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第2回実施報告書
- 3. 現地視察&ワークショップについて 社外秘 取扱注意
実施目的
被災地復興支援を志す企業が、被災地の現状を把握し、自社事業を活かした復興支援を協働で
検討する機会を提供する。
復興支援事業を実現するために必要なヒト、場所、資源を発掘し、現地との繋がりを強化する
機会を提供する。
実施概要
被災地復興に関する様々な問題の中から、各回テーマを決めて実施。
被災地の現状を把握するためのフィールドワークとして複数の現地視察を実施。
視察した内容を元に、参加者・参加企業がそれぞれが実施できる復興事業についてワークショ
ップにて集中的に討議。
討議結果を取り纏め、参加者、所属企業で共有。後日視察先へもレポート。
現地視察 + ワークショップ
日程 :2泊3日(標準ケース)
頻度 :テーマ毎に複数回実施
対象者 :自社事業を活かした社会貢献活動または被災地での事業創出を検討
したい企業担当者
費用 :現地視察、ワークショップ実施に必要な経費を負担して頂く
3
- 4. 第2回実施概要 社外秘 取扱注意
実施テーマ
仮設住宅の現状調査、被災地復興事業事例の視察および復興支援事業の可能性検討。
実施日程
事前説明会 :2011/10/12
現地視察 :2011/10/22-24(仙台、石巻、東松島)
フォローアップ :2011/11/1
現地視察概要
訪問先 :仙台(3か所)、石巻(5か所)、東松島(1か所)
宿泊先 :コンフォートホテル仙台西口(1日目)
石巻グランドホテル(2日目)
参加者 :13名(事務局、一部参加者含む)
4
- 5. 第2回参加者 社外秘 取扱注意
企業参加者 事務局
大日本印刷株式会社(1名) 被災地協働ネット
コクヨファニチャー株式会社(1名) ソーシャルウィンドウ株式会社
富士ゼロックス株式会社(1名)
株式会社ダスキン(1名)
三菱重工業株式会社(2名)
アンリツ株式会社(2名)
スカイライトコンサルティング株式会社(1名)
法政大学大学院(1名)
その他(1名)
協力団体
宮城連携復興センター(みやぎれんぷく)
石巻復興支援ネットワーク(やっぺすー石巻)
杜の伝言板ゆるる
認定NPO法人JEN
地域創造基金みやぎ(さなぶりファンド)
情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)」
パブリックリソースセンター
5
- 6. 第2回現地視察スケジュール 社外秘 取扱注意
1 0 月2 2 日(土) 1 0 月2 3 日(日) 1 0 月2 4 日(月)
出発準備(朝食)
08:00 08:00
移動(仙台→石巻北上地区) 出発準備(朝食)
09:00 09:00
⑦ 仮設団地訪問(大橋地区)(渡部さん合流)
被災地視察(北上地区) ⑧ トゥモロービジネスタウン仮設団地
10:00 10:00
④ 工学院大学・復興住宅建設現場見学 「絵手紙プロジェクト」見学
11:00 11:00
集合(1 1 :0 0 仙台駅) 1 1 :1 0 出発 石巻復興支援ネットワーク訪問(集会所にて)
① みやぎ連携復興センター 訪問 移動(北上地区→女川) (昼食)
12:00 12:00
・オリエンテーション(昼食) 昼食(道の駅・上品の郷) 移動(石巻→仙台)
13:00 13:00
移動(仙台→東松島)(小沼さん合流) ⑤ 被災地視察(女川町)
車中より被災地視察 移動(女川→牡鹿地区・鮎川浜) ⑨ 地域創造基金みやぎ 訪問
14:00 14:00
② N P O 法人創る村(デイケア施設)訪問
⑥ N P O 法人JE N 仮設商店街 訪問 ワークショップ③
15:00 15:00
移動(東松島→石巻)
③ 被災地視察(石巻漁港・仮設住宅)
16:00 16:00
被災地視察(牡鹿半島)
移動(石巻→仙台) 移動(牡鹿地区→石巻市街地) 仙台駅へ移動
17:00 17:00
1 7 :0 0 解散
コンフォートホテル仙台西口着 石巻グランドホテル着
18:00 18:00
休憩 夕食
19:00 19:00
ワークショップ① ワークショップ②
夕食・懇親会 ゲスト:現地事業者、現地N P O
20:00 20:00
ゲスト:現地N P O
21:00 21:00
