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一橋大学(2011 経)アリストテレスのフレンドシップ論
古代ギリシアでは愛(love)について三つの概念に分類。-Agape、eros、philia.
Agape は如何なる対象物に応えることなく、その代わりに愛されるものに価値をつくりあげる愛。
=神からの愛・神への愛へ、そして博愛と意味が拡大している。
eros とphilia は対象物の特質(merit)、つまりは愛されるものがもっている善や美に対する
愛のことで、eros は対象物に対する情熱的な欲望で、典型的には性的なものである。Philiaは
好意を持つが故に関心がある、あるいは友好的な感触をもつことで、精神的に同じアイデンティ
ティを持ちたいとする欲望とされ、フレンドシップは、そもそもphilia に由来するといわれる。
フレンドシップは、お互いが特別な関心を寄せ合う関係性であり、相互に何らかの見返りがある、
片思いの愛はあるが、片思いのフレンドシップは意味がないといえる。従って、フレンドシップ
は、互酬的愛のケースであると同時に、意義ある相互作用が起きることが必須要件と理解されて
いる。アリストテレスは、philia には三種類、つまり、快楽(pleasure)ゆえのフレンドシッ
プ、有用(utility)ゆえのフレンドシップ、善(virtue)ゆえのフレンドシップがあるが、快
楽と有用のフレンドシップは本物ではない。真のフレンドシップは、友の卓越性に動機づけられ
る善ゆえのフレンドシップである。また、相互ケア(mutual caring)、親密度(intimacy)、
行動共有(shared activity)がある。相互ケアは友人のために共感(sympathy) 行動
                                                し、 (action)
として現れるものである。親密性については、親密性の浅いフレンドシップ(acquaintance
friendship)、親密性の高い(sense of a bond)フレンドシップ、そして自己開示(self-
disclosure)・信頼の絆(bond of trust)・結束(solidarity)・感情移入(empathy)などの
論点のある親密性の問題があり、さらに、行動共有についても、フレンドシップにより動機づけ
られているのか、関心領域の共通性や親密性の証といえるのかなどの問題がある。(引用:法政
大学pdf資料より)
Ambiguous(形)ぼんやりしている、Argument(名)議論・論拠、Rarely(否定)=めったに
~ない、Ally(名)=同盟国、Thrive=栄える、Insight=洞察力、Dimension=局面、寸法
Institution=習慣、設立、Attributed to=~のせいにする、Instruction=指導・指示
Diversity=多様性
東北学院大学(2008経)総評:本文の内容をつかめずとも、解くことが可能。
ハンス Clever Hansは、人間の言葉が分かり計算もできるとして19世紀末から20世紀初頭のドイ
ツで話題になった馬。実際には観客や飼い主が無意識下で行う微妙な動きを察知して答えを得て
いた。1891年頃から飼い主のヴィルヘルム・フォン・オーステンが出す簡単な問題を蹄で地面を
叩く回数で答えると言う事で有名になり、1904年にはカール・シュトゥンプらによって調査され
たが、何のトリックもないと結論づけられた。その後アルバート・モールによって飼い主の動き
を追っている事が指摘され、1907年に心理学者オスカー・フングストらによってハンスがどのよ
うにして答えを得ていたかが解明された。観客や飼い主、出題者、その場に居合わせた誰にも問
題が分からないように出題する(あらかじめ紙に書かれた問題を出題者が見ずに出題する、ある
いは出題後直ちに立ち去る)と、ハンスは正解を出す事ができなくなったのである。つまり計算
ができるのではなく、回りの雰囲気を敏感に察知することに長けた馬だったのである。今日では
このような現象を「クレバー・ハンス効果」と呼び、観察者期待効果としてのちの動物認知学に
貢献した。
Fool(動)バカにする、Tame(形)飼いならされた、退屈な、Laboratory(名)実験室
Puzzle(動)悩ます、As if 仮定法 まるで~かのように
Be involved in=be absorbed in~に夢中だ、Accurately(副)=正確に=correctly
Conscious(形)意識している、Describe(動)=記述する、描写する
Reputation=名声、評判、Nod=うなずく、Arithmetic=算術的な
東北学院(2008 経)Agnes Owens のショートストーリー
総評:小説文
2011 年センター英文法・語法、法政、東洋大学より
◎自動詞と他動詞のチェック―Rise(自動詞)と raise(他動詞)
Put on 増える―put のつくイディオムをまとめて覚えよう―put up with 耐える
同格の of A of B A=B(A の具体的内容を B で示すもの)同格の that と同じ
Be supposed to~ ~することになっている、Publication 出版、Overview 概要
The clock strike 時を打つ、Pull over 脇へ寄る、Once and for all これ一度だけ
Keep at 熱心にやる、Give off (におい)を出す
整序問題(品詞の理解、文型)
The たくさんあるものを一つにまとめることのできる冠詞 the united kingdom.
