アンコール・ワットに代表される古代カンボジア遺跡は現在確認されているだけでも総数5000を超えるが、それらの大半がいまだ十分に調査されないまま略奪と崩壊の中に放置されているのが現状である。発表者は2005年からプレア・ヴィヘア州コー・ケー遺跡群においてGPS及びTSを用いた建築及び土木遺構の実測調査を行い、図面作成と同時に遺構の分布や地勢との関係に注目した分析を進めてきた。その概要と今後の展望を報告したい。Read less