22:00 22:00
自由時間 自由時間
23:00 23:00
6
- 8. 訪問先一覧 社外秘 取扱注意
1日目:10/22(土)
【No.1】みやぎ連携復興センター(仙台市) [新規]
【No.2】NPO法人杜の伝言板ゆるる(仙台市) [新規]
【No.3】NPO法人創る村(東松島市) [新規]
【No.4】蛇田中央仮設団地(石巻市) [新
規]
2日目:10/23(日)
【No.5】復興住宅建設現場(工学院大学、熊谷産業:石巻市)
【No.6】認定NPO法人JEN
【No.7】牡鹿半島鮎川浜の仮設商店街(石巻市) [新規]
【No.8】牡鹿復興支援協議会(石巻市) [新規]
3日目:10/24(月)
【No.9】大橋地区仮設住宅(石巻市)
【No.10】開北地区(トゥモロービジネスタウン)仮設団地(石巻市)
【No.11】石巻復興支援ネットワーク(仮設住宅コミュニティ支援:石巻市)
【No.12】地域創造基金みやぎ(仙台市) [新規]
【No.13】情報支援プロボノ・プラットフォーム(仙台市)
※新規…第2回で新たに訪問した団体、活動場所。
8
- 9. 【No.1】みやぎ連携復興センター 社外秘 新規
取扱注意
【実施概要】
・宮城県における復興の担い手同士の連携
・既存の担い手、新たな担い手の育成
【実施目的】
・地域主導の自律的な復興と街づくりの実現
・宮城県全域での各セクターの担い手同士の協働促進
【実施主体】
・NPO法人せんだい・みやぎNPOセンターなど5団体による
協働運営
【公開情報】
• 公式ブログ(http://flat.kahoku.co.jp/u/renfuku/)
【活動の特徴】
• 地域主導の自律的な復興と街づくりをめざし、 被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(略称:つなプ
ロ)、認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム、公益社団法人仙台青年会議所、一般社団法人パーソナルサ
ポートセンター、NPO法人せんだい・みやぎNPOセンターの5団体が設立。
• 行政機関と連携し、宮城県全域でのNPO、企業、市民活動団体等の復興支援の担い手同士の協働を支援する。
• 復興の担い手同士の相互連携を促進するため、既存の担い手の育成(プロジェクト塾)および新たな担い手の
育成(創業塾、市民活動塾)の育成にも取り組んでいる。
• 被災地全体の情報収集、協働コーディネートとして、他県の連携復興センター(いわてれんぷく、ふくしまれ
んぷく)との広域連携も行っている。
9
- 10. 【No.1】みやぎ連携復興センター 社外秘 新規
取扱注意
【訪問時の様子】
【課題】
• 「れんぷく」の活動は各県で始まったばかり。宮城連携復興センターでは、直近、県内で活動
する市民団体、NPOの見える化や応急仮設住宅のアセスメントを県域で行っていくことにして
おり、そのための調査リソースの確保が急務である。
• 宮城県と連携した中間支援団体として、調査・分析、事業コーディネートなどの専門性が必要
な場合が多く、専門スキルを持った人材の確保も課題となっている。
• 被災者支援や市民団体・NPO支援に関する情報発信(FAQの整備など)が十分にできていない。
【今後のアクション】
• プロボノ活動を志向する企業からの人材提供コーディネート、専門人材のマッチング支援
• 情報発信、調査・分析業務の無償支援、事務局スタッフの派遣など可能性検討。
10
- 11. 【No.2】NPO法人杜の伝言板ゆるる 社外秘 新規
取扱注意
【実施概要】
・宮城県を中心としたボランティア及びNPO活動に関わる
情報の収集及び提供
・震災後は被災NPOの資金調達を支援する寄付サイトも運営
【実施目的】
・豊かで住みよい地域づくりの実現のためにNPOやボラン
ティア団体等が活動しやすい環境づくりと、地域の人が
ボランティアに参加しやすい環境づくりに寄与する
【公開情報】
• 公式ホームページ(http://www.yururu.com/)
• 復興みやぎ(http://www.fukkou-miyagi.jp/)
【活動の特徴】
• 宮城県を中心に市民活動やNPOを支援する中間支援団体として15年以上の活動実績をもつ。
