iREX2015 RTM講習会
 
2015RTミドルウエア講習会
2015RTミドルウエア講習会2015RTミドルウエア講習会
2015RTミドルウエア講習会
 
Robomec2015講習会 150517 01
Robomec2015講習会 150517 01Robomec2015講習会 150517 01
Robomec2015講習会 150517 01
 
1.コース概要
1.コース概要1.コース概要
1.コース概要
 
160705-01 RTミドルウエア講習会・名城大
160705-01 RTミドルウエア講習会・名城大160705-01 RTミドルウエア講習会・名城大
160705-01 RTミドルウエア講習会・名城大
 
OpenRTM概要
OpenRTM概要OpenRTM概要
OpenRTM概要
 
RTミドルウエア: OpenRTM-aist概要
RTミドルウエア: OpenRTM-aist概要 RTミドルウエア: OpenRTM-aist概要
RTミドルウエア: OpenRTM-aist概要
 
先駆者に学ぶ MLOpsの実際
先駆者に学ぶ MLOpsの実際先駆者に学ぶ MLOpsの実際
先駆者に学ぶ MLOpsの実際
 
201110 01 Polytech Center 1
201110 01 Polytech Center 1201110 01 Polytech Center 1
201110 01 Polytech Center 1
 
ROBOMECH2023 RTミドルウェア講習会 第1部
ROBOMECH2023 RTミドルウェア講習会 第1部ROBOMECH2023 RTミドルウェア講習会 第1部
ROBOMECH2023 RTミドルウェア講習会 第1部
 

Recently uploaded

クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfクラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfFumieNakayama
 
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案sugiuralab
 
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?akihisamiyanaga1
 
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成Hiroshi Tomioka
 
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)Hiroki Ichikura
 
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...博三 太田
 
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)UEHARA, Tetsutaro
 
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineerYuki Kikuchi
 
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfAWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfFumieNakayama
 

Recently uploaded (9)

クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfクラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
 
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
 
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
CTO, VPoE, テックリードなどリーダーポジションに登用したくなるのはどんな人材か?
 
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版) 2024年4月作成
 
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
 
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
 
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
 
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
自分史上一番早い2024振り返り〜コロナ後、仕事は通常ペースに戻ったか〜 by IoT fullstack engineer
 
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfAWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
 

OpenEL for Robot(Japanese)

