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オバマ政策再考資料201605
- 3. 4賢人（反黙示録の4騎士）の提案（１） 2007年1月 ウォール・ストリート・ジャーナル • １）警戒態勢の解除（ディアラーティング）＝偶発的核 戦争の防止 • ２）核削減 • ３）前方展開用の短射程核兵器の廃棄 • ４）ＣＴＢＴ批准に向けた動き • ５）核兵器及び核兵器利用可能物質（プルトニウム・ 高濃縮ウラン）の保安措置 • ６）ウラン濃縮の管理 • ７）核兵器用核分裂性物質の生産停止、民生用高濃 縮ウラン利用停止 • ８）地域的対立・紛争の解決努力強化
- 4. 4賢人（反黙示録の4騎士）の提案（２） 2008年1月 ウォール・ストリート・ジャーナル • １）ＳＴＡＲＴ１の主要規定を延長 • ２）警戒態勢の解除 • ３）大量攻撃作戦計画の放棄 • ４）協力的多国間弾道ミサイル防衛・早期警戒システ ムの開発交渉 • ５）世界中の核兵器及び核物質のセキュリティ－強化。 世界の四〇ヶ国以上に核兵器利用可能物質が存在 • ６）前方展開用の核兵器の保安強化 • ７）「核不拡散条約（ＮＰＴ）」の遵守監視手段強化 • ８）「包括的核実験禁止条約（ＣＴＢＴ）」発効
- 5. オバマ候補 シカゴ市での選挙演説 2007年10月2日 • 私は大統領としてこう言う。アメリカは、核兵器のない世界 を求める。 • 我々は、一方的軍備撤廃はしない。核兵器が存在する限 り、我々は、強い核抑止を維持する。しかし、我々は、核 兵器廃絶に至る長い道程において核不拡散条約（NPT)の 下でのわれわれの約束を守る。 • 我々は、ロシアと協力して、米国とロシアの弾道ミサイル を一触即発の警戒態勢からはずし、 • 我々の核兵器及び核物質のストックを劇的に減らせる。 • 我々は、まず、核兵器用核分裂性物質の世界的生産禁 止を追求する。そして、我々は、米ロの中距離ミサイル禁 止を拡大してこの合意を世界的なものにすることを目標と する。
- 7. 民主党選挙綱領 （２） 2008年8月25日 • 〈核兵器および核兵器製造用物質の厳重管理〉 • 我が国および世界に対する危険を劇的に減らすため、 核兵器および核物質を厳重に管理し、処分し、また、 その拡散を防ぐために他の国々と協力する。核兵器 利用可能物質が四〇ヶ国に存在する。四年以内に無 防備な場所に置かれたすべての核兵器利用可能物 質を厳重な保管下に置くための世界的取組の先頭に 立ち、他の国々と協力する。われわれは、他の国々と 協力して、核兵器のセキュリティーを強化する。これら の多くの措置を世界的規模で実施する合意を得るた めに、国連安全保障理事会の常任理事国および他の 主要国の指導者とのサミットを2009年に（そしてその 後は定期的に）開催する
- 9. プラハ演説 2009年4月5日 具体的措置 http://japan2.usembassy.gov/j/p/tpj-20090405-77.html • 冷戦時代の考え方に終止符を打つために、米国は国家安 全保障戦略における核兵器の役割を縮小し、他国にも同様 の措置を取ることを求めます。 • 弾頭と備蓄量を削減する • 包括的核実験禁止条約の批准を • 核兵器製造に使用することを目的とする核分裂性物質の生 産を、検証可能な形で禁止する新たな条約の締結 • 管理が不十分な核物質が世界各地に存在することが分 かっています。国民を守るためには、直ちに、目的意識を 持って行動しなければなりません。 • 世界中の脆弱（ぜいじゃく）な核物質を４年以内に保護管理 • 核安全保障に関する国際サミットを今後１年以内に開催し ます。
- 11. ハーグ核セキュリティー・サミット 2014年3月• 総理ステートメント これらの核物質［高濃縮ウランや分離済みプルトニウム］の最小化に取り組んでいき ます。・・・プルトニウムの回収と利用のバランスを十分に考慮します。 • 日米共同声明(和文仮訳） 2009年4月5日にチェコ共和国プラハのフラチャニ広場で行われたオバマ大統領の演 説を想起し，・・・日本原子力研究開発機構（JAEA）の高速炉臨界実験装置（FCA）から， 高濃縮ウラン（HEU）及び分離プルトニウムを全量撤去し処分することを表明・・・プル トニウムの最小化のために何ができるかを各国に検討するよう奨励する。 • 国別報告（和文仮訳） 核テロが起これば，核兵器が使用された場合の壊滅的な人道面での結末と同様の 事態を招きかねず・・・あらゆる核物質に関して核セキュリティを強化する必要がある。 • 核セキュリティー・サミット・コミュニケ（和文仮訳） 「我々は，国家がそれぞれの国内的要請と一致する形で，HEU［高濃縮ウラン］の保 有量を最小化し，また分離プルトニウムの保有量を最小限のレベルに維持すること を奨励する。」