• 機関誌「月刊ゆるる」の発行、宮城県から運営を委託された「みやぎNPO情報ネット」などの媒体によるNPO、
市民活動の紹介や関連情報の提供を行う。
• また宮城県内のNPO活動を総合的に推進するための中核機能拠点である「みやぎNPOプラザ」の運営受託など地
域に根差したきめ細かいサポートを活動を展開。
• 震災後には、NPO111団体に対し、被災状況に関する緊急調査を実施し実態を把握、44団体の復興支援に乗り出
すほか、特に被害が大きい9団体の資金調達を支援する寄付サイト「復興みやぎ」を開設。
11
- 12. 【No.2】NPO法人杜の伝言板ゆるる 社外秘 新規
取扱注意
【復興みやぎ(http://www.fukkou-miyagi.jp/)】
被災したNPOの資金調達支援を行う寄
付サイト「復興みやぎ」を開設し、資
金調達の緊急が高い団体の紹介と寄付
への協力を募っている。
【課題】
• 支援を必要としている団体はまだまだあるものの現状対応しきれていない。
• 多額の資金を必要としている団体も多く、寄付サイトだけでなく、支援団体の情報支援や支援
者の個別確保など、包括的な資金調達コーディネートが必要。
【今後のアクション】
• 活動資金の確保(企業寄付)に向けた戦略策定支援。寄付調達サポート。
• 企業からの情報発信業務の無償支援、事務局スタッフ派遣など可能性検討。
12
- 13. 【No.3】NPO法人創る村 社外秘 新規
取扱注意
【実施概要】
・教育活動:イデアフリースクール
・福祉活動:親孝行塾「老菜子の家」
高齢者デイサービス
・芸術活動:生き生きコンサート、劇団『創る村』、等
【実施目的】
・教育基本法前文にある「人類の平和と福祉の貢献」に
寄与すること。
【公開情報】
• ブログ(http://wave.ap.teacup.com/streamstudio/)
【活動の特徴】
• 創る村は子供からお年寄りまで幅広く人が集い、教育、福祉、音楽、芸術、文化活動などを通して、一生涯を
幸せに生きることができるようフリースクールや高齢者の宅老所を目指している。
• 理事長の飴屋氏は、元々音楽の先生として町田で不登校の子供たちの支援をしてきた方。約30年前に東松島に
活動拠点を移転し、創る村を創設。不登校児のフリースクールを中心に、子供の能力を引き出す指導法と音楽
の力で、長年、子供達の成長をサポートしてきた。
• 今年、創る村の理念の実現を促進させるため「高齢者を敬い、ともに生きる」拠点として「老菜子の家」を開
設を目指すも、震災により、建物1Fが被災。また、既存の施設も大きな被害を受けたため、復旧作業を急いで
いる。
13
- 14. 【No.3】NPO法人創る村 社外秘 新規
取扱注意
【訪問時の様子】
【課題】
• 高齢者福祉施設「老菜子」の建物復旧に目途がついたものの、別途運営資金の確保が必要な状
況。
• 「老菜子」では利用者を新規に獲得する必要があり、一気に事業拡大できない状況である。
• 「老菜子」以外の主要施設やスタッフの住居なども被災しており、生活基盤の復旧も並行して
行っている。
【今後のアクション】
• 創る村のピーアール活動サポート。
• 社会貢献活動に関心が高い企業への紹介、サポートプログラムの提案。
• 復旧活動を支援する企業ボランティアのコーディネート。
14
- 15. 【No.4】蛇田中央仮設団地 社外秘 新規
取扱注意
【仮設団地概要】
• 石巻市蛇田地区にある仮設団地。約50戸の仮設住宅がある。
• この仮設団地の集会所は、バリアフリー集会所として、高齢者や障害のある方のた
めのサポート拠点「ささえあい拠点センター」となっており、仮設団地以外の周辺
住民の方も利用できるようになっている。
• プレハブメーカー系の仮設住宅。
15
- 16. 【No.4】蛇田中央仮設団地 社外秘 新規
取扱注意
【地域活動支援センター「こころ・さをり」の活動について】
• 障がい者の地域での自立・社会参加を目的に活動を行っている団体(NPO法人輝くなかまチャ
レンジド)が運営。
• 障害者日中支援事業として、さをり織りの訓練、製造、販売を利用者とともに行っている。
• 震災に活動施設が被災し利用不能となったため、現在は蛇田中央仮設団地の集会所(地域ささ
えあいセンター)を間借りして、活動を継続。
• 直近の目標は独自の活動施設の確保。
【仮設住宅コミュニティ形成への寄与】
