2018/07/18 サーバーワークスLT大会 ※免責事項 本書の情報・資料の記載には注意を払っておりますが、記載された情報の内容が正確であるか、更新時期が適切かどうかなどについて一切保証するものではありません。また、記載された情報またはその誤りなど、本書記載の情報に関連して生じた損害または障害などに関しては、その理由の如何に関わらず、またその損害等が直接的か間接的かを問わず、一切責任を負うものではありません。

1. 小さなプロジェクト
サーバーワークス 新坂

2. 概要
• 社内向けの小さな仕組み開発の進め方を共有
• 技術課からの相談がきっかけ
• 「プロジェクト採算レポート作成」プロジェクトについて
プロジェクト採算レポートができるまで2

3. 目次
 開発
 要件定義
 設計
 仕様・出力イメージ
 実装
 リリース
 まとめ
プロジェクト採算レポートができるまで3

4. 要件定義
プロジェクト採算レポートができるまで4

5. ミッション・ゴール
技術課のプロジェクト採算を見える化する
プロジェクト採算レポートができるまで5

6. 要件ヒアリング（現状）
• プロジェクト情報についてはきちんと登録/管理する運用ができている
• プロジェクトごとの工数は、メンバーがデイリーで記録している
• PowerBIでビジュアライズは実現している
• 週次レポートの仕組みも構築されている
プロジェクト採算レポートができるまで6

7. 要件ヒアリング（問題点）
• 利益率ではなく、具体的な金額ベースで見たい
• レポートを見に行くアクションが煩わしい
• 多くのプロジェクトを掛け持ち、見たい部分だけパッと
• 手間がかかると見に行かなくなる
• レポーティングのために追加費用をかけたくない
• PowerBIやセールスフォースのライセンス追加コストは避けたい
プロジェクト採算レポートができるまで7

8. 要件まとめ
 プロジェクト採算レポートが欲しい
主にプロジェクトリーダーが見て判断、行動する材料
ただし、プロジェクトメンバーや、直接かかわらない人間も見ることができる
 毎日最新のレポートが見たい（ウィークリーでは遅い）
 赤字になりそうなプロジェクトについてはアラートして欲しい
 Slackで通知して欲しい
 ワンクリック程度でレポートを見たい
 カネはかけたくない
プロジェクト採算レポートができるまで8

9. 設計
プロジェクト採算レポートができるまで9

10. 仕組みの検討
利用する側に最終型をイメージしてもらう
• こんな作業が必要になりますよ
• こんなアウトプットになりますよ
プロジェクト採算レポートができるまで10

11. 仕組みの検討（今回の例）
• 必要な作業
• 毎朝決まったSlackチャネルに通知されるので見てください
• 通知はBox内のレポートへリンクします
• アウトプット
• Slackへの通知
• 表示項目の検討
• 採算レポート
• 表現方法
プロジェクト採算レポートができるまで11
サンプル確認してもらい、
認識をすり合わせる

12. 仕様・出力イメージ
プロジェクト採算レポートができるまで12

13. 仕様
入力
• プロジェクト情報（予算、期間）
• 毎日記録しているプロジェクト工数
出力
• 採算をグラフ化した画像情報（Box、誰でも閲覧可能）
• 画像情報へのリンク（Slack通知、誰でも閲覧可能）
処理タイミング
• デイリー
プロジェクト採算レポートができるまで13

14. Slackへの通知イメージ
プロジェクト採算レポートができるまで14
課ごとにまとめる
PL順に表示
予算と消化工数から状態を
お天気絵文字で表現
プロジェクト期限、予算状況を表示 プロジェクト名は
Box上のレポートへのリンク

15. レポートイメージ（静的な画像）
プロジェクト採算レポートができるまで15
縦軸は金額
予算、実績
横軸は期間
売上・原価予算を
直線で表示
工数実績原価を
折れ線表示
※要するに原価予算ラインより実績が下回っていれば勝ち
※進捗は別管理が必要

16. 実装
プロジェクト採算レポートができるまで16

17. 構成
プロジェクト採算レポートができるまで17
プロジェクト情報
・期間
・予算
・原価実績
CloudWatchEvent
+Lambda
・起動用(CRON)
AWSBatch(ECS)
PythonSDK
UPLOAD
通知

18. リリース
プロジェクト採算レポートができるまで18

19. リリース
• 相談から2週間程度でリリース
• まずはリリースして使ってもらう
• 動くものベースのほうがイメージしやすい
• 全体が難しい場合はパーツやモック、もしくは図で表現
• 余計なものは作らない
• ちなみにAWS部分のランニングコストは100円/月未満
プロジェクト採算レポートができるまで19
→技術課内で改善点など取りまとめ中

20. まとめ
プロジェクト採算レポートができるまで20

21. （まあまあ上手くできたと思われる）進め方ポイント
欲しいものが明確でシンプル（欲張らない）
あるモノは使う（使用中のSaaS）
早くて安い
プロジェクト採算レポートができるまで21
関連情報（Confluence）→ https://serverworks.atlassian.net/wiki/x/AoLVBg