3DPrintの実用化と企画設計から製造まで、新規事業

1. © 2015 IBM Corporation
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presentation; it is not a complete record of the discussion.
顧客アイデアから製品企画開発製造の時代へ
日本アイ・ビー・エム株式会社
アナリティクス事業
2015年7月8日

2. © 2015 IBM Corporation
Local Motors の 3D Print 電気⾃動⾞
(先日のイメージに最も近い）
現在は1台のStratiを作り上げるのに要する時間は44時間かかる。Local Motorsではこれ
を24時間以内に短縮することを当面の目標に掲げている。実際に印刷された⾞両が公道を
走り回るには、安全性含めてまだしばらくの時間が必要だと考えられる
1 4/24/2016
2014 Nov
http://gigazine.net/news/20150114-local-motors-strati/ACS

3. © 2015 IBM Corporation
3DPrintingの課題と⾒極めの必要性
現在の3DPrintingは量産向きではない
製造はどちらに向かうのか
1. 一部の完成品市場以外は試作のみ
2. フルカスタムで高付加価値(売上は小さい）
3. 既成部品によるセミカスタム
4. 高速3Dプリントなどの技術の進化を待つ
2 4/24/2016
モールドのプラスティックボトル
10,600 ボトル/時間 1 ボトル 5 時間
Frost Sullivan
3D Printing: A Revolutionizing, Industry
３Dプリント
生産量
単価
(付加価値）
現在の３Dプリント領域
ACS

4. © 2015 IBM Corporation
スマートフォンのケースのカスタムデザイン
３D Print Lab社
ただし、機種に合わせたベースデザインが存
在する。
3 4/24/2016
https://3d.auone.jp/
ACS

5. © 2015 IBM Corporation
3Dプリント以外での顧客デザインから直接製造
HOMAG eSOLUTION
消費者が、ネット経由でデザイン。商品のデザインから設計までの時間を70-90%削減
4 4/24/2016
壁ウィザード
窓・ドア アシスタント
製品 ライブラリからの 製品 の挿入
自動構想 ビュー / エレベーション ビュー 寸法 を含む
設計 グリッド
http://homaggroupwebapp.homag.de/Medien/WCC_with_PLAN_24844
.pdf
WOODPLAN
ACS

6. © 2015 IBM Corporation
ものづくり支援のＤＭＭ.COM
（デザインや３Dプリント技術だけではモノはできない）
DMM.make AKIBAは、ハードウェア・スタートアップを支援するものづくり施設。
スタートアップに必要なオフィススペースや、最大80名を収容するフリーアドレスのシェアスペース、飲食可能なバー
などを設置。部品の選定や資⾦調達といった一連のコンサルティングを⾏えるスペース。環境試験から量産試作、小ロッ
ト量産を⾏える各種機材を⽤意。
DMM.make AKIBAには、株式会社ABBALab とCerevo が移転し、DMM.makeとともにハードウェア・スタートアップ
を支援します。
利⽤は月額契約制で、Baseフロアのオフィス利⽤は月額2万円から、Studioフロアの機材利⽤が月額1万5000円から。
両⽅利⽤すると月額3万円からとなります
5 4/24/2016
http://make.dmm.com/
ACS

7. © 2015 IBM Corporation
３Dプリントの現状
最終製品ではなく開発の向上に元も寄与している
耐久性のあるコンセプトモデル、プロトタイプ、⾦型や、少量の最終⽤途部品を⾃社内で
製造することで、エンジニアやデザイナーは全体のテストを繰り返すこと が可能になって
いる。
6 4/24/2016
Euromold 2011で展示された3Dプリ
ントされた車のダッシュボード
コンシュマー向けサンプル
http://www.stratasys.co.jp/industries/automotive#sthash.Pq4vy2e
N.dpuf
ACS

8. © 2015 IBM Corporation
2030年 3D Printingが製造業を変えるを秘めている
2025年に55兆円の経済的影響を及ぼす マッキンゼー 2014年
家庭⽤3Dプリンター市場は、2030年までに、
世界全体で約7兆1400億円規模に成⻑する 米調査会社ストラテジー・アナリティックス 2014年
試作
– アメリカのフォード社は⾃動⾞のエンジン部品の一部であるインテークマニホールド
を従来の製造⽅法から3Dプリンターでの製造に切り替えたところ、プロトタイプの製
造に要する時間が4ヶ月から4日間に短縮することを実現している。 （2014年）
– Robert Seuffer GmbH & Coは⾦型製造の97％のコストカットを実現。通常は射出成
型⽤⾦型⾃体を製造するのに8週間近い時間と4万ユーロの費⽤が かかっていた。しか
し今回3Dプリンターで射出成型⽤⾦型を製造したら、設計に2-3日、出⼒に1日の日数
がかかり、費⽤は1,000ユーロほどであった という。これは費⽤で言うと約97％のコ
スト削減になり、日数でも50日以上の短縮につながっている。
量産
– GEは年間で85,000ユニット製造するジェットエンジンの燃料ノズルを将来的には全て
3Dプリンターで製造することを計画している。
– 英BAEは、航空機⽤(戦闘機）パーツの3Dプリントで
2億円のコスト削減を目指す。
7
http://i-maker.jp/3d-print-mckinsey-1726.html#202555
http://i-maker.jp/3d-printer-injection-393.html
http://i-maker.jp/bae-systems-1313.html
複雑なハニカム構造を３Dプリントで実現したGE
4/24/2016 ACS