• 日中「こころ・さをり」が作業していることから、集会所内も活気があり、さをり織の糸や織
物が集会所に暖かい印象与えている。
• 結果として、集会所稼働率も高く、日中は、常に居住者の誰かが利用していることから、居住
者同士のコミュニケーション促進にも寄与している。
16
- 17. 【No.5】白浜地区復興住宅建設プロジェクト 社外秘 取扱注意
【実施概要】
・永住型の木造住宅による復興住宅建設・提供
【実施目的】
・被災地における仮設住宅以外の住環境選択肢の提供
・職住近接による集落コミュニティの維持・再構築
・三陸らしい住環境・地域社会の提案
【実施主体】
・工学院大学、芽組工務店、熊谷産業
【公開情報】
• 朝日新聞
(http://www.asahi.com/housing/news/TKY201105090201.html)
【活動の特徴】
• 約600万円といわれる仮設住宅に必要な建築・撤去費用を恒久的な住宅の建築予算に充当するという新しい発想
での復興住宅提供を目指すモデルプロジェクト。
• 具体的には永住型木造住宅を約1,200万円で建築し、600万円を復興住宅予算、200万円を被災者支援助成金とし
て充当することにより、被災者の実負担を400万円にするというもの。この400万円を賃貸物件として提供し、
回収するというモデル。
• 工学院大学150周年記念事業のひとつとして実施。現状では復興予算の転用制度が未整備であることから、上記
費用のうち、復興住宅予算部分にあたる費用(600万円)をLIXIL(住生活グループ)が工学院大学に寄付する
形で拠出。
• 旧北上町白浜地区に11棟の建設が進行中。11月に最初の住戸が完成することから、11/23に入村式を行う予定。
17
- 18. 【No.5】白浜地区復興住宅建設プロジェクト 社外秘 取扱注意
第1回に比べ建築工事が進展。11月には8戸が完成し住民の入居が始まる予定。
当日、大学の研究室の方々も見学にきていました。
【訪問時の様子】
【課題】
• 現在被災地では膨大な住宅建築需要があり、建築確認等の事務手続の遅延が建築作業の進捗に
影響を及ぼしている(完成が当初予定より遅れる見込み)。
• 今回のモデルプロジェクト建築現場は、ガス・水道などの生活インフラ整備が必要なある場所
であることから、住宅建設以外に、数千万単位での生活インフラ整備費用が必要。
【今後のアクション】
• 本プロジェクトへの協賛に興味がある企業への情報提供の実施。
• 上記を促進するためのモデルプロジェクトにおける企業支援モデル(社会貢献活動としてのタ
イアップ、ネーミングライツ、新商品・技術の宣伝など)の検討。
• 本プロジェクトとの連携による商用ビジネス(エコビジネス、観光、旅行など)の可能性検
討。
18
- 19. 【No.6】認定NPO法人JEN 社外秘 取扱注意
【実施概要】
・被災直後の緊急支援活動
・復興期における支援活動
【実施目的】
・15年以上に及ぶ海外での難民・災害被災者支援活動の
実績・ノウハウを活かし、被災者の自立した生活の構築
と地域社会の再生に貢献する。
【公開情報】
• http://www.jen-npo.org/
【活動の特徴】
• 国際NGOとしての経験・ノウハウを生かしたきめ細かい活動で、自らの力と地域の力を最大限に活かして、精神
的にも経済的にも自立した生活を取り戻し、社会の再生をはたすことができるための支援を、迅速・的確・柔
軟に実施。
• 上記実践のため、複数年にわたる長期的な支援を視野に入れた体制作り人員確保を行っており、現地での人材
採用も積極的に行っている。
• 元来、海外での活動を主体にしているため、海外の団体との連携による資金調達、ボランティア確保などグ
ローバルでの資源調達能力に長けている。
• 今後は、がれき撤去や泥だしなどの緊急支援から仮設住宅のコミュニティ創出支援などの生活再建支援へ活動
の軸足を移している。
19
- 20. 【No.7】牡鹿半島鮎川浜の仮設商店街設置支援(認定NPO法人JEN) 取扱注意
社外秘 新規
今回は生活基盤支援として行っている牡鹿半島鮎川浜の仮設商店街の建設現場を訪問。
この建物はドイツのNGOの資金提供を受け、福島県の建築会社の施工で行われています。
【実施概要】
・仮設商店街の建設(2棟)
【建設場所】
・牡鹿半島鮎川浜(石巻市)
