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企業倫理-意識変革のリーダーシップ
- 1. 企業倫理-意識変革のリーダーシップ
Leading Change in Corporate Ethics
2012.11.11
リーダーシップ研究大学
橋本 壽之
Copyright (C) 2012 Hisayuki Hashimoto, University of Leadership Studies リーダーシップ研究大学 1
- 2. 企業倫理の芽生え
• 企業に倫理を求めることはお門違い:専門家
– 肉体も精神も無い。責任を持てるのは人間だけ
• 企業の危険性を察知し、道徳性を訴求:大衆
• 大衆の疑念と不信を払拭する努力:企業
– 1908年AT&T:憎らしい独占企業→人間味を強調
• 企業はコミュニティーの一員、社会的責任
– 1953年ニュージャージー州最高裁判所
• 「企業倫理」という新しい分野が誕生:専門家
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- 3. 企業倫理を生んだリーダーとは
• 倫理責任を持てるのは人間だけ:専門家
(現実打開の突破口)
• 企業の危険性を察知し、道徳性を訴求:大衆
(ニーズに応える)
• 大衆の疑念と不信を払拭する努力:企業
(系統化・理論構築)
• 「企業倫理」として、社会に定着:専門家
Copyright (C) 2012 Hisayuki Hashimoto, University of Leadership Studies リーダーシップ研究大学 3
- 5. 商習慣による企業倫理違反
• 顧客からの無理な要求を断れずに、大きな問
題を起こす
• 多くの専門家を擁する企業に大きな自覚と責
任が負わされるようになり、企業倫理の要求
基準が高まってきた
• 従来大目に見られてきた行動が、許容されな
くなってきた
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- 7. リーダーの部下への対応
• 部下から倫理的判断を迫られたとき、曖昧な
指示を出して部下を過らせる: 「過失責任」
• 「後は全て部下に任せた」ではなく、注意を
もって確認しなければならない:「善管注意義
務」
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- 8. 倫理意識の退行と維持
• 社会不安に陥れば、退行する可能性は十分
– 元々、企業倫理は顧客や投資を呼び込むためと
いう、打算的な発想から生まれてきたため
• 打算に基づかない、高い精神性に根ざしたレ
ベルにまで倫理意識を高めなければならない。
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- 9. 不祥事への取組
• 不祥事を隠蔽して企業防衛に走る
– 組織ぐるみの隠蔽と見なされ、重罪隠匿の罪
• 「知らなかった」と弁明:「善管注意義務」違反
• 本当に知らなかったら:損害賠償を請求
• 上司から訴えると思えば、司直に真実を語る
• 不祥事の実態を明らかにして法を遵守する
– トップは、最悪の事態を想定し、迅速かつ大胆に
全社的に取組む決断を下すことにより、不祥事の
処理に成功する
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