2013年2月24日 かしのきひの
- 1. 高次脳機能障害者が
生きやすい社会に
2013年2月24日
~2部 当事者の発表~
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- 2. agenda
1.はじめまして
2.就労で工夫したこと
3.のぞむこと
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- 3. 1. はじめまして
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- 4. 高次脳機能障害と付き合っている41歳、
3児のパパです!
■病歴
37歳の時に心筋梗塞による突然の心肺停止。
家族の蘇生と救急搬送とAED20回で助命。
意識不明4日間を経て戻ってきました。
高次脳機能障害という障害もついてきて。
■仕事
広告代理店勤務。
復職⇒転職⇒再転職。
いわゆる「復転職を繰り返すパターン」ですが、
5年目にしてやっと落ち着きはじめました。
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- 5. 私の高次脳機能障害の症状
・新しいことが覚えづらい
・同時複数作業が苦手
・疲れやすい・注意散漫
・うるさいところが苦手
・過去の記憶喪失(きっかけがあれば思い出せる)
・意欲・発動性の低下
・一つの事に固執しやすいなどなど
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- 6. 就労復帰の経緯とストレス曲線
FB① OTさん FB② FB③
高 10 から喝!
業務役割の
9 疎外感・不安感 変更依頼⇒× なぜ
など悶々とし
主 8
た状況続く
落ち着き始
観 7 めたのか?
的 自分を見直す
な 6
ために休職
「 5 更なる業務内
不 障害認知 容の見直し
安 4 (理解はしていない)
・
つ 3 やる気がないだけ 上司やメンバー
ら 2
と勘違いし退社 内に障害を開示
さ 雇用先に障害
復職プロ をして他企業に
」 1 を開示して再
グラム 転職。 転職
0
低
8-9月
1-3月
4-6月
7-9月
1-3月
4-6月
7-9月
1-3月
4-6月
7-9月
1-3月
4-6月
7-9月
10-12月
10-12月
10-12月
10-12月
10-12月
2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
猶予 他企業に 復職関連企業に
休職 通常勤務
勤務 通常雇用転職 通常雇用転職
発症 1年 2年 3年 4年 6
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- 7. 2. 就業で
工夫したこと
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- 8. 工夫①:できる・できないリストを創る
A 情報収集・探索
・新しいことが覚えづらい A-1:○できる
A-2:○できる
・同時複数作業が苦手
B 課題の抽出
B-1:○できる
・疲れやすい・注意散漫
C プラン立案
・うるさいところが苦手 翻 C-1:△一部のみ
C-2:×できない
訳 C-3:×できない
・過去の記憶喪失 D プラン実施・遂行
D-1:△一部のみ
D-2:×できない
・意欲・発動性の低下
E 効果検証
E-1:△一部のみ
・一つの事に固執しやすい E-2:×できない
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- 9. 工夫②:チャレンジ リストを創る
A 情報収集・探索 X社員教育
A-1:○できる
+
X-1:○チャレンジ
A-2:○できる X-2:○チャレンジ
A-3:?チャレンジ X-3:○チャレンジ
B 課題の抽出
B-1:○できる Z情報蓄積・開発
B-2:?チャレンジ Z-1:○チャレンジ
さ C プラン立案
Z-2:○チャレンジ
Z-3:○チャレンジ
ら C-1:△一部のみ
C-2:×できない
に C-3:×できない
D プラン実施・遂行
D-1:△一部のみ
D-2:×できない
雇用先の協力も得て、
E 効果検証
E-1:△一部のみ 自信回復と、もう一歩上の
E-2:×できない
E-3:?チャレンジ チャレンジリストを作成。
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- 10. 工夫③:新しい就業環境を創る
社内・支援業務
レポート
情報を集める 情報を集める 社員教育
企画立案する 企画立案する 提案支援
形にする 形にする + 商品開発
実行する 実行する 知識蓄積
顧客ペース 自社ペース
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- 11. 工夫④:働いた実績を創る
目に見えるもの、形に残るものは、周囲にも受け入れら
れやすいし、自信の蓄積にもつながる。
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- 12. 工夫⑤: “たてまえ”も創る
彼は障害があって
お得意業務はでき わかった。
ないんですが、毎 キミがそこま
月こんなに支援業
務をやってるんで
で言うなら。
すよ。
上 さらに上
形に残せるものは、雇用側にとっても継
続雇用の良い理由になると思います。
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- 13. 創る ~“居場所” と “出番”~
雇用先が対応してくれたこと。
新しい「出番」を、創ってくれたこと。
ここだけは、だれにも負けないという、
当事者のプライドや生きがいの再構築。
頼られることが、最大のリハビリとなり、
障害と歩んでいこう、という源泉になると信ずる。
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- 14. 就業も含めた、生活全般で工夫したこと。
混乱した記憶と、残された機能を丁寧に
つなぎ、新しい“生きがい”を創る。
①指標:ペースを保って、自分を捉えながら再構築する。
②宣誓:きっかけを利用して、自分(障害)受容を加速する。
③補完:代替手段を習得して、新しい“生きがい”を実現する。
VISION 14
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- 15. 3 のぞむ
.こと
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- 16. 障壁のない社会復帰の体制
ステージ 場所 目的 コンセプト
維持期・軽度 社会 障害共生 居場所~出番
障害認識
回復期・中度 訓練機関 トレーニング
就労準備
急性期・重度 医療機関 機能回復 リハビリ
回復状態に応じた、障壁のない一連の社会復帰システムが必要であると
切に願います。現状、個人と企業の義理と人情で、受身対応している。
見えない障害には、見えない社会の障壁も存在する。
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- 17. 新しい時代の、新しい考え方
隠して働く 共生して働く
記憶障害も伏せる 機器進化&メモ&定型的
業務で対応可能に
精神障害 脳障害
復職・再就職率 共生率
(5‐10年後も働きがいのある就労に繋がっているか?)
患者・症例・障害者 人である
5年後10年後先の当事者にとって、
ホントウニ幸せな視点を持った世の中になっているか? 17
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- 18. のぞむ社会とは?
■体制面(ハード) ■視点面(ソフト)
障壁のない、 時代にあった、
社会復帰の体制整備。 社会視点の変革。
障害のことをオープンにしても、
居場所にとどまらず、“出番”を創出してくれる、
そんな視点を持った、共創の社会になることを望みます。
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