自分を好きになれない人は、他を愛したり思いやることができません。自分を好きになれる人のみ、他を愛し思いやることができるのです。この単純な真理には奥深い謎が隠されています。その謎を解く糸口は、潜在意識に封印されているインナーチャイルドとエゴと本当の自分の間の秘密を解明すること以外にありません。本書では、著者の実体験を基にこの謎に果敢に挑戦し、インナーチャイルドを癒し、エゴを喜んで手放し、本当の自分に戻る方法を解き明かします。無意識に自分を好きになれずに苦しい生き方を余儀なくされている人を少しでも助けることができれば幸いです。

1. 無 条 件無 条 件無 条 件無 条 件 のののの 愛愛愛愛
---- あるがままのあるがままのあるがままのあるがままの自分自分自分自分をををを受受受受けけけけ容容容容れるれるれるれる ----
土山土山土山土山 仁士仁士仁士仁士 著著著著

2. まえがき
「あなたは自分のことが好きですか？」
この質問に対する答えが「No」の人は、本当の自分
で生きていないかもしれません。本当の自分を封印し、
偽りの自分であるエゴを本当の自分と錯覚している可
能性が大です。
エゴは無意識に現れますので、自分で気付くことは
簡単ではありません。従って、本当の自分で生きてき
たと信じている人が、実は偽りの自分で生きてきたこ
とに気付いた時はショックでしょう。
しかしながら、偽りの自分で生きてきたことに気付
いたその日から、本当の自分で生き直す必要がありま
す。なぜなら、自分を好きになること（自己愛）は全
ての愛の基盤であり、幸福と平和の根源だからです。
自分を好きになれない人は、人を愛したり思いやっ
たりすることができません。その場合、人から愛され
ずに苦しみます。一方、自分を好きになれば人を好き

3. になり、その結果人から愛されますので幸せになれる
のです。
本書では、偽りの自分であるエゴの発生原因を解明
し、本当の自分で生き直すための糸口を解き明かした
いと思います。無意識に自分を好きになれずに苦しい
生き方を余儀なくされている人を少しでも助けること
ができれば幸いです。
２０１４年６月
土山 仁士

4. 目 次
まえがき
第一章 愛の３レベル
（一）愛の３レベルと特徴
（二）キリストや釈迦が説いた愛
（三）愛の呼称
（四）愛の満足レベル
（五）愛の目的
（六）愛の基盤
（七）愛の見方
（八）愛の条件
（九）愛の変容可能性
（十）愛のその他特徴
第二章 無条件の愛の仕組み
（一）愛の好循環
（二）愛欠如の悪循環
（三）無条件の愛の力
（四）無条件の愛の欠如が引き起こす問題

5. 第三章 自己愛の欠如
（一）自己愛の欠如を示す反応
（二）自己チェック
（三）その他チェック方法
第四章 内面の構造と仕組み
（一）内面の構造
（二）内面の仕組み
（三）内面の重要性
第五章 どうしても自分を好きになれない原因
（一）無意識の世界
（二）エゴ
（三）インナーチャイルド
第六章 本当の自分で生き始める方法
（一）インナーチャイルドを癒す
（二）エゴを喜んで手放す
（三）本当の自分のままでいる
補遺 １ 愛の３レベル
２ 愛の好循環
３ 愛欠如の悪循環

6. ４ 無条件の愛
５ 心の仕組み
６ 内面の構造
あとがき
本文はこのプレビューでは表示されません。
全文を読むには次のサイトで購入できます。
Amazon
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KZJ34KO
?tag=widgetsamazon-22
DL-MARKET
http://www.dlmarket.jp/products/detail/271466

