More Related Content Similar to 仮想化時代のBCP 今できることと将来できること (20) 仮想化時代のBCP 今できることと将来できること2. 1. ITの災害対策、最適な実装における大切なポイント
- 個別要件の洗い出し
- 将来の技術動向の見極めと事前の実証実験
- コスト構造の把握
2. 検証報告①
- ベストエフォート型回線の限界に挑戦
3. 検証報告②
- 究極のサービスレベルを目指して
4. 日商エレクトロニクスの取り組み
- 検証支援サービス
- クラウドサービス
2 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
3. 1. ITの災害対策、最適な実装における大切なポイント
- 個別要件の洗い出し
- 将来の技術動向の見極めと事前の実証実験
- コスト構造の把握
2. 検証報告①
- ベストエフォート型回線の限界に挑戦
3. 検証報告②
- 究極のサービスレベルを目指して
4. 日商エレクトロニクスの取り組み
- 検証支援サービス
- クラウドサービス
3 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
4. 1 個別要件の洗い出し
机上の情報でなく、自社独自の要件整理が大切
特にデータ量やリカバリサイトとの距離はシステム設計に大きな影響
2 技術革新の動向を意識
DRは、サーバ仮想化とストレージ、ネットワークレイヤを組み合わせる
必要。それぞれの将来の技術動向を捉えた計画が必要
将来のトータルコストを把握
3
DRシステムでは、初期投資よりもランニングコストの負荷が高い傾向。
将来のトータルコストでの判断が必要。
4 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
5. 机上の情報で判断には限界が。。
実現したい内容を整理し、どのような技術を採用するのかを決定する必要。
目標復旧レベル
と 立地条件、距離 データ量
対象システムの選定
・ どのようなリスクを想定し、どのサービスを対象とするのか?
・ どの時点の状態に戻すのか?
・ 災害後、どれくらいの時間で復旧するのか
・ どこに、どれだけのデータを退避するのか?
・ どれだけのデータを保有しているのか、一日に送るデータ量は?
・ コストをどれだけかけるのか?
5 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
6. サーバ、ストレージ、ネットワークレイヤのコンポーネントを有機的に
組み合わせて、設計構築する必要。
また、この領域は多くの技術革新が進行しており、将来の技術動向を
注視して選択することも重要。
プライマリ・サイト リカバリ・サイト
サービスのフェイルオーバーと
フェイルバック
SDN/
OpenFlow
サーバ仮想化
GSLB
ロードバランサ
DC間ネットワーク
ストレージレプリケーション
ストレージ仮想化 (同期・非同期)
クライアント仮想化
ストレージ
フェデレーション
クラウドサービス
(IaaS,DaaS)
6 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
7. □ 仮想化技術の採用でDRのコストは大幅
に削減可能
ネットワークコスト ⇒ 業務の標準化よるランニングコスト削減
⇒ インフラの効率化により、インフラ
投資の削減
ランニングコスト
・ ドキュメント □ 一方でネットワークの回線コストの
・ トレーニング
・ 保守
ネットワークコスト 削減は困難
・ 設計サービス ・ 東京-大阪間の回線費用例(帯域保証)
100Mb/secの性能を想定すると、
ランニングコスト
30万円/月 程度の費用が必要。
インフラ投資
・ サーバ ⇒ 年間360万円
・ ストレージ
・ ネットワーク
インフラ投資 ⇒ 5年換算で1,800万円
・ 長距離化によるコスト増の傾向も
7 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
8. DRシステムの実装へ
検討する技術により、目指すサービスレベルを実現で
検証、テスト きるかどうか、現実に近い環境での検証
BCPの内容を実現するために、どのような技術とアー
技術選定 キテクチャを採用するのか選定
想定リスク、対象範囲、目標復旧レベルを定め、
BCP立案 災害時普及計画を策定
BIA分析 災害が事業に与える影響を分析、BCPの必要性を判断
8 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
9. 1. ITの災害対策、最適な実装における大切なポイント
- 個別要件の洗い出し
- 将来の技術動向の見極めと事前の実証実験