  • 1. ロボットおよび制御システムの開発の ための新規プラットフォームの提案 2011年11月16日 技術本部 プラットフォーム研究会 © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
  • 2. 目次 1. プラットフォーム研究会の紹介 ・ 概要、沿革、事業計画、平成23年度の活動成果と予定 2. ロボット技術の動向 ・ 特定分野における標準化団体、RTミドルウェアの特徴、ROSの特徴 3. 新規プラットフォームの提案 ・ ロボット技術に関する現状の取り組み、動向、課題、仮説、新規プラットフォームの 提案、 OpenEL for Robotの概要、ロードマップ ■ 参考資料 ・ コンピュータ・通信分野における標準化団体 2 © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
  • 3. 1. プラットフォーム研究会の紹介 プラットフォーム研究会の紹介 3
  • 5. 1.1 プラットフォーム研究会の概要 ■ 設立:2000年 ■ 参加企業・団体 ■ 目的:プラットフォームの事例、 (株)コア 特性等の評価、利活用の指針 (株)エヌデーデー 策定 アップウィンドテクノロジー・インコーポレ イテッド ■ 委員:計27名 (地独)東京都立産業技術研究センター 研究会:27名 有限会社シンビー ロボットWG:9名 図研エルミック株式会社 ■ アドバイザー 東芝システムテクノロジー株式会社 首都大学東京:武居直行 東海ソフト株式会社 名古屋工業大学:佐野明人、坂口正道 株式会社ビッツ (独)産業技術総合研究所:神徳徹雄 株式会社ブライセン 株式会社パトリオット ■ 産学官連携コーディネーター 株式会社フィット・デザイン・システム (地独)東京都立産業技術研究センター 株式会社YCC情報システム 株式会社セントラル情報センター 5 © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
  • 6. 1.2 プラットフォーム研究会の沿革 ■ 2000年、JASA東京支部の有志により、Linux研究会が発足 ・ 組込みLinuxに関する技術動向の調査を実施し、報告書を発行 ・ 「エンベデッドシステム関連ソフトウェア技術動向調査 Embedded Linuxにおける技術動向 -平成13年度動向調査報告書-」(平成14年3月) ■ 2002年10月、エンベデッドソフトプラットフォーム研究会に改名 ・ 組込みシステムのプラットフォームに関する技術動向を調査し、報告書を発行 ・ 「エンベデッドプラットホームにおける動向調査 Embedded Platformにおける技術動向-平成14年度動向調査報告書-」(平成15年3月) ■ 2003年、プラットフォーム研究会に改名 ■ 2006年4月、「図解 組込みシステム用語早わかり」(オーム社)を出版 ■ 2007年、プラットフォームの技術動向を調査 ・ 「Androidの及ぼす影響」を発行 http://www.jasa.or.jp/top/intro/chart/pdf/android.pdf ■ 2008年、ビジネスモデルについて研究 ■ 2009年、プラットフォームリーダーシップについて研究 ■ 2010年、オープンイノベーションについて研究 ■ 2011年、標準プラットフォームの提案に着手 6 © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
  • 7. 1.3 プラットフォーム研究会の事業計画 ■ 平成23年度は、下記の3つのテーマを設定し、次世代の共通基盤となる技 術や考え方の探究を行う。 ① プラットフォームによる日本の組込みソフトウェア産業の飛躍を考える — 「プラットフォーム・リーダーシップ」と「オープンイノベーション」の輪講での成果を 生かし、日本の組込みソフトウェア産業や情報通信産業を飛躍させるためのサー ビスプラットフォームについて検討し、まとまった時点でJASA JASAホームページにて公 ビスプラットフォームについて検討し、まとまった時点でJASAホームページにて公 開する。 ② プラットフォームを選定し深堀を行う — 『産業構造ビジョン2010』戦略5分野の先端分野からロボットを取り上げ、具体的な技 産業構造ビジョン2010 戦略5分野の先端分野からロボット 2010』 ロボットを取り上げ、具体的な技 JASAとしてリファレンスとなるプラットフォームを提案 術や戦略について深く調査し、 JASAとしてリファレンスとなるプラットフォームを提案 する ③ トレンドや最新技術の動向について情報を共有する — プラットフォームを基軸とした最新トレンド情報を調査して持ち寄り、会員同士で情報 共有するとともに、技術媒体等に投稿して一般公開も図る。 7 © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
