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ト
〜Start with the End in Mind〜
2023年12月
京都大学医学部附属病院 特定教授
先端医療研究開発機構(iACT) ビジネスディベロップメント室長
一般社団法人LSP 代表理事
小栁 智義 博士(理学)
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3. Target Product Profile (TPP)とは?
その歴史をChatGPTに聞いてみた
• 製品開発の手法: TPPは、元々さまざまな産業で使用されている製品開
発手法に起源を持つ。
• 製薬産業の適用: 製薬業界では、開発サイクルが長く、コストがかか
り、不確実性が高いため、TPPが特に重要とされている。
• 規制機関との関係: アメリカ食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁
(EMA)などの規制機関は、薬の開発プロセスを効率化し、容易にす
るツールとしてTPPの概念を採用している。
• 規制提出における役割: TPPは現在、規制申請の一部ともされ、開発プ
ロセスの各段階で更新される「生きた文書」とも考えられている。
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4. Target Product Profile (TPP)とは?
そのトレンドをChatGPTに聞いてみた
• Personalized Medicine Focus:
• パーソナライズドまたはプレシジョンメディシンに向けた動きが強まる中で、TPPはますます個別化され
た投与量、対象となる患者層、またはその薬と一緒に使用される予定のコンパニオン診断テストに関する
基準を明示している。
• Real-world Evidence Criteria
• 従来のTPPは主に規制承認に必要な基準、例えば臨床試験のエンドポイントに焦点を当てていました。し
かし、現代のTPPは、ルーチンの臨床実践での薬の性能についても説明するリアルワールドエビデンスの
メトリクスを含む事が多くなっている。
• Digital and Remote Monitoring
• デジタルヘルスツールを薬の提供に取り入れる(例:スマート吸入器、ピルモニタリングシステム)傾向
が反映され、これらの側面は製品プロファイルの一部としてTPPに明記されている。
• Patient-Centric Endpoints
• 伝統的なエンドポイント(例:死亡率や疾患の進行)に加えて、現在のTPPには患者が報告するアウトカ
ム(PRO)、生活の質のメトリクス、その他患者にとって意味のあるエンドポイントが含まれることもあ
る。
• Global Accessibility:
• グローバルヘルスに対する焦点が高まる中、特にパンデミックや広範な疾患に対する対応として、現在の
TPPにはスケーラビリティ、コスト効果、低リソース設定での使いやすさに関する考慮事項がしばしば含
まれる。
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ヘルスケア製品の定義が
変化している!
5. FDAはアンメットニーズに対して望ましいTPPを公表している
Product Targets Minimum Acceptable Result Ideal Results
Primary Product
Indication
Emergency medicine for acute stroke patients
immediately on hospital arrival
Emergency medicine for acute stroke patients in
the community even before arrival to a hospital
Patient Population
Adults of all ages with moderate to severe stroke,
with potential concurrent use with tPA
Adults of all ages with moderate to severe stroke,
with potential concurrent use with tPA or
replacement of tPA
Treatment Duration Acute Acute
Delivery Mode IV IV
Dosage Form Solution in pre-filled syringes Solution in autoinjectors
Regimen Bolus Bolus
Efficacy
20% or more favorable in comparison to placebo
on minimal or no disability 30 days after
treatment in patients using
Modified Rankin Scale
(score≤1) and NIHSS (score≤1).
Exploratory endpoint: imaging evidence of
revascularization
30% or more favorable in comparison to placebo
on minimal or no disability 30 days after
treatment using
Modified Rankin Scale
(score≤1) and NIHSS (score≤1).
