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Meet up ol-20190131
- 2. 本日の内容
- 4. Autodiscover のアクセスする順番 https://contoso.com/autodiscover/autodiscover.xml (3) Autodiscover ドメインクエリ https://autodiscover.contoso.com/autodiscover (5) HTTP リダイレクト http://autodiscover.contoso.com/autodiscover/autodiscover.xml
- 5. Autodiscover トラブルシュートのポイント (2) ルートドメインクエリ (3) Autodiscover ドメインクエリ (4) ローカルの XML ファイル (5) HTTP リダイレクト (6) SRV レコード
- 7. トラブルシュートの際は…
- 10. Microsoft Office 365 サポート/回復アシスタント Support and Recovery Assistant (SaRA) http://diagnostics.office.com
- 12. まとめ
- 15. Appendix: Outlook 予定表の祝日 Blog: Outlook 2016/2013 で祝日として山の日を追加する方法 https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2016/07/14/yamanohi/
Editor's Notes
- Outlook のお問い合わせで多いものは、 ・プロファイルが作成できない ・Exchange サーバーに接続できない ・空き時間情報、代理人設定、不在時の応答の設定、フォルダーの共有設定がエラーとなる これらの問題が多く寄せられています。 これらの問題はいずれも Autodiscover が原因となって発生しうる問題です。 Autodiscover は Exchange サーバー 2007 以降、Outlook 2007 以降で利用可能な機能となり、Outlook クライアントはこの機能を利用してプロファイルの自動構成を行ったり、空き時間情報を取得するために必要な URL の情報を Exchange サーバーから取得したりしています。 Autodiscover は非常に重要な機能で、かつ問題となりやすい箇所です。
- Autodiscover の処理としては、バージョンによって差異もありますが、スライドのような順序で接続が試みられ、成功するまで処理を行います。 (1) は AD に登録された ServiceConnectionPoint (SCP) に設定された URL に接続します。 URL には通常、CAS サーバー名や CAS アレイ名等が入ります。 (1) SCP Lookup を使用するのは、主にオンプレミス環境、ハイブリッド環境の場合です。 構成されていない場合や接続できない場合、次にルートドメインのURL 、Autodiscover ドメインの URL、ローカルの XML ファイル、HTTP リダイレクトURL、サービス (SRV) レコードという順番で試行します。接続したあと、Autodiscover は XML 形式で返されます。 Exchange Online 環境であれば、通常は (5) のリダイレクトURL が使用されます。 ハイブリッド環境の場合は、(1) SCP でリモート メールボックスの設定により onmicrosoft.com のリダイレクト用アドレスを受けて、再度 (1) SCP から接続試行した結果、やはり (5) で接続する流れが一般的です。 (4) はAutoDiscover においてクライアント PC ローカルに配置した XML を参照させるオプション的なステップとなりますが、AutoDiscover は動的に変更される最新の情報を取得するための機能であり、切り分け以外の目的でローカル XML を使用することは推奨していません。 主にリダイレクトのみを行わせる方法と、構成情報をそのまま記述する方法がありますが、特に後者の構成情報をそのまま記述する方法については Outlook 2016 ではサポートされない位置づけとなっています。 (5) は例として、http://autodiscover.contoso.com/autodiscover/autodiscover.xml のようになります。(3) の HTTPSがHTTPになっています。 (6) について、Exchange のハイブリッド環境では、SRV ベースの Autodiscover のリダイレクトはサポートしていません。 オンプレミス 環境の Autodiscover に関する構成については、 SCP 以外にも比較的選択肢が多く、どのように構成するかはお客様にて事前に計画いただく内容となります。 Autodiscover の詳細な技術情報は、参考情報をご覧ください。
