こわくない！初心者向けBlender2.8講座#1

こわくない！
初心者向けBlender2.8 講座

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#福岡XR部
良かったらつぶやいてください！！

自己紹介
きっしー
Twitter：@basane_
ArtStation：takuyakishikawa
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今回必要なもの
● Blender2.8の入っているPC
● マウス(3ボタン以上)

おことわり
これから出てくる考え方や思想、作る際の方針は私の価値観より生まれ
たものなので”正解”ではありません。
あくまでも私の中のベターです。
ご了承ください。

おおまかな流れ
● Blenderの説明
● 初期設定
●基本操作
● よく使う機能
● 簡単なモデリングをしてみよう！
● もくもく
説明設定操作機能実践もく

● 初期設定
●基本操作
● もくもく
Blenderの説明

Blenderの説明
とっても便利なフリーのソフト
ユーザーも多くドキュメントも多い
オープンソースなので改造もし放題(Python)
最近2.7から2.8にアップデートして大幅な変更が加えられた
Blenderの説明

Blender2.8について
これまでBlenderの個性とも言えた良くも悪くも独特な操作やUIがかな
り”業界標準”的な仕上がりに
高品質なリアルタイムレンダラや進化したペンシルなどの様々な機能が
進化
他ソフトを使ってる人も含めて始めるには最適なタイミングでは？
Blenderの説明

Blenderの画面を説明
● Blenderを起動しましょう
● 最初にでてくるスプラッシュ画面は適当なとこをクリックするか
Escキーで消えます
Blenderの説明

３Dビュー
実際にモデルを見ながら操作したりする場所

メニュー
設定や機能など様々な項目がある

ワークスペース(スクリーンレイアウト)
画面のレイアウトを機能ごとに切り替えられる(左側のタブ部分)
シーンやレイヤーの管理を行う(右側の部分)
※画面サイズによっては表示されない可能性あり

ツールシェルフ
作業に関する操作がGUIでできる

プロパティシェルフ
選択している項目の情報を見たり
編集したりできる
最初は出ていませんがNキー押下で
出てきます

Blenderの画面を説明マニピュレータ
今時分がどちらから見ているのか
やカメラの操作が行える

Blenderの画面を説明アウトライナ
シーン内にあるオブジェクトのリスト

プロパティエディタ
シーンやオブジェクトのプロパティ
タブごとに多種多様な項目がある

オブジェクト操作の基準になる点。
回転やスケールの挙動がおかしくなったとき
に迷子になってることが多い
これがおかしな位置にあるとUnityなどの
別ソフト上で地面に埋まったりする
オブジェクトの原点

2.8以前のBlenderユーザーを苛つかせた戦犯
本バージョンではツールシェルフ
(左のアイコン)から選択モードを
切り替えないと操作できない
ただ、回転やスケールの基準点にしたり
スナップに使ったりとかなり有用。
3Dカーソル

画面全体に引かれている縦横の線。
Blenderのデフォルトは1m間隔
グリッド

Blenderの特徴
● オブジェクトモードと編集モード
○ オブジェクト全体を操作するオブジェクトモードとオブジェクトの
各コンポーネント(頂点や辺など)を操作する編集モードがある
● 右手座標系(Z-up)
○ 多くのグラフィック向けCGソフトやゲームエンジンと異なりCAD寄りの座標系
○ インポート・エクスポート時に問題が出がち
Blenderの説明

● 初期設定
●基本操作
● もくもく
初期設定

初期設定
● 日本語化
● テンキーの設定
● Undoの設定
● 画角の設定
初期設定
ここからは実際にBlenderを使いながら進めます

日本語化
● メニューのEditを押下
● 開いた項目一番下の
Preferencesを押下します
初期設定

日本語化
● Tranlation内のLangageを押下
● 出てくる一覧から日本語を選択
※TooltipsとInterfaceのみチェック
初期設定

テンキーの設定
※テンキーがない方のみ行ってください
● 左のメニューから入力を選択
● キーボード内の
テンキーを模倣にチェック
初期設定

Undoの設定
● 左のメニューからシステムを選択
● メモリーと制限内の
アンドゥ回数を256(最大)に
設定が終了したら設定の
ウィンドウを閉じます
初期設定

