かつて恐竜大好き少年だった私　「オトナボックス」をきっかけに学びから遠ざかっていた恐竜に あえて再びスポットライトを当ててみたい

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オトナの恐竜（再）入門

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福井 幸司
読ニュ
ース 赤
優 猫 隣爺
自己紹介

3. かつて恐竜大好き少年だった私
中学生頃、卒業
その後もちょっと気になる存在
「オトナボックス」をきっかけに
学びから遠ざかっていた恐竜に
あえて再びスポットライトを当ててみたい
恐竜について話をします

4. 改めて学び直してみたところ、「へぇ」と思う事が色々知れて楽しかったです
恐竜に知識や興味が無い人にも、「へぇ」を分かち合いたいと思います
知的好奇心を満たす一助になれば幸いです。
知的好奇心は日常を、人生を、少し豊かにします！
恐竜について話をします

5. 参考資料（ネタバレ注意）
書籍
● 知識ゼロからの恐竜入門（幻冬社単行本）
● 恐竜の教科書: 最新研究で読み解く進化の謎
● 新説 恐竜学
● 漫画 むかわ竜発掘記: 恐竜研究の最前線と未来がわかる
インターネット
● チキノサウルス：ニワトリから恐竜を生み出そうとしている科学者たち｜WIRED.jp
● Molecular development of fibular reduction in birds and its evolution from dinosaurs - EVOLUTION
● やりたいことのなかった青年は、いかにして「ダイナソー小林」になったか。ー小林快次先生の「三十年坊主」のススメー - ほ
ぼ日刊イトイ新聞
● 分岐学 - Wikipedia

6. 恐竜の定義
陸上を歩行し、脚が胴体に対して垂直に立つ爬虫類を
恐竜と定義している
画像：Philcha at en.wikipedia(Original text : Philcha (talk)) [Public domain]

7. 色々な種類がいます
大きいもの小さいもの、肉食・草食、首が長いもの・角を持つもの…

8. 恐竜が生きた時代
2億3,000万年前〜6,600万年前…1億6,000万年の間、君臨（人類は20万年）
隕石によって絶滅
画像：The original uploader was Fredrik at English Wikipedia. [Public
domain]

9. 実は、恐竜は絶滅していない
恐竜は鳥類として今も生き続け、大大繁栄している

10. 「始祖鳥」ってのが居たのは知ってるけど・・
画像：Pedro José Salas Fontelles [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)]
鳥類は恐竜が進化したものという説は聞いたことあるが、
こんなの恐竜って言えるの？半信半疑

11. 鳥類=恐竜というコンセンサス
鳥盤類（イグアノドン、トリケラトプス、ステゴ
サウルスなど）x
獣脚類（メガロサウルス、ティラノサウ
ルス、鳥類など）
竜脚形類（ブラキオサウルス、サルタ
サウルスなど）
爬虫類
主に肉食系
二足歩行
草食系
装甲系
草食系
首長・超巨大
竜盤類
恐竜
分岐学
「種と種の間で共通した形質がある場合、その形質は、同じ祖先から受け継いだ形質だ」
と仮定し、種同士を共通の祖先でどんどん繋げていく分類手法
（鳥類とティラノサウルスは同じ祖先から進化）
分岐学上の恐竜の定義＝現生鳥類からトリケラトプスまでの共通の祖先およびそれらの全ての子孫

12. 鳥は恐竜って言われてもピンと来ない・・・
ヒトも、小さなネズミも巨大なクジラも、空飛ぶコウモリも、食用
の牛も、すでに絶滅しているマンモスも、全て哺乳類です。そ
の事実を、みなさん躊躇なく受け入れていませんか？こんなに
も多種多様で、外見も生態もまるっきり異なる動物たちなの
に！
恐竜くんの言葉
出典：知識ゼロからの恐竜入門（幻冬社単行本）
哺乳類が多種多様であるように恐竜も多種多様
先入観や固定観念、見た目のイメージに囚われてはいけない！

13. 鳥類と恐竜が似てる点 ①
肉食恐竜のほぼ全てが二足歩行。現在、二足歩行する動物はヒトと鳥類のみ
よく見れば、骨格が似ている

14. 鳥類と恐竜が似てる点 ②
気嚢（きのう）という特殊な呼吸器官を備えている
吸って吐いての両方で、酸素を肺にする取り入れ続けられる
吸う 吐く
当時の低酸素環境の中で、巨体を維持する為に高性能な呼吸器官を獲得した

15. 鳥類と恐竜が似てる点 ③
ティラノサウルスはアフリカゾウより
大きいのに体重は同じくらい！
13m
7m
4m
体高：5m
信号機と同じ
7トン
7トン
ティラノサウルス アフリカゾウ
軽量な骨格（中空構造）
恐竜は、この軽量な骨格のおかげで、現生の哺乳類よりも遥かに巨大化できた

16. チリ大学の実験 ニワトリの後脚を恐竜っぽくすることに成功！
後脚の腓骨の形状に違いに着目
胚の段階では、ニワトリも恐竜と同じ腓骨
胚から成体への成長過程で腓骨の成長を止める遺伝子を発見
論文を理解することは諦めましたが・・・遺伝子の抑制が、進化を巻き戻したことと言えるかは不明
進化を巻き戻したと言えるなら、恐竜の復元も夢ではない
遺伝子の働きを抑制 →腓骨が成長し続け、恐竜に近い後脚に！
（チキノサウルス！）

17. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/evo.12882
Molecular development of fibular reduction in
birds and its evolution from dinosaurs
チリ大学の実験 ニワトリの後ろ足を恐竜っぽくすることに成功

18. ここまでのまとめ
● 恐竜は鳥類として現在も生きている！
● 実際に鳥と恐竜はこんなに近い！
○ 骨格が似ている（二足歩行）
○ 気嚢という高性能な呼吸器官
○ 骨が軽い（空を飛んだり、巨大化したりするのに役立つ）
○ その他
■ 羽毛の存在
■ 人間以上の視力（視覚重視型＝派手な見た目で性的なアピール）
■ 頭が良かった
■ 卵を温め、子育てもする
● 鳥類から恐竜を復活させる研究も進んでいる！

19. 鳥類＝恐竜だと思えば・・
日常の中に、恐竜の存在を実感する事ができる
恐竜は太古のモンスターから、リアルに存在を感じられる面白い動物に変わりました

20. 現存する鳥もかなり恐竜っぽい
動物園に行けば、リアルな恐竜を感じることができるはず
ヒクイドリの足は恐竜そのもの …全身の見た目もこんな感じだったのかも
画像：Leonard G. [Public domain] 画像：Dave Kimble [Public domain] 画像：Sam Sam [CC BY 2.0
(https://creativecommons.org/lice
nses/by/2.0)]

21. 最後に
過去に好きだった恐竜について学び直したことで
イメージが大きくアップデートされ、
子どもの時とは違った観点で、再び興味を持てました
過去に好きだったことや、微弱な興味は、
新しい「好き」を発見する貴重なキッカケ
卒業したと思わず、端に追いやらず、育てていきたいものです