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ビットコインの概要

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ビットコインの概要です。
2014年6月までの状況をまとめています。

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ビットコインの概要

  1. 1. ビットコインの概要2014年6月
  2. 2. 2 はじめに ●本誌はIT技術等に詳しくない方を対象に,「ビットコインとはどのようなものか?」 という概要を理解頂くことを目的にしています。 そのため一部説明を意訳・簡略化している箇所があります。 予めご了承ください。 ●2014年6月までの情報に基づいて作成しています。 ●技術的な仕組みを深く理解したい方は以下のナカモト サトシの論文 (日本語訳版)をご覧ください。 http://www.bitcoin.co.jp/docs/SatoshiWhitepaper.pdf ●入門者・一般向けのビットコインの技術的な仕組みについての解説は以下を ご覧ください 「ビットコインの仕組み 図解によりビットコインが動く基礎を解説」 http://www.slideshare.net/GOTO_A
  3. 3. ビットコインとは何か? Bitcoinとは価値の裏付けのない“情報・データ”でしかないが,その技術から“交換 手段”として利用され始めている インターネットの仕組みを利用するためパソコンやスマートフォンさえあれば自由に 世界中との“価値の交換” が行える 3 ビットコインの仕様ビットコインの仕様ビットコインの仕様ビットコインの仕様 ((((1111)))) 発行発行発行発行上限が定められている上限が定められている上限が定められている上限が定められている ⇒2,100万枚以上は発行されない。既に1,290万枚(2014年6月時点)が発行済み ((((2222)))) 暗号化暗号化暗号化暗号化技術を用いること技術を用いること技術を用いること技術を用いることでででで別人別人別人別人を装うなどの不正なデータを装うなどの不正なデータを装うなどの不正なデータを装うなどの不正なデータを検出を検出を検出を検出する仕組みする仕組みする仕組みする仕組みが備わってが備わってが備わってが備わっているいるいるいる ⇒「誰が送付し,誰が受けとったのか」の改ざんが難しい ((((3333)))) 取引について,数学的取引について,数学的取引について,数学的取引について,数学的技術を利用した(不特定多数による)技術を利用した(不特定多数による)技術を利用した(不特定多数による)技術を利用した(不特定多数による)ネットワーク全体での承認作業が行われ,ネットワーク全体での承認作業が行われ,ネットワーク全体での承認作業が行われ,ネットワーク全体での承認作業が行われ, すべてのすべてのすべてのすべてのコインコインコインコインのののの取引履歴と所在が一意に取引履歴と所在が一意に取引履歴と所在が一意に取引履歴と所在が一意に定められる仕組み定められる仕組み定められる仕組み定められる仕組みをををを持つ持つ持つ持つ ⇒金額の改ざん,コインの二重使用を防ぐ仕組み ((((4444)))) 不特定不特定不特定不特定多数によるネットワーク上の承認作業に多数によるネットワーク上の承認作業に多数によるネットワーク上の承認作業に多数によるネットワーク上の承認作業に対する対する対する対する報酬報酬報酬報酬対価対価対価対価としてのみとしてのみとしてのみとしてのみ,新規コインの,新規コインの,新規コインの,新規コインの発行が発行が発行が発行が行われる行われる行われる行われる 仕組み仕組み仕組み仕組みをををを持つ持つ持つ持つ ⇒特定の発行者がいない,参加者が皆管理者でもある ((((5)5)5)5) 上記仕様がプログラムに組み込まれており,恣意的な変更ができない上記仕様がプログラムに組み込まれており,恣意的な変更ができない上記仕様がプログラムに組み込まれており,恣意的な変更ができない上記仕様がプログラムに組み込まれており,恣意的な変更ができない ⇒プログラム内容を変更するには参加者の過半数が変更後のプログラムへ乗り換える必要