画角の設定
● デフォルトの画角だと歪みやすいので画角を調整
● Nキー押下でプロパティシェルフを出す
● 右のタブをビューに切り替える
● 焦点距離を望遠 (135くらい) に
初期設定

● 初期設定
●基本操作
● もくもく
基本操作

Blenderの基本操作
● カメラの操作
● テンキー操作
● 選択したものの移動
● 選択したものの回転
● 選択したもののスケール
● Undo&Redo
● 表示の変更
● 保存
基本操作
実際にBlenderを使いながら見ていきましょう

カメラの操作
● スクロール：ズーム
○ 正確にはカメラ自身が近づいているのでズームではない
● 中ボタンドラッグ：パン
○ ぐるんぐるんする動き
● Shift+中ボタンドラッグ：ドリー
○ 平行移動
基本操作

テンキーの操作(テンキーがない人は数字キーで操作)
テンキーでもカメラの操作ができる
7 8 9
4 5 6
1 2 3
上面
正面右側面
現在の視点から逆側へ
左へ15度回転右へ15度回転
上へ15度回転
下へ15度回転
投影モード変更
基本操作

選択したものを移動
左図の青いアイコンを選択。
右図のようにマニピュレータが矢印になったら、
それぞれの矢印をドラッグで軸に沿って移動できる。
真ん中の白い円をドラッグすると現在の視点の平面を
自由に移動できる。
基本操作

選択したものの回転
左図の青いアイコンを選択
右図のようにマニピュレータが円状になったら
それぞれの円をドラッグして軸に沿った回転ができる
基本操作

選択したもののスケール
左図の青いアイコンを選択
右図のようにマニピュレータが線+立方体になったら
それぞれの立方体をドラッグして
軸に沿ったスケーリングができる
真ん中の白い円をドラッグすると全体のスケーリングになる。
基本操作

Undo&Redo
● 操作を戻ったり進めたりできる(カメラ操作は対象外)
● Undo：Ctrl+Z
○ 操作を一つ戻る
● Redo：Ctrl+Sift+Z
○ 操作を一つ進む
基本操作

移動、回転、スケールの補足
それぞれの操作は以下のショートカットがある。
● 移動：G
● 回転：R
● スケール：S
それぞれのキーのあとに軸キー(X,Y,Z)を押すと軸を固定できる
基本操作

表示の変更
画面上部の赤枠部分を切り替えるとビューの表示の変更が可能。
左から
ワイヤーフレーム表示、ソリッド表示、ルックデヴ、レンダープレビュー
ワイヤーフレーム表示はよく使うのでショートカットを知っていると楽
Sift+Z
基本操作

保存
● Ctrl+S
● CG系のソフトは結構落ちるのでこまめに！！
基本操作

● 初期設定
●基本操作
● よく使う機能/操作
● もくもく
よく使う機能/操作

Blenderでよく使う機能/操作
● 押し出し
● ループカット
● ナイフ
● ミラー
● ピボット
● 頂点、辺、面のメニューとその開き方
こちらでBlenderを使いながら解説します

押し出し
● 編集モードで面>面の押し出しorEキー
● ボタンorキー押下→マウスをスライドさせて押し出し幅を指定
→左クリックで確定
○ 押し出し幅は数値指定も可能
● 最初は法線方向に押し出されるが軸指定可能で、方向の制限を
解くことも出来る
● 頂点や辺にも適用可能

ループカット/ナイフツール
● 編集モードで辺>ループカットorCtrl+R
● ボタンorキー押下→本数指定(数値入力後左クリック)
→位置指定(マウスで調整して左クリック)
○ 位置指定のとき右クリックで各辺の中点に確定
● Kキー(knife)
● 左クリックで頂点を作成しEnterで確定
○ Ctrlを押しながら左クリックすると辺の中点に作成
○ Shift or Altを押しっぱなしにすると辺でスナップしなくなる

ミラー(モディファイアー)
● プロパティエディタのモディファイアータブ(スパナのマーク)>モデ
ィファイアー追加>ミラーを選択
● ミラー軸や基準点を指定可能
○ 指定がないときの基準点は原点
● モディファイアー内の適用ボタンで適用する(オブジェクトモード)

