先日、地域サロン（地域住民のお茶会のようなもの）でお話しさせていただいた内容のスライドです。 現在様々なところでかかりつけ薬剤師についてお話をさせていただきているところです。 かかりつけ薬剤師って何？ かかりつけ薬剤師になりたい。 在宅医療を始めたい。 など、わたくしが今までやってきた在宅医療が少しでも皆様のためになればと思っております。

1. 「かかりつけ薬剤師」を目指して

2. 本日の内容
①ポリファーマシー（たくさんの種類の薬を飲むこと）
● ～薬は健康寿命を短くする～
②注意の必要なお薬の話
● 知りたい！漢方の副作用について。
● 大きいのに割ったらいけない？！ なんで？
③かかりつけ薬剤師の時代が来る
● 薬局から街に出る薬剤師！

3. ポリファーマシー

4. ポリファーマシーってご存知ですか？
* 高齢になるにつれて必要な量は減っ
てくる（排泄や代謝の低下、治療目標
の変化）
* また、５種類以上を飲んでいると転倒
事故が３～４つのときより倍以上！
（１６５名の追跡データ：Polypharmacy as a risk for fall
occurrence in geriatric outpatientsggiより）（kojima T .
Akoshita M. et al. Center Cerontol Int 2012)

5. 目指す血圧の指標が変わりました。
．高齢者の降圧目標は， 収縮期血圧 140～160 mmHg 以下，拡張期血 圧 90 mmHg 未満である．第 9 章においては， 年齢別に
血圧治療対象血圧レベルと降圧目標 レベルが規定されている。80 歳代では 患者の全身状態と治療の経過を把握して，降圧目標
レベルは収縮期血圧 160～170 mmHg 以下が適当であると記載してある．しかし， 一律に降圧目標レベルを収縮期血圧 140～
170 mmHg 以下とすると 60 歳，70 歳代の場 合も収縮期血圧 170 mmHg 以下でよいと誤解する恐れもあって，
全体的な降圧目標を収 縮期血圧 140～160 mmHg 以下とした。
『高血圧治療ガイドライン 2000 年版』
目標の血圧はいくつですか？

6. 注意の必要なお薬の話

7. 注意の必要な薬（本当に安全？漢方薬のついて）
Q:漢方薬の副作用ってあるの？
主な副作用として、、、
食欲がなくなる、熱やじんましんが出る、むくみ、動悸、不眠、血圧が上がる…な
どがありますが、ごくまれに間質性肺炎などの重篤な副作用もありますので、お
かしいなと思ったら、すぐに医師や薬剤師に相談してください。
https://www.tsumura.co.jp/kampo/museum/base/d_anzen.htm（ツムラ ホームページより）

8. 注意の必要な薬の例（徐放製剤＝ゆっくり薬が出る）
徐放製剤の特殊な体内の濃度変化

9. もし、持続性の徐放剤を割ると・・・
● 急激な副作用の発現
● 作用が持続しない
Q:大きい錠剤。砕いたり、割ったりして飲んでました。
注意の必要な薬の特徴例（徐放製剤）
必ず、砕いていいのか
相談しましょう！

10. あなたの薬の悩みを、薬剤師に聞いてみよう！
● 私の薬で気を付けることはありますか？
● 私は薬を飲むときの困っていることがあります。
● 私が薬を飲むときにしている工夫には、どんな問題が考えら
れますか？
● 医師にどうやって話せば、私の問題を理解してもらえますか？

11. かかりつけ薬局の時代

12. なんの薬？ まだ使えるの？ また貰ってきちゃった。。。

13. さらに、訪問なら。。。
● ご自宅でお薬の相談
● 介護保険を利用可能。
● 24時間365日の処方せん対応
かかりつけ薬剤師の活動、訪問も可能！！
● お薬の相談・問題の発見
● 飲みずらい薬の処方提案
● 薬の管理のお手伝い・相談と対応
● 余ってるお薬の再利用

14. 外来と訪問の費用を比較
外来の場合（医療保険３割）
＋服薬管理指導料
１２３円/1回あたり
訪問の場合（介護保険１割）
＋訪問服薬管理指導料
５０３円/1回あたり
上手にサービスを使い分けましょう！！
(差額は380円)
お薬代に加えて・・・

15. 「健康でいる秘訣」＝よく学び、よく働き、よく遊ぶ
ご清聴ありがとうございました