  4. 4. 4 ビットコインにおける“技術” 単なるコインという名の“情報・データ”のやりとりであるが,以下の性質を満たしたことから,お金のように“交換手段”とし て利用され始め,世界的な共通の尺度として価値を持つように発展してきている 第三者に確認された下で,改ざんできない残高を,簡易に送付・受取でき, 発行総数に上限があるため価値が恣意的に減価しない ⇒“仮想通貨”や“価値記録”と呼ばれ,この代表例が “ビットコイン” 従来の“情報・データ” 例:音楽ファイル “ビットコイン”の“情報・データ” 1 容易にコピー可能 コピーなどの改ざんが極めて難しい 2 誰がその“情報・データ”を持っているのか,第三者には 分からない どのアドレスがその“情報・データ”を持っているのか,第三者に 公開 3 コピー可能なため“情報・データ”の移転も自由 第三者である管理システムにより認証される形で “情報・データ” の所有権を簡単に移転できる 4 過去の移動履歴は不明 過去の移動履歴が改ざんが極めて難しい形ですべて保存され, 第三者に公開 5 特定の管理者(現在の所有者)が管理(管理者の信頼性 にシステムが依存) 分散的な管理システム(広く管理者が分散すれば個々の信頼 性・恣意性からシステムが独立) 6 “情報・データ” を「コイン」という数量にした 7 コインの発行総数に上限を付けることで恣意的な発行ができな いようにした
  5. 5. ビットコインと電子マネー,法貨の違い 5 既存の電子マネー(スイカなど)既存の電子マネー(スイカなど)既存の電子マネー(スイカなど)既存の電子マネー(スイカなど) ビットコインビットコインビットコインビットコイン 法貨(円など)法貨(円など)法貨(円など)法貨(円など) 発行者 特定の企業 なしなしなしなし 中央銀行 維持者 発行した企業 ・ネットワークの維持に参加したい人なら誰でも ・ネットワーク維持の報酬として10分ごとに25ビットコインがネットワーク維持の報酬として10分ごとに25ビットコインがネットワーク維持の報酬として10分ごとに25ビットコインがネットワーク維持の報酬として10分ごとに25ビットコインが 支払われ,これのみがビットコインの発行となる。支払われ,これのみがビットコインの発行となる。支払われ,これのみがビットコインの発行となる。支払われ,これのみがビットコインの発行となる。 ・2100万枚の上限に達した後は,報酬は取引時の手数料のみ となる 中央銀行 発行上限数 企業の信用力に依存 2100万枚(インフレに強い)2100万枚(インフレに強い)2100万枚(インフレに強い)2100万枚(インフレに強い) 無し(財政ファイナンスや際限のない金融緩和などでイン フレの懸念) 使える場所 発行企業,加盟店 制限なし(受け取る人がいれば) 発行国では強制通用力がある(外国では受け取ってもら えないことも) 譲渡できるか 不可不可不可不可 世界中に自由に可能世界中に自由に可能世界中に自由に可能世界中に自由に可能 国内は自由に可能国内は自由に可能国内は自由に可能国内は自由に可能 払い戻しできるか 原則禁止 第三者に売却することで払い戻し可能 払い戻しの概念が無い 発行企業の破綻 維持システムへのサイバー攻撃 基本的に想定されない 供託金を債権者に還付 ビットコインを使う人がいなくなる 使用した時になくなるか 本質は発行企業への前払い(企業の負 債)のため,使用されると残高は消え使用されると残高は消え使用されると残高は消え使用されると残高は消え るるるる 使用されてもなくならない。価値を持ったまま世界中を転々とす る 使用されてもなくならない。価値を持ったまま世界中を 転々とする 送金手数料 原則譲渡不可 破綻 課税 規制次第 法貨自体への課税はない 単位 発行上限が決まっているので普及が進めば単位が小さくなって いく (コーラ1杯=1ビットコインが,コーラ1杯=0.1ビットコインなど) インフレになれば単位が大きくなっていく (コーラ1杯=100円が,コーラ1杯=1万円など) 価値の裏付け 本質的な価値は無し本質的な価値は無し本質的な価値は無し本質的な価値は無し 使う人が増えること=それ自体が価値となる使う人が増えること=それ自体が価値となる使う人が増えること=それ自体が価値となる使う人が増えること=それ自体が価値となる 