- コスト構造の把握
2. 検証報告①
- ベストエフォート型回線の限界に挑戦
3. 検証報告②
- 究極のサービスレベルを目指して
4. 日商エレクトロニクスの取り組み
- 検証支援サービス
- クラウドサービス
9 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
10. ・ 災害保険の掛け金を減らしたい
仮想化技術の登場で、災害対策のインフラ投資やオペレーションコストは劇
的に抑制される。
課題はネットワーク回線の費用。安価なベストエフォート型回線の利用
が可能であれば、DRシステムの投資が大幅に抑えられる。
・ 災害による悪影響をできる限り免れたい
早期に復旧する手段も仮想化を初めとする技術革新によって、飛躍的に向上
した。また、3.11でも明らかになったように、災害対策サイトはできる限り離
したい。
究極のサービスレベル(ゼロデータロスト、ゼロダウンタイム)を
長距離間で実現するための技術進化を試したい。
10 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
11. サービスの内容 帯域保証型VPN ベストエフォート型VPN
SLAによる品質保証が行われ、 契約速度という概念がなく、
性能が 保証される通信サービス。 「最大性能」で表現される。
サービスの品質
また、メンテナンスでも秒単位の 他の顧客と共用する部分が多い為、
通信断発生時には事前通知される。 他の通信の影響を受けやすい。
通信遅延や通信段など、
通信遅延や通信断等が発生しても
利用用途 わずかなトラブルも許されない
業務への影響が少ないシステム
システム
月額費用の目安 ¥300,000 ¥5,000
(東京-大阪間、100Mbpsをイメージ)
5年間の総額 ¥18,000,000 ¥300,000
11 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
12. □ 知りたかったこと①
ベストエフォートだと、送付できるデータ量にばらつきがありそ
う。
時間帯や曜日でどの程度の差が出るのか試してみたい。
⇒ テスト① : 1日3回に分けて、同じデータ(100GB)を流し
時間帯や曜日での性能差を比較しよう。
□ 知りたかったこと②
距離を長くすると遅延が発生するはず、ネットワーク遅延が性能
に与える影響が知りたい。
⇒ テスト② : 遅延発生装置を間に挟み、遅延がデータ転送に
与える影響を確認してみよう。
12 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
13. 日本HP(大島)と日商エレ(豊洲)を接続し、
DRシステムのデータ転送環境を整備!
日商エレ NETFC 日本HP EBC
プライマリ・サイト リカバリ・サイト
100GBのデータ転送
回線
エミュレータ
HP 3PAR
ベストエフォート型回線
Remote Copy - Bフレッツ HP 3PAR
VMware - フレッツVPNワイド Remote Copy
VMware
vCenter
vCenter
SRM
SRM
13 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
14. 100GBのデータをストレージの機能でデータコピーを実施。
1日に3回、同じテストを一ヶ月繰り返した。
平均データ転送時間
3:14
3時間12分
□ 検証期間 :9月3日~30日
3:07
平日、日中と夕方の平均値 □ 平均転送時間 : 2時間58分
(100GB)
3:00
□ 平均データ転送量 : 74Mbps
2:52 □ 傾向 :
深夜の時間帯 土日に若干、性能が上がる傾向が
2時間52分 あるが、最も性能の高い時と
2:45
低い時の差は20分。
時間帯や曜日によるバラつきは
2:38 大きくなく、安定した性能が得られた。
月:日中
月:夕方
月:深夜
火:日中
火:夕方
火:深夜
水:日中
水:夕方
水:深夜
木:日中
木:夕方
木:深夜
金:日中
金:夕方
金:深夜
土:日中
土:夕方
土:深夜
日:日中
日:夕方
日:深夜
14 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
15. 長距離間でのデータコピーをイメージし、
擬似的な遅延を発生させ、その影響度を比較。
80
70
転 60
送 50
速 40
度
(Mbps) 30
20
10
0
0ms 5ms 10ms 50ms 100ms
近距離 通 信 遅 延(ms) 遠距離
15 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
16. □ テストした範囲では、
回線の性能は安定していた。