9. © 2015 IBM Corporation
顧客参加による、製品開発企画に⽣かした事例
現在事例としてあるもの
8 4/24/2016
ユーザー参加型 オープン参加
クローズド参加
特定データ参照型 既存ユーザー履歴
ヤフーとアスクル、12社とビッグデータ共有
し新商品 ライバル企業が連携
FIAT Mio クラウドソーシング(crowd)による
デザイン 2010年
JR東日本子会社が2億件のビッグデータで商品
開発、「移動中に飲む水」訴求
HOMAG eSOLUTION 顧客に応じた製品設計
無印良品 モノづくりコミュニティ
サッポロビールの商品開発コミュニティ 百人
ビールラボ
ACS

10. © 2015 IBM Corporation
ヤフーとアスクル、12社とビッグデータ共有し新商品
ライバル企業が連携
9 4/24/2016
2014/1/26 日本経済新聞
ヤフーとアスクルはビッグデータを活⽤した商品開発で、食品・日⽤品
の主要メーカーと連携する。プロクター・アンド・ギャンブル（Ｐ＆Ｇ）
日本法人や味の素など12社と、消費者がインターネット通販で買った商
品や検索した単語の履歴などを共同で解析。特定の顧客層や⽣活シーンに
合った新商品の開発につなげる。企業が競合の壁を越えてヒット商品づく
りに取り組む。
２月下旬にアスクル社内に研究所「ロハコＥＣマーケティングラボ」を
設⽴する。シャンプーの「ラックス」などを展開するユニリーバ・ジャパ
ン、花王、大王製紙、日清食品、カルビーなど食品・日⽤品大手のマーケ
ティング担当者ら約50人が参加する。
ヤフーとアスクルは運営する通販サイト「ロハコ」での購買履歴や、複数の商
品を一緒に買った情報など計40種類を提供。これまでの商品の購入者属性や
買った店、苦情、要望など、メーカーの⾃社データと組み合わせて解析する。
例えば花粉症の季節に「子供」「マスク」の単語の検索が増えてきた場合、小
さなサイズのマスクの需要が高まっていることがわかる。消費者は⾃分が検索
したデータを基につくられた新商品を手にする可能性がある。
参加企業は当初12社だが、今後は家電メーカーなども加わる⾒通し。働きな
がら子育てする⼥性向けに短時間で汚れが落ちる洗剤や洗濯機といったように、
特定の顧客層向けの商品づくりにもつなげる。
ACS

11. © 2015 IBM Corporation
FIAT Mio クラウドソーシング(crowd)によるデザイン
2010年
デザインをすべてクラウドソースして⾞を作り上げる、Fiat Mioというプロジェクトを実
施しました。未来的なデザインの⾞を作ると約束し広く」参加者を募った。誰でも参加で
きるという気軽さから、17,000人の人が登録し、11,000のアイデアを募集、デザインや
機能性などを議論して最終的なデ ザインが決定され、サンパウロ・モーターショーで披露
されました。発売はされていない。
10 4/24/2016 ACS

12. © 2015 IBM Corporation
JR東日本子会社が2億件のビッグデータで商品開発、「移動中に
飲む水」
東日本旅客鉄道（JR東日本）の子会社で、駅構内の飲料⾃動販売機を運営するJR東日本
ウォータービジネス（東京都渋谷区）は2012年1月24日、ビッグデータを活⽤したミネラ
ルウォーター「フロムアクア（FROM AQUA）」の新商品（写真1）を発表した。3月6日
から同社の⾃販機で販売する。
11 4/24/2016
2012/01/25日経情報ストラテジー
フロムアクアの既存商品は、ブランドイメージで勝る国内大手や外
資飲料メーカーのミネラルウオーターに押されて伸び悩んでいた。
そこで、「駅でミネラルウオーターを購買し、移動中に飲む人」を
ターゲットにし「落ちないキャップ」の採⽤で特徴を出した。
列車に乗る前にミネラルウオーターを買っ
て移動中に飲むという行動は意外だった。
新しいコンセプトの有効性を裏付けるの
にビッグデータが役立った」
⾃販機約9600台のうち、半数の約4500台に搭載した決済端末「VT-
10」から得られるPOS（販売時点情報管理）データを収集する。VT-
10で は単品・時間別売り上げが把握できるのに加え、Suica（スイ
カ）などの電子マネーカードを利⽤した場合は、カード固有番号
（IDi）を基にリピート購買の回数が分かる。さらに、Suicaポイント
クラブ会員（約140万人）については、入会時に登録された性別や年
代、居住エリア（郵便番号）を把握でき る。
分析対象のデータ量は年間約100ギガバイト、約2億レコード
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120125/379281/
ACS

13. © 2015 IBM Corporation
無印良品 モノづくりコミュニティ
メンバー限定のコミュニティーにて意⾒をあつめ、商品に反映
12 4/24/2016
アンケート 商品企画 商品販売
くらしの御意見箱 再販検討
消費者投稿 1000票で検討空想無印
ものづくり
プロジェクト
商品販売
http://www.muji.net/community/ACS

14. © 2015 IBM Corporation
サッポロビールの商品開発コミュニティ 百人ビールラボ
Facebookを通じてファンと新商品を共同開発
商品コンセプト、味、パッケージまで1から作り上げる「百人ビール・ラボ」のFacebook
ページには、延べ1万2000人のビール愛好家が参加、計8,500件ものコメントを元に、
「百人のキセキ」という新製品が開発されました。
13 4/24/2016
第一弾は、コアなファンを産み出すことには成
功しましたが、幅広いファンの獲得には課題が
残りました。
そこで第二弾では、より多くの人に気軽に参加
してもらい、沢山の声を平等に吸い上げられる
ようにする目的でオウンドメディアに特設サイ
トを開設、投票制 を導入し、プロジェクトへの
参加窓口を広げました。これにより、プロジェ
クトにとって最初の山場となった第2回のビー
ルタイプ決選投票イベント開催時点 で、のべ3
万6,000人の参加者を集めることに成功しまし
た。
ACS