公職選挙法や地方自治体による選挙活動を行う場の空間的特性の把握と、現職議員や会派にヒアリングを行うことで選挙活動の場の選定理由を調査する。これらにより、公共空間のあり方についての知見を得るための研究。

1. 都市空間における選挙活動等の
実態に関する基礎的研究
ー駅前広場における街頭演説の実態に着目してー
都市デザイン研究室 14FA052 関根嘉紀

2. 研究背景
近年、都市や建築の分野では住民が直接まちづくりに関わ
る機会が増えている。対して、代表民主制を取る我が国で
は選挙活動を通し、自身の生活向上を代表者に託すかたち
で間接的に関わる機会がある。都市空間における選挙活動
の場としての在り方は、代表者である議員候補と住民が互
いに安全かつ安心して、互いの意見を交換できる場として
機能することが理想である。

3. 研究目的
本研究では、公職選挙法や行政独自のルールによる規制から、
街頭演説の場の制度的特性を把握する。また、事前に議会事務
局や現職議員、その会派に対するヒアリングから、選挙活動の
場の選択理由を調査し、実際の街頭演説における演説者及び聴
衆の群衆行動の分布の特性を分析する。以上の街頭演説の場の
特性を明らかにし、公共空間の在り様と、街づくりのひとつの
機会として捉え、公共空間のひとつの在り方についての知見を
得るための基礎的研究として行う。

4. 研究フロー
背景・目的
7/22
都議会議員選挙
実態調査
分析・考察
基礎調査
・選挙活動を行う場所の公
職選挙法による法的規制
・行政独自のルールによる場
の規制
議会事務局、現職議員、
会派等へのヒアリング
・選挙活動を行う場所の選
定理由の調査
研究方法

5. 言論による選挙運動の形式
１．選挙放送・経歴放送
２．個人演説会
３．街頭演説
４．連呼行為
５．幕間演説

6. 街頭演説の公職選挙法による場の法的規制
・国や地方公共団体が所有、管理している建物や施設（公営住宅は除く）
・汽車、電車、乗合自動車、船舶、停車場その他鉄道地内
・病院、診療所その他の療養施設
・２つ以上の選挙が行われる場合に、１つの選挙の運動期間が他の投票日に
かかるときは、その当日その投票所が閉じるまでの間、投票所の入り口か
ら３００ｍ以内の区域

7. 街頭演説空間特性の分析
出典：http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4439.html?sp
ダイアグラム５分後 ダイアグラム１０分後
滞留 流動 演説者

8. ・公職選挙法の街頭演説規制についての調査
・議会事務局、現職議員、会派等へのヒアリングのお願い文作成
今後の予定