段差班
- 9. TruckSimの有用性検討|結果
9
空荷 満載
最大値 3.22 1.82 1.22
最小値 -3.78 -3.15 -2.67
標準偏差SD 0.94 0.80 0.71
RMS 0.94 0.80 0.75
最大値 3.43 3.18 3.54
最小値 -4.23 -2.57 -1.81
標準偏差SD 1.11 1.03 1.24
RMS 1.11 1.03 1.24
TruckSim
加速度[m/s2] 乗用車
Ⅰ区間
Ⅱ区間
加速度比較
乗用車およびTruckSim(満載,空荷状態)
で出力された鉛直方向加速度を
以下のような統計値にまとめ,
乗用車に対する相対誤差を算出した.
なお,測定位置は乗用車床部に設置された加速度計に合わせた.
※相対誤差20%以内は太字
空荷 満載
最大値 164.66 49.47
最小値 41.62 18.18
標準偏差SD 32.46 13.42
RMS 25.25 7.24
最大値 -3.06 -10.10
最小値 133.35 41.75
標準偏差SD -10.65 -16.93
RMS -10.69 -16.96
Ⅰ区間
Ⅱ区間
TruckSim
乗用車との相対誤差[%]
- 10. TruckSimの有用性検討|考察
10
空荷 満載
最大値 3.22 1.82 1.22
最小値 -3.78 -3.15 -2.67
標準偏差SD 0.94 0.80 0.71
RMS 0.94 0.80 0.75
最大値 3.43 3.18 3.54
最小値 -4.23 -2.57 -1.81
標準偏差SD 1.11 1.03 1.24
RMS 1.11 1.03 1.24
Ⅰ区間
Ⅱ区間
TruckSim
加速度[m/s2] 乗用車
空荷 満載
最大値 164.66 49.47
最小値 41.62 18.18
標準偏差SD 32.46 13.42
RMS 25.25 7.24
最大値 -3.06 -10.10
最小値 133.35 41.75
標準偏差SD -10.65 -16.93
RMS -10.69 -16.96
Ⅰ区間
Ⅱ区間
TruckSim
乗用車との相対誤差[%]
段差前後のプロファイルしか得られず,他の区間を平坦としたため
細かい連続的な路面の凹凸の影響で誤差が生じた可能性がある
Ⅰ区間に関しては満載トラックに,Ⅱ区間に関しては空荷トラックで
データのばらつきが比較的小さかった
しかしながら,乗用車とトラックという異なる条件において
標準偏差SDaccの相対誤差がおおむね20%以内に収まり,
TruckSimのシミュレーションには充分な有用性があると言えそうである.
※相対誤差20%以内は太字
Editor's Notes
- 「ネクスコが舗装に関して受ける苦情の最多件数が段差に関するものである。段差の何が悪いかというと周辺の住民が受ける騒音,あるいは商品を運送しているトラック内の荷物が痛むということから~」
- NEXCOが管理しているのは有料道路なので,利用者に騒音や荷傷みのない路面環境を提供しなければならない.現在は水糸で段差の測定・評価を行っているが,段差の深さのみを測り,段差の形状は考慮されていないため,水糸は全ての段差の評価には活用しにくいので,新しい段差の測定・評価方法が必要になっています.
- そこで,新たな段差の測定方法,評価方法を作るため を用いて段差の形状,車両の種類,車両の速度,加速度の計算位置,積載量の条件の違いによる鉛直加速度を計算し,基本的な段差の形状が車両にどのような振動を与えるのかを明らかにします.
- (MRPにより3側線で測定)
時速80km/hになるような操作をした
- 路面プロファイルはMRP(multi road profiler)により求めた。MRPは内蔵されたジャイロセンサによって操作の傾きを認識し,それにより絶対高さでの路面凹凸評価が可能な機構を有している。
時間信号波形の大きさ(強さ)の評価
時間に沿って変動する信号の影響の強さを評価するにはどうしたらよいでしょうか。
時間波形のピーク値や最大値が一つの評価の方法となります。
しかし、実際に与える影響を表しているものと言えるでしょうか。
そこで、一般的に用いられるのが実効値です。
実効値とは
実効値とは、時間信号の平均的な大きさ(強度)を表す量です。
周期信号 x(t) の周期を T とすると、以下の①式で定義されます。
x(t) が非周期信号 の周期を T とすると、以下の②式で定義されます。
なにやら積分とか入って難しそうな式ですが、上の式を言葉で表現すると、
「信号の二乗値の平均の平方根」(root mean square)となります。
このため実効値は、rms値とも呼ばれます。
実効値を解析すると何が分かるのか?
実効値は、時間信号の平均的な大きさ(強度)を表す量ですので、実際にどの程度のパワーを受けている/消費しているかを見る事ができます。
例)装置振動の場合
計測していた時間における平均振動強度と考えられます。
実際にどの程度の振動エネルギーが加わっているのかを評価できます。
-
時速80km/hになるような操作をした
-
時速80km/hになるような操作をした
- 固有振動数にも関係しているのでは?
-
時速80km/hになるような操作をした
- 固有振動数にも関係しているのでは?
- 固有振動数にも関係しているのでは?