2011インターシップ_09N1053_熊田麻里
- 3. 建設現場の1日
①朝礼 8:00~
②ツールボックスミーティング 8:30~
③現地危険予測
④新規入場者教育 9:00~
⑤協力会社との打ち合わせ 9:30~
⑥作業間連絡調整 11:20~
⑦職長会パトロール(水曜日) 13:00~
⑧規制時間内作業
- 9. 2011 年 8 月 30 日から 9 月 15 日の 15 日間(日曜日を除く)私は鹿島建設が指揮を執る東
京駅丸の内駅舎保存・復原工事の現場で勉強させていただきました。
私がゼネコンにインターンで行くことを希望した理由は、大学で施工管理の授業を受け
るにあたり建築の施工分野に興味を持ち始めましたが、はっきりと現場監督のする仕事
がなんなのか分からなかったからである。このままよく職業を理解しないまま就職をし
てはいけないと思い、インターンに行くことをお願いした。
東京駅丸の内駅舎保存・復原工事はジョイントベンチャーで鹿島建設のほかに清水建設
や鉄建建設の方もいらっしゃった。この工事は重要文化財である 1914 年に創建された
駅舎を保存・復原し、かつ安全性や利便性の向上をはかるもので、作業員は 700 人に
も及んでいた。建物は 1 階部分は保存、戦災で焼けてしまった 2.3 階部分は復原工事と
なっている。ここで復原に“原”という漢字を使用しているのは、復元は建物を壊して
復原はなるべく壊さずに創建時の駅舎を目指すという考えから来ている。この工事が他
の工事と異なる大変な点は、駅が隣接しているため電車が動いている時間帯は隣接部分
の工事ができない点であった。その部分の工事は、終電が終わってから始発までの約三
時間の時間で作業をしなければならない。
私はインターンで、ここの現場の施工方法についても学んだ。重要文化財である駅舎を
仮受けしながら地下では地下躯体を構築し、その間に免震装置を設置した。コンクリー
ト打設、免震装置のプレロードを見学したり鉄筋の配筋検査に立ち合ったりした。他に
も、機電の仕事や施工図見方、内装の施工順序、設計者との打ち合わせの立ち合い、外
装の作業、墨出しなど現場監督の方について回った。
現場監督の仕事は、作業員が安全に仕事が出来て工事が円滑に行われるための工程表作
りや、職人さん同士の中間となる存在になることで、所長は安全性などと共にどうした
ら利益の出る工事にする事ができるかを考えなければならない。
正直インターンにきて、現場監督はとても肉体的にも精神的にもきつい仕事だと思った。
経験年齢等によって仕事内容は異なるが、どの方にも入社から 5 年は我慢だと言われた。
しかし、責任感のある仕事であり出来上がったときの充実感は何物にもかえがたいと言
っていた。現場監督の女性はまだまだ少ないが、この現場で働く女性の現場監督の方を
みて男性に劣ることなく仕事をこなしていてすごくかっこよかった。現場に行くことで
現場監督の仕事だけでなく、職人や設計、設備などにもふれることができてよかった。
現場で働くのに一番大切なのはコミュニケーションだと思った。