発行国の国力 ポイントなど企業により呼び方は異なる 支払い手段として,法貨同様に電子マ ネーのやり取りには非課税 ・送金手段により非常に高額になる送金手段により非常に高額になる送金手段により非常に高額になる送金手段により非常に高額になる ・国内銀行送金は300円程度,外国送金は数千円,クレ ジットカード決済は3%~5%の手数料 ・少ない金額だと手数料の方が高くなるため,現金以少ない金額だと手数料の方が高くなるため,現金以少ない金額だと手数料の方が高くなるため,現金以少ない金額だと手数料の方が高くなるため,現金以 外では少額決済には不向き外では少額決済には不向き外では少額決済には不向き外では少額決済には不向き 未使用残高の 1/2以上を発行保証金と して供託を義務付け 企業の信用力 ・世界中のどこにいくら送っても最低0.0001ビットコインの・世界中のどこにいくら送っても最低0.0001ビットコインの・世界中のどこにいくら送っても最低0.0001ビットコインの・世界中のどこにいくら送っても最低0.0001ビットコインの 手数料手数料手数料手数料 ・送金金額に制限はなく0.1円分だけ送付することも可能・送金金額に制限はなく0.1円分だけ送付することも可能・送金金額に制限はなく0.1円分だけ送付することも可能・送金金額に制限はなく0.1円分だけ送付することも可能
  6. 6. 2.2.2.2.クレジットカードクレジットカードクレジットカードクレジットカード番号を安易に入力したくない場合の代替手段としての利用番号を安易に入力したくない場合の代替手段としての利用番号を安易に入力したくない場合の代替手段としての利用番号を安易に入力したくない場合の代替手段としての利用 3.3.3.3. 寄付寄付寄付寄付の手段としての利用の手段としての利用の手段としての利用の手段としての利用 ビットコインの保有動機 4.4.4.4.現実現実現実現実通貨が不安定な国における代替的な価値保存機能として通貨が不安定な国における代替的な価値保存機能として通貨が不安定な国における代替的な価値保存機能として通貨が不安定な国における代替的な価値保存機能として利用利用利用利用 5.5.5.5.ビットコインの値上がり益や価格変動差益などの投機目的ビットコインの値上がり益や価格変動差益などの投機目的ビットコインの値上がり益や価格変動差益などの投機目的ビットコインの値上がり益や価格変動差益などの投機目的 6 1.1.1.1. 非常に安い手数料による決済手段としての利用非常に安い手数料による決済手段としての利用非常に安い手数料による決済手段としての利用非常に安い手数料による決済手段としての利用 ・・・・インターネット上での投げ銭や,ページ単位での課金などを,インターネット上での投げ銭や,ページ単位での課金などを,インターネット上での投げ銭や,ページ単位での課金などを,インターネット上での投げ銭や,ページ単位での課金などを,1111円や円や円や円や10101010円という少額で「その場」で決済可能円という少額で「その場」で決済可能円という少額で「その場」で決済可能円という少額で「その場」で決済可能 ・・・・海外では出稼ぎ労働者の母国へ海外では出稼ぎ労働者の母国へ海外では出稼ぎ労働者の母国へ海外では出稼ぎ労働者の母国への送付との送付との送付との送付としての需要が大きいしての需要が大きいしての需要が大きいしての需要が大きい 6666....銀行口座を持てない途上国銀行口座を持てない途上国銀行口座を持てない途上国銀行口座を持てない途上国の人々には金融サービスを享受できるようになる窓口との人々には金融サービスを享受できるようになる窓口との人々には金融サービスを享受できるようになる窓口との人々には金融サービスを享受できるようになる窓口となるなるなるなる