□ 深夜帯に性能が上がる傾向
□ 環境にもよるが、60~80Mb/sec
程度の性能は期待できる。
□ ただ、遅延の影響は大きいので、
距離については注意が必要。
16 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
17. RTO/RPOをそれぞれ1日程度を目指すと、
ベストエフォート型回線を検討できる(と思われる)環境は以
下の通り。
・ 送信データ量 : 60~80Mbpsのデータ通信性能を想定すると、
一日あたりに転送できるデータ量は200~300Gバイト
(日中帯のデータ送信を行わない前提)
・ 保有データ量 : 日々のデータ転送は、差分(前日からの変更分)
のみを想定。
1日あたり2~3%(200~300Gバイト)程度の差分が
発生すると、総保有データは10TB程度が適切か
・ 注意点 : ネットワークの遅延を10ms以内に抑える必要性がありそう
なので、災対サイトは、50~60km程度の距離が目安となる。
17 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
18. 1. ITの災害対策、最適な実装における大切なポイント
- 個別要件の洗い出し
- 将来の技術動向の見極めと事前の実証実験
- コスト構造の把握
2. 検証報告①
- ベストエフォート型回線の限界に挑戦
3. 検証報告②
- 究極のサービスレベルを目指して
4. 日商エレクトロニクスの取り組み
- 検証支援サービス
- クラウドサービス
18 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
19. データの損失をゼロにするには、ストレージ間での
同期レプリケーションの手法が一般的。
ただ、ストレージ間の距離に応じて、サービス性能に影響が。
プライマリ・サイト リカバリ・サイト
① ②
④ ③
① ホスト・サーバが データ を一次ストレージに書き込む。
② 一次ストレージ が二次ストレージに書き込む。
③ 二次ストレージが I/O 受信の確認通知を出す。
④ 「I/O 完了」信号がサーバ(データの書き込み元)に返される。
19 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
21. 回線の通信速度自体を速めることは困難。
現実解としては、
⇒ 重なる領域を排除して、効率よく運ぶ(重複排除)
⇒ 虫食いのだらけ通信効率を向上させる(TCP最適化)
重複排除
次世代WAN最適化ソリューション
Data Mobility Switch(DMS)
TCP最適化
・ データセンター間ネットワークを
飛躍的に改善
・ 高価なWANの有効利用を5倍以上
21 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
22. □ 知りたかったこと①
最新のWAN高速化装置の効果を測定したい。
重複排除やTCPの効率化等の技術によるWAN高速化の効果を試したい。
⇒ テスト①:WAN高速化装置(Infineta)の有無による性能差を測定
□ 知りたかったこと②
アプリケーションやデータにより、効果に差が出る可能性がある。
また、同期レプリケーションを利用した場合のサービスへの影響度を
知りたい。
⇒ テスト②:複数(4種類)データの同期コピーを実施し、処理時間を
比較する。
22 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
23. INFINETA+3PAR検証環境
10G 1G 10G
TCP Conn 2
TCP Conn 1 TCP Conn 3
Primary Secondary
ストレージレプリケーション(HP 3PAR Remote Copy)のコネクション
180
次世代WAN最適化検証報告
160
(3PAR+INFINETA)
140
・ 16GBのデータを単純に送付 処 120
・ 回線エミュレータを利用し、 理
100
遠距離間のデータ転送を再現 時
80
間 WAN最適化無
( 60
⇒ 所要時間に大きな差が発生 分 40
)
(結果があまりにも良すぎる) 20
WAN最適化有
⇒ データ種別毎の検証が必要 0
0ms 5ms 10ms 20ms 50ms
ネットワーク遅延(距離)
23 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
24. 通常60分でできる処理をデータ同期モードと組み合わせて実施。
遅延の影響はアプリケーションやデータ種別で大きな差が出ることが判明
500
オフィスファイルの読み書き データベース
500
処 400
400
理 WAN最適化無
300
時 300