【コーディネート】
・認定NPO法人JEN
【協力】
• 牡鹿稲井商工会/
牡鹿復興支援協議会
【活動の特徴】
• 鮎川浜は牡鹿半島で最も大きな集落。震災によって、約40軒あった商店街・商店が壊滅。石巻市の中心街まで
車で70分ほどかかることから、震災後、生活物資調達が非常に困難な状況が続いている。
• 6月以降、牡鹿復興支援協議会のサポートで、牡鹿総合支所(こちらも被災)敶地内に週1回「牡鹿復興市」
が開催されていたが、認定NPO法人JENの支援のもと、それを発展・拡大させる形で仮設商店街を開設を目指
す。
• 今回の仮設商店街は2棟に16の商店が入居が決定。11/18のオープンを予定。
• 近隣に、金華山があることから将来的には観光客の呼び込みも視野に入れている。
• あくまで仮設としての位置づけのため一定の期限(通常2年半程度)で閉鎖を前提としている。
• 仮設商店街の建設資金の調達にあたっては認定NPO法人JENが尽力し、ドイツのNGOからの助成金を得る。
• 建物建設は福島県の建設会社が実施。
• 入居募集に関しては、牡鹿稲井商工会と牡鹿復興市を通じて地域との強いつながりをもつ牡鹿復興支援協議会
が担当。
20
- 21. 【No.8】牡鹿復興支援協議会 社外秘 新規
取扱注意
【活動の特徴】
• 震災直後から牡鹿半島を中心に被災地ボランティア活動をしていた団体が発展して、牡鹿復興
支援協議会となる。
• 現在は被災地ボランティアの受け入れ、牡鹿復興市の開催、地域見回り活動の他、漁業再開支
援、雇用創出支援などへ活動領域を拡大させている。
• 将来的には牡鹿地域に点在する観光資源を活かした、震災前への復旧ではない、地元で働き、
次世代を育んでいける新しい地域社会の実現を目指している。
【直近の課題】
• 同地域の被災者にも地域再生、雇用の考え方に温度差がある。商業支援、雇用支援では積極的
に行動する被災者とつながり、活動に弾みを付ける必要がある。
• 大手のNPO・支援団体にくらべ、対外的な情報発信力がまだまだ弱く、支援活動をするための
ヒト、モノ、カネが不足している。
21
- 22. 【No.9】石巻市大橋地区仮設団地 社外秘 取扱注意
【仮設団地概要】
• 石巻市開成地区にある仮設団地。現在約200戸の仮設住宅が建設済。
• 石巻市中心街から車で10分程度で、もともと住宅街であった地区に建設されてい
る。すぐ近くに別の仮設住宅もある。
• ハウスメーカー系の仮設住宅。
22
- 24. 【No.10】石巻市開成地区仮設団地(トゥモロービジネスタウン) 取扱注意
社外秘
【仮設団地概要】
• 石巻市開北地区にある市内最大級の仮設団地。現在約1500戸の仮設住宅が建設済。
• 石巻市中心街から車で15分程度であるものの、もともと商業団地として開発された
場所であることからスーパーなどの生活関連施設が極端に尐ない(周辺にコンビニ
が2店舗程度)。
• プレハブメーカー系の仮設住宅。
24
- 26. 【No.10】 「やっぺすぅ~!石巻」 石巻復興支援ネットワーク 取扱注意
社外秘
【ミッション】
・笑顔でつながろう~未来へ向かって~
【事業内容】
・子供向け、街づくりに関連したイベント企画
・仮設住宅内コミュニティー形成
・マッチング、現地コーディネート
【公式ホームページ】
• http://www.yappe-ishinomaki.jpn.org/
【活動の特徴】
• 子どもの環境教育、子育て中のお母さん方の相談会等を運営していた「環境と子どもを考える会」が母体とな
り、支援団体「つなプロ」のメンバーと、11年5月に合同で立ち上げ。現在NPO申請中。
• 団体スタッフの多くも被災者という厳しい状況の中で、地元の草の根パワーを活用した石巻の復興を目指す。
• つなプロ(被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト)の構成団体として石巻エリアを中心に現地コー
ディネート、地元外の支援団体への支援を実施中。
• 最近では仮設住宅の入居者支援、コミュニティ創出支援として、お茶会、絵画教室、住民懇親会などの様々な
活動を展開中。
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- 27. 【No.11】仮設住宅コミュニティ支援「石巻復興支援ネットワーク」
