Yahoo! JAPAN は現在オンプレミスにて Cloud Foundry の構築・導入を進めています。 そんな弊社が「何故」「どのように」Azure を利用したハイブリッドクラウド検証を行ったのか？をご紹介します。 https://www.microsoft.com/ja-jp/events/decode/2017/

1. 2017年5月24日
ヤフー株式会社 システム統括本部 プラットフォーム開発本部 本部長
服部 典弘
Yahoo! JAPAN における
Cloud Foundry と Azure による
ハイブリッドクラウド検証

2. 自己紹介
1
服部 典弘
ヤフー株式会社
システム統括本部プラットフォーム開発本部本部長
地図関連会社勤務，Linuxディストリビューターの立ち上げを
経て，GIS系システムインテグレーター会社を設立し，大手地
図サービスのバックエンドシステムを多数手掛ける。
2008年、買収によりヤフー株式会社へ。Yahoo!地図の技術責
任者を務めたのち、2015年より現職。ヤフーのエンジニアが
利用する開発基盤の提供に責任を負っている。

3. アジェンダ
Yahoo! JAPAN紹介
Cloud Foundry導入の経緯
なぜAzure?
Hack Festとは？
検証内容
まとめ
2

4. Yahoo! JAPAN紹介

5. Yahoo! JAPANのアクセス数
※1. 2016年度4月～6月平均) ※2. (2016年3月末時点)※出典：App Annie 2015年アプリ市場総括レポート ※3. 2016年6月末時点) ※4. 2016年9月末時点)
4
月間ページビュー 698億※１
アプリ累計ダウンロード数 3億8000万以上※２
月間アクティブユーザーID数 3430万※3
1日あたりユニークブラウザー数 9000万※１
サービス数 100以上※4

6. サービスが沢山ある
増え続ける
１００以上のサービス
開発言語の違い
C, Perl, C++,
PHP, Node.js, Java...
5
(2016年9月末時点)

7. それぞれアーキテクチャも違う
6
例）新規サービス等 例）コマース系サービス等
小規模サービス 大規模サービス

8. 共通の開発言語やフレームワークで統一するのは難しい
7

9. Cloud Foundry
導入の経緯

10. 社会インフラとして
9
24時間365日サービスを提供する責務
台風・地震情報、ニュース、メール、検索

11. 複数のIDC
10

12. 膨大なサーバ
11
物理、仮想サーバの合計
10万台以上※2015年6月時点

13. お客様のデータを守るために
12
～膨大なサーバのソフトウエア更新～
・リリース作業
・脆弱性対応
・EOLソフトウェア交換

14. 効率を上げる必要があった
13
新規リリース
脆弱性対応
EOL対応

15. そのためには
14
開発業務
システム運用環境構築
システム運用環境構築
開発業務
開発者がインフラを意識しない世界
に

16. Cloud Foundryを導入
15
従来
ネットワーク
ミドルウェア
ランタイム
アプリケーション
ハードウェア
OS
IaaS
ネットワーク
ミドルウェア
ランタイム
アプリケーション
ハードウェア
OS
PaaS
Open
Stack
ネットワーク
ミドルウェア
ランタイム
アプリケーション
ハードウェア
OS

17. Cloud Foundryとは？
16
オープンソースのPaaSプラットフォーム
• 多くのベンダーで採用
Cloud Foundryベースのプロダクトなので、
他プラットフォームのノウハウも参考にできる
• 動作環境を選ばない
複数のIaaS(OpenStackなど)や
仮想化基盤を利用できる
• 拡張性が高い
好みの開発言語やデータベースなどを追加・拡張して
独自のPaaSとしてカスタマイズしやすい

18. プログラムをデプロイするだけ
17
{アプリケーション名}：開発者がデプロイするアプリを一意に認識
-n：ホスト名（例. hoge）
-d：ドメイン（例. example.co.jp）
• プログラムをデプロイするだけで、サーバーを構築してくれる
cf push {アプリケーション名} {オプション}
実行URLはオプションで指定した “ホスト名” + “ドメイン” となる
hoge.example.co.jp

