極東地域での農業開発提案書_ver0001
- 2. < 提案内容について >
< 農業従事者創出と雇用の拡大 >
1 ・ 農業試験場での植物栽培試験と目的
2 ・ ワークショップ開設と農業技術セミナーの実施
3 ・ 地域農業者との共同による農業指導マニュアル作成と実務講習
4 ・ 投資家・企業向けのPRサイトの作成 (ロシア語・日本語)
< 投資を魅力的にするための環境整備について >
5 ・ 天然ガスを使用する保温機器の紹介と実用例
6 ・ 間伐材を利用したバイオマス燃料の必要性と仕組み
7 ・ 再生エネルギーを使った無電源地帯でのハウス栽培
8 ・ 森林整備事業に必要な間伐後の植林と苗木栽培
9 ・ 土壌の環境改善と有機農法による安全な食の提供
10 ・ 企業進出のための申請手続きなどをHPで公開(日本語にて)
- 3. < 農業試験場での栽培試験と目的 >
< 目的 >
この栽培試験では、日本の技術を使った栽培を行いながら、農業者への技術指導を実施致します。
また、培養土を使った苗栽培での育成試験を行い、地元の農業者が一人でも多く技術を習得できるよ
うなシステムをマニュアル化して日露の協力により極東の農業を発展させるこ事を目的としています。
パイロット試験栽培準備について
( 試験場視察を実施 )
・ 試験場栽培品目の確認と耕作地の借地条件の確認
・ 農耕機の借用についての確認
・ 栽培品目選定( 種については現地品種を使用)
・ 培養肥料(有機肥料)輸入について申請手続きの確認と調査
・ セラミック活性水を栽培試験で使用するための設備の調査
以上の調査を行います。
(青物栽培予定品目について) 露地栽培
・ トマト・ キューリ・ レタス・人 参 ・なす ・ピーマン ・キャベツ
・インゲン ・ バレイショ・ タマネギ・ ネギ・ 大豆 ・ ソバ
・ ニンニク
・ 稲 ( 注水・排水が可能な土地の場合 )
( 苗木栽培予定品目について) ハウス借用の場合
・ みかん(ハウス) ・ブドウ(アムレンシス種)
現地で調達できない物(苗木・肥料・マルチ)は、日本より調達予定。
以上については、農業試験場の視察が終わり、準備を行う。
- 4. ワークショップ開設と農業技術セミナーの実施
< ワークショップの目的 >
農業技術を習得する為の拠点として運用し、実務講習やセミナーを実施し海外
企業からの要望や問い合わせなどに対処する業務を行う。 また、農業試験場
での栽培方法について、農業者への実地指導や実務予定を作成し、各地域の
農業者との交流の場とした運営を行います。
また、日本の農業技術の紹介やビジネススタイルなど公開していきます。 この
ワークショップは、日本とロシアの共有した財産であり、これからのお互いの国
の農業の発展と技術と文化の交流の場所として提供される事が最も望ましいと
思われます。
< ワークショップの将来の展望 >
このワークショップは、極東各州との情報パイプラインとした役割を持っています。
技術提供など、各地域の特性を考えた栽培指導や技術指導を行い、最も良い
方法を地元農業者と実務を交えながら検討する場として、将来の農業者育成が
極東地域の発展と雇用の拡大を生み、将来の経済の発展に繋がっていくと考え
ています。
政治に影響されることなく、継続的な農業支援が行われるシステム作りを目指し
ています。 これは両国の信頼と協力により実現され、農業でのビジネス交流が
将来の両国の発展に繋がっていくものと信じております。
- 5. 地域農業者との共同による農業指導マニュアル作成と実務講習
< 農業指導マニュアルについて >
栽培指導教本の作成は、これからの農業者育成については必要不可
欠なものとなります。 農業指導はロシア語と日本語で行いますので、
専門用語をマニュアル化する必要があります。 これにより、お互いの
言葉を理解し、意志の疎通を明確にすることを目的としています。
今回のマニュアル作成では、言葉の違いが大きな壁となっていますが、
専門用語をマニュアル化する事により、実務がより一層分かりやすくな
り、技術習得がより向上すると思われます。
また、マニュアル作成は、農業者との共同制作となりますので、より一層
レベルの高いものが期待されます。
このマニュアルの基本は、農業の基本である、水・土・日照の三大要素
から成り立っています。 水は、軟水・硬水、土は窒素・リン酸・加里、日
照時間ですが、これらの組み合わせが農業の基本となります。 地域の
特性に合った植物の栽培が一番有効的であり、望ましいと考えていま
す。
これらの組み合わせによる有機農法を基本とした栽培マニュアルを作
成し、安全な食の提供がこの目的となります。