7. あとがき
世界中の多くの人々がエゴを本当の自分と勘違いし
て幻想を見ながら生きています。私もその一人でした。
５０年以上もそのことに気付かず、本当の自分が現実
を見て生きてこなかったのです。
本当の自分で生きてきたつもりが実は偽りの自分で
あるエゴで生きてきたことに気付いた時はショックで
したが、ほとんどの人はまだ気付いていません。一生
のうちにそれに気付ける人はどの位いるでしょうか？
本当の自分は自他を分離せず、全てを分け隔てなく
無条件に受け容れることができますので、人の目を気
にして強がる必要は全くありません。自然体でいいの
で緊張せず、楽になれます。良い所も悪い所も含めて、
あるがままの自分を受け容れると、自分を好きになり、
他を好きになって、他から愛される人間になれます。
程度は異なるかもしれませんが、幼児期に両親から
無条件の愛を与えられなかった人のほとんどは、潜在
意識に恐れや不安で怯えているインナーチャイルドを

8. 封印しているに違いないでしょう。
このインナーチャイルドは自分を守るためにエゴ
（自分は特別で別格という歪な見方）をでっち上げる
必要があります。そのエゴ（歪な見方または独立した
自己）は、自己中心的な執着、強欲、傲慢や、恐れ、
不安、怒り、憎しみ、絶望などの破壊的感情を引き起
こしますので苦しみの根源です。ですから、インナー
チャイルドを癒すことは、全ての人間にとって共通の
課題と言えるでしょう。
特に幼児期に、この地球上の全ての親が子供をある
がまま受け容れることは非常に重要です。なぜなら、
この時期こそ自分を確立する時であり、自分が無条件
に愛される経験を通して、自分を愛せるようになり、
本当の自分を生きることを可能にしてくれるからです。
もし、親が意識的であろうが無意識的であろうが、
自分の子供を操作するなら、子供は自分を守るために
エゴをでっち上げざるを得なくなり、無意識的に偽り
の自分を演じることになりますので、一生涯を通して
苦しむでしょう。最悪の場合、自殺するかもしれませ
ん。それは親子双方にとって悲劇です。

9. 反対に、子供が親からあるがままの自分を受け容れ
てもらえると、自己愛を育むことができ、その自己愛
が自分から溢れ出して、他を愛することができるよう
になります。その結果、子供たちは他に愛される人間
となって幸せになり、そんな自分を愛します。
これが無条件の愛の好循環です。釈迦もティク・ナ
ット・ハン（ベトナム出身の禅僧・詩人・平和運動家）
も、「自分を愛することは、他の人を愛する基盤である」
と説いています。自己愛が波紋のように広がって他へ
の愛となり、どんどん愛の輪を拡大していくのです。
従って、自己愛を育む無条件の愛こそ全てを分け隔て
なく幸せにする鍵です。
無条件の愛は、あるがままの自分を受け容れること
から始まります。
２０１４年６月
土山 仁士

10. 【著者略歴】
土山 仁士
香川県生まれ。早稲田大学法学部卒業。総合商社で
穀物貿易、国際人事、事業投資に従事。その後、数
社で経営企画、Ｍ＆Ａなど幅広い経営部門を経験。
自らの経験を通して行き過ぎた物質至上主義の弊害
を深く実感し、人間として不可欠な精神価値を創造
する方法を研究中。誰もが意義深く、健康で、幸福
な生涯を送るためには「思いやりの実践」が重要で
あり、その基盤となる「自己愛」を育むためには、
分け隔てのない「無条件の愛」が鍵であると確信し
本書を著した。
(Facebook)
https://www.facebook.com/CompassionInstitute
(Blog)
http://compassion5151.blogspot.jp/
(Slideshare)
http://www.slideshare.net/compassion5151
(Twitter)
https://twitter.com/#!/compassion5151

11. 無条件の愛無条件の愛無条件の愛無条件の愛
―――― あるがままの自分を受け容れるあるがままの自分を受け容れるあるがままの自分を受け容れるあるがままの自分を受け容れる ――――
二〇一四年六月一四日 発行
著者 土山 仁士
compassion5151@yahoo.co.jp
発行者 土山 仁士
compassion5151@yahoo.co.jp
© Hitoshi Tsuchiyama 2014
--------------------------------------------------------------
本書の無断複写（コピー）は著作権法上での例外を除き、禁じられて
います。