  • 8. 1.4 平成23年度の活動成果と予定 平成23年度の活動成果と予定 23 ■ 合宿を1回実施(2011/4/14-15:TJK箱根の森) ■ ロボットWGおよび研究会を6回実施 ■ 第1回(2011年5月12日) ・ ETロボコン2011に関する情報交換および計画策定、ロボット勉強会を実施、研究対 象分野の検討、成果発表会の発表資料の査読 ■ 2011/5/26:JASA主催技術本部成果発表会にて発表 ・ 「オープンイノベーションの実現を支援するプラットフォームの考察」 ■ 第2回(2011年6月23日) ・ 「UTOSを用いたETロボコンの開発」セミナーを実施、モデリング手法に関する検討、 リアルタイムOS勉強会を実施、JASA会員の保有技術を活用する新規プラット フォームの検討 ■ 第3回(2011年7月21日) ・ ETロボコンのモデリングの検討、 「オブジェクト指向」勉強会を実施、各社保有技術 の調査、ロボット研究の動向調査 ■ 第4回(2011年8月22日) ・ ETロボコンのモデリングの検討、首都大学東京の武居准教授による「ロボット研究 紹介」を実施、発表資料の査読 8
  • 9. 1.4 平成23年度の活動成果と予定 平成23年度の活動成果と予定 23 ■ 第5回(2011年9月22日): ・ 「ETロボコン」勉強会を実施、ETロボコンのモデリング例の発表、発表資料の査読 ■ 2011年9月23,24日:ETロボコン東京地区大会に参加 ■ 第6回(2011年10月13日): ・ OpenEL for Robotの仕様検討、発表資料の査読 ■ 2011年11月16日: ET2011にて成果発表 ■ 第7回(2011年11月24日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会 ■ 第8回(2011年12月22日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会 ■ 第9回(2011年1月19日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会 ■ 第10回(2011年2月16日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会 ■ 第11回(2011年3月22日): ロボットWG、勉強会、提案作成、研究会 9
  • 10. 1.5.平成23年度の活動成果 1.5.平成23年度の活動成果 平成23 ■ 新聞・雑誌等のメディアで研究発表を4回実施 ・ CQ出版:Interface 2011年5,6,7,9月号 — 技術者から見たビジネスとしての組み込み業界 第一回:オープン・イノベーションの意義は? 第二回:知財権がオープン・イノベーションを可能にする 第三回:知財戦略で勝つ差別化を 第四回:知財戦略と国際標準化の関係は?(最終回) 10
  • 11. [参考]第1回ロボットWG(2011/5/12)の様子 参考] 回ロボットWG(2011/5/12)の様子 WG(2011/5/12) ■ 参加者数:8名(主査を含む5名が20代の技術者) ■ 実施項目 ・ ETロボコンの紹介と模擬コース上でのデモ走行を実施(年度前半はETロボコンを 題材に活動予定) ・ 二足歩行ロボットの紹介 ■ 首都大学東京の武居直行准教授(研究分野:人間支援ロボティクス、 触覚テクノロジー、柔軟メカトロニクス、水中ロボティクス)がアドバイザ ーに就任 11 © Japan Embedded Systems Technology Association 2011
  • 13. 2.1 特定分野における標準化団体 ■ 3GPP(The 3rd Generation Partnership Project) ・ 第三世代携帯電話(3G)システムの仕様の検討・作成を行うプロジェクト ■ W3C(The World Wide Web Consortium) ・ World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進する非営利団体 ■ OMG(Object Management Group) ・ 分散オブジェクト指向システムの標準化を推進する業界団体 ■ (社)電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses) ・ 日本の携帯電話やデジタル放送に関する標準規格策定を行っている業界 団体 ■ (社)情報通信技術委員会(The Telecommunication Technology Committee) ・ 情報通信ネットワークに係る日本国内標準を作成している業界団体 13
  • 14. 2.1 特定分野における標準化団体 ■ The Khronos Group, Inc ・ さまざまなプラットフォームやデバイス上で、ダイナミックなメディア・オーサリング/ プレイバックを可能とする、オープンな業界標準APIの策定を行う非営利団体 ・ OpenGL, OpenCL, OpenGL ES, OpenGL SC, EGL, COLLADA, WebGL, OpenKODE, OpenVG, OpenMAX, OpenSL ES, OpenWF等の仕様を策定 ■ T-Engineフォーラム ・ 次世代組込みOSの仕様策定・研究・開発等 ・ uCodeの仕様策定・研究・開発等 ■ TOPPERSプロジェクト ・ 次世代組込みOSの仕様策定・研究・開発等 ■ Willow Garage社 ・ ROS( ROS(Robot Operating System) System) ■ (独)産業技術総合研究所 ・ RTM( RTM(Robot Technology Middleware) Middleware) 14
