旅行業登録にかかる費用をまとめました

1. 大阪府での旅行業登録に
ついて
株式会社MydoMind
山本訓弘

2. ■営業保証金・弁済業務保証金分担金の金額
前事業年度における
旅行業務に関する
旅行者との取引の額
営業保証金の額（単位：万円）
第１種 第２種 第３種 地域限定
400万円未満 7,000 1,100 300 15
5,000万円未満 7,000 1,100 300 100
2億円未満 7,000 1,100 300 300
2億円以上、4億円未満 7,000 1,100 450 450
事業年度における旅行業務に
関する旅行者との取引の額
弁済業務保証金分担金の額の額
（単位：万円）
第１種 第２種 第３種 地域限定
400万円未満 1,400 220 60 3
5,000万円未満 1,400 220 60 20
2億円未満 1,400 220 60 60
2億円以上、4億円未満 1,400 220 90 90
旅行業協会に入らない場合 旅行業協会に入る場合
第2種 1100万円、第3種 300万円、地域限定 15万円 第2種 220万円、第3種 60万円、地域限定 3万円

3. ■旅行業協会入会金・年会費
全国旅行業協会（ANTA）
入会金・年会費 大阪府（単位：万円）
第１種 第２種 第３種 地域限定
本部入会金 225 65 55 40
本部年会費 3 3 3 3
支部入会金 260 100 90 75
年会費 7.5 5.5 4.5 3
日本旅行業協会（ JATA ）の場合
全国一律で登録の種別に関係なく、入会金８０万円、
年会費３５万円です
全国旅行業協会（ANTA）初年度入会金
第１種 485万円、第２種 165万円、第３種 145万円、
地域 115万円が必要となります。
地域限定は旅行業協会加盟よりも独自で登録したほうが安く
付きます。

4. ■基準資産額・必要資産
基準資産額（単位：万円）
第１種 第２種 第３種 地域限定
3,000 700 300 100
必要資産（単位：万円）
第１種 第２種 第３種 地域限定
協会非加入 10,000 1,800 600 115
協会加入 4,400 920 360 103
初期に必要な資産は協会非加盟の場合、第2種で1,800万円、第3種で600万円、地域限定で115万円
協会加盟の場合、第2種で920万円、第3種で360万円、地域限定で103万円となります。
地域限定の場合、資産・資金的な面でのメリットは無いのですが、第2種になってくると900万円近
い差額があります。ランニングのことを考えて、協会加盟を判断し、登録する種類も検討するのが
良いかと思われます。
この他、新規登録の場合、登録申請手数料が20,600円（大阪府の場合）かかります。
供託金（単位：万円）
第１種 第２種 第３種 地域限定
7,000 1,100 300 15

5. ■登録についてのまとめ
• 地域限定については、旅行業協会に入らない場合、18万円程度の支出でいいので、比較
的低コストでの登録が可能。
• 第３種の場合、旅行業協会（全旅）加入で240万円程度かかります。旅行業協会非加入だ
と303万円程度となります。
旅行業協会は年会費が10万円近くかかるので、メリット・デメリットを考えて加入する
のがよいかと思います。
• 第2種の場合、旅行業協会（全旅）加入で385万円程度、旅行業協会非加入の場合1100万
円程度となります。
このくらいの金額差になると、旅行業協会への加入はのランニングコストを支払っても
効果がありますので、旅行業協会加入のメリットがあると考えられます。
• 観光協会やDMO（地域DMO）で旅行業登録をする場合、まずは地域限定から旅行業登
録をはじめ、着地型募集旅行をするなどして、旅行業の運営ノウハウを蓄積するのが良
いかと思います。