  7. 7. 【7】Bitcoin送付が行われると, ネットワーク上で取引承認作 業(マイニング)が行われる Bitcoin JPY 交換所交換所交換所交換所 交換所交換所交換所交換所 交換所交換所交換所交換所 Bitcoin販販販販 売会社売会社売会社売会社 Bitcoin お財布お財布お財布お財布 (ウォレット)(ウォレット)(ウォレット)(ウォレット) お店お店お店お店 モノ、サービスの購入モノ、サービスの購入モノ、サービスの購入モノ、サービスの購入 「いいね!」「いいね!」「いいね!」「いいね!」 感覚で投げ銭感覚で投げ銭感覚で投げ銭感覚で投げ銭 ページ単位ページ単位ページ単位ページ単位 でのでのでのでの少額課金少額課金少額課金少額課金 世界中へ簡単送付世界中へ簡単送付世界中へ簡単送付世界中へ簡単送付 決済サービ決済サービ決済サービ決済サービ ス会社ス会社ス会社ス会社 JPY USDややややEUR等等等等 Bitcoin Bitcoinトレートレートレートレー ディングディングディングディング 寄付寄付寄付寄付 Bitcoin Bitcoin Bitcoinエコノミー図 【【【【1】】】】 Bitcoinを入手するにを入手するにを入手するにを入手するに は交換所や販売は交換所や販売は交換所や販売は交換所や販売会社会社会社会社 等で購入し、自分の等で購入し、自分の等で購入し、自分の等で購入し、自分の Bitcoinお財布へお財布へお財布へお財布へ入れ入れ入れ入れ るるるる Bitcoin 【【【【2】】】】 交換所は交換所は交換所は交換所はBitcoinと現実通貨をと現実通貨をと現実通貨をと現実通貨を 交換する場所交換する場所交換する場所交換する場所 販売会社は取引所から販売会社は取引所から販売会社は取引所から販売会社は取引所からBitcoin を仕入れて、手軽な形でユーを仕入れて、手軽な形でユーを仕入れて、手軽な形でユーを仕入れて、手軽な形でユー ザーに売っているザーに売っているザーに売っているザーに売っている 【【【【5】】】】 Bitcoinをををを入手した入手した入手した入手した人人人人はははは 交換所で交換所で交換所で交換所でJPYややややUSDにににに 交換できる交換できる交換できる交換できる 【【【【3】】】】 Bitcoinにににによよよよ る交換でる交換でる交換でる交換で 様々な展開様々な展開様々な展開様々な展開 【【【【4】】】】 ・商売で受け取った大量の・商売で受け取った大量の・商売で受け取った大量の・商売で受け取った大量の Bitcoinを即座にを即座にを即座にを即座にJPYややややUSDにににに 交換してくれる決済サービス交換してくれる決済サービス交換してくれる決済サービス交換してくれる決済サービス も登場(も登場(も登場(も登場( Bitcoin の価格変動の価格変動の価格変動の価格変動 リスクを回避)リスクを回避)リスクを回避)リスクを回避) ・決済サービス会社も即座に・決済サービス会社も即座に・決済サービス会社も即座に・決済サービス会社も即座に 交換所で交換所で交換所で交換所でBitcoinを売ってリスを売ってリスを売ってリスを売ってリス クを回避クを回避クを回避クを回避 JPY Bitcoin 【【【【6】】】】Bitcoinの短期売買の短期売買の短期売買の短期売買 (トレーディング)(トレーディング)(トレーディング)(トレーディング)は交は交は交は交 換所での取引に換所での取引に換所での取引に換所での取引に厚み厚み厚み厚み と流動性を与えると流動性を与えると流動性を与えると流動性を与えるBitcoin JPY Bitcoin USDややややEUR等等等等 7
  8. 8. 日本語のビットコイン財布も登場日本語のビットコイン財布も登場日本語のビットコイン財布も登場日本語のビットコイン財布も登場 ビットチェック社のbitcheck wallet https://bitcheckwallet.jp/ 8 ビットコインの使い方 ビットコインを使うには、まずはウォレット(お財布)の準備が必要ビットコインを使うには、まずはウォレット(お財布)の準備が必要ビットコインを使うには、まずはウォレット(お財布)の準備が必要ビットコインを使うには、まずはウォレット(お財布)の準備が必要 ・ウォレット(お財布)とはその名の通り、自分の保有するビットコインを保存したり、第三者から受け取ったり、送付したりするツール ・PCブラウザ、携帯アプリで提供されるものが一般的 ・ウォレットアプリをインストールすると、自分のビットコインアドレス(「1PVAYotpZqAgTyShkLSS7KTwYTtLNCV5is」のようなもの)が1つ割り振られる。 (このアドレスが世界にただ一つの自分の固有番号となる) ・自分が第三者にビットコインを送る場合は、自分のウォレットに相手のアドレスと金額を入力してボタンを押すだけという手軽さ。 送付相手のビットコインアドレスを入力 ※バーコードリーダーでの読み込みも可能 相手に送りたいビットコイン金額を入力 ボタンを押せば送付完了
