簡易懸濁法導入から現在に至るまで 薬局 原崎大作
当院での薬局業務において
業務の大半
薬局内での 病棟定期薬調剤
当院は 療養型施設
入院患者の約 6 割は 注入患者
つまり・・・・・・
錠剤粉砕化と脱カプセル化 アムロジンを粉砕しようとして乳鉢に穴が開きました・・・
時間がかかる。
 
病棟の注入患者は 全部つぶしで対応してました・・・・・ それに加えて・・・・・
昨年
5 月
病院機能 評価受審
 
10月
小児科開設
大きなイベント目白押し!!
現在の人員 常勤薬剤師 2 名 薬剤事務パート 1 名
 業務運営上調剤過誤などのリスクが生じてしまう。
そこで、 薬局内での 業務改善の検討
そのひとつとして 簡易懸濁法 を導入!!
簡易懸濁法については、以前から興味があったので関係書籍を購入していました。 「経管投与ハンドブック(倉田なおみ先生 著)」
が・・・
病院機能評価受審の準備に追われ、何も手付かずの状態・・・・
  ところが、 受審後、 一段落した時期に、
「簡易懸濁法という方法があるようですがこれを導入したらいいんじゃないですか」 「つぶすのは健康に悪いですから」 と 副院長より簡易懸濁法についての提案が!!
 それを発端に本格的に準備を開始!!
10 月の 薬事委員会にて 承認!!
そして・・・・・
導入開始
様々な問題点が浮上。
どのような錠剤やカプセル剤がこの方法に適し ているのか? 簡易懸濁法に適さない薬剤の採用変更
基本的には「経管投与ハンドブック」などを参考に未掲載の薬剤についてはメーカー MR に問い合わせ。また、実際に薬局内で実験もしました。
そして当院独自の 「経管投与可能薬剤一覧」 を作成 薬局と病棟に配置
懸濁の手技 製薬会社 MR に手技についての資料を 提供して頂き、 それを元に当院での簡易懸濁の手技を統一。
懸濁の手技
そして 4 ヶ月後の 本年 2 月末
簡易懸濁法導入後 の病棟での状況 を調査
病棟看護師の 意見を集約して アンケートをとっ た。
結果 『病棟での薬に関わる時間が短縮された』
反面 『錠剤が溶けない、 あるいは溶けにくい、チューブに詰まる』
当院での簡易懸濁の手技では、 「経管投与ハンドブック」の 記載通りにいかない薬剤 もある ということが判明
薬剤によっては 振り混ぜながら注入する など手技を見直しても らった。
6 月発行の当院採用医薬品集の目次欄にそれ までの結果を考慮して 簡易懸濁法に不適である 薬剤にチェックを入れ 病棟以外の部署でも 判別できるよう工夫した。
このような状況で 現在に至る。
導入後の 仕事の変化
導入後 の仕事 の変化 *調剤にかかる時間   約30%オフ
導入後 の仕事 の変化
導入後 の仕事 の変化 *病棟業務   大幅アップ!
「入院時の持参薬の監査の完全実施」 「院外処方箋の発行前の監査」 DI業務の内容を充実することができた。 導入後 の仕事 の変化
薬剤管理指導 にかかる 時間も増。 導入後 の仕事 の変化
在庫の管理の適切化 を行うことで 約 200 万円ほど 薬剤購入費を抑制。 導入後 の仕事 の変化
しかし!
患者によっては使えない薬剤 溶けにくい薬剤などの問題 処方せん監査(注入なのか経口なのかなど)にかかる時間が増加。 導入後 の仕事 の変化
また簡易懸濁法に絡んだ ヒヤリハットなども目立ってき た。 導入後 の仕事 の変化
まとめ
まとめ 簡易懸濁法を導入して薬局業務の拡大・強化ができた。
病院経営にもプラスにつながった。
これからの薬剤師は 薬局での調剤業務 ばかりに追われてい てはいけない。
もっと 病棟業務や 情報業務を充実。
われわれは 簡易懸濁法により調剤時間 の短縮に成功。 多くの時間を他の仕事に充 てることができた。
今後の課題は増えた 業務のさらなる 質の向上・効率化。
ご静聴ありがとう ございました。

簡易懸濁法導入から現在に至るまで