- 14. 日米原子力協力協定 包括同意 1987年11月4日 署名 1988年7月17日 発効 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2009/04/23/s630702_05.pdf ●第１１条 第３条、第４条又は第５条の規定の適用を受ける活動を容易にす るため、両当事国政府は、これらの条に定める合意の要件を、長 期性、予見可能性及び信頼性のある基礎の上に、かつ、それぞ れの国における原子力の平和的利用を一層容易にする態様で満 たす別個の取極を、核拡散の防止の目的及びそれぞれの国家安 全保障の利益に合致するよう締結し、かつ、誠実に履行する。 ●原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメ リカ合衆国政府との間の協定第１１条に基づく両国政府の間の実 施取極 １ 両当事国政府は、協力協定第３条から第５条までの規定に基づ き、次の活動について、ここに合意する。 (i) 附属書１に掲げるいずれか一方の当事国政府の領域的管轄内 にある施設における再処理及び形状又は内容の変更 ●附属書 １～５ 施設のリスト （六ヶ所再処理工場は附属書４）14
- 15. 世界の核物質の量(単位:トン） 出典：国際核分裂性物質パネル（ＩＰＦＭ） http://fissilematerials.org/ 2014年末の世界の核物質の量 高濃縮ウラン 非民生用プルトニウム 民生用プルトニウム ロシア 679 128 52.8 米国 599 87.6 0 フランス 30.6 6 61.9 中国 18 1.8 0.025 英国 21.2 3.2 104.2 パキスタン 3.1 0.19 0 インド 3.2 5.7 0.4 イスラエル 0.3 0.86 - 北朝鮮 0 0.03 - その他 15 - 52.8 （日本47.8) 合計 1370 234 272
- 16. 日本のプルトニウム保有量推移と計画 六ヶ所再処理工場（年間8トン分離能力）2016年3月竣工の計画を前提。 現在は2018年度上記竣工の計画なのでグラフはその分、右にずれる 0 20 40 60 80 100 120 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 Separatedplutonium (metrictons) In Japan if RRP operates and MOX delayed In Europe if MOX delayed In Japan Recycled in MOX In Europe 日本：六ヶ所が運転、MOX使用が遅れた場合 ヨーロッパ保管：MOX使用が遅れた場合 日本 MOXとしてリサイクル ヨーロッパ 保管 分 離 済 み プ ル ト ニ ウ ム 単 位 ト ン
- 17. 核兵器の数 出典：全米科学者連合（FAS） ハンス・クリステンセン http://fas.org/issues/nuclear-weapons/status-world-nuclear-forces/ 2016 年の世界の核兵器 国名 戦略核 戦術核 予備 / 非配備 保有核 総数 ロシア 1790 0 2700 4490 7300 米国 1750 180 2740 4670 6970 フランス 280─ 10 300 300 中国 0─ 260 260 650 英国 120─ 95 215 215 イスラエル 0─ 80 80 80 パキスタン 0─ 110 -130 110 -130 110 -130 インド 0─ 100 -120 100-120 100 -120 北朝鮮 0─ ? ? ? 合計(概数) 4000 180 6110 10240 15350