Nesting House : share office of a community business

2. 郊外とは「労働」や「生産」の共有がない 核家族 という消費行動単位の集合であった
・コミュニティビジネス
コミュニティの問題を解決するソーシャルビジネス(社会的企業)
いま郊外はさまざまな問題を抱えている。しかし問題があるということは
それを解決するビジネスの種がたくさん転がっているということでもある。
そしてソーシャルビジネスを起すということは、コミュニティにしっかり
と関わるということだ。閉塞したコミュニティは、新しい風を待っている。
Myハウス、Myルームという徹底的な私有空間を求めた郊外型住宅の内部に、
外部と共有するような入れ子の空間を設け、公共性の高い行為を行う場所…
→ コミュニティビジネスのシェアオフィス とする

3. ・終の住処となりうるか
・空家の根本的な改修をし「団地内住み替え」を進める
現住の住宅を改修する場合、住みながらではなかなか根本的な改修に至らず、
また一度家を空けることになると、引越の回数がふえて経済的、肉体的負担が大きい。
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団地内住み替えでは、これまでの住宅に住んだままで改修を進めることが可能で
同じコミュニティに属しながら新たな住環境を得ることができる。
（用途地域が第一種中高層住宅専用地域の場合、事務所兼用住宅にするには
非住宅部分の床面積が50㎡以下かつ建築物の延べ床面積の1/2未満のこと）
一般的な郊外の住宅は、空間が細かく仕切られ、また広過ぎて老後の住まいとしては使いづらい
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減築という考え
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減築ではなく、余った空間をシェアオフィスとする。

4. ・コミュニティビジネスに求められるサービス
このオフィスで働くものは、コミュニティの行事に参加するなど、
積極的に地域との関わりを深くする。またスタッフは地域内雇用も考えられる。
（例えば、高齢者が主体となった子守り、学童保育などの子育て支援サービス。
移住した若年者が行う交通サービス、買い物支援サービス等。）
これまで郊外ではなかなか築くことが難しかった「相互扶助」という関係の復興
高齢者住まい：福祉サービス、コミュニティ交通サービス、買い物支援
若年世帯：子育て支援サービス、買い物支援
移住支援：住み替えコーディネート
転出者向けサービス：空き地管理、空家管理

5. 改修プランの例として…
LDB リビンング・ダイニング・ベッドルーム
終の住処での生活は、寝室で横になっている時間のほうが長くなるかもしれない。
もしかしたら横になりながら客人を迎えることもあるだろう。
それであるならば、寝室は人様に見せない部屋ではなく、
「人を迎えるベッドルーム」として計画してもいい。
ストローベイル(藁ブロック)という素材
藁ブロック積みや土塗りなど、施工に大人から子どもまで参加することの出来る
ストローベイルの工法も取り入れたい。
参加型のイベントとして空間づくりをし、移住者が生活を始める前に近隣住民と
多くの時間を共有する事は、お互いの理解を早めるだろう。
共同作業によって作り上げるという手法は、そのコミュニティと人に対して
開かれた空間であるという意思表示でもある。

6. ・ストローベイル施工例：千葉県市原市(廃校となった小学校のリノベーション)

7. ・ストローベイル施工例：岐阜県白川町(お米を育て、藁を集め、住宅をつくった)