ピボット
● 画面上部のアイコンから指定(図参照)
● ピボットは回転やスケールなどを行う際に何を
基準点にするかを決める
● 使いこなすと便利なので今回は頭に入れておくくらいで

頂点、辺、面のメニューとその開き方
● 画面上部にある頂点、辺、面の中の機能はよく使う上に
ショートカットも覚えやすいので紹介する
● 頂点：Ctrl+V(vertex)
● 辺：Ctrl+E(Edge)
● 面：Ctrl+F(Face)

● 初期設定
●基本操作
● よく使う機能/操作
● もくもく
簡単なモデリング

留意点
● 特に言及がない限り押しっぱなしの操作はありません
また、同時押しは+記号で表記しています
例：スケール(Sキー)>Z>0.2
→(スケールをGUIで選択orSキー、その後Zキー、そして0.2と入力)
● 操作や手順等でわからないときは周りの講師に、内容に疑問や用語が
わからないときは自分に聞いていただけると助かります
● 基本的に操作はショートカットでの説明になります

今回の目標
こんなの作ります
色は次回で

まずは下準備
● オブジェクトモードで全選択(Aキー)
● Deleteキーor Xキーで削除

近しい形から
● メニュー下の「追加」
またはSift+Aで円柱を選択
● 左下のパラメータで分割数を8に
※クリックで選択が外れたり、
編集モードに入るとパラメータが編集できなくなるので注意

ざっくり配置
● 90度回転
○ 回転(ショートカットRキー)>Xキー(軸固定)>90
● 左クリックorEnterキーで確定

ざっくり配置
● 2倍の長さに
○ スケール(Sキー)>Yキー(軸固定)>2を入力
● 中心からずらす
○ 移動(Gキー)>Xキーで軸固定
>2を入力

形を変える
● メニュー下のプルダウンから編集モードに切り替え(Tabキー)
● 画面奥(Y軸正方向)の面を選択
● 選択した面を縮小する
○ スケール(Sキー)>0.7

さらに円柱を追加
● 編集モードのまま同様の方法で円柱をもう一つ追加
(画面左上のメニュー下を参照)
● サイズ調整
○ スケール(Sキー)>0.3
● 円柱の向きを変える
○ 回転(Rキー)>X>90を入力

さらにサイズと位置調整
● 円柱を少し伸ばす
○ スケール(Sキー)>Y>2
● 位置を後方やや上へ
○ 移動(Gキー)>Y>1
移動(Gキー)>Z>0.4

多角形を処理
● 多角形はエラーの原因になることが
あるので三or四角形にする処理を施す
● ナイフツール(Kキー)で円柱の
八角形を四角形四つに分割

円柱と円柱をつなぐ
● 立方体を追加
○ メニュー下の追加 or Shift+Aで立方体を選択
● サイズ調整
○ スケール(Sキー)>Y>0.5、同じくZ>0.7
● 位置調整
○ 移動(Gキー)>Y>1
移動(Gキー)>X>1

円柱と円柱をつなぐ
● 大きな円柱と反対の面だけ選択
(ワイヤーフレーム表示にすると見やすい)
● 選択した面の大きさを変更
○ スケール(Sキー)>Z>0.2
● 小さい方の円柱にぶっ刺す
○ 移動(Gキー)>Z>0.4

目当てと対物レンズの凹みを作る
● 目当ては双眼鏡の覗き込む方
● 対物レンズはその逆側にはめ込まれているレンズ

目当てを作る
● 面を選択
● 押し出し(Eキー) > 右クリック
● スケール(Sキー) > 0.8

目当てを作る
● 押し出し(Eキー) > 0.2
● 押し出し(Eキー) > -0.2

対物レンズの凹みを作る
● 面を選択

対物レンズの凹みを作る
● 押し出し(Eキー) > -0.2

いらない面を削除
● 中心の円柱の左半分、ぶっ刺した立方体の両側面を選択
● Deleteキー or Xキー>面で面を削除

ミラーを設定
● オブジェクトモード(左上のプルダウンから選択orTabキー)に入る
● プロパティエディタのモディファイアーからミラーを選択する

オブジェクトの中心を原点へ
● オブジェクトの原点を中心にミラーがかかる
○ オブジェクト(ローカル)の原点をワールドの原点へ
● その方法としてオブジェクトの原点を
3Dカーソルの位置に持っていく
○ そのためにまず3Dカーソルを
ワールドの原点に移動する

