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その離島にしかない魅力を醸成，発信するための 複数離島間コミュニケーション基盤の形成 ― ICTの利活用による低コストかつ効率的な科学・技術・ 相互交流コンテンツの提供―
- 2. 提案企画の全体構想：「域学連携モデルの広がり」 その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 2 • 交通の不便に起因する離島地区における外部との交流機会の欠乏 • 高等教育機関がないことによる科学技術知識・経験の不足 解決すべき課題 • ICTの利用で物理的距離を越える，密度の高いインタラクション • 離島からの課題・魅力の発信と，高等教育の提供の双方向活動 課題解決の方法 • 離島振興の課題に対して複数離島が相互に連動する相乗効果 • 離島地区で科学技術を学び，地元に新しい産業・活動を創生 目標・成果 • 人口減少が著しく交通が極端に不便な，チャレンジングなまちでの 高等教育・相互交流の成功 → 他の過疎地区への展開 発展のビジョン
- 3. 企画の特徴：離島地区特有の困難さ 離島地区のチャレンジングな状況 交通の便が（陸続きと比べて）悪い， 主要離島間の直行便はほぼない ICT利活用による物理的距離の解消 → 仮想的な研究教育機関の設置 × 聞くだけの一方向受講，○ 双方向のやりとり 物理的距離に起因する心理的障壁を取り除く 「域学連携の主体」： ×外部の研究者 → ○地域の市民 その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 3
- 7. 全体構想：目標 「持続可能な域学連携」 • 離島地区における科学技術教育・研究活動の定着 • 講義コンテンツの充実（≠本活動協力者のみからの提供，YouTube Education等） • テレプレゼンスロボットによるライブ体験（展示会，研究会等） • 科学館・博物館と研究者のコラボレーション • 離島地区の市民による内発的かつ継続的な活動 • 魅力と課題の発信 → 離島への興味と関わりを増やす • 離島間相互の連携 → スケールメリットの享受 その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 7
- 11. 全体構想：成果の展開，発展させるビジョン その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 11 外部の研究機関・ 高等教育機関 × 地域の専門機関 （研究・博物館） × 自治体・市民・ 地域企業 離島という閉じた空間 ↓ 特有の自然・文化の発見 解決すべき課題の発見 域学連携 ↓ 島外にはみ出す 自治体 近隣の大学・ 高専 自治体 近隣の大学・ 高専 自治体 近隣の大学・ 高専 山村地域 過疎地域 他の離島群 協力体制の拡張 • 地域の自治体 • 中小企業 • 高専機構（全国51高専） モデルケースモデルケース
- 15. 実施計画：活動計画 ICTによる遠隔授業・遠隔イベント参加 • 島外で起きていることに触れる．島外から距離を越えてアクセスする 本活動周知のための子供向け科学イベント，大人向け勉強会 • 子供は興味で集まる．大人を巻き込んで現地の子供をサポートできるかどうか． ポータルウェブサイトの構築（活動記録のアーカイブ，地域研究の発信） • いつでも知的好奇心を満たせる．何から調べればよいかを知る入口として． その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 15
- 16. 離島地区からのサイエンスアゴラへの参加 （遠隔地からの効率的な参加方法，双方向性） • テレビ会議システムによる調査・研究発表 → 大規模会場での情報発信の機会を提供 • テレプレゼンスロボットによる会場内参加，双方向コミュニケーション → 島外との積極的交流 その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 16 離島地区 サイエンスアゴラ会場 http://www.doublerobotics.com/ 会場内を巡回 対話・議論に参加 遠隔中継による プレゼンテーション 実施担当者に よる出展も併設 聴衆の反応を リアルタイムに知る 会場内にいる ような体感
- 17. 質問事項について Q. ICT活用によるコミュニケーションの中身を示してほしい。 A. テレビ会議による会話・受講だけでなく，テレプレゼンスロボットを利用して実施 責任者を媒介に島外イベントに気軽に参加できるようにする． 「リアルタイム性，双方向性，能動性 ，没入感」 Q. 離島同士連携し地域の多様性含めてモデル的な活動となるべく将来 のビジョンを明確に示してほしい。 A. 対馬市で進める「域学連携」を他の離島にも定着させたい．それぞれの離島 特有の学問に内外から取り組むことで，各特色と共通点を抽出する． その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 17
- 18. 質問事項について Q. 誰（どこの機関）が主体となり支援終了後も継続していくのかも示し てほしい。 A. 提案機関（佐世保高専）がハブとなり，自治体，研究・教育機関の自主 的な活動を広報，マッチングする その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 18 佐 世 保 高 専 大学 大学 研究所 学会・研究会 サイエンスアゴラ 対馬市 長崎県 五島市 小値賀町
- 20. 講義コンテンツの充実 参加機関のみでまかなうことは非現実的 → ポータルサイトのポータルサイト • YouTube Education，学会ごとの解説記事，J-Stageなどのポータルサイトを紹 介する形式でコンテンツの補充，知の体系化を図る 必要なこと × 知識の教授 ○知識獲得のきっかけの教授 （たとえ興味を持っても必要な情報にアクセスすることは容易でない） その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 20
- 22. ICTを活用して離島地区の固有資源を発信する方法 案）生産者と購入者が対話でき，疑似観光もできるアンテナショップ • 価格設定やこだわりが伝わりにくい物産販売で遠隔にいながら説明できる • 離島側にもロボットを設置して，疑似観光を体験（システムは同様の活動にも 転用可） その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 22 ショップ開設場所 • 東京，福岡などの 都市圏 離島地区 • イベント会場 • 観光名所 • 製作工房など
- 23. ICTを活用して離島地区の固有資源を発信する方法 案）島外での域学連携フォーラムの開催 • 2015年12月13日に対馬市で開催された「対馬学フォーラム」のような，離島内 外の研究者・市民らが参加する講演会に準ずる企画を開催 http://fieldcampus.city.tsushima.nagasaki.jp/study/cat3/2015.html • 各種の学術講演会のオーガナイズドセッションや博物館イベントなどで実施 • 離島地区からはテレビ会議等のICT利用によって出席可能 その離島にしかない魅力を醸成，発信するための複数離島間コミュニケーション基盤の形成 23