Credit scoreの論文をスライドにしました

1. 個⼈信⽤スコアの社会的意義

2. Pitch
信⽤スコアとは
「それぞれの個⼈の持つ信⽤⼒」
ーどのくらい契約を確実に履⾏するか、政務を繊細するか、道徳的に正しいと
される⾏為を選択するかといった要素を可視化し、⼀定の数値として⺬すシス
テムのこと

3. Pitch
Zhima Credit
・⾝分特質
・履⾏能⼒
・⾏為偏向
・⼈脈関係
・信⽤歴史

4. Pitch
Zhima Credit のメリット
・スコアを上昇されるための⾏動のヒント
- ⽔道料⾦を送れずに⽀払おう / 電⼦マネーで⾏動記録しよう / 他⼈を⽀援しよう
ｰ> 道徳的なインセンティブが⽤意されている

5. Pitch
Zhima Credit のデメリット
・デポジット（仮⽀払い）のできない⼈が医療を受けられない
・相⼿が信頼できないことをデフォルトとして対応（相⼿が信⽤できるかわからない
状態で）のため、リスクのある個⼈もそうでない⼈も、適切なリスク評価ができない
-> 適切なリスク評価ができないことから⽣じる社会的費⽤がかかる

6. Pitch
前提(他者を信頼する近代社会)
・近代とは、⾒知らぬ他者を信頼する事のできる社会のことである。
だが、その国の信頼は、危険⼈物を予め排除されている前提で可能となる
・問題提起：
その前提で、国家による安全が⼗分に成り⽴ってない状態から、他社への基本
的信頼を⽣み出して社会を成り⽴たせることはできるのだろうか？

7. Pitch
国家による保障があれば、信⽤スコアは有⽤
・国家による保障こそが、社会を構成するすべての⼈を信頼できる存在として無条件
に扱うことを可能にする制度だった。
例) パスポート：所持者が信⽤に値する⼈物であると証明する
ｰ> このように考えるならば、個々⼈が積み重ねてきた⼈⽣と実績に信⽤⼒を証明させ
るという分散システムとして、個⼈信⽤スコアは有⽤ !

8. Pitch
監視されているという意⾒についての反論
⾃分が評価されること、レベルを可視化されることが不快であるという意⾒は、否定
しうる⼗分な理由にならない
-> 信⽤スコアをゲームのように⾃分のミッションを確認し、実践して成果を上げ、可
視化で確認できることで、やりがいを覚える⼈もいるのではないか。

9. Pitch
⽬次
・はじめに
・個⼈信⽤スコアとその活⽤
・個⼈信⽤スコアのもたらす正義
・デジタルレーニン主義
・国家の特殊性と責務
・結論

10. Pitch
個⼈信⽤スコアのもたらす正義
・すでに信⽤スコアは⽇常的に⾏われてきたはず。
- クレジットカード
- ⽣命保険
・契約に内在するリスクの多寡に応じての取扱（保険料や利⼦率）が変わるという
のは経済的に合理的な制度で、我々も契約に同意している。
-> それが、契約の際に⺬されるのが、個⼈のスコアに変わっただけ。
そこに差異はない。

11. Pitch
スコアに帰責できない⼈に対する対応
・⾝体障害者 -> 政府の役割，差別を市場を通じて排除することは難しい
例）アメリカの政府の対応、
- ⿊⼈ -> 履歴書に顔写真を張ることを禁⽌, 郵便番号で判断しない
-> 政府市場における個々の主体の判断とは異なる対応が必要

12. Pitch
⽬次
・個⼈信⽤スコアとその活⽤
・前提(他者を信頼する近代社会)
・個⼈信⽤スコアのもたらす正義
・デジタルレーニン主義
・国家の特殊性と責務
・結論

13. Pitch
デジタルレーニン主義
社会全体に万円した腐敗を理解した習近平が、急速な社会発展とグローバル化へ対応するために、
トップヘビーな決定構造
・ウェブに制限をかけ、党の宣伝もコントロールする。
・電⼦政府によって政治・⾏政の⼿続きの不透明さを刷新
・ビッグデータの治安への応⽤ -> 社会信⽤システムの根幹をなす
-> ビッグデータを可能にし、情報技術に⽀えらあれたこの権威主義こそ全く新しく、潜在的に全
体主義的な体制への途へと中国を押しやる可能性を秘めている。これは、伝統的な権威主義では
なく、新たなデジタル・レーニン主義だ。

