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Goalous(ゴーラス)は目標管理制度の世界を変える
- 2. 1つ目は、MBO の運用を理想的なものに近づけたいということ。上場企業の7割程度が採用している
といわれる目標管理(MBO)は、ドラッガーが 1954 年に発表した概念といわれ、「チャレンジ目標の自
己におけるチェック・修正によって、働く人々の自主性が強化され、結果として業績が向上し働きがいも
得られる」というマネジメント手法がその本来の意味でした。しかし、「管理」という相手を縛るような言
語が一人歩きすることで、「上司が部下に目標を与え、さらにその達成度合い監視することだ」という歪
んだ解釈から始まり、果ては「評価のため」という全く別次元の目的まで発生しているのが現状でしょう。
2つ目は、時代に合わせたオープンなコミュニケーション手法を採りたいということ。MBO を採用し
ている8割程度の企業がエクセルか紙での運用を実施しています。この Web 化している時代に、です。
透明化が叫ばれている現代において、紙によるクローズドでアクセスしにくい運用をしていては、情報伝
達のスピードにおいて乗り遅れてしまいます。
最後の3つ目、もっとたのしくありたいということ。そもそも働く人々の多くは、MBO を「やらされて
いる」わけです。やらされている限りは、望ましい自発性なんて出てくるわけがないんです。また、目標と
いうのは、自己が達成に向かってワクワクしないと価値なんてありません。だから、「たのしい」というキー
ワードは決して陳腐なものではなく、本質的に必要な価値だと捉えているんです。
−− その MBO(目標管理)をガラッと変えるということがキッカケとなってお作りになられたツール
があると聞きましたが…。
はい、「Goalous(ゴーラス)」という「チーム力向上のスパイラルをうみだす」ことが目的のツールです。
そのための支柱を「目標」に置いています。
まず、チームとは「共通の目標を達成するために協力し合う集団」を指します。単なる「人が集まった
集団(グループ)」とは、目標の存在と相互の協調関係において意味合いがまるで違います。
企業において、チームとして力を発揮することは、人材育成の観点を考慮しても誰もが期待する状態
であることは疑いありませんよね? そしてチーム「力」とは、ある目標のためにメンバー各人が当事者
意識をもち、協力し合い、そして推進力の一部として貢献するという状態を意味します。よって、チーム
力「向上」とは、これに係る行動の回数や質をあ
げることです。
やがて、そのチーム力向上において、まるで渦
巻を描くようにどんどん進むという「スパイラ
ル」がうみだされることを Goalous は実現しよ
うとしています。これらが実現すれば、目標管理
が”個”から”チーム”へと発展し、より大きな
パワーが発生するに違いありません。
- 3. −− Goalousにできることはなんですか?
はじめに断っておきたいのですが、現在の Goalous(2013 年 7 月リリースのβ版)は改善の最中にあ
ります。2014 年中に大規模なリニューアルを実施します。これは、自社や他社で約半年間利用する中で
フィードバックで挙がった要素を一気に適用するためです。それらを簡単にいいますと、働く生活の中に
「目標への高い意識」の居場所を作るには、ツールの情報デザインやインターフェースをもっともっとシ
ンプルでイージーに、そしてユーザーの人間性を考慮したものでなければならないという学習から得られ
たものです。
サービスのコンセプトは何も変更しておりませ
んが、この前提の上でお話しすることをご了承く
ださい。Goalous ができることは、大きく3つあ
ります。
(1)目標をオープンにする
(2)チーム力でゴールに向かって進む
(3)互いをほめ合う
詳細は講演の中でわかりやすくご説明したい
と思いますが、ここでは簡単に解説しますね。
Goalousでは、目標を作成するのは「リーダー」
です。リーダーとは、「目標を決定しその達成を
主導的に推進する者」です。作成した目標は、直ちに会社内にオープンになります。ゴールには Twitter
のようにフォローという属性があり、興味のあるゴールを自由にフォローできます。また、リーダーは作
成した目標に、役割をもったコラボレーター(恊働者)を誘うことができます。このことで、目標が会社の
全員に周知され、共に達成を目指すチームが形作られるわけです。
ゴールを作ったら、ゴールに関わるメンバーが日々の貢献を入力して更新していきます。更新した内容
は、そのゴールをフォローしている人に通知されます。この情報によりなにをしているかを即時把握でき
ますので、助け合いを始めとして、普段接しない社員とのコミュニケーションが活発化するのです。
モチベーションは、「報酬」への認識とそれへの本人的「価値観」に依存します。また、「コミュニケーショ
ンの目的は、相手をほめることだ」と僕らはフリきって考えてます。誰もが経験あるでしょうが、人はほ
められると自己評価が高まって自信が出ます。キモチがいいことですから、もっとほめられたいと感じま
す。つまり、”ほめる”という報酬は、モチベーションにとってパワフルな効果を示します。Goalousでは、バッ
ジという”報酬”で気軽に相手をほめることができる機能を用意しています。