The 16th PICMET Japan vision meeting

1. 2022年7月22日 The 16th PICMET Vision Meeting
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PICMET Japan
代表：白肌 邦生
kunios@jaist.ac.jp
https://www.picmet-japan.org/
The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
趣旨説明
ご参加の皆様へのお願い
• できる限りご自身の表示名を お名前（御所属） にしていただけま
すよう，お願いいたします．
• ご質問・コメントは チャット に書き込んでください．
（インタラクティブになるよう，そのチャットを基に直接お話しを御願いする場合があります）
• 終了時には 参加された皆様で集合写真(SS) を撮ります．
（画面をオンに頂ける皆様は御協力をどうぞ宜しくお願い致します．HPやP本会での報告に使用しま
す．）
本日お集まりの皆様のリス
ト

2. PICMET Japan chapter
• PICMET JAPAN
– 技術経営の国際会議PICMET（Portland International Conference on Management of
Engineering and Technology）の非営利・日本チャプターとして2004年から活動開始
．
• 2015年度よりTalk Meeting とVision Meetingに分類
– Talk meeting：技術経営研究者の情報共有の場
– Vision meeting：近い将来PICMET国際会議で日本がリードして議論を進めていける
ようなテーマ開発を目指して「半歩先」の議論をする場．
• 今回は「研究開発型スタートアップの知識獲得戦略と組織間連携」
– 研究開発型ｽﾀｰﾄｱｯﾌﾟ(SU)：独創的・革新的技術の開発を通じて市場創造を目指すSU
．
– さまざまな成長フェーズにおける目標を実現するべく（継続的）知識創造が重要
The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan. 2

3. The 16th PICMET Japan Vision Meeting
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The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
本日の御講演者のテーマ
超音波技術を用いたウェアラブル機器の製品化と市場フィード
バックに基づいたアップデート：排泄予測デバイスDFreeを事例
に
トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社
最高技術責任者 正森 良輔
18：50-19：35 (講演25分，QA２０分)
濱崎 和磨
ディスカッサント/PICMET Japan/ADL
20：20-20:55 総合議論 （21:00 終了）
19：35-20:20 (講演25分，QA２０分)
スタートアップ視点での企業との共同研究開発の進め方
プラチナバイオ株式会社
最高執行責任者 石井 敦浩

4. 本日の参加者とｽﾀｰﾄｱｯﾌﾟ：支援等の活動
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The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
あなた自身の日々の業務（や生活）の中で，スタートアップの活動や支援に関わることはされていま
すか．されている場合には具体的にどのようなことをされているかお書きください
• 自社がスタートアップ
であるため普段の業務
活動となっている
• スタートアップを複数
社立ち上げ，そこに所
属している
• VCへの助言，教育研究
• SU支援の研究をする社会
人学生の指導
• 学生のアントレプレナー
シップへの支援
• 役所の担当部署やJIC
の担当者につないで
いる．
• 異業種交流の顧問．
• 誌面で創業者を紹介
• 科学技術・イノベー
ション政策を担当．
社内外のステークホ
ルダーと連携．
• ベンチャーキャピタルとし
て出資・事業開発支援およ
び国際イベントの開催．
• 新規開発においてスタート
アップとの協業の実施や，
場合によって出資を行うこ
とがある
• スタートアップとの協業，
投資先のハンティングなど
教育関係
つなげる
実践者
VC関係

5. 技術知識の蓄積：オープンか自社開発か
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The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
あなたの組織は，オープンイノベーションと自社開発では，どちらを重視していると思いますか？
どちらかというとオー
プンイノベーションを
重視していると思う．
52%
どちらかというと
自社開発を重視し
ていると思う．
33%
わからない．15%
n=33

6. 6
The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
• 自社内に強い研究開発力を有するため
• 優位性を確保するという意識が強い
• 独自性の確立が最も重要なため．優位な独自性を構築で
きれば，その副効果として自然に他からの協力依頼があ
り，有利な立場でオープンイノベーションを実施できる
．一方，安易にオープンイノベーションを重視すると，
自分より強いところとの協力関係を求めるようになり，
弱い立場でオーペンイノベーションを実行することとな
り，強い他社の餌食になる可能性が高い．
• オープンイノベーションも積極的に取り組んでいるが，
研究所もあり，自社の技術力も重視しているため．
• 製造業で自社開発にこだわってきたため
• 成功事例が自社開発の方が多いため．
• 組織（会社，上司）が，オープンイノベーションのやり
方を分かっていないと思います．
• 特許に関わることが多いため
自主開発
志向

7. 7
The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
• 新規事業が既存事業を打倒するには水平統合による専門
優位性が不可欠なため
• 研究所が研究開発している成果を実用化している点
• 自社に比べて経営資源，社会関係資本が豊富であり，柔
軟に活用できる．
• 拡張型のイノベーションでは一組織のみでは不可能であ
る．自社の能力では限界がある
• 知識を拡張するために組織の枠を超えることが有効であ
るケースが多い為
• 個人事業なので多くの方々のお力を借りたいから．
• 他の会社との協業のためには，オープンイノベーション
が望ましいため．
• 所属する両組織ともにそれを組織戦略に組み入れている
• 大学の施策として旗振りをしている現状があるから．
• 産学連携を推進しようと様々な工夫をしているため．
• オープンコンサルティングを現在，戦略方向性に掲げて
いるから
ｵｰﾌﾟﾝ
開発志向

