Rを単位元をもつ可換環とし,R ̸= {0} とする. 次の命題 (1), (2) を証明せよ.
(1) 任意の元 a ∈ R に対して,単項イデアル (a) が素イデアルであるか,または R に
一致するならば,R は体である.
[谷崎俊之]環と体1
(2) R が有限個の元からなる整域であるならば,R は体である.
証明
aをRの0以外の任意の元とする。
{a^n∈R|nは正整数}は、有限集合Rの部分集合だから、有限集合なので
a^m=a^nとなる異なる正整数m, n(m<n)が存在する。
よって、a^m{1-a^(n-m)}=1
ここで、Rは整域で、a≠0なので
1-a^(n-m)=0
a^(n-m)=1
そして、n>mだから、n-m+1は0以上の整数なので
a^(n-m-1)∈Rでa*a^(n-m-1)=1となり
a^(n-m-1)がaの乗法の逆元。
よって、Rの0以外の元はすべて乗法の逆元を持つ。
よってRは体。

体の同値命題

  • 1.
    Rを単位元をもつ可換環とし,R ̸= {0}とする. 次の命題 (1), (2) を証明せよ. (1) 任意の元 a ∈ R に対して,単項イデアル (a) が素イデアルであるか,または R に 一致するならば,R は体である. [谷崎俊之]環と体1 (2) R が有限個の元からなる整域であるならば,R は体である. 証明 aをRの0以外の任意の元とする。 {a^n∈R|nは正整数}は、有限集合Rの部分集合だから、有限集合なので a^m=a^nとなる異なる正整数m, n(m<n)が存在する。 よって、a^m{1-a^(n-m)}=1 ここで、Rは整域で、a≠0なので 1-a^(n-m)=0 a^(n-m)=1 そして、n>mだから、n-m+1は0以上の整数なので a^(n-m-1)∈Rでa*a^(n-m-1)=1となり a^(n-m-1)がaの乗法の逆元。 よって、Rの0以外の元はすべて乗法の逆元を持つ。 よってRは体。