- Autodiscover が問題となる場合のトラブルシュートのポイントとなるのが、まずは構成の確認です。 Autodiscover が想定外に失敗する場合の多くは、プロキシやDNS を含むネットワーク構成上の問題であることが多いです。 成功すべき接続先で正しく構成しているか確認します。 そして、Autodiscover がどこで成功するべきなのか、どこで失敗しているのかを把握することが重要です。 たとえば、(5) HTTP リダイレクトが成功されることが想定されている環境の場合、(1)から(4) の接続は試みます。 (1)から(4) の接続ではエラーやタイムアウトとなってしまいトラブルシュートをしていく上でノイズのなってしまいます。 無視できるエラー、無視できないエラーを見極めるためにも、どこで成功すべきなのかを抑えておくことが必要です。 そして、あらかじめ失敗することがわかっている接続には、接続自体を無効化、つまり接続をスキップさせる設定もあります。 Title : Outlook を Exchange Online 環境などに接続して使用している場合、アカウント設定、起動、予定表の参照に時間がかかる問題の対処方法 URL : <https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2017/02/23/outlook_autodiscover_slow-response/>
- 電子メールの自動構成のテスト Microsoft Support and Recovery Assistant (SaRA)
- 更新プログラムも重要です。 更新プログラムによって 多くの既知の問題が修正されています。 事象と修正内容からは、想像もつかない更新プログラムで問題が解消してしまうこともあります。 最近は認証周りなど、Office共通のコンポーネントや、OS の動作なども関連してくる場合がありますので、Outlook だけでなく、ご利用製品すべてを最新の状態でも再現するか、もしくは切り分けできる環境を準備いただくことをお勧めしています。
- 電子メールの自動構成のテストをご紹介します。 - 実施手順 1. Outlook を起動し、ログオンをした後、タスクトレイ上の Outlook のアイコンを Ctrl キーを押しながら、クリックします。 2. 表示されたメニューの [電子メールの自動構成のテスト] をクリックします。 3. “電子メール アドレス” と”パスワード”を入力します。 [Autodiscover を使用する] のみをオンに設定します。 [テスト] をクリックすると、自動構成テストが始まりますが、その前に [ログ]タブを表示させておきます。 4. テストが完了すると、[結果]、[ログ]、[XML] それぞれのタブに情報が表示されます。 [XML] タブで、XML ファイルを取得できている場合、Autodiscover は成功しており、[結果] タブでそれぞれのサービスの URL が確認できます。 失敗している場合は、XML ファイルを取得できていないので、真ん中の [ログ] タブでどのように接続を試行して、どこで失敗しているか確認できます。
- [ログ] タブを見ながら電子メールの自動構成テストを行うことで、どこにアクセスして、どのくらいの時間がかかって、どこで成功、失敗しているのかをタイムリーに確認できます。 HTTP ステータス コードや、認証ダイアログの表示タイミングを見ながらでも行えます。 ちなみに、401 エラーは連続して 3 回くらいまでは出ても無視していい場合が多いです。 Autodiscover の問題以外にも、管理者が予期しないアクセスにより、プロキシなどから認証が要求されてダイアログが表示される、複数ドメインの環境に多いですがネットワーク構成での考慮が足りていないためにファイアウォールなどでブロックされていて必要な接続先にアクセスできない、リダイレクトの回数が 10 回を超えている (10 回を超えると Autodiscover 失敗)などの問題のトラブルシュートにも自動構成テストは有効です。
- Microsoft Office 365 サポート/回復アシスタント、英語名はSupport and Recovery Assistant 、通称 SaRA です。 こちらは無料でご利用いただける、Outlook に関するさまざまな問題を自動的に診断し、ソリューション提供まで行うもので、問題解決に役立つように開発されたツールです。 ダウンロードページはこのような画面で、[今すぐダウンロード] からダウンロードし、インストールを行います。 このダウンロードページは、Office 365 ProPlus のようなクイック実行版の場合、Outlook のUI からアクセスすることができます。
- 最近お問い合わせの多いタイムリーなネタとして、年号や予定表の祝日はどうなるのか、という点を気にされていらっしゃる方も多いかと思います。 すでにニュースなどでも発表されている通り、新元号の発表に合わせて更新プログラムがリリースされる予定です。 元号については、Outlook だけでなく OS 全体の更新で、自動で反映される予定です。 Outlook 観点では、予定表の祝日が変更になる可能性がありますが、こちらは自動で変更されません。 Outlook の祝日は既定では存在していなく、オプションからユーザーが自分で追加します。(上記スライド中スクリーンショット 左) オプションから追加するときに元になっているのが OUTLOOK.HOL ファイルというものです。(上記スライド中スクリーンショット 右) 祝日を追加する元になる OUTLOOK.HOL ファイルは、更新プログラム適用することで置き換わります。 5月1日の即位に向けて、サポート対象であるOutlook 2016 に関しては更新プログラムでOUTLOOK.HOL ファイルが置き換わる予定です。 延長サポートの Outlook 2010/2013 については、現時点では更新の予定はありません。 ご自身でカスタマイズすることもできますが、祝日の合計数を変更したりする必要があるので、実際に行う場合は、その点をご紹介しているブログなどをご参照いただきながら行ってください。 Blog: Outlook 2016/2013 で祝日として山の日を追加する方法 https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2016/07/14/yamanohi/