Exploratory endpoint: imaging evidence of
revascularization
Risk/Side Effect
Devoid of symptomatic intracranial hemorrhage
and significant mechanism related adverse
effects
Devoid of any symptomatic intracranial
hemorrhage and any mechanism related adverse
effects
Therapeutic
modality
Protein 5
8. Day 1 課題
• このパワーポイントのファイルの [テンプレート]と記載のあるページを
埋めてください(7−8枚)。
• 資料作成に時間がかかる場合は、各項目の議論の方向性を記載してくだ
さい。(「類似の疾患の治療薬の開発が進んでいるようだが調査が必
要」など)
• 5分以内で資料の説明をお願いします(ピッチの形式で、時間も意識して
ください)。
• グループワークではこのワークシートを更にブラッシュアップします。
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参考資料
13. 13
Target Product Profile (創薬版)
製品の種類
Product Description
・薬剤の種類(低分子、ペプチド、抗体)
Type of agent (small molecule, peptide, Ab)
・標的分子の情報(新規性、有用性)
Proposed target
・既存の薬剤との比較
Comparison with current therapeutics
対象疾患と用法
Indications & Usage
適応症ー複数の場合は最も代表的な適応症を明記
Clinical indication(s) - if more than one, specify lead indication
・対象とする患者集団
Intended patient population
・臨床開発計画の概要
Outline clinical development plan
用法・用量
Dosage & Administration
・投与経路等
Dosing amount, route, frequency, etc
安全性と毒性
Safety and Toxicity
・予想される既知のターゲットおよびオフターゲットの安
全性についての懸念
Known on-target or off-target predicted safety concerns
・望ましい/実現可能なTherapeutic window
Desired/achievable therapeutic window
[テンプレート] 事業に適切なTPPを選択し、現時点でのTPP
をチーム、メンターと共有のためにまとめ
ておいて下さい。
14. Target Product Profile(医療機器版)
製品の種類
Product Description
・機器の種類
診断装置・治療装置・生体物理量測定・監視装置・人工臓器等
・クラス分類
高度管理医療機器(Ⅲ・Ⅳ)、管理医療機器(Ⅱ)、一般医療機器(Ⅰ)
対象疾患
Indications
・適応症ー複数の場合は最も代表的な適応症を明記
・対象とする患者集団
使用方法
Usage
・使用頻度、使用個数、使用経路(侵襲性)、精度
有効性
effectiveness
・意図する開発コンセプト及び臨床的意義
・既存の機器やその他の測定/治療方法との比較
生物学的安全性/生体適合性
biological safety
・ISO10993-1 (細胞毒性、感作性、刺激性、急性・亜急性全
身毒性、遺伝毒性、発熱性、埋植、血液適合性)
・無菌性保証 SAL(: sterility assurance level)<10-6
・電気的安全性、電磁両立性 等
[テンプレート] 事業に適切なTPPを選択し、現時点でのTPP
をチーム、メンターと共有のためにまとめ
ておいて下さい。
15. Target Product Profile(再生医療版)
製品の種類
Product Description
・細胞の種類
・機序
・既存・競合の細胞治療との比較(新規性)
・標準治療における位置付け
対象疾患と用法
Indications & Usage
・適応症ー複数の場合は最も代表的な適応症を明記
・対象とする患者集団
・臨床開発計画の概要 と 展開地域
用法・用量
Dosage & Administration
・移植経路・回数:
・移植量:
製造
Manufacturing
・出荷基準(Verification):
・原材料:
・設備:
安全性と毒性
Safety and Toxicity
・遺伝子導入の有無:
・造腫瘍性:
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[テンプレート]
事業に適切なTPPを選択し、現時点での
をチーム、メンターと共有のためにまと
ておいて下さい。
17. Customer Journeyの記載例
• Customer Journey(例:導入のときの想定)
• とある疾患の専用外来を受け持つA先生はB社が開発した新しい医療機器Cを使い始め
ました。学会のガイドラインも特定の疾患に対してこの機器の仕様を推奨するように
変更されましたが、特殊な術式となるため対応できる医師の育成が課題となっていま
す。米国では一般的な器具を使用するのですが日本ではまだ普及していないため、A先
生はトレーニングを受講しました。これまでは薬物での対症療法しか出来なかった疾
患ですが、1週間程度の外科的な治療を行うための入院が必要となりました。しかし
術後は患者さんはかかりつけ医での定期検査と症状の進行を抑える薬の服用だけでよ
くなったため、専用外来を受診する患者数は激減しました。
検査 確定診断 薬物療法
定期検査、副作用のマネジメント
検査 確定診断 侵襲を
伴う治療
定期検査、薬物療法
現在の
標準療法
自社製品
導入後
担当する科、
専門医が変わる?
検査項目が
変わる?
患者さんの来院数
や処方が変わる?
分析結果の見せ方の例。
[テンプレート]
18. 既存治療・開発品との比較
自社製品A 他社製品B 他社製品C 他社製品C
対象疾患
投与方法
想定薬価
(市場規模)
安全性
投与方法・期間
分析結果の見せ方の例。
[テンプレート]
←TPPの項目を参考に設定
実際の値か、◎○x、●●●などで表
現
プレゼンの際の自社製品PRだけでなく、開発課題の抽出にも有効
医薬品 vs 医療機器など、
他のモダリティーも意識す
る
Editor's Notes 提出先:Nexcloud(チーム共有フォルダ>提出用)
治療法や技術の問題点に入っていく前に、全体のフローの中での治療法や技術の位置付けを明確にしてください。
ニーズを俯瞰的かつ具体的に捉えることにより、開発の方向性を明確に共有することが目的です。
プラットフォーム技術の場合にも、具体的な企業の開発パイプラインや製品を想定して検討してください。
対象疾患の専門医や患者などからのヒアリングも有用です。 臨床試験段階にある競合検索には、ClinicalTrials.gov(https://clinicaltrials.gov)も利用可能です。
市場調査レポートを購入すというる方法もあります。 自社製品が右上に来るように軸を設定してください。
自社製品をアピールするのに適したわかりやすい図示方法があれば、2軸に縛られなくても結構です。