間 200
( 200
分
100 100
)
WAN最適化有
0 0
0ms 5ms 10ms 20ms 50ms 0ms 5ms 10ms 20ms 50ms
ネットワーク遅延(距離)
8000
バックアップ 混合環境(仮想化)
1500
6000
1000
4000
500
2000
0 0
0ms 5ms 10ms 20ms 50ms 0ms 5ms 10ms 20ms 50ms
24 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
25. 全ての検証で効果が確認できた。
ただ、効果のバラつきは非常に大きい(30%減程度から1/100まで)
特に重複データの量に大きく依存する傾向が確認
期待できる効果
・ 遅延による性能影響を解消し、DRサイトまでの距離を伸長することが
期待できる
・ より安価な回線でのDRシステム構築が可能に
(より安価なWAN回線のプランの契約へシフト可能)
・ データコピーの高速化により、RTO/RPOの短縮化が可能
実環境に近い環境において、実データを利用した事前の検証が必須
25 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
26. 1. ITの災害対策、最適な実装における大切なポイント
- 個別要件の洗い出し
- 将来の技術動向の見極めと事前の実証実験
- コスト構造の把握
2. 検証報告①
- ベストエフォート型回線の限界に挑戦
3. 検証報告②
- 究極のサービスレベルを目指して
4. 日商エレクトロニクスの取り組み
- 検証支援サービス
- クラウドサービス
26 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
27. 技術サービスセンター「NETFrontier Center」
従来の技術検証の強化・拡充を目的に、2008年11月オープン。
既存事業の付加価値増大や、新サービス事業
(ITOサービス、BPOサービス等)の拡大、技術
リソースの生産性向上を目指す拠点。
総面積1,548坪(5,117㎡)に技術者160名を擁し、お客様のITを
検証・サポート。また、お客様に製品の先進性・信頼性・有効性
をご覧いただいたり、お客様にご活用いただくための設備を用
意。
NETFrontier(Nissho Electronics Technology) Centerには、日商エ
レクトロニクスがテクノロジーの最前線を担う思いと、すべてがNET
(WORK)につながる時代に常に一歩先んじた(Slightly Aheadに)最
前線(Frontier)で活動する拠点という思いを凝縮しています。
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28. ラボエリア
本エリアにおいて、弊社で取り扱う全ての製品と多様な
テスターを配置し、多種多様なネットワーク機器の単体
および相互接続検証を行うことが可能です。保守のみな
らず、導入前にお客様の環境に適した検証が可能です。
例)負荷試験テスト装置(Avalanche、IXIAなど)
検証ルーム
お客様専用の検証ルームをご用意。
お客様専用の検証ルームでは、隣接するラボ・マシン
ルームに設置されている最新機器を利用して、導入前の
検証や導入後に環境の改善を行う場合など、貴社と共同
で製品検証することができます。
トレーニングセンター
トレーニングルーム3部屋とトレーニング機器を設置す
る専用マシンルームを分離、快適な環境でトレーニン
グを受講いただけます。
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29. 楽々DRシステム構築を体験
体験 VMware vCenter Site Recovery Manager
&
HP 3PAR Remote Copy
お客様環境を再現!
実証 擬似環境を通じたDRシステムの
テスト環境構築サービス
(RTO/RPO診断、回線サイジング)
新技術を先取り!
先取り 次世代データセンター間ネットワーク
ストレージフェデレーション etc
技術の先取りで、DRの未来を疑似体験
29 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
29 All Copy Right reserved by Nissho Electronics Corp,2012
30. □ 体験 【デモ】ベストエフォート回線でのDRシステム
□ 実証 【検証1】自社環境を再現したDR検証
□ 先取り 【検証2】DC間ネットワーク等、最新技術の検証
□ その他
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