19. 何が起こっているのか？
18
CF
Droplet
Droplet
Container
OS
push
Runtime
Application
Extension
App
xxx.yahoo.co.jp

20. 19
開発パイプラインツールは
Concourse.ci

21. 20
デモ1

22. デモ１説明
21
Cloud Foundryと
Concourse.ciを使った
アプリケーションのデプロイ

23. Concourse
デモ１説明
22
CF
check test deploy
xxx.yahoo.co.jp
push
CF
commit
GHE

24. 23
動画1

25. プライベートクラウドがある
Yahoo! JAPANがなぜAzure？

26. 災害の際でも
25
災害の発生！
アクセスが集中！

27. アクセス集中時でも
26
（アクセス数）
（期間）
大型販促キャンペーン等

28. 27
処理能力を
落としたくない

29. APP APP
Cloud Foundryを使えばAzureに展開できるはず
28
APP APP

30. 29
例えば

31. Yahoo! JAPAN
30
APP APP
現在

32. Yahoo! JAPAN
31
APP APP
もしものときに

33. Yahoo! JAPAN Azure
32
APP APP APP

34. Yahoo! JAPAN Azure
いざという時のオフロード
33
APP APP APP

35. 34
または

36. 一時的なアクセスをさばくため
35
APPAPP

37. 一時的なアクセスをさばくため
36
APPAPP APP

38. 一時的なアクセスをさばくため
37
APPAPP APPAPP

39. 一時的なアクセスをさばくため
38
APPAPP APP APPAPP

40. Yahoo! JAPAN Azure
CF
参照
理想的な構成
39
CF
入稿 参照加工
同期
EDGE Service

41. Hack Festとは？

42. エバンジェリストの方が
一緒に検証をしてくれるらしい
41
= Hack Fest

43. Hack Festとは？
事前にVSM１日
本番
・３日間
・共同開発
・ヤフーエンジニア＋MSエヴァンジェリスト
42

44. VSM＝Value Stream Mappingのこと
価値創造に関係するプロセスの流れを
可視化と共有、課題の共有
43

45. 検証内容

46. 45
検証内容
既存のCFアプリを
CF on Azureで動かす

47. 知りたい事
46
現時点で
何ができて何ができないか？

48. 当日の様子
47
VSM開発
発表

49. Yahoo! JAPAN Azure
CF
Hack Festでの構成
48
CF
参照 参照 加工 入稿
EDGE Service

50. APP APP
49
APP APP
アプリケーションの展開は容易だった

51. Yahoo! JAPAN Azure
CF
実際にはデータの同期が必要
50
CF
参照 参照 加工 入稿
EDGE Service
同期

52. Azure
CF
実際にはEDGE Service経由に
51
CF
参照 参照 加工 入稿
EDGE Service

53. 52
デモ２

54. デモ２説明
53
オンプレとAzureの
Cloud Foundryに
同じアプリをデプロイ

55. デモ２説明
54
Concourse
check test deploy
commit
GHE
CF
push
xxx.yahoo.co.jp
Yahoo! JAPAN
Azure

56. 55
動画２

57. まとめ

58. Cloud Foundryで開発に集中
57
従来
ネットワーク
ミドルウェア
ランタイム
アプリケーション
ハードウェア
OS
IaaS
ネットワーク
ミドルウェア
ランタイム
アプリケーション
ハードウェア
OS
CF
Open
Stack
ネットワーク
ミドルウェア
ランタイム
アプリケーション
ハードウェア
OS

59. APP APP
CF上の展開は想像以上に容易だった
58
APP APP

60. Yahoo! JAPAN Azure
CF
参照
更なる検証が必要な項目
59
CF
入稿 加工
同期
EDGE
Service
参照

61. 総括
60
CFとAzureの組み合わせで
クラウド間のポータビリティが
実現する(可能性がある)

62. ご清聴
ありがとうございました
素材提供：アフロ