This is an introduction slide for the 17th PICMET Japan vision meeting on July 15th, 2023.

1. 2023年7月15日 The 17th PICMET Vision Meeting
1
PICMET Japan
代表：白肌 邦生
kunios@jaist.ac.jp
https://www.picmet-japan.org/
The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料
趣旨説明

2. PICMET Japan chapter
• PICMET JAPAN
– 技術経営の国際会議PICMET（Portland International
Conference on Management of Engineering and
Technology）の非営利・日本チャプターとして2004年から活動開始．
• 2015年度よりTalk Meeting とVision Meetingに分類
– Talk meeting：技術経営研究者の情報共有の場
– Vision meeting：近い将来PICMET国際会議で日本がリードして議論
を進めていけるようなテーマ開発を目指して「半歩先」の議論をする場．
The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料 2

3. テーマ：企業の独創性と生成AI
3
The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料
• 現在は第3次AI開発競争の時代
– 生成AI：インターネット上などに存在する既存の文章や画像イメージを大量に機械学習，これに強化
学習を組み合わせなどして，一定レベルの品質の文章や画像を生成するシステム
（utelecon「生成系AI」 https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/docs/20230403-generative-ai 07/12/2023アクセス）
• プロンプト（に書く内容）の工夫がシステムからの返答の質に影響
– 相互作用，質問力，プロンプト工学，共創インテリジェンス，，，
– 事務処理的な作業は代替できる品質に．
• では企業はどう活用すればいいのか
– 独創性（企業独⾃の知識創造能⼒）に対しては？
• 第2次AIでは使用者の知識空間をジャンプさせる相互作用を意図したシステムも開発されていた．
• これまでの企業の知識資産はどう生かされていくのだろうか．など

4. The 17th PICMET Japan Vision Meeting
4
The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料
• 本日の御講演者のテーマ

5. 生成AIへの関心
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The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料
生成AI（様々なコンテ
ンツを生み出すことの
できるAI）の応用範囲
の中で，あなたの関心
の高いものはどれです
か？ （複数回答可）
n=33
その他：レポート作成，社内に埋もれたナ
レッジ探索の効率化手段，行政における
活用方法，幻覚を発生させない・検証機
構との連携，思考の整理用に試している
・チャットを多方面から繰り返すことで試
している，偽情報．

6. 生成AIの影響力
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The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料
生成AIは上記の関心
分野を「劇的」に変化さ
せると思いますか？
0
4 0
13
16
そう思わない
あまりそう思わない
どちらとも言えない
ややそう思う
そう思う
48%
39%
12%
n=33

7. 生成AIに難しい点
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The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料
人間特有の思考や行動
に基づく知識創造のな
かで，生成AIには難し
いと思える点は何だと
思いますか？
思考
考えることが出来ない，悩むことが出来ない/何かに
気づき統合する力/ちょっとした「遊び」から生まれる
思いつきや，アイディアの生成/…
思慮・感
性
おもんぱかりによる先回りした価値提案/人間の気持
ちを汲み取ること．変化が激しいものを予測すること．
/人間関係で受けるヒトに対する観察力，いわゆる“さ
さる，刺さる”./…
価値判
断
着想した結合が創発的な新規価値を持つかどうかの
判断/新分野での倫理など人間性の加味されたルー
ルへの対応
新規性
人間にとって有用な新しい概念，新しい見方，意味合
いの創出/研究開発でも先端部分・基礎研究など/…
非合理・
非線形
性
合理的でない選択/馬鹿げた間違い/偶然の着想知識
や情報から関連が見えない理論の生成/過去の延長
ではない変革型の未来ビジョン形成/…
夢・希望
夢をみること，希望を持つこと/将来を見据えた研究
開発の方向性

8. 生成AIの活用
8
The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料
• あくまで，管理業務や初期段階の
資料作成，アイデア抽出にとどめ，
クリエイティブなところは社員に
委ねることでその企業の文化や考
え方を維持することが必要
• 独創性が求められない業務（議事
録作成など）に活用しつつ，思い
がノイズとなる業務（事実関係の
整理など）でも用いて，事実ベー
スで人が議論できる活用方法が
重要
• 情報収集のようなインプット目的
ではなく，真実性の検証が容易な
アウトプット目的に活用すべき．
• 生成AIの回答を，人間がそのレベル
を乗り越えるための水準指針として
活用．
• 何かに気づき統合する力（人間の創
造性）を促進するトリガーを与えるた
めに活用．
• 事業新規性の確認，事前調査が必要
な法律及びその解釈，有効なビジネ
スモデルのヒント
• ブレストでの活用，対人よりも機械相
手だと分かった方が挑戦者（新しい
ことを考える必要がある人）にとって
は心の平和が得られる．
• 「人間がこうありたい」という部分，
すなわちArtの部分は人が担当する
ことが独創性を発揮するために必要
企業の独創性発揮のた
めに，生成AIをどのよ
うに活用することが重
要だと思いますか？

9. 9
9
The 17th PICMET Vision Meeting (c) 2023 PICMET Japan.
資料
趣旨説明はこれで終了です．
ぜひ活発な議論を宜しくお願いします．