It takes 時間~、A number of 多くの、Somewhere around およそ、だいたい
From A to B AからBまで、One of the 最上級、There be 主語≪構文≫

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Conquest補足資料①

  • 1. 一橋大学(2011 経)アリストテレスのフレンドシップ論 古代ギリシアでは愛(love)について三つの概念に分類。-Agape、eros、philia. Agape は如何なる対象物に応えることなく、その代わりに愛されるものに価値をつくりあげる愛。 =神からの愛・神への愛へ、そして博愛と意味が拡大している。 eros とphilia は対象物の特質(merit)、つまりは愛されるものがもっている善や美に対する 愛のことで、eros は対象物に対する情熱的な欲望で、典型的には性的なものである。Philiaは 好意を持つが故に関心がある、あるいは友好的な感触をもつことで、精神的に同じアイデンティ ティを持ちたいとする欲望とされ、フレンドシップは、そもそもphilia に由来するといわれる。 フレンドシップは、お互いが特別な関心を寄せ合う関係性であり、相互に何らかの見返りがある、 片思いの愛はあるが、片思いのフレンドシップは意味がないといえる。従って、フレンドシップ は、互酬的愛のケースであると同時に、意義ある相互作用が起きることが必須要件と理解されて いる。アリストテレスは、philia には三種類、つまり、快楽(pleasure)ゆえのフレンドシッ プ、有用(utility)ゆえのフレンドシップ、善(virtue)ゆえのフレンドシップがあるが、快 楽と有用のフレンドシップは本物ではない。真のフレンドシップは、友の卓越性に動機づけられ る善ゆえのフレンドシップである。また、相互ケア(mutual caring)、親密度(intimacy)、 行動共有(shared activity)がある。相互ケアは友人のために共感(sympathy) 行動 し、 (action) として現れるものである。親密性については、親密性の浅いフレンドシップ(acquaintance friendship)、親密性の高い(sense of a bond)フレンドシップ、そして自己開示(self- disclosure)・信頼の絆(bond of trust)・結束(solidarity)・感情移入(empathy)などの 論点のある親密性の問題があり、さらに、行動共有についても、フレンドシップにより動機づけ られているのか、関心領域の共通性や親密性の証といえるのかなどの問題がある。(引用:法政 大学pdf資料より) Ambiguous(形)ぼんやりしている、Argument(名)議論・論拠、Rarely(否定)=めったに ~ない、Ally(名)=同盟国、Thrive=栄える、Insight=洞察力、Dimension=局面、寸法 Institution=習慣、設立、Attributed to=~のせいにする、Instruction=指導・指示 Diversity=多様性 東北学院大学(2008経)総評:本文の内容をつかめずとも、解くことが可能。 ハンス Clever Hansは、人間の言葉が分かり計算もできるとして19世紀末から20世紀初頭のドイ ツで話題になった馬。実際には観客や飼い主が無意識下で行う微妙な動きを察知して答えを得て いた。1891年頃から飼い主のヴィルヘルム・フォン・オーステンが出す簡単な問題を蹄で地面を 叩く回数で答えると言う事で有名になり、1904年にはカール・シュトゥンプらによって調査され たが、何のトリックもないと結論づけられた。その後アルバート・モールによって飼い主の動き を追っている事が指摘され、1907年に心理学者オスカー・フングストらによってハンスがどのよ うにして答えを得ていたかが解明された。観客や飼い主、出題者、その場に居合わせた誰にも問 題が分からないように出題する(あらかじめ紙に書かれた問題を出題者が見ずに出題する、ある いは出題後直ちに立ち去る)と、ハンスは正解を出す事ができなくなったのである。つまり計算
  • 2. ができるのではなく、回りの雰囲気を敏感に察知することに長けた馬だったのである。今日では このような現象を「クレバー・ハンス効果」と呼び、観察者期待効果としてのちの動物認知学に 貢献した。 Fool(動)バカにする、Tame(形)飼いならされた、退屈な、Laboratory(名)実験室 Puzzle(動)悩ます、As if 仮定法 まるで~かのように Be involved in=be absorbed in~に夢中だ、Accurately(副)=正確に=correctly Conscious(形)意識している、Describe(動)=記述する、描写する Reputation=名声、評判、Nod=うなずく、Arithmetic=算術的な 東北学院(2008 経)Agnes Owens のショートストーリー 総評:小説文 2011 年センター英文法・語法、法政、東洋大学より ◎自動詞と他動詞のチェック―Rise(自動詞)と raise(他動詞) Put on 増える―put のつくイディオムをまとめて覚えよう―put up with 耐える 同格の of A of B A=B(A の具体的内容を B で示すもの)同格の that と同じ Be supposed to~ ~することになっている、Publication 出版、Overview 概要 The clock strike 時を打つ、Pull over 脇へ寄る、Once and for all これ一度だけ Keep at 熱心にやる、Give off (におい)を出す 整序問題(品詞の理解、文型) The たくさんあるものを一つにまとめることのできる冠詞 the united kingdom. It takes 時間~、A number of 多くの、Somewhere around およそ、だいたい From A to B AからBまで、One of the 最上級、There be 主語≪構文≫