  • 15. 2.2 ロボット技術に関する動向 ■ RTミドルウェアがOMGで承認 ・ RTコンポーネントのオブジェクトモデル仕様が、2007年9月にOMG Robotic Technology Component Specificationとして正式にOMGの標準規格となった ・ OpenRTM-aistはこのOMG RTC Specificationに準拠したソフトウエア ■ 「ロボットの世界的リーダー目指す米国」( ウォール・ストリート・ジャー ナル日本版2010年11月5日) ・ http://jp.wsj.com/IT/node_144601# ・ 米航空宇宙局(NASA)による「Robonaut 2」(R2) ・ 米行政予算管理局(OMB)と米科学技術政策室(OSTP)は、2012年度にオバマ政 権が重点的に予算を振り向ける戦略的研究開発分野の一つとして「ロボット」を特 定 ・ 米政府による「RTD2(Robotics Technology Development and Deployment)」計画 ・ 米国立衛生研究所(NIH)、米科学財団(NSF)、国防省傘下の国防高等研究計画 局(DARPA)、国土安全保障省(DHS)、農務省(USDA)の5省庁が連携 ・ 「From Internet to Robotics(インターネットからロボットへ)」 15
  • 16. 2.2 ロボット技術に関する動向 ■ 「日本の組み込み技術を世界一にするために」(日経エレクトロニクス 2011年6月13日号) ・ 欧州と米国で組み込みソフトウェア技術に関連する国家プロジェクトが進行中 ・ 2004年、EUがARTEMIS(Advanced Research & Technology for Embedded Intelligence and Systems)プロジェクトを開始 ・ 2006年、米NSF(National Science Foundation)がCPS(Cyber Physical Systems)プロ ジェクトを開始 ・ 日本はどうすべきか? ■ 【ET West】トヨタ自動車、自動車やサービス・ロボットの安全規格を OMGで提言へ(Tech On、2011年6月17日) ・ 自動車やサービス・ロボットなど消費者が直接接触するタイプの機械製品の安全規 格について、ソフトウエア関連の標準化団体であるOMGでの標準化を目指すことを 明らかに ・ 標準化活動の開始を呼びかけ 16
  • 17. 2.3 ロボット技術における現状の取り組み ■ 世界中で数々のプロジェクトが同時進行 ■ (独)産業技術総合研究所によるRTM(Robot Technology Middleware) http://www.openrtm.org/ 注目! ■ 米国Willow Garage社によるROS(Robot Operating System) http://www.willowgarage.com/pages/software/ros-platform ■ Player http://playerstage.sourceforge.net/ ■ YARP http://eris.liralab.it/yarp/ ■ Orocos http://www.orocos.org/ ■ Carmen http://carmen.sourceforge.net/ ■ Orca http://orca-robotics.sourceforge.net/ ■ MOOS http://www.robots.ox.ac.uk/~mobile/MOOS/wiki/pmwiki.php ■ Microsoft Robotics Developer Studio http://msdn.microsoft.com/en-us/robotics/default.aspx 17
  • 18. RTミドルウェアの特徴 2.4 RTミドルウェアの特徴 ■ RTミドルウェアとは、コンポーネントの組み合わせでロボットを開発する、ソフトウェアプ ラットフォームの総称 ■ コンポーネントとは、ロボットの機能要素の単位。共通化されたインターフェースを持つ ■ 産総研RTミドルウェアプロジェクトが、コンポーネント間の通信規格 コンポーネント間の通信規格を策定 コンポーネント間の通信規格 ■ 実装例:OpenRTM-aist、OpenRTM.NET、OROCOS、Gostai-RTC、RTC-Liteなど 共通化された インターフェース: ポート 電圧データの通信 RTミドルウェアによるRTシステムインテグレーション http://openrtm.org/openrtm/ja/content/ より引用 位置データの通信 http://www.openrtm.org/openrtm/ja/content/rtコンポーネントアーキテクチャ より一部改変して引用 18
  • 19. ROSの特徴 2.5 ROSの特徴 ■ ROSとは、Nodeの組み合わせでロボットを開発するためのミドルウェア実装の名称 ■ よく使われる組込み関数、ノード間の通信、パッケージ管理などの機能を提供する ■ RTMのような、ノード同士の接続はおこなわないおこなわない ■ NodeはServiceやTopicを提供する。各Nodeは必要に応じてTopicをSubscribeする。 ■ 米国 Willow Garage 社が、主に研究・開発・管理 ROS カメラ画像 ドア開閉 Topic Service Reply Publish Subscribe Subscribe Request カメラNode 車輪Node 脚Node ドアサービスNode Node 19