社外秘 取扱注意
今回は、コミュニティ創出支援として集会場で開催した絵手紙教室を見学。
【訪問時の様子】
【課題】
• 大手のNPO・支援団体にくらべ、対外的な情報発信力がまだまだ弱く、支援活動をするための
ヒト、モノ、カネが不足している。
• 現状では、被災者としての生活もあり、限られた時間の中でできる活動となっている。
• 仮設住宅の住環境向上支援ではハード面での改善が必要なものも多く、企業のサポートを必要
としている(今後は寒さ対策が特に重要)。
【今後のアクション】
• 本団体への協賛に興味がある企業への情報提供および連携コーディネートを実施。
• 本団体との連携による商用ビジネス(生活財、園芸、外構設備など)の可能性検討。
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- 28. 【No.12】地域創造基金みやぎ(さなぶりファンド) 社外秘 新規
取扱注意
【実施概要】
・東北各県に対する資金を中心とする資源の仲介
・NPO等を中心とする市民社会の進展のための各種事業
【実施目的】
・社会的・経済的諸資源の仲介等をはかり、持続可能な
郷土と、未来の子どもたちに誇りを持って受け継ぐこと
のできる新しい日本社会を創造する。
【実施主体】
・一般社団法人地域創造基金みやぎ
【公開情報】
• ホームページ(http://sites.google.com/site/sanaburifund/)
【活動の特徴】
• 地域創造基金みやぎは、未曾有の東日本大震災の発生を一つの契機として、NPO法人せんだい・みやぎNPOセン
ターを母体に設立された。
• 同センターが2001年より運営してきた経営資源仲介システム「サポート資源提供システム」の蓄積をいかし、
震災復興と復興にとどまらない市民活動等への支援性資金の受け皿となり、支援をしたい団体・企業等と、支
援を受けたいNPO等の活動をつなぐ東北初のコミュニティ財団。
• 地域創造基金みやぎでは、地域のNPO/NGOをはじめとする多様な主体に、資金が提供される新たな流れをつく
り、多彩な市民活動を市民自身が支え、一人ひとりの市民の力を束ね、大きな力に変えること目指している。
• そのための仕掛けとして、地域のコミュニティ組織、NPO、中小企業、ソーシャルビジネス等に資金を提供する
だけでなく、指定寄付型、テーマ提案型、協働募金型など先進的な取り組みも合わせて行っている。
28
- 29. 【No.12】地域創造基金みやぎ(さなぶりファンド) 社外秘 新規
取扱注意
【地域創造基金みやぎの全体像】 【意見交換会の模様】
【課題】
• さなぶりファンドは、まだ立ち上がったばかりであり、ミッション実現にはファンドを更に拡
大していく必要がある。
• 一方で、ファンドを活用先の発掘、支援を積極的に行う必要があり、そのための目利き能力、
投資事業としての専門性の強化が急務である。
【今後のアクション】
• 企業へのさなぶり紹介、出資企業の募集支援、戦略的CSRとしての投資先アレンジ。
• プロボノ活動を志向する企業からの人材提供コーディネート、専門人材のマッチング支援
29
- 30. 【No.13】情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP) 社外秘 取扱注意
【実施概要】
・IT(情報技術)に関わるあらゆる被災地復興支援を
IT専門家有志のプロボノ活動として提供
【実施目的】
・被災地域および被災者のニーズと、日本・世界の支援・
復旧活動を、多様な情報プラットフォームの提供により
迅速な復興に寄与することを目指す
【実施主体】
・情報プロボノ・プラットフォーム(iSPP)
【公開情報】
• http://www.ispp.jp/
【活動の特徴】
• ITを活用した被災地復興支援をコーディネート、マッチングさせる中間支援組織として設立。現在400人以上の
IT専門家がプロボノ会員として登録している。
• プロボノ会員には東北を地盤に事業・業務を行っているメンバーも多く、東北地域の主要自治体とのつながり
も深い。
• 同じく会員には東京に本社を置く大手IT企業の社員も参加しており、被災地と首都圏を自然な形でつなげるプ
ラットフォームとしても機能している。
