青森市南西部に位置する高田集落は、220年前に江戸時代の著名な旅行家菅江真澄が訪れたこともある歴史ある集落である。50年前から撮りためた写真で、往時の生活を振り返る。

1. ５０年前の
高田あちこち
青森市中央市民センター
第6回高田分館まつり
と き 2016年10月30日
ところ 高田教育福祉センター
室 谷 洋 司

2. あの頃の農作業
1959（昭34）年

3. 追
分
の
松
（初
代
）
と
稲
刈
り
・脱
穀
風
景
1961（昭36）年
10月3日撮影
今
で
は
稲
刈
り
・脱
穀
は
コ
ン
バ
イ
ン
で
あ
っ
と
い
う
間
に
終
わ
っ
て
し
ま
う
が
、
昔
は
重
労
働
。
付
近
の
田
圃
で
そ
の
様
子
を
撮
影
・・・・

6. 前方では脱穀、ワラクズが飛び散っている 1959（昭34）年9月

8. 稲
運
び
・そ
し
て
脱
穀
・・
・・
一
年
の
総
し
め
く
く
り
。
カ
ッ
チ
ャ
・ア
ネ
サ
の
女
性
た
ち
は
、
み
な
力
持
ち
で
し
た
！

11. リヤカーは必需品、いまの軽トラの役割・・・・。

12. 熊
野
宮
境
内
を
南
か
ら
見
る
デ
コ
ボ
コ
道
路
を
バ
ス
が
走
っ
て
い
た
バ
イ
パ
ス
は
ま
だ
な
か
っ
た

13. 地
形
図
・
航
空
写
真
で
見
る
1913（大2）年の地形図
荒
川
青森市街地
高
田
集
落
追分の松
青森空港

14. 菅江真澄が220年前
に見た高田の風景
 江戸時代後半の旅行家。北奥羽・
蝦夷地を歩き、実地見聞をもとに
紀行文・随筆を137冊。
 「すみかの山」(1796、寛政8年)
に、高田の村はずれに来て、広い
田圃に九十九盛という“つむれ”
に驚いた。山姥が、浅虫の裸島が
寒そうだからと麻糸で紡いだ“へ
そ”を作った。それが化けて････。
菅江真澄

16. 真
澄
が
描
い
た
高
田
の
様
子
桜
満
開
の
神
社
と
田
に
“つ
む
れ
”が
た
く
さ
ん
あ
っ
た
（１
７
９
６
・寛
政
８
年
）

17. “つ
む
れ
”と
は
浅
虫
の
裸
島
が
寒
そ
う
と
山
姥
が
織
っ
て
着
せ
よ
う
と
し
た
糸
の
か
た
ま
り
で
そ
れ
が
化
け
て
小
高
い
丘
に
な
っ
た
・・
・
・とつむれ（小高い丘）

18. 名残が戦後まもなくまで存在した 1948（昭23）年 米軍撮影
熊野宮
高
田

19. 1975（昭50）年10月17日撮影
つむれ
熊野宮

20. つむれ＝九十九盛の名残り

21. 高田パノラマ
火の見櫓から グルリと
高田町内を見る
1962（昭37）年の元旦

22. 火
の
見
櫓

23. 熊野宮

24. 青
森
市
役
所
高
田
支
所

25. 現・青森空港
現・太陽台

28. 旧・高田小学校

29. 青森市街地

31. 八甲田山

34. なつかしの学校校舎
そして 子どもたち
お母さん お婆さん

35. 高田小学校 1959（昭34）年撮影、昭49年全焼、昭50年現在地に

36. 小学校は、皆さんが いま居る この場所にありました
講
堂
教
室
校
庭

37. 高田中学校 1961（昭36）年撮影 昭37年に高田へ移転

38. 高田中学校・運動会で父兄の仮装行列（記念撮影）

39. 真浄寺での供養祭 オガサマたちの顔々 1980年代

44. 熊
野
宮
境
内
は子
ど
も
た
ち
の
遊
び
場
1962（昭37）年
1月撮影

45. ベンジャ（手作りスキー）や手作り橇で 日暮れまで遊び興じる

47. 集まりがあると 近所が集まって手作り料理 1961（昭36）年6月

49. 高田の風景の移り変わり
青森空港（旧）
太陽台
高田
撮影・三上 伸氏

50. 追分の松（初代） 1961（昭36）年 現在の2代は昭48年六ヶ所から

51. うしろ（後）川（荒川の毒水で魚住まず） 1961（昭36）年12月

52. 入内川（ヤマメ、ナマズがいっぱい）と松の木（神社） 1961年9月

53. 蝦夷（えぞ）舘付近から高田俯瞰

54. 1961（昭36）年9月12日

55. 七曲りを上ると、尾根に沿って豆坂まで山道が続いていた

56. その後、空港バイパスとして舗装され、今の高規格道路へと変わる

57. 豆坂の松 藩政時代からの街道のシンボル 1962（昭37）

58. 豆坂の下方にあった老松（1979年） 2、3年前に枯死

59. 土地改良で
区画整理進む
1975（昭50）年10月17日
区
画
整
理
終
了
未
完
成
小学校
中学校
昭50から
昭37から

60. 区画整理の工事現場 1975（昭50）年

61. 工事の最中に大雨が、そして川が氾濫し町内が水害に襲われた

63. 太陽台造成が始まる 1970年

64. 太陽台 住宅が建ち始める 1978（昭58）年5月

65. 高田スキー場 市内小学校スキー大会など賑わう 1979（昭54）年

66. 10年ほど経った太陽台全景 1990（平2）年4月29日

67. 豆坂のなかほどからみる 2001（平13）年11月11日

68. 前方では新幹線の工事が進む 2010（平22）年10月23日

69. なんと?!
豆坂高原が
全国、世界への
青森県の玄関口

70. 今から50年前までは遠足など憩いの場所 1961（昭36）年

71. 前方に松、藩政時代からの浪岡、弘前への街道

72. 分かれ道 左が浪岡方向、右が大谷方向

73. 牛馬の飼料 草刈り場で平坦 広大だった

74. 県都に近いことと広大さが青森空港の立地条件をみたした

75. 青森空港の工事が始まる 1962（昭37）年撮影

76. 青森空港が開港 滑走路1200ｍ時代 1964（昭39）年

77. 空港南側の滑走路の近くで誰かが畑を作っていた

78. 新青森空港（滑走路2000ｍ）の工事が始まる
1984（昭59）年5月撮影
空撮・青森空港ビル株式会社提供

79. 滑走路2000ｍ時代 1988（昭63）年10月撮影

80. 1990（平2）年10月撮影

81. 新青森空港全面開港式（2500ｍ滑走路） 1990（平2）年
7月27日 引き続き滑走路3000ｍなどの整備つづく。

82. 1997（平9）年5月撮影

83. 滑走路2500ｍ 開港から1000万人に突破 1997（平9）年7月撮影

84. 2003（平15）年9月撮影

85. 2003（平15）年9月撮影

86. 2006（平18）年の空撮
約
半
世
紀
の
ふ
る
さ
と
高
田
の
変
貌
空
か
ら
見
る
と
北
は
新
幹
線
が
走
り
、
立
体
交
差
し
て
空
港
へ
の
ア
ク
セ
ス
、
そ
し
て
南
の
豆
坂
高
原
は
日
本
・世
界
へ
の
青
森
県
の
表
玄
関
で
す
・・
・・
。

87. 高田の北端では新幹線工事が進む 2007（平19）年

88. 2008（平20）年7月

89. 試運転 2010（平22）年6月

90. ５０年前の高田あちこち
ご清聴 ありがとうございました