  • 20. RTミドルウェアと ミドルウェアとROS 2.6 RTミドルウェアとROS RTミドルウェア RTミドルウェア ROS オブジェクトの通信規格 名称の範囲 実装されたミドルウェアの名称 (OMGが管理)の総称 目的 分散システム開発支援、コードの再利用促進 機能の単位 コンポーネント ノード Linux、FreeBSD、Windows、 Mac 対応OS Linux OS X、TOPPERS ASP 対応言語 C++、Java、Python C++、Java、Python 開発ツール GUIツールが主 CUIツールが主 TopicのPublishとSubscribe, システムインテグレーション方法 コンポーネント上のポートの接続 ServiceのRequestとReply 20
  • 21. RTミドルウェアと ミドルウェアとROS 2.6 RTミドルウェアとROS RTミドルウェア RTミドルウェア ROS ノードの状態管理は実装依存、 世界標準としての普及 言語毎にコーディングスタイル が異なる 開発環境によって開発言語が制約を受ける場合がある 課題 開発言語によって開発環境が制約を受ける場合がある 同じ種類・用途のセンサーでもチャンネル数などが統一されていな い アクチュエーター(モーターなど)も同様 A/D、D/Aのビット数もハードウェアに依存し、標準化されていない →非競争領域で苦労することが多い 21
  • 23. Groupによる によるOpenGL(Graphics Libraries)の例 3.1 Khronos GroupによるOpenGL(Graphics Libraries)の例 ■ Open GLでは、glxxx()のようなインターフェースを定義し、描画処理に おけるクロスアーキテクチャおよびクロスプラットフォームへの対応を 実現 ■ グラフィックスプロセッサ、OS、言語の違いを吸収 ■ 組み込み用途には、サブセット版のOpen GL ES(Embedded Systems) を策定 ■ ゲームアプリケーションの例 ・ Open GL ESを利用するアプリケーションはクロスプラットフォームで動作可能 互換 互換 互換 互換 互換 Game Game Game Game Game Game Open GL ES Open GL ES Open GL ES Open GL Open GL ES Open GL ES PSP PS3 3DS PC Android iPhone 23
  • 24. 3.2 仮説 ソフトウェア部品の組み合わせ 時に問題が発生しないように、 実装するための仕様 が定義できたら 多種多様なハードウェア(セ OpenGLのような ンサー、モーター等)に近い 使いやすさ 共通レイヤー があったら があったら OpenEL (Embedded Libraries) for Robot デバイスドライバをはじめ既存のソフトウェアを異な 異なるハードウェア上のLEDを点灯させたり、モー で解決! るシステムに移植するにはかなりの工数が必要 ターを動作させるだけで、何日も費やすこともあった だったのが短期間で可能に! のが解決! プログラム プログラム プログラム プログラム (モーター制御、 互換 (モーター制御、 (センサー制御、 互換 (センサー制御、 制御アルゴリズム、 制御アルゴリズム、 解析アルゴリズム、 解析アルゴリズム、 アプリケーション等) アプリケーション等) アプリケーション等) アプリケーション等) Open EL Open EL Open EL Open EL A社のモーター B社のモーター C社のセンサー D社のセンサー 異なるメーカーのモーターでも 異なるメーカーのセンサーでも入力や 制御方法の違い等を吸収 入力値の解析方法の違い等を吸収 24
  • 25. 3.3.1 Open ELとRTMとの関係およびOpen EL導入のメリット ELとRTMとの関係および との関係およびOpen EL導入のメリット ■ 低いレイヤーで標準化することにより、ロジックの互換を実現 ■ 組み合わせ時の動作を保証 RTコンポーネント RTコンポーネント RTコンポーネント RTコンポーネント フレームワーク フレームワーク フレームワーク フレームワーク プログラム プログラム プログラム プログラム 互換 互換 (モーター制御、 (モーター制御、 (センサー制御、 (センサー制御、 制御アルゴリズム、 制御アルゴリズム、 解析アルゴリズム、 解析アルゴリズム、 アプリケーション等) アプリケーション等) アプリケーション等) アプリケーション等) Open EL Open EL Open EL Open EL A社のモーター B社のモーター C社のセンサー C社のセンサー RTコンポーネント RTコンポーネント RTコンポーネント RTコンポーネント フレームワーク フレームワーク フレームワーク フレームワーク プログラム プログラム プログラム プログラム (モーター制御、 (モーター制御、 (センサー制御、 (センサー制御、 制御アルゴリズム、 制御アルゴリズム、 解析アルゴリズム、 解析アルゴリズム、 アプリケーション等) アプリケーション等) アプリケーション等) アプリケーション等) Open EL Open EL Open EL Open EL A社のモーター B社のモーター C社のセンサー C社のセンサー コンポーネントの組み合わせ時の動作を保証! RTコンポーネントの組み合わせ時の動作を保証! 25