• 具体的な活動はプロジェクト単位で実施されており、本業としての事業活動を行う傍ら、被災地復興につなが
る各種活動を企業人の立場から実践している。
30
- 32. 社外秘 取扱注意
ワークショップレポート
32
- 33. 訪問先への支援・協業について 社外秘 取扱注意
被災地復興事業/NPOへの支援
生活がどうにか戻り、ようやく復興へ向けた動きが始まった段階。被災したNPOでは拠点が復旧
(もしくは仮設で再開)し、事業本格再開に対する支援ニーズが大きい。
牡鹿半島など支援が行き届きにくい地域で初の仮設商店街が11月にオープン予定。半島の他漁
港でも同様に商店がなく、仮設・移動店舗などのニーズは極めて大きい。
過疎化が進む漁港では、今後、留まるか出て行くかの岐路にある。元に戻す復興ではなく、過
疎化の課題を克服する未来図が必要。企業が地域と連携して関わる意義は大きい。
復興事業は経済活動の要素が大きいため、企業の本業に直結した支援が見出し
やすい。規模は小さくてもモデルケースとしてアピールできる可能性がある。
仮設住宅のコミュニティ創出支援/雇用創出支援
コミュニティ創出支援が始まり各団体が様々な取り組みを行っているが、孤立しがちな中年男
性へのアプローチが弱い。雇用を含め男性活躍の場を企業が提供できるといい。
一方、仮設住宅を早く出るための支援も重要。自治体の復興計画に合わせた経済的自立を促す
支援(新しい産業づくりも含めて)が企業に求められる。
内職やCash for Work等、一時的な仕事は増えているが、失業保険の延長で働かない若者も多い
のが課題。起業家育成・支援などで地元に活力を与えるニーズも大きい。
仮設住宅コミュニティへの支援から、雇用・起業に関わる支援へとニーズは広
がっている。企業としても長期的に支援・連携を行う余地が大きいと思われ
る。 33
- 34. ワークショップ参加者の声 社外秘 取扱注意
現地視察ついて
現場における実際の声を聞くことが出来て、現状を把握するために大いに役立ちます。貴重な
機会を持つことが出来ました。
石巻には何度かボランティア活動等で訪問しているが、実際に支援団体の具体的な話を聞くと
まだ知らないことが多かった。ボランティア活動だけでなく、雇用・産業創出が必要へのシフ
トの流れを体感した。
支援は、ハード面からソフト面へシフトしている(ハード面がなくなったことではないことに
も注意が必要だが)。それを踏まえた、支援活動内容の検討をすべきだろう。 言い換えると
、『ちょっと行ってお手伝い』といった話では済まなく、誰かがきちんと戦略、シナリオを描
いて、それに“然るべき”支援をする、というアプローチをとらなくてはならない。
活動している方との出会いは中々自力ではできないので助かります!
仮設住宅の見学は非常に参考になった。
ワークショップついて
他の参加者の気づき・考えを認識することが出来るので、今後も必須と思います。
ワークショップ(飲み会)は、多くの方と知り合うことができ、またざっくばらんに話すこと
ができてよかった。ただ、感想の共有はできたが、議論は尐し足りなかったように思う。
バスの中ももっと活用してはどうか。 移動で疲れているのはわかるが、時間が惜しい。
鮎川浜仮設商店街。店舗周辺だけでなく地域全体の住民の動きまで把握され活動されているこ
とと、キーパーソン造り、資金集めまで一通り作り上げていたことがすごかった。
問題意識の共有ができた。
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- 35. ワークショップ参加者の声 社外秘 取扱注意
印象に残った訪問先について
みやぎれんぷくと地域創造基金みやぎ : 興味を持っている、企業への橋渡し、といった意味
での活動領域であり、お手伝いできそうな部分も感じられたため。
創る家:不登校になった方々が、一般人を大幅に上回ると思われる声量で歌っていたことに、
尐し驚きました。早く、施設以外の社会でも、暮らしていけるようになることを望みました。
JEN:商業支援をしているから。企業としても支援しやすい。
牡鹿半島・鮎川浜 : 周辺地域での、一種独立した復興活動の台頭は絶対必要と感じたため。
これこそが、“自立(した復興(計画))”と思う。待っていてもダメ、といういいケース。
石巻復興支援ネットワーク:仮設住宅への支援状況が理解できた。もっと頑張って欲しい!!
