イタリアは、建物、橋、高架橋のエネルギー散逸と断熱の適用においてヨーロッパをリードする国であり、耐震システムによる保護構造物では世界で 5 番目の国です。 この記事では、イタリアにおける耐震のいくつかの顕著な側面を簡単に紹介します。 規制および手順は頻繁に変更および更新される可能性があり、参考としてにのみ言及している事をご考慮ください。 イタリアにおける耐震性の評価 この業界に関する一貫した最新の集計データは入手できませんが、考慮事項によっては、過小評価でも360 億ユーロから 400 億ユーロの全体的な売上高の可能性があります。

1. イタリアの耐震分野における機会
イタリアは、建物、橋、高架橋のエネルギー散逸と断熱の適用においてヨーロッパをリー
ドする国であり、耐震システムによる保護構造物では世界で 5 番目の国です。
この記事では、イタリアにおける耐震のいくつかの顕著な側面を簡単に紹介します。 規
制および手順は頻繁に変更および更新される可能性があり、参考としてにのみ言及している
事をご考慮ください。
イタリアにおける耐震性の評価
この業界に関する一貫した最新の集計データは入手できませんが、考慮事項によっては、過小評価でも
360 億ユーロから 400 億ユーロの全体的な売上高の可能性があります。
上記の数値は、新しい建築物の設計と建設、既存の建物の修繕と再開発のための建設現場、技術の
開発と耐震分野（機械、装置、材料）における革新や私的、公的分野の文化・芸術遺産(遺跡、彫
像、調度品、絵画など）の保護を含みます。
市場規模とイタリアの特定の条件 (巨大な歴史的および文化的遺産の存在、領土における高い地震
活動度、業界内の革新的な企業、建物とインフラストラクチャーへの今後数十年間の大きな介入の必
要性) により、この国が欧州連合における地震予防と適応性の基準点になります。

2. 過去 100 年間にイタリアで発生した大地震
日本と同様に、イタリアも頻繁に地震に見舞われます。 以下はこの１００年間の間にイタリア
で起きた大きな地震のリストです。
- 1908 年 12 月 28 日: Reggio Calabria 、 Messina
- 1915 年 1 月 13 日: Avezzano 、 Marsica
- 1917 年 4 月 26 日: Monterchi、Citerna 、Sansepolcro
- 1920 年 9 月 7 日: Garfagnana 、Lunigiana
- 1930 年 7 月 23 日: Irpinia
- 1968 年 1 月 14 日: Valle del Belice
- 1971 年 2 月 6 日: Tuscania
- 1976 年 5 月 6 日: Friuli
- 1979 年 9 月 19 日: Valnerina (Norcia、Cascia)
- 1980 年 11 月 23 日: Irpinia
- 1984 年 5 月 7 日: San Donato Val di Comino
- 1990 年 12 月 13 日: Carlentini in Sicilia
- 1997 年 9 月 26 日: Umbria e Marche
- 2002 年 10 月 31 日: Molise
- 2009 年 4 月 6 日: L’Aquila
- 2012 年 5 月 20 日: Emilia
- 2016 年 8 月 24 日: Appennino centrale (Lazio, Umbria e Marche)
イタリアの地震地域
一般に、地震リスクが最も高い地域は、Prealpi (プレアルプス地域)の北東部地域と中央
アペニン山脈の山岳地帯です。 2003 年以来、イタリアには 4 つのゾーンに基づく地震
リスク分類があります。

3. - ゾーン 1 (高リスク): Friuli Venezia Giulia, Abruzzo, Umbria, Molise, Campania,
Sicilia
- ゾーン 2 (中高リスク): Emilia Romagna, Lazio, Marche, Puglia, Basilicata
- ゾーン 3 (中低リスク): Lombardia, Toscana, Liguria, Piemonte
- ゾーン 4 (低地震リスク): Sardegna, Trentino Alto Adige, Valle d'Aosta
地震リスク分類
イタリアでは、D.M. 番号 58/2017 およびその後 修正された D.M. 番号 65/2017 (建物の
地震リスクの分類に関するガイドライン) は、いくつかのパラメーターに基づいて、建物
の地震リスクを 8 つのランクに分類しています。
- A ランク+ (低リスク)
- A ランク
- B ランク
- C ランク
- D ランク
- E ランク
- F ランク

4. - G ランク (高リスク)
芸術的資産の保護
ユネスコが登録する「世界遺産」(World Heritage)リストにイタリアは５９か所の保護
地域が登録され、これは世界で一番です。 さらに、イタリアには約 4’000 の博物館、
6’000 の遺跡、保護対象の 8 万 5’000 の教会、4 万の歴史的な家屋があります。
国庫会計監査庁(Dipartimento della Ragioneria Generale dello Stato)によると、イタ
リアの芸術作品の総額は 9’860 億ユーロになります。
耐震認定
現在、耐震安全分野における建物介入の建設の認可は、州ベースで行われています。 認
可は、設計者による申告とともに、資格のある技術者とワークスディレクターによって署
名された実行プランと工事申告 (denuncia dei lavori)の提示後に発行されます。 認可の発
行を担当する部署は、地域によっては、SUE (建設の単一窓口)、SUAP (生産活動の単一
窓口)、またはその他の名称の異なる技術部署です。
建築物の耐震化再開発に対する税制優遇措置

5. 規定は単純ではなく、頻繁に変更される可能性がありますが、2013 年 (法令第 53/2013
号) から現在まで、いわゆる「地震ボーナス」(sisma bonus)により、住宅および生産的
建築物の改築や再開発の費用が 50% から 85%優遇されています。
現在、EU の重要な経済資源は PNRR (Piano nazionale di ripresa e resilienza) に関連
して割り当てられており、イタリアの目標は 2031 年までにすべての公共の建物 (学校、
病院、博物館、オフィスなど) を安全な状態にすることです。
日本企業のチャンス
上記のように、イタリアは EU で最も先進的な国であり、世界で最初に耐震部門の発展を遂げた国の
1 つです。
同じ業界の日本企業は、以下のようなより多くの開発オプションが可能です。
- 日本国内での使用により信頼性が証明された高度なデバイスの直接輸出。
- イタリアと日本の企業間の産業的相乗効果と、需要のある地域で生産するための技術移転の探求。
- 公的機関または大学の科学委員会の後援または監督による民間の研究開発協力。
- オファーを現地市場の主要な重要性に適合させるための市場調査の実施。

6. 機関・協会・展示会等
展示会・見本市等
- SAIE (建設、建築、防火ソリューション、省エネ、木材に関する展示会);
- RESTRUCTURA (建設・改築の展示会)
日本での見本市やイベントの詳細については、常に更新されるイベント セクションをご参照してください。
協会
- Associazione delle organizzazioni di ingegneria, di architettura e di consulenza
tecnico-economica (OICE) (エンジニアリング、建築、技術経済コンサルティング組織協会);
- Associazione Nazionale Costruttori Edili (ANCE) (全国建築業者協会);
- Associazione Ingegneria Sismica Italiana (ISI) (イタリア耐震工学協会)。
NAGAEN とのイタリアでのプロジェクト展開
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