Ewaの見方‗it部門マネジメント向け v2

SAPジャパン株式会社
Dec, 2015
システム可用性を担保し、予防保全につなげる
SAP Early Watch Alert（EWA）のポイント
Customer

© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 3Customer
1章 EWAの意味
360度視点でシステム障害を防ぐ予防診断ツール
SAP
本番機
よくある実態：
ハードウエアの健康診断は行き届
いているケースは多いが、ソフト
ウエア層の健康診断はおろそか
IT部門の信頼性に関わる、
システムダウン等のリス
クは？
ベンダーをきちんとコン
トロールできているか？
4万数千本番システム
へのSAPサポートの
蓄積された知見集積
事故が起きてから慌てる事
後保全になってないか？
パフォーマンス・可用性・
アドオン・コストの妥当性
見るべきKPIは？
運用ノウハウ標準化

2章システムリスク概観方法
1. サービスサマリチェックポイント
照会しているのは最も代表的なKPIで、慣れるに従い、
その他項目との相関関係も合わせて読込みを推奨します。

各アラートがリン
クになり該当詳細
解説ページに飛び
ます。対応方法
Noteを提示。
重要度に応じて赤
～黄色の信号表示

代表的KPI
可用性
平均オンラインレスポ
ンスタイム ⇒4章
ピーク時平均オンラ
インレスポンスタイム
⇒4章
CPU使用率 ⇒5章
オンラインレスポンス
中のDB処理時間
⇒4章
DBサイズと、増加量
（月当り）⇒6章

3章 OS/DB保守期間
EWA 4章の「ソフトウエア設定」に、OS/DBの各ベンダーサポート期間の情報が
あります。是非中長期のメンテナンスを計画的に立ててください。

4章ダイアログ応答時間
（オンラインレスポンス）
最もシステム満足度を左右するオンラインレスポンスタイム（ダイアログ
応答時間）について

Point 1
ダイアログ平均応答時間が
1000ms以上やや遅い
2000ms以上かなり遅い
3000ms以上危険
4000ms以上かなり危険
EWA最終章「傾向分析」に「応答時間」または「システムパフォーマンス」の週
別推移があります。一般的に1000msを超えると、システムパフォーマンス悪
化・システムダウンのリスクに注意し始める事を推奨します。

EWA最終章「傾向分析」に「応答時間」または「システムパフォーマンス」の週
別推移があります。一般的に1000msを超え、DB応答時間が60％を超えていると
チューニングをした方が良いとされています。（SAPが推奨する標準はDB時間
40％）
Point
ダイアログ平均応答時間が
1000msを超えかつDB応答時間が６０％超える
場合はDBの改善可能性有
⇒CQC TPO チューニング推奨

相関関係観察・360度の観察推奨
最終章「傾向分析」にユーザー数、可用性、ハードウエア能力などの時系列の
チャートがあるので相関関係の観察にご活用ください。
「パフォーマンス概要」の章にも処理時間の長いTop10のトランザクション、
「システム運用」の章にも更新エラー、プログラムエラー（ABAPダンプ）などの
傾向分析がありますので、様々な角度から傾向をつかんでください。

5章 CPU使用率
CPUとメモリサイズが正常か、問題を内包しているか、リソースが余っている
か素早く見る方法です。EWA5章の「ハードウエア能力」の章の見方です。

5章 CPU使用率

6章データベース管理
MS SQL Server, Oracle, IBM, HANAなどDB特性によりEWAの中味が
かなり異なります。

6章データベース管理
この章のチャートで、
データベースサイズと
増加量が一目で分かり
ます。
一般的に500GBを超え
ると、チューニングに
より不要データ領域削
除やアーカイブ上の課
題などの改善が見込め
ます。
また増加が20GB/月を
超える場合も一般的に
改善が見込めます。
CQC DVMを推奨

7章アドオン（カスタムコード）品質

「パフォーマンス概要」の章にダイアログ応答時間Top10のチャートがあります。
左記の例の
様に、DB時
間がCPU時
間に比べ長
いアドオン
は品質課題
がある可能
性がありま
す。
DB=CPUか、
DB<CPUが
望ましい。

「パフォーマンス概要」の章にバッチ応答時間Top10のチャートがあります。
下記の例の様に、DB時間がCPU時間に比べ長いアドオンは品質課題がある可能性
もあります。

DBサーバの40％使用率はア
ドオン（カスタムコード）
APサーバの45％使用率はア
ドオン（カスタムコード）
「ワークロード」章の参考値
一般的に30％を超えている
場合は改善価値あります

8章システム運用章から見る安定性

8章システム運用から見る安定性
「システム運用」の章から見るシステム安定性の指標を紹介します。
「可用性」は、システムのダウンタイム・アップタイムを可視化します。

「更新エラー」はある程度起きますが、頻発するとシステム不安定性の兆しです。
例：

「テーブル再編成」は、増加率が急でパフォーマンスに影響を与える場合に推奨が
出てきます。Noteを参照して対応を推奨します。

9章セキュリティー
SAP ユーザーID、パスワードまではいくつも侵入のケースが報告されています。
SAP EWAのセキュリティ章にて、多数、SAPに侵入されてもそれ以上中身の重要
な情報まで行き着かせない数々の推奨があります。
・例1：スーパーユーザーの数を与え過ぎない
・例2：パスワードの複雑さ、運用に関する推奨等

EWA取得方法
お客様Solution Managerで作成時

Solution Manager からEWAを参照する方法 1/6
Tr-CD: solman_workcenter

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