20161124_02_畜産排水処理×IoTで全国養豚農家の悩みを解決

1. 畜産排水処理×IoTで
全国養豚農家の悩みを解決
eneco株式会社
第３回 IoTビジネス共創ラボ 勉強会 2016年 11月 24日

2. 1978年生まれ
群馬県立高崎高校
北海道大学大学院農学研究科
（専攻は畜産糞尿処理）
栗田工業（株）など経て
環境、エネルギー、農業をフィールド
に3社の代表取締役を兼務
(有)石井設備サービス
石井 洋志 （Hiroshi Ishii)

3. 畜産業から莫大な量の汚水が出ている
国内飼養頭数：950 万頭
豚１頭の汚水量 人間１０人分の尿
人口：9,500 万人
１日あたり76,000トンの汚水

4. 排水プラントで処理
そのまま流せない。
微生物を使って
大きな槽（ラグーン）
で浄化。
課題が山積！！

5. 課題：養豚農家は水処理の専門家ではない
水の浄化には
専門知識と
適切な管理が必要
人材不足や高齢化
そもそもの知識不足
適正に処理できてるのは
事業者のごく一部

6. 課題：社会の目は年々厳しくなっている
近隣とのトラブル
行政からのキビシイ指導
廃業に至るケースも！！
適正に管理できないと・・・

7. そこで、enecoの出番です
事例）
株式会社 林牧場 様
群馬県を中心に展開する
日本最大規模の養豚業者 国内13か所に養豚場を展開

8. 排水プラントの制御盤
40点ほどの計測データを表示。
主要な16データを紙に記録。

9. 排水プラントのIoT化
初期初期 アナログ管理アナログ管理 IoT化IoT化
事業者が機器の表示を
目視で確認。
異常のみ管理。
enecoが管理を開始。
紙に記録を行う。
運用の適正化を開始する。
既存の制御システムをIoT化。
ビッグデータを収集開始。
まずは主要データ8chから。
いまココ

10. 効果：林牧場様の場合
電気料金 -20%
薬剤料金 -50%
トラブル 減少
水質 改善
トラブルの防止、早期対応が
可能になる。
適正な運用により、水質が改善され
た。
周辺環境への貢献も期待できる。
経営リスク
減少
IoT化後の最適化により
更に10～20％の削減が見込める。
IoT化後の最適化により
更に10％程度の削減が見込める。

11. 効果：enecoの場合
場所の自由度 増加
管理工数 減少
これまでのように、通常運用時に現地までいく必要性がなくなる。
これにより、事業範囲を全国に広げることが可能。
細かなデータがリアルタイムに取得できるため
より適正な運用管理が可能となる。
コンサル品質 向上
これまでは、各プラントを回るのに丸１日が必要。
この時間を削減することができる。

12. 畜産・農業分野のIoT化の今
農家ならではの苦労があります・・・。
どのように農家に理解・納得してもらうかが今後の課題

13. 体制
IoT Platform・開発
IT化支援
合意から設置完了までの期間：１か月

14. 今後の狙い
• 監視点数の増加（40chの電流値）
• AIを利用した総合的な最適化
• 排水プラント以外の畜産IoT化
- 豚の健康管理
• 学術機関との連携（大学、研究機関など）
産と学の連携によって日本の畜産業を変えていきたい！