  9. 9. 交換所交換所交換所交換所 JPY、、、、USD等等等等 Bitcoin Bitcoin Litecoin等等等等 Bitcoin JPY、、、、USD等等等等 Bitcoin モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供 Bitcoin 交換所交換所交換所交換所 1 交換所で現実通貨で購入交換所で現実通貨で購入交換所で現実通貨で購入交換所で現実通貨で購入 2 交換所で他の仮想通貨と交換交換所で他の仮想通貨と交換交換所で他の仮想通貨と交換交換所で他の仮想通貨と交換 3 直接人から購入直接人から購入直接人から購入直接人から購入 4 直接人から貰う直接人から貰う直接人から貰う直接人から貰う 5 サービスの対価として受け取るサービスの対価として受け取るサービスの対価として受け取るサービスの対価として受け取る ビットコインの入手方法 Bitcoin マイニングでマイニングでマイニングでマイニングで 入手入手入手入手 Bitcoin JPY、、、、USD等等等等 販売会社や販売会社や販売会社や販売会社や ビットコインビットコインビットコインビットコインATM Bitcoin JPY、、、、USD等等等等 外国人外国人外国人外国人 6 販売代理店、販売代理店、販売代理店、販売代理店、ATMから購入するから購入するから購入するから購入する 7 海外の外国人から買う海外の外国人から買う海外の外国人から買う海外の外国人から買う 8 マイニングで発掘するマイニングで発掘するマイニングで発掘するマイニングで発掘する ※マイニングとは,ビットコインシステ ムの共同維持作業のこと。ビットコイン で報酬が支払われる 9
  10. 10. 交換所交換所交換所交換所 JPY、、、、USD等等等等 Bitcoin JPY、、、、USD等等等等 Bitcoin JPY、、、、USD等等等等 Bitcoin ビットコインの現実通貨(法貨)への換金方法 1 交換所で売却し現実通貨にする交換所で売却し現実通貨にする交換所で売却し現実通貨にする交換所で売却し現実通貨にする 2 直接人に売る直接人に売る直接人に売る直接人に売る 3 決済代行会社などに売る決済代行会社などに売る決済代行会社などに売る決済代行会社などに売る JPY、、、、USD等等等等 Bitcoin 外国人外国人外国人外国人 5 海外の外国人に売る海外の外国人に売る海外の外国人に売る海外の外国人に売る 10 販売会社販売会社販売会社販売会社 JPY、、、、USD等等等等 Bitcoin 4 ATMで売るで売るで売るで売る
  11. 11. 1 もっともベーシックな決済もっともベーシックな決済もっともベーシックな決済もっともベーシックな決済 Bitcoin 決済代行(補助)決済代行(補助)決済代行(補助)決済代行(補助) 会社等会社等会社等会社等 モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供 店店店店 2 決済代行(補助)会社が入るケース決済代行(補助)会社が入るケース決済代行(補助)会社が入るケース決済代行(補助)会社が入るケース Bitcoin モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供モノ、サービスの提供 店店店店 JPY、、、、USD等等等等 手数料手数料手数料手数料 ビットコインの利用例 Bitcoin 10円分など円分など円分など円分など 4 記事単位やページ単位での簡単決済,「いいね!」として記事単位やページ単位での簡単決済,「いいね!」として記事単位やページ単位での簡単決済,「いいね!」として記事単位やページ単位での簡単決済,「いいね!」として10円分を投げ銭など円分を投げ銭など円分を投げ銭など円分を投げ銭など 3 寄付寄付寄付寄付 Bitcoinは通貨単位が細分化できる⇒0.1円分だけ送付することも可能 11