  • 26. 3.3.2 APIの例(C言語の場合) APIの例(C の例( ■ elLedOn(0xF)・・・4つのLEDを点灯 ■ elLedOff(0x8)・・・1つのLEDを消灯 ■ elLedBlink(0x1, 2000)・・・一番端のLEDを2秒間隔で点滅 ■ elMotorPowerOn・・・電源ON ■ elMotorPowerOff・・・電源OFF ■ elMotorSetSpeed(240)・・・回転速度の設定 ■ elMotorSetDirection()・・・回転方向の指定 ■ elMotorRotate()・・・指定した方向、角度だけ回転 26
  • 27. コードの例(C 3.3.3 コードの例(C言語の場合) #include<openel.h openel.h> openel.h int main(void) { while(1) { elLedOn(0x1); sleep(1); elLedOff(0x1); sleep(1); } return 0; } 27
  • 28. Robotのビジョン 3.4 OpenEL for Robotのビジョン 移植作業工数 の削減 →コスト削減 ビジョン すり合わせ型 から組み合わ 制御システム 再利用性の向 上 せ型へ のソフトウェア →品質向上 →生産性向上 の実装仕様を 標準化 組込みソフト ウェア産業の 活性化 28
  • 29. Robotの概要 3.5 OpenEL for Robotの概要 ■ OpenEL for Robotは、センサー入力やモーターへの出力等、機器制 御のためのAPIを標準化し、ソフトウェアの移植性、再利用性、生産性 を向上するための仕組みである。 OpenELレイヤーにより、使用するデバイスに変更 RTコンポーネント が生じても上位レイヤーは設計変更不要! RTミドルウェア elMotorPowerOn(), elMotorSetAngle(), elMotorPowerOff(), elMotorSetSpeed() 等のAPI 通信 OpenELのレイヤーでセンサーやモーターなどの ミドルウェア OpenEL デバイスの違いを吸収 OS デバイスベンダーまたは受託会社が実装 Hardware センサーA センサーB モーターA モーターB 29
  • 30. Robotのロードマップ 3.6 OpenEL for Robotのロードマップ 製品安全、モデルベース開発、形式手法等JASAの複数の委員会が連携 自動車業界や 電機メーカーと協業 (社)ロボット学会や (社)ロボット工業会と協業 OpenEL for (独)産業技術研究所、 (地独)東京都立産業技術 xxx 研究センター、 OpenEL for 自動車、家電等 首都大学東京、 各種産業機器に Robot 1.0 名古屋工業大学等と協業 対応 産業用ロボット、 新規委員の募集 各種制御システム OpenEL for に対応 Robot 0.1 ETロボコンの走行 体NXTに対応 大学・研究機関、 デバイスベンダー、 自動車業界、 JASA会員間で評価 ロボットメーカー等で評価 電機メーカー等で評価 2011/11 2012/3 2013/3 2014/3 30
  • 31. 参考資料:コンピュータ・通信分野における標準化団体 ■ 国際的な団体 ・ ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構) ・ IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気会議) ・ ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信機構) ・ IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc:電気電子学会) ■ 各地域の団体 ・ CEN(European Committee for Standardization:欧州標準化委員会) ・ Ecma International(元欧州電子計算機工業会) ・ ETSI(European Telecommunications Standards Institute:欧州電気通信標準化機 構) ■ 各国内の団体 ・ ANSI(American National Standards Institute:米国規格協会) ・ NIST(National Institute of Standards and Technology:米国国立標準技術研究所) ・ CEA(Consumer Electronics Association:全米家電教会) ・ DIN(Deutsches Institut für Normung:ドイツ規格協会) ・ BSI(British Standards Institution:英国規格協会) ・ JSA(Japanese Standards Association:日本規格協会) 31
  • 32. ご清聴ありがとうございました。 JASAへのご入会、プラットフォーム研究会およびロボット JASAへのご入会、プラットフォーム研究会およびロボット WGへのご参加、 へのご参加、OpenEL Robotに関するお問い合わせ WGへのご参加、OpenEL for Robotに関するお問い合わせ は、下記までお願いいたします。 (社)組込みシステム技術協会 本部事務局 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町1-8-12 東京実業厚生年金会館8F TEL : 03-5821-7973 FAX : 03-5821-0444 E-mail : jasainfo@jasa.or.jp 32