海水の冠水と塩生植物が土壌微生物群集に与える影響の評価
- 3. 背景と目的 3
[塩類化土壌]
土壌の性質の悪化 ex. 透水性、保水性、通気性の悪化
植物の塩害 ex. 生育阻害、栄養や代謝機能に異常
・土壌の物理化学的特性
・植物への影響
土壌微生物とその機能への影響
[塩類化土壌に関する研究]
>>
土壌微生物
物質循環の
重要な役割
植物と共生
炭素循環において有機物の好気分解・嫌気分解
窒素循環において硝化・脱窒
海水に冠水した土壌に生息する土壌微生物群集が
受ける影響に関する基礎的な知見を得る
[目的]
土壌微生物、特にその有機物の好気分解に注目
- 6. 試料中の幅広い細菌を
検出可能
測定方法 6
炭素源 (31)
糖類 7
糖アルコール 2
界面活性剤 2
カルボン酸 10
アミノ酸 6
アミン 2
リン酸化合物 2
Biolog EcoPlate
[炭素源資化能]
[従属栄養細菌数]
微生物の炭素源ごとの
代謝量を測定可能
[微生物群集構造解析]
T-RFLP法
微生物群集の構成をピークパターン
として表現可能
各微生物群集固有のプロファイル
R2A寒天培地
- 11. *AWCD(Average Well Color Development):全炭素源の資化量の平均値
結果:炭素源資化能のAWCD* 11
(a)淡水系 (b)海水系
カルボン酸
D-Malic Acid
アミン
Phenylethyl-amine
資化されない炭素源も存在
- 17. 補足:炭素源資化能の測定 17
Biolog EcoPlate湿土壌1 g
+
0.9%滅菌生理食塩水
9 mL
30分間
ボルテックス
サンプル溶液4 mL
+
0.9%滅菌生理食塩水
36 mL
150 μLずつ植種
暗所(28℃)で静置培養
経時的に吸光度(OD590)を測定
炭素源
テトラゾリウム
バイオレット
炭素源 (31)
糖類 7
アミノ酸 6
カルボン酸 10
アミン 2
糖アルコール 2
界面活性剤 2
リン酸化合物 2
Biolog EcoPlate
• 土壌群集解析用に選定された
31種類の炭素源が添加
• 微生物が炭素源を代謝すること
により呼吸を行った場合、呼吸活
性に応じて紫に発色するため、
吸光度を測定することにより微生
物の炭素源ごとの代謝量を測定
することができる
• 一般的な方法では、サンプルは
0.9%生理食塩水で調整される