1 使用する文字
シャレイア語には独自の文字がありますが、 その各文字にラ
テン文字(英語のアルファベット) を対応させた転写を用いて
も表記することができます。
この入門講座では、 独自文字の代わりに転写を用いてシャレ
イア語を表記します。 そのため、 独自文字についてはこの講
座では触れません。 詳しくは文法書をご覧ください。
転写には、 w を除く a から z までの 25 個のラテン文字を用い
ます。 ダイアクリティカルマーク (アクセント記号) 付きのものも
一部使用します。 大文字は一切使用しません。
3.
2 発音の規則
シャレイア語では、 1つの文字に 1 つの音素がちょうど対応し
ています。
x a c
/ʃ/ /a/ /θ/
xac
/ʃaθ/
このように、 ごく少数の例外を除いて、 各文字に対応する音
素をそのまま繋げることで、 単語を発音することができます。
4.
3 子音 I
以下は子音を表す文字とその発音です。次のページのものを
含めて、 全部で 20 種類あります。
s /s/ 日本語のサ行と同じ
z /z/ 日本語のザ行と同じ
t /t/ 日本語のタ行と同じ
d /d/ 日本語のダ行と同じ
k /k/ 日本語のカ行と同じ
g /ɡ/ 日本語のガ行と同じ
f /f/ 日本語のファ行 (ただし下唇と上歯で発音)
v /v/ 日本語のヴァ行 (ただし下唇と上歯で発音)
p /p/ 日本語のパ行と同じ
b /b/ 日本語のバ行と同じ
5.
4 子音 II
子音字の残りです。
c/θ/ 英語の think の th と同じ
q /ð/ 英語の this の th と同じ
x /ʃ/ 日本語のシャ行とほぼ同じ
j /ʒ/ 日本語のジャ行とほぼ同じ
r /ɹ/ 英語の r と同じ (舌先を接触させない)
l /l/ 英語の l と同じ
m /m/ 日本語のマ行と同じ
n /n/ 日本語のナ行と同じ
h /h/ 日本語のハ行と同じ
y /j/ 日本語のヤ行と同じ
6.
5 母音
母音字は以下に示す 5種類です。
a /a/ 日本語のアと同じ
e /e/ 日本語のエとほぼ同じ
i /i/ 日本語のイと同じ
o /ɔ/ 日本語のオとほぼ同じ
u /u/ 日本語のウ (ただし唇を丸める)
7.
6 注意すべき発音
日本人がシャレイア語を発音するにあたって、 いくつか注意す
べき点があります。
まず、t は日本語のタ行と同じですが、 ti, tu は 「ティ」, 「トゥ」
という音になります。 「チ」, 「ツ」 とは違うので注意してくださ
い。 同様に、 di, du は 「ディ」, 「ドゥ」 です。
次に、 si は 「スィ」 のような発音になり、 「シ」 ではありませ
ん。 「シ」 は xi とほぼ同じ音です。 同様に、 zi は 「ズィ」 のよ
うになります。
j を発音するときは、 舌先が上顎に触れないように気をつけて
ください。 「シャ」 を発音するときは舌先が上顎に触れません
が、 このときの舌の動きのままで音を濁らせたものが ja です。
8.
7 ダイアクリティカルマーク付きの文字
母音字には、 ダイアクリティカルマーク(アクセント記号) が付
けられることがあります。 ダイアクリティカルマークがあるもの
とないものは別の文字として扱います。
ダイアクリティカルマーク付きの文字の発音は、 ダイアクリ
ティカルマークを取り除いた文字と同じです。 例えば、 é の発
音は e と同じく /e/ です。
以下は、 シャレイア語で用いるダイアクリティカルマーク付き
の文字の一覧です。
â à á 発音は全て /a/
ê è é 発音は全て /e/
î ì í 発音は全て /i/
ô ò 発音は全て /ɔ/
û ù 発音は全て /u/
9.
8 発音の例外
母音の後に hが置かれる場合は、 例外的にその h は発音さ
ません。
yetih /jeti/
以下の 6 つの単語は、 他の単語と同じ発音になってしまうの
を防ぐため、 ダイアクリティカルマーク付きの母音字が二重母
音で発音されます。
á /aɪ/ 「アイ」 とほぼ同じ
é /eɪ/ 「エイ」 とほぼ同じ
à /aʊ/ 「アウ」 とほぼ同じ
lá /laɪ/ 「ライ」 (ただしラ行は英語の l)
lé /leɪ/ 「レイ」 (ただしラ行は英語の l)
dà /daʊ/ 「ダウ」 とほぼ同じ