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2017/11/11 - 教育⼯学研究会@上智⼤学
CyberAgent, Inc. All Rights Reserved
1
仮想社会における
ソーシャルサポート効果の検証:
ピグパーティにおけるいじめ相談
⾼野雅典・⾓⽥孝昭
株式会社サイ...
2
• ピグパーティ
・仮想世界のアバターチャットサービス
・iOS, Androidで利⽤可能
・若年層の利⽤者が多い
• 悩み相談をしているユーザがいる
・いじめられている
・将来・受験
・友⼈関係
⾏動ログ分析・ユーザインタビューより
•...
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• 共感、安⼼、愛着、尊敬を提供すること
・ストレスを軽減させる
• Webでのコミュニケーションでも効果を発揮。
実⽣活での⾃信にもつながる。
・マイノリティが匿名のネット空間で仲間を発⾒
実⽣活でも⾃信を持てるようになる(カミングアウト...
4http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170510134232.pdf?id=ART0009070223
カウンセラーによるメールカウンセリング
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• 「現実世界のいじめ相談」に焦点を当て分析
・ユーザに若年層(⼩〜⾼校⽣)が多い
・若年層にとって⾮常に重⼤な問題
・「悩んでいる状態」が判別しやすい
・現実世界では⾔いにくいセンシティブな悩み
• いじめ相談データ
・2017/6の1週...
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ピグパーティのルームといじめ相談件数
パブリックルーム
• 広い・⾃由に出⼊り
• ⼤⼈数・初対⾯中⼼
• いじめ相談: 3件
テンポラリルーム
• 狭い・⾃由に出⼊り・
2時間で消える
• ⼤⼈数・初対⾯中⼼
• いじめ相談: 42件
プ...
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ピグパーティのルームといじめ相談件数
パブリックルーム
• 広い・⾃由に出⼊り
• ⼤⼈数・初対⾯中⼼
• いじめ相談: 3件
テンポラリルーム
• 狭い・⾃由に出⼊り・
2時間で消える
• ⼤⼈数・初対⾯中⼼
• いじめ相談: 42件
プ...
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1.仮想社会で「いじめ」相談する
こと/されることはユーザにと
っていいことなのか?
2.(いいことであれば)だれにど
のような相談をすることが効果
的のか?
リサーチクエスチョン
9
• 仮説: 「いじめについて相談した」ことが、ユーザにとってのソーシャル・サポ
ートになっている
→ よりピグパーティを使うはず
• 仮説: 「いじめについて相談された」ことが、ユーザにとって良い体験である
→ よりピグパーティを使うはず
...
10
• 結果
・相談したユーザ: 少⼈数の友⼈と相談すると効果あり
・相談にのったユーザ: 相⼿によらず効果あり
いじめ相談の効果: 結果
11
• ⽬的
・どんな相談が⾏われているのか?
・プライベートルームとテンポラリルームで何が違うのか?
• アプローチ
・「いじめ相談の会話」× {プライベートルーム, テンポラリルーム}
と「通常の会話」を⽐較する
・具体的にはトピックモデ...
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相談内容の分析: 代表的なトピック
プライベートルーム テンポラリルーム
テンポラリルームは初対面であることが多い。
そのため自己紹介的な会話が多い。
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相談内容の分析: 代表的なトピック
プライベートルーム テンポラリルーム
いじめトピックは8割以上の
「いじめ相談会話」に登場
14
• プライベートルーム
・ネガティブな感情や⾏動・家族に関すること
に関する⾔及が多い。i.e., 踏み込んだ内容・⾃⼰開⽰的
• テンポラリルーム
・⼩学校、制服、殴る、リーダー、天候
などの説明的
相談内容: プライベートルームとテン...
15
• 「現実世界のいじめ相談」に焦点を当て分析
• 相談者
・仮想社会においても、ソーシャルサポートを受けていた
・少⼈数の空間で友⼈に相談することでストレス軽減効果が
あった可能性がある
・踏み込んだ内容を話していた
・効果は検出できなか...