と切に願ったため。
地域創造基金みやぎ:NPOと企業の翻訳、という位置づけ、および取り組みが素敵。
自社事業が活用できそうな訪問先について
石巻復興支援ネットワーク。復興支援の方法が見つからない得意先に対して、ストラップへ希
望するロゴなどもあわせて印刷することで、ハードルの低いところから被災地支援が出来るこ
とを提案できると考えたため。残念ながら、期待していた 建材(壁紙)の納品は難しいことが
判明しました。
支援団体へのプロボノ(業務効率化のコンサル、組織の課題の整理、コミュニケーションの交
通整理)、ボランティア活動雇用/産業創出の支援(長期的支援)
個人的には、みやぎれんぷくと地域創造基金みやぎ : 理由は自身のコンピテンシー、経験が
活かせそうと思ったため。現地のキーパーソンと信頼関係を作り上げることの大切さ。自分の
提供できる価値のマーケティングと分析の必要性。
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- 36. ワークショップ参加者の声 社外秘 取扱注意
企業できる支援活動についての気づき
企業でできること/個人でできることのすみ分け。企業より、個人でできることのほうがフット
ワークが軽いのでできることはどんどん進めるのがよい。
現地ニーズ(潜在的なものも含めて)と支援者(の意向やケイパビリティ)とのマッチングを
もっと具体的なケース、モデルとして(仮)定義し、議論を進めていかないと、具体的なアク
ションにはなかなか結び付きにくいと思う。
これから中長期的な復興(一部復旧も)のステージにおいて、企業の力を使わなければとの思
いを強くした。皆の関心も薄れつつあるので、急がねばならない。直接的、間接的に“雇用”
ということをもっと真剣に考える必要がる。
被災者自体を元気にさせなくては。与えていてもだめ、ということは証明済みであるし。
被災地復興の未来予想について話を聞きたい!大きな動きを理解する力の身につけから。
全体的な感想
甚大な被害を受けた皆さんが一刻も早く、安心した生活を取り戻して欲しい。
消費者として何を望んでいるかを取りまとめた資料などが事前にあると嬉しい。
普段のボランティア活動と違って、お話を聞き、必要な支援を考える時間が取れてよかった。
CSRという観点も必要だが、やはり産業創出・雇用が直接的に必要な支援だと感じた。
企業の産業創出・雇用がCSRになると思う。また、そうした起業教育の場も必要。このプログラ
ムのさらなる拡大を期待します。
貴重な経験をさせて頂きました。ありがとうございました。
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- 37. 最後に 社外秘 取扱注意
今回の現地視察&ワークショップを通じて
第2回では被災地で活動する中間支援団体を訪問先に加え、被災地復興支援の全体像を把握した
上で、個別の支援活動を見学するという手法を採用しました。
またワークショップでは、現地の方との交流に重きをおくことにより、濃密な意見交換をさせ
て頂くことができ、参加者との繋がり強化に有効であったと思います。
上記アプローチは本ワークショップの大きな特徴であり、内容を洗練させながら、今後も継続
していきたいと思います。
被災地協働ネットでは、引き続き、現地で被災地復興活動を行う人々と企業・団体の皆様を繋
げ、新しい協働事業・プロジェクトの創出するきっかけづくりを行っていく所存ですのでご協
力の程よろしくお願いいたします。
第3回について
第3回については現在、11月下旬~12月の実施を予定しております。
日程、訪問先については調整中ですが、第2回同様2泊3日を想定しています。
本件問い合わせ先
【被災地協働ネット 事務局】
鷹野秀征(NPO法人パブリックリソースセンター :takano@public.or.jp
/ソーシャルウインドウ株式会社)
斉藤学(スカイライトコンサルティング株式会社) :msaito@skylight.co.jp
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