オブジェクトの中心を原点へ
● 3Dカーソルをワールドの原点に移動する
○ Shift+C
● オブジェクトの原点を3Dカーソルの位置に移動
○ 「オブジェクト」から「原点を設定」、
「原点を3Dカーソルに移動」

結果を確認
● ミラーで思い通りの結果になったか確認
○ 中心に隙間がないか？(左図)、逆に交差してないか？(右図)

ボディを調整
● 内側の辺が真っ直ぐになるように
画像下側の頂点をX軸移動
(右はZ軸+方向から見た図)

ミラーを適用
● 結果を確認したら
オブジェクトモードでミラーを適用します
● プロパティエディタの
ミラーモディファイアー > 適用

ここからは次回
● ここから色をつけていきます
● 次回はUVとマテリアル、テクスチャです
レイヤー機能のあるペイントソフトがあると良いです

もくもく！！
もくもく
の前におまけ…

おまけ
ここからは聞きたい人だけ参考程度に聞いてください。

おまけ
● リクエストがあったので僕が人を作るときの手順を
ざっくり紹介します(解説もざっくりになります)
● ラフ的なものになります(細部の作り込み等はしません)
● 本来はポリゴンの流れで関節を曲げやすくする等の配慮を
しますが、時間の都合上今回その辺りは省きます

おまけ
● ループカットで横に辺を2本、縦に1本追加
● X軸方向に縮める

おまけ
● 真ん中上の2点をちょい上へ
● 下の面を押し出す

おまけ
● ここらで左半分消してミラーをかける
● 右下の2点を真ん中に寄せる

おまけ
● 先程の操作でできた斜めの面を下に押し出す
● そのまま面をスケール>Z>0で図のようにする
そしてもう一度スケールでサイズ調整する

おまけ
● ここで側面を調整
● 図は参考

おまけ
● 上面を押し出して図の形に

おまけ
● 更に押し出して肩っぽい形を作る

おまけ
● だいたい肘、手首辺りで節を
作りつつ指の付け根くらいを
イメージしながら押し出す
● あと膝から下も押し出しておく

おまけ
● 押し出しとスケールを繰り返して
首を作る
● 真ん中(ミラーの境界面)にできる面を
消すことを忘れない

おまけ
● 顔をつくります。首を押し出し
● もっかい押し出してループカット

おまけ
● 少し顔っぽく調整

おまけ
● この３箇所にエッジを
入れて丸みを出します

おまけ
● 手の先を前後に押し出します
● 手のひらを押し出します

おまけ
● ４本の指を押し出します
● 長さを調整します

おまけ
● 親指の土台(？)を押し出して作ります
● 親指を押し出します

おまけ
● 指の関節あたりにエッジループを入れます

おまけ
● ついでに腕や胴の分割増やします
● あとTスタンスにします
(いつもの癖で腕下げて作ってました
ごめんなさい)
※VRChatなどに使うアバターの場合
Tスタンスのほうが都合が良いです

おまけ
● 脚の分割増やして丸みを出します
● ついでに形もそれっぽく

おまけ
● 足首～踵部分の押し出し
● 今回は押し出し後
ループカットしてます

おまけ
● 足の押し出し(Y方向)
● 押し出し後外側の頂点を
移動してループカット

おまけ
● ループカットして
手と同じ要領で指を作る

おまけ
● 関節を作り長さを調整する
● 増えた分の足の分割も調整する

おまけ
● 顔をナイフで切り刻みます
● 凹凸を出しつつ調節して
作り込みます
(時間の以下略)

おまけ
私が人を作るときのフローはこんな感じです
私はここからは別ソフトで作業したりしなかったりします。
(これ以前の状態で移行するときもあります)
正直フローは何を作るかで全く違うのでそれぞれの目標や
個人のやりやすさ優先で合う方法を模索するほうが良いかもしれません

もくもく！！
もくもく
今度こそ

よくつかうやつ
移動：G
回転：R
スケール：S
押し出し：E
ループカット：Ctrl+R
ナイフ：K
選択(追加)：Shift＋クリック
リンク選択：L
ループ選択：Alt＋クリック
全選択：A

こわくない！初心者向けBlender2.8講座#1

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