8. スタートアップ支援：「もっと！」なのか？
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The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
現在様々なスタートアップ支援がなされていますが，実際に今後の産業成長にとってそれはどの程度
重要と考えますか？
他の産業支援よりも優
先してスタートアップ
を支援していくべき
94%
スタートアップ支援よ
り大企業への支援を優
先していくべき 6%
n=33

9. 9
The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
• スタートアップが大きくなる近道はスタートアップと大
企業の対等な連携だと思います．大企業がスタートアッ
プの顧客や指導役と的確に活動するよう，大企業がパー
トナー大企業をスタートアップを重視する姿勢に変えて
いくための支援が必要．
• 日本の強みを活かす産業政策の視点では，双方とも重要
と考えます．特に現下の世界情勢ではそのような時代認
識をすべき．
大企業への支援

10. 10
The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
• スタートアップと大企業では，企業としての規模の違いだけではなく，
内部構造の違いに起因した役割の違いがある．現在必要なのは用途探索
的な技術開発．それはスタートアップの方が役割として適している．現
状，スタートアップ支援はまだ不十分．しっかりと支援すべき．それは
翻って大企業がオープンイノベーションを効果的に行えることにつなが
る．
• 大企業への支援が日本の経済成長に結実していないことは過去20年以上
の取り組みから明らか．中国やロシアを除き，大半の自由主義経済にお
いて国家経済成長の原動力になっているのはスタートアップ．
• ある程度以上の大企業に対して公金を使って支援する必要性はない．産
業成長は新陳代謝によって行われるべき．
• 大企業はプロジェクトを立ち上げる時に上司が潰してしまうのでは？す
ぐに成果が出ないものは，会社がやりたがらない．そういった組織（＋
成果が出なくても一定の評価を与える）を創る事が重要．
• より迅速にトライ＆エラーを繰り返すことが重要．自社の協業に関して
は，SU，大企業無差別に案件次第だが，一般に成長力とスピードはSUが
勝る．
• 産業力活性化と国際競争力強化にはスタートアップによる新事業の育成
が急務．勢いを失っている日本の大企業を支援するより，まだ弱いベン
チャーエコシステムを積極的に支援すべき．
• 公的な支援というよりもCVC /VC，人材の流通，等もっと活発に民間が
スタートアップへの投資や連携をはかるように制度設計をせよ．これの
み，世界的に見て上位に入る企業価値の会社が生み出されると思う．
SUへの支援

11. R&DSUの知識獲得戦略と組織間連携：
課題認識①
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The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
今回のテーマに関することで，日ごろから課題だと考えていることがございましたら自由にお書きく
ださい
• 日本の国際競争力を強化するうえで，国内大企業における海
外SUの活用が鍵．大企業が世界最先端の事業テーマに触れな
がら事業の劇的変革を検討し，受発注の上下関係ではなく対
等な協業関係で苦労する経験自体が，主体性をもったチャン
ピオン人材の育成に大きく貢献する．
• スタートアップと大企業の役割の違いの明確化．この違いが
明確になっていないことが，スタートアップとの連携に大企
業が踏み切れないことの一因ではないか．
• 組織体の事業活動がもたらす正の外部経済要素として社会的
貢献度（SROIかなにか）が評価要素として入れば，社会的企
業も含めた形での産業成長が測れるのではないか？「良いこ
とをやっている小さな企業が認められる（儲かる）仕組み」
が必要で，そうすると色々な課題が解決できそう．スタート
アップのバリエーションも増えそう．

12. R&DSUの知識獲得戦略と組織間連携：
課題認識②
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The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
今回のテーマに関することで，日ごろから課題だと考えていることがございましたら自由にお書きく
ださい
• SUへの人材供給：日本はSUでチャレンジする方は少なく，リ
スクに対する保証が極めて低いからか．
• 日本のスタートアップ立ち上げの阻害要因，SU人材の（特に
アカデミアとの）ネットワーク
• 大企業とスタートアップとの連携を活発化すること，シリア
ルアントレプレナーなど人材の活躍，スタートアップに必要
となる経営人材やマーケティング人材の不足（技術系の人材
は大学発ベンチャーが活発化したのでそこそこ増えてきてい
る）
• 迅速な判断．ダメなときの見切りの決断力．自社技術に拘泥
せず，社会課題を見つめること
• 知識獲得はそれ自身が目的ではなく，あくまで手段という原
則を再確認すべき．企業ミッションの明確な確立の上で，そ
の実現に必要な知識を定義して求めるという戦略が重要．
• 組織間連携による暗黙知の共有がどう行われ，どのような効
果があるのか．

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The 16th PICMET Vision Meeting資料 (c) 2022 PICMET Japan.
趣旨説明はこれで終了です．
ぜひ活発な議論を宜しくお願いします．
アンケートにご協力ください．