14. Pitch
⽬次
・個⼈信⽤スコアとその活⽤
・前提(他者を信頼する近代社会)
・個⼈信⽤スコアのもたらす正義
・デジタルレーニン主義
・国家の特殊性と責務
・結論

15. Pitch
国家の特殊性と責務
・マルクス主義：労働者という主体が持つべき意思が先取りされ、事実として外的に
矯正される事によって、⾃⾝の利益が実現されるという論理が⾰命理論として認めら
れている
・レーニン主義の再来：⼈々が持つべき意思、そのように振る舞うことが正当である
ような⾏動を⽀持し、それに向けて個々の市⺠を動機づけていく信⽤スコアの⽅法論
は新しい
-> 近代化の中で、信⽤スコアは国⺠と政府の間に⾮対称性がある。
近代社会システムの歴史とは、本質的に違うものだと解釈されるべき

16. Pitch
結論
1. 個⼈信⽤スコアとそのビッグデータの活⽤の問題を排除する根拠に乏しい
2. 限界があることを前提とし、厳しい制約のもと、透明性を確保するべき
3. 筆者の主張, デジタルレーニン主義による⺠主政の死

17. Pitch
結論
1. 個⼈信⽤スコアとそのビッグデータの活⽤の問題を排除する根拠に乏しい
-a. 問題が起きるなら、独占による競争的環境の損失・移動可能性の喪失(評
価の多元性と同サービス間)
-b. これらの問題に対処するなら、疑わしい根拠を⽤いることに対しての公
的な差別（中⽴性の証明や情報公開、第三者の監視などの無差別性）
2. 限界があることを前提とし、厳しい制約のもと、透明性を確保するべき

18. Pitch
結論
2. 限界があることを前提とし、厳しい制約のもと、透明性を確保するべき
- このシステムは移動・離脱の可能性を保証しない独占状態を法的に作出す
るため、近代社会では認められない。
3. デジタルレーニン主義による⺠主政の死

19. Pitch
結論
1. 個⼈信⽤スコアとそのビッグデータの活⽤の問題を排除する根拠に乏しい
2. 限界があることを前提とし、厳しい制約のもと、透明性を確保するべき
3. 筆者の主張, デジタルレーニン主義による⺠主政の死
- ⼀⼈ひとりの個⼈が持つ合理性という限界を肯定せざるを得ないにしろ、
どこまで⼲渉を正当化するか。
負の側⾯、社会的コストについて議論すべき。

20. reference:
- Yuya Otani 「個人信用スコアの社会的意義」(総務省 学術雑誌『情報通信政策研
究』 第 2 巻第 2 号) (http://www.soumu.go.jp/main_content/
000605069.pdf)

21. ここからは私の意⾒

22. Pitch
中国10都市 ⾏ってました
# 深セン

23. Pitch
なぜ中国で信⽤スコアが導⼊できたか
- 偽札の横⾏, 家族以外を信⽤しない⽂化
-> QRコードのほうが偽札より安全・サービスが受けれない⽂化

24. Pitch
なぜ中国で信⽤スコアが導⼊できたか
- 国によるIT特化政策, BATへの資本介⼊, 銀⾏との連携, ⼤きな市場シェア
-> ⽇常使わざるを得ないサービスから、⽀払いはオンライン化
-> サービス・キャッシュレス浸透により、データが貯まり、信⽤スコアへ

25. Pitch
BAT

26. Pitch
⽇本はいま中国のマネをしている
・Wechat Payがやった施策をまるごとパクった”LINE ピンポン”
・Alibabaの株主ソフトバンクの新たな⼀⼿、Paypay ⼤規模な広告と10億バラマキ
・ECからの楽天ペイ・メルペイ・Origamiペイ

27. Pitch
保険の会社で信⽤スコアつかってました

28. Pitch
結論 -> ブロックチェーンの可能性
1. 個⼈信⽤スコアとそのビッグデータの活⽤の問題を排除する根拠に乏しい
-a. 問題が起きるなら、独占による競争的環境の損失・移動可能性の喪失(評
価の多元性と同サービス間)
-b. これらの問題に対処するなら、疑わしい根拠を⽤いることに対しての公
的な差別（中⽴性の証明や情報公開、第三者の監視などの無差別性）
2. 限界があることを前提とし、厳しい制約のもと、透明性を確保するべき

29. Pitch
中⽴性の証明（ブロックチェーンの可能性）
ビットコインで有名になったが、本来の使われ⽅は中⽴性の証明などが挙げら
れる。
・ブロックチェーンでできること
- 透明性：ネットで誰もが取引履歴を⾒れる・⾮中央集権
- 改ざんができない堅牢なシステム（でも、遅い）
- 通貨やポイント（スコア）を独⾃に発⾏できる

30. SF から創造しよう

31. Pitch
犯罪係数

32. Pitch
Black Mirror

33. まともな⼈が報われる合理的な世界へ