2018/10/26に行われた勉強会で発表されたものです。

1. 俺のDrupalとPSR-2
が修羅場すぎる
発表者：トビウオ

2. 「PHPを演出する乙女達の会」
……ではなく「PHP Standards Recommendations」の略
Symfony・CakePHP・Drupal・PEARなど様々なフレー
ムワークの開発者達が決めた「PHP標準勧告」
コーディング規約や、ロギング・キャッシュ・HTTP・DI
コンテナなどの標準仕様を定めている

3. コーディング規約の標準仕様
PSR-1よりも基準が厳しい
PSR-1と共に多くのエディタ・IDEで対応
後継としてPSR-12が提案されている

4. Drupalは独自のコーディング規約を設けている
Coding standards | Develop guide on drupal.org
ところが、その文法にはPSR-2と異なる点が多々あ
る
⇒フォーマッターでの対応が大変

5. Drupal PSR-2
改行しない
改行する

6. Drupal PSR-2
}とelse・elseifなどの
キーワードの間は改行
}とキーワードの間は
改行しない

7. Drupal PSR-2
半角空白を2文字 半角空白を4文字

8. PHPで最初から定義されている定数(TRUE、
FALSE、NULLなど)について、
Drupal→大文字で使用すること
PSR-2→小文字で使用すること

9. どちらも
クラス名はアッパーキャメルケース
メソッド名はローワーキャメルケース

10. DrupalとPSR-2の言及内容は
一部が重複、一部が矛盾
大部分が「片方しか言及していない」
以降はDrupalのみの話を

11. クラス名に "Class" や "Drupal" を含んではならない。また名前
空間なしに意味が読み取れない曖昧な命名も避ける
インターフェース名は接尾辞 “Interface" が必要
クラスのプロパティ名はLCC
関数名はSC、グローバル変数はSC・LCC or SC・SC、変数名
はLCC or SC。前2つは他モジュールとの衝突回避のためグル
ープ/モジュール/テーマ名を接頭辞にすること
定数名はアッパースネークケース
※SC→スネークケース、LCC→ローワーキャメル、UCC→アッパーキャメル

13. 条件式を複数行に渡って記述してはならない
⇒中間変数とコメントを用いて可読性を上げるようにする

14. デバッグが容易になるため使用を推奨されて
いる。ただ、クラス名はヒンティングに使用
せず、インターフェース名を使えと書いてあ
る(依存性逆転の原則)
PSR-2では言及されていないが、PSR-12で
は記法について言及あり

15. 演算子に<>を使ってはいけない(!=にすること)
サンプルURLは必ず "example.com"
クラス定義とメソッド定義とプロパティ定義の
間に1行空白
ファクトリ関数とメソッドチェーンを推奨
コメントについての記述は割愛

16. Coding standards | Develop guide on drupal.org
PSR-2 コーディングガイド（日本語）
【PSR】PHPの標準コーディング規約
新標準PSRに学ぶきれいなPHP