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JAIRO Cloud & researchmap 
九州大学附属図書館eリソースサービス室 
機関リポジトリ推進委員会・技術WG 
林 豊 / HAYASHI, Yutaka 
機関リポジトリと研究者DBの連携をクラウドへリフトさせる 
オープンアクセス・サミット2014 
第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」
3 
∵ 大学の知 ≒ コンテンツ + ひと
あらすじ 機関リポジトリ(IR)と研究者データベース(DB)の 連携は、IRの黎明期から取組が積み重ねられてきた。 IRがJAIRO Cloudへ、研究者DBがresearchmapへ、 クラウドサービスへの移行が始まりつつある。 JAIRO Cloudとresearchmapの連携を進めている。 その現状と今後の計画を紹介したい。 
2014/10/22 
4 
オープンアクセス・サミット2014 
第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」
機関リポジトリと 研究者データベースの連携 
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連携事例 
2014/10/22 
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オープンアクセス・サミット2014 
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http://library.kanazawa-u.ac.jp/?action=common_download_main&upload_id=270 
金沢大学 
早稲田大学 
山口大学 
JAIST 
筑波大学 
……
連携のメリット 
①研究者DBにはコンテンツがない 
•IR(など)へリンクするとユーザが嬉しい 
②IRには著者プロフィールや網羅的な業績情報がない 
•研究者DBへリンクするとユーザが嬉しい 
③研究者DBはデータ入力に強制力がある 
•ついでにコンテンツも登録してもらえたら…… 
2014/10/22 
オープンアクセスサミット2014 第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」 
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信州大学附属図書館による調査(2013/10/15~31) http://www.tuat.ac.jp/~imcsympo/PDF/sympo2013proceedigs.pdf 
IR 
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2014/10/22 
12 
オープンアクセス・サミット2014 
第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」 
連携 システムの 構築・維持 
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限界 
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著者ID 
名寄せ
JAIRO Cloudのいま 
2
導入館の広がり NII提供のクラウドサービス 
•2012年4月スタート 導入機関数(2014.9) 
•166+62=228(539 IRのうち) 
•「JAIRO CLOUD 500機関計画」 (NII高橋さん) 独自IRからの移行 
•済:筑波大学(2014.5) 
•複数機関で移行実験中! 
2014/10/22 
オープンアクセス・サミット2014 
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researchmapへの「移行」 
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日本最大の研究者データベース JST運営/NII開発 
•Researchmap(2009.4) 
•Read & Researchmap(2011.11) 
•researchmap(2014.4) 登録者数:23.8万人(2014.10) 
•日本の大学等・非営利団体・公的 機関における研究者数=35.4万人 (2013年3月末時点。総務省統計局『平成25 年科学技術研究調査』) 登録論文数(2013.12) 
•メタデータ 517,741件 
•添付ファイル 2,293件(0.4%) 
2014/10/22 
オープンアクセス・サミット2014 第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」 
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機関としての活用へ 
2014/10/22 
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オープンアクセス・サミット2014 
第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」 
http://researchmap.jp/outline/sympo2013/rrsympo2013_announcement07.pdf http://researchmap.jp/outline/sympo2013/rrsympo2013_announcement08.pdf https://infonavi.sapmed.ac.jp/jpn/news/1722/ 
APIでデータ取得+独自システム 
Researchmapへのリンク 
全面活用?(2015.1)
メリット・特徴 
•異動・退職しても使い続けられる (研究者情報のアーカイブ) 
•多様なインポート機能で入力省力化 CiNii, J-GLOBAL, PubMed, Amazon, etc. Scopusも予定 →プル型からプッシュ型へ 
•外部サービスとの連携 e-Rad(グラント申請) JREC-IN Portal(求人応募) 
2014/10/22 
オープンアクセス・サミット2014 
第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」 
18 
利用者として 
•無料(少なくとも今は) 
•継続的な機能改修 
•APIによるデータの取得(登録は×) 
•機関によるデータ更新 データ交換、担当者による更新 
•インポートによるきれいなメタデータ 
機関として
JAIRO Cloudと researchmapの連携 
4
連携の現状は? 
機関リポジトリ 
研究者データベース 
2014/10/22 
20 
オープンアクセス・サミット2014 
第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」 
×
今後実装したい機能 
①researchmapの業績データのうちJCに本文がないもの に登録を促す機能(自動収集) 
②researchmapに業績データを登録するときに、JCに本 文を登録する機能 
③JCの著者名からresearchmapへリンクする機能 
④researchmapの業績データからJCへリンクする機能 
⑤JCのアクセス数などをresearchmap側に表示する機能 
2014/10/22 
21 
オープンアクセス・サミット2014 第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」
そのための第一歩:OpenDepoリポジトリ 
•researchmapの業績データ (メタデータ、本文)をすべ て抽出・移行したリポジトリ 
•例えばresearchmapで業績検 索(全文検索も)が可能に 
•リリース準備中……! 
2014/10/22 
オープンアクセス・サミット2014 
第2部セッション2「JAIRO Cloudの新展開」 
22 
リポジトリシステム WEKO 
API 
メタデータ管理機能 
メタデータ検索機能 
全文検索機能 
データベース
自動業績収集 エンジン 
大学 CSV 
n アクセス 
外部 DB 
業績登録 エンジン 
hoge教授 
業績 
1. ○○○の分析 (m アクセス) 
2. ×××の研究 (n アクセス) 
hoge 著 
①通知 
②登録 
③リンク 
× 
IR連携 エンジン 
OpenDepo リポジトリ 
④リンク 
⑤統計表示 
易:①②③ 難:④⑤ 
×××の研究
まとめ 大学の知 ≒ コンテンツ + ひと それを十分に発信するためには(いまの)機関リポジト リでは足りない。でも研究者DBとの連携を構築・維持 するのは大変。 クラウド化でその状況を救いたい。そのために、JAIRO Cloudとresearchmapの連携を進めている。 
2014/10/22 
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