1. 他の人にスケジュールを
書いてもらう機構
川島和澄
＠電気通信大学電気通信学部情報通信工学科

2. 目次
1.発想の動機
2.何を作るか
3.現在どこまで完成しているか
4.類似したものと、それらとの差異
5.使われ方のイメージ
6.まとめ

3. 発想の動機

4. 発想の動機
アルバイト先にて

5. 発想の動機

6. 発想の動機

7. 発想の動機

8. 発想の動機

9. 発想の動機

10. 発想の動機

11. 発想の動機
既存のスケジューラのほとんどは、自分のスケジュールを
全て自分が入力しなければならない。
スケジュール情報は
➔開始時刻
➔終了時刻
➔場所
➔名前
➔：
といった情報を含んでいる。
いちいち入力するのは 面倒である！
面倒なだけではなく、正確さにも欠ける。

12. 発想の動機
そこで、
人が書いたスケジュールを
取り込めるスケジューラ
があると便利だと思った。

13. 発想の動機
これを使えば、

14. 発想の動機
インターネット上から
スケジュールを
登録したり

15. 発想の動機
QR コードなどから
スケジュールを
登録したり

16. 発想の動機
他人のスケジュールを
登録したり
（させてもらったり？）
… といったことが
可能になる。

17. 発想の動機
これを実現するための規格として iCalendar がある。
だが、 iCalendar ではどうしても実現できないことがある。
それは、
スケジュールの更新情報を得ること
である。

18. 発想の動機
RSS のようにそれぞれのスケジュール情報が「参照元となる
固有の URI 」を持っていれば、より便利になると思った。
そうすれば、スケジューラが再びその URI を参照することで、
スケジュール変更などの情報を取得することが出来る。
→ スケジュール制作者はスケジュールを
登録した人にスケジュール変更を通知す
る必要が無くなる。

19. 発想の動機
また、並行して、
自分のスケジュールを
複数のスケジューラで共有
できたら便利だと思った。

20. 発想の動機
複数のスケジューラとは、例えば
●自分の PC でのみ動くスケジューラ
●ネット上で公開されているスケジューラ
●携帯端末上で動くスケジューラ
などである。
これらはそれぞれ特徴を持っているため、どれか一つに統
一することはできない。
それよりも、同じ情報を全てのスケジューラで扱えるように
する方が良いのではないか？

21. 何を作るか

22. 何を作るか
●
規格
●
スケジューラ
●
変換ソフト

23. 何を作るか
規格
ベースとして Atom ・ iCalendar を使い、そ
こに様々な機能に対応できるように仕様
を追加する。
また、 QR コードを利用した規格も作成す
る。

24. 何を作るか
スケジューラ
Pc 用・ Web 用・携帯端末用を制作する。
携帯端末用には QR コードを操作する機能を付ける。

25. 何を作るか
変換ソフト
iCalendar 形式との相互変換が行えるソ
フトを作成する。

26. 現在どこまで
完成しているか

27. 現在どこまで
完成しているか
● 規格… α 版
● スケジューラ… API が完成している
● 変換ソフト…まだ手つかず

28. 類似したものと
それらとの差異

29. 類似したものと
それらとの差異
規格 iCalendar[RFC2445,2446,2447]
iCalendar に無くて新しい規格に欲しいもの
●変更履歴を何件分も保存する機構
●デジタル署名を付加する機構
●場所として GPS の情報などを付加する機構
●開始時刻・終了時刻の欠けたスケジュールを登録する機構
●出典元の URI を明記する機構

30. 類似したものと
それらとの差異
スケジューラ souseit/youtransit[http://www.souseit.com/]
souseit/youtransit に無くて新しい枠組みに欲しいもの
●youtransit が落ちたときの安全性
●youtransit 以外にも置くことができる柔軟性
●Souseit 以外のスケジューラからも閲覧できる柔軟性
●Web ベースの枠を越えたスケジュール情報のやりとり

31. 類似したものと
それらとの差異
スケジューラ iCal[Apple]
iCal と新しいスケジューラとの違い
●iCal は iCalendar を、新しいスケジューラは新しい規格を使う
●スケジュール情報を「共有」するか「取り込み可能に」するか
●自分のスケジュール情報は公開することを前提としているかそ
うではないか

32. 具体的な
使われ方

33. 具体的な使われ方
再びアルバイト先にて

34. 具体的な使われ方

35. 具体的な使われ方

36. 具体的な使われ方

37. 具体的な使われ方

38. 具体的な使われ方

39. 具体的な使われ方
他にも
●次の会議の開始時刻を自動取得する
●映画やコンサートの開始時刻を QR コードから取り込む
●納期となる時刻を FAX やメールで送ってもらう
といった使い方も考えられる。

40. まとめ

41. まとめ
●他所に置かれたスケジュールを取り込むシステムが欲しい。
●そのためには規格を含めた改善が必要。
●このシステムがあれば、スケジュールを書く手間は省ける。
●作成者は、スケジュールの修正を通知する手間を省ける。
●複数のインターフェースにて動作するスケジューラを同期させる
ことで、どんな場合でも容易にスケジュールが取り込める・編集
できる・変換できる。
こんなシステムはいかがでしょうか？

42. おしまい
ご清聴いただきありがとうございました。