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• 場の提供
・相談しやすい場、⾃⼰開⽰しやすい場の開発
・初対⾯での相談をより効果的に
• 相談・被相談者のマッチング
・相談を必要としているユーザの検出
・相談にのりたい・得意なユーザの検出
→ データを増やして分析・分類器の開発
•...
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仮想社会におけるソーシャルサポート効果の検証: ピグパーティにおけるいじめ相談

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2017/11/11 教育工学研究会@上智大学 発表資料
http://www.ieice.org/ken/program/index.php?tgs_regid=342dc651954b06b0aa36691a427876764e7351fb0f94da4fed72ffb68a0de666&tgid=IEICE-ET&lang=

Published in: Technology
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仮想社会におけるソーシャルサポート効果の検証: ピグパーティにおけるいじめ相談

  1. 1. 2017/11/11 - 教育⼯学研究会@上智⼤学 CyberAgent, Inc. All Rights Reserved 1 仮想社会における ソーシャルサポート効果の検証: ピグパーティにおけるいじめ相談 ⾼野雅典・⾓⽥孝昭 株式会社サイバーエージェント 技術本部 秋葉原ラボ
  2. 2. 2 • ピグパーティ ・仮想世界のアバターチャットサービス ・iOS, Androidで利⽤可能 ・若年層の利⽤者が多い • 悩み相談をしているユーザがいる ・いじめられている ・将来・受験 ・友⼈関係 ⾏動ログ分析・ユーザインタビューより • 実⽣活とは異なる別の世界 ・実⽣活とは別の⼈間関係・⾒た⽬ ↔ FacebookやLINEは現実の拡張 ・仮想社会「ピグパーティ」で 実⽣活の社会関係を補間できないか? ピグパーティによるリアルの補間
  3. 3. 3 • 共感、安⼼、愛着、尊敬を提供すること ・ストレスを軽減させる • Webでのコミュニケーションでも効果を発揮。 実⽣活での⾃信にもつながる。 ・マイノリティが匿名のネット空間で仲間を発⾒ 実⽣活でも⾃信を持てるようになる(カミングアウト等) McKenna et al., “Coming out in the age of the Internet: Identity ”demarginalization“ through virtual group participation”, Journal of Personality and Social Psychology, Vol. 75(3), Sep 1998, 681-694. ・インターネット使⽤によって中学⽣の孤独感を軽減させ、 実⽣活の友⼈からのソーシャルサポートを増加させる 安藤 et al., “インターネット使⽤が中学⽣の孤独感・ソーシャルサポートに与える影響”, パーソナリティ研究, Vol. 14, No. 1, 2006. ・MMO-RPGの利⽤による(実⽣活の)シャイネス改善の試み ⽥島, "オンラインゲームでの社会的相互作⽤がシャイネスに及ぼす影響", 御茶ノ⽔⼤学博⼠論⽂, 2016. ・ソーシャルネットワークの交流は友⼈の死の痛みを 和らげる(Facebookの研究) Hobbos & Burke, "Connective recovery in social networks after the death of a friend", Nature Human Behaviour, 2017. ソーシャルサポート: 情緒的サポート
  4. 4. 4http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170510134232.pdf?id=ART0009070223 カウンセラーによるメールカウンセリング
  5. 5. 5 • 「現実世界のいじめ相談」に焦点を当て分析 ・ユーザに若年層(⼩〜⾼校⽣)が多い ・若年層にとって⾮常に重⼤な問題 ・「悩んでいる状態」が判別しやすい ・現実世界では⾔いにくいセンシティブな悩み • いじめ相談データ ・2017/6の1週間の会話データから抽出 ・86⼈の相談者 ※ 本研究で⽰すデータは会話データの統計処理の結果であり個⼈を 特定可能なものではない。 焦点: いじめの相談
  6. 6. 6 ピグパーティのルームといじめ相談件数 パブリックルーム • 広い・⾃由に出⼊り • ⼤⼈数・初対⾯中⼼ • いじめ相談: 3件 テンポラリルーム • 狭い・⾃由に出⼊り・ 2時間で消える • ⼤⼈数・初対⾯中⼼ • いじめ相談: 42件 プライベートルーム • 狭い・出⼊りは制限 • 少⼈数・友⼈中⼼ • いじめ相談: 38件
  7. 7. 7 ピグパーティのルームといじめ相談件数 パブリックルーム • 広い・⾃由に出⼊り • ⼤⼈数・初対⾯中⼼ • いじめ相談: 3件 テンポラリルーム • 狭い・⾃由に出⼊り・ 2時間で消える • ⼤⼈数・初対⾯中⼼ • いじめ相談: 42件 プライベートルーム • 狭い・出⼊りは制限 • 少⼈数・友⼈中⼼ • いじめ相談: 38件
  8. 8. 8 1.仮想社会で「いじめ」相談する こと/されることはユーザにと っていいことなのか? 2.(いいことであれば)だれにど のような相談をすることが効果 的のか? リサーチクエスチョン
  9. 9. 9 • 仮説: 「いじめについて相談した」ことが、ユーザにとってのソーシャル・サポ ートになっている → よりピグパーティを使うはず • 仮説: 「いじめについて相談された」ことが、ユーザにとって良い体験である → よりピグパーティを使うはず → 相談したこと・相談されたことが翌週ログイン⽇数に与える影響を分析 • モデル どのルームで相談した/されたら、 翌週も利⽤しやすいか? いじめ相談の効果: 仮説・モデル
  10. 10. 10 • 結果 ・相談したユーザ: 少⼈数の友⼈と相談すると効果あり ・相談にのったユーザ: 相⼿によらず効果あり いじめ相談の効果: 結果
  11. 11. 11 • ⽬的 ・どんな相談が⾏われているのか? ・プライベートルームとテンポラリルームで何が違うのか? • アプローチ ・「いじめ相談の会話」× {プライベートルーム, テンポラリルーム} と「通常の会話」を⽐較する ・具体的にはトピックモデル(LDA)を作って出現頻度を⽐較 • 会話の定義 ・いじめ相談の会話 ・現在「いじめを受けている」と明⾔したユーザが参加している会話のうち、 ”いじめ|イジメ|虐め|苛め” が含まれる発⾔前後15分の同じ部屋の発⾔ (30分以内に複数発話された場合は統合する) ・通常の会話 ・ランダムに選択した発⾔から前後15分の同じ部屋の発⾔ 相談内容の分析
  12. 12. 12 相談内容の分析: 代表的なトピック プライベートルーム テンポラリルーム テンポラリルームは初対面であることが多い。 そのため自己紹介的な会話が多い。
  13. 13. 13 相談内容の分析: 代表的なトピック プライベートルーム テンポラリルーム いじめトピックは8割以上の 「いじめ相談会話」に登場
  14. 14. 14 • プライベートルーム ・ネガティブな感情や⾏動・家族に関すること に関する⾔及が多い。i.e., 踏み込んだ内容・⾃⼰開⽰的 • テンポラリルーム ・⼩学校、制服、殴る、リーダー、天候 などの説明的 相談内容: プライベートルームとテンポラリルームの違い • いじめに関する話題はほとんど1つのトピック ・プライベートルームとテンポラリルームでいじめトピックの単語をPMIで⽐較
  15. 15. 15 • 「現実世界のいじめ相談」に焦点を当て分析 • 相談者 ・仮想社会においても、ソーシャルサポートを受けていた ・少⼈数の空間で友⼈に相談することでストレス軽減効果が あった可能性がある ・踏み込んだ内容を話していた ・効果は検出できなかったが初対⾯での相談も多い • 被相談者 ・仮想社会においても、ソーシャルサポートを提供 ・空間・相⼿に関わりなくWell-being向上 • 両者のWell-beingに貢献するには⾃⼰開⽰しやすい場を作 ることが重要 まとめ
  16. 16. 16 • 場の提供 ・相談しやすい場、⾃⼰開⽰しやすい場の開発 ・初対⾯での相談をより効果的に • 相談・被相談者のマッチング ・相談を必要としているユーザの検出 ・相談にのりたい・得意なユーザの検出 → データを増やして分析・分類器の開発 • ⾮常に深刻なユーザへの対応 ・カウンセラーなどの専⾨家による対応など 今後

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