  12. 12. 日本にある円をアメリカに送る場合の,銀行送金と,ビットコイン送付の手数料比較日本にある円をアメリカに送る場合の,銀行送金と,ビットコイン送付の手数料比較日本にある円をアメリカに送る場合の,銀行送金と,ビットコイン送付の手数料比較日本にある円をアメリカに送る場合の,銀行送金と,ビットコイン送付の手数料比較 (参考)ビットコイン手数料例 12 63,297 33,399 9,480 6,490 6,098 6,049 6,024 6,010 6,005 6,001 8,517 4,517 1,317 917 597 557 537 525 521 518 5,006 2,506 506 256 56 31 19 11 9 7 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 1,000,000 500,000 100,000 50,000 10,000 5,000 2,500 1,000 500 100 銀行送金 ビットコイン送金(ドルで受取) ビットコイン送金(ビットコインで受取) 縦軸:手数料(円) 横軸: 送金額(円) ・ビットコイン送付の計算には一部仮定をおいているが,それに関わらず,圧倒的に既存の銀行海外送金がいかに割高な手数料となって いるかがよくわかる ・海外送金の割高な手数料によりビジネス機会が失われていた分野について,ビットコインにより大きな展開が期待できる 【【【【計算方法計算方法計算方法計算方法】】】】 ■1ドル102.07円,1ビットコイン=64,000円で計算 ■銀行送金 ・東京三菱UFJ銀行のネット海外送金を使用 ・手数料=外国送金手数料3000円 + 送金金額の5%(最低2,500円) + 外貨両替手数料(TTSとTTMの差額)1ドルにつき1円 ■ビットコイン送金(ドルで受取) ・日本円⇒交換所で円をビットコインに変換⇒送付⇒受取ビットコインを交換所でドルに変換⇒ドルの自己口座入金手数料の合計 ・手数料=円からビットコイン変換手数料0.5% + ビットコイン送付手数料0.0001ビットコイン + ビットコインからドルへの変換手数料0.3% + ドルの銀行口座入金手数料5ドル ・ビットコインは交換所の自己口座に保有するという前提 ・手数料は現状の各交換所の値を参考に著者が設定 ■ビットコイン送金(ビットコインで受取) ・受け取ったビットコインをドルにしないでビットコインのまま保有するケース ・日本円⇒交換所で円をビットコインに変換⇒送付⇒ビットコインで受取 ・手数料=円からビットコイン変換手数料0.5% + ビットコイン送付手数料0.0001ビットコイン
  13. 13. 現状のビットコインの問題点 13 1111 送付における問題点送付における問題点送付における問題点送付における問題点 ビットコインアドレスや金額を間違えると、取り戻しは不可能 ⇒銀行振込でも誤振込み時の取戻し(組戻し)に強制力はない(振込先が返さないと言うと裁判するしかない) 2222 価格が大きく乱高下するため,決済手段としての機能発揮が難しい価格が大きく乱高下するため,決済手段としての機能発揮が難しい価格が大きく乱高下するため,決済手段としての機能発揮が難しい価格が大きく乱高下するため,決済手段としての機能発揮が難しい 決済で受け取ったビットコインの価格が短時間で大きく変動するリスク ⇒ビットコインの価格変動リスクを回避できる仕組みが登場 商店が受け取ったビットコインを即座に現実通貨に交換するサービス BitPay(https://bitpay.com/ )、GoCoin(https://www.gocoin.com/ ) 3333 発行上限が決まっているので,値上がり期待から「使わないで保有しておく」動機が強い発行上限が決まっているので,値上がり期待から「使わないで保有しておく」動機が強い発行上限が決まっているので,値上がり期待から「使わないで保有しておく」動機が強い発行上限が決まっているので,値上がり期待から「使わないで保有しておく」動機が強い 4444 ビットコインアドレスと「誰がそれを持っているのか」本人確認が難しいビットコインアドレスと「誰がそれを持っているのか」本人確認が難しいビットコインアドレスと「誰がそれを持っているのか」本人確認が難しいビットコインアドレスと「誰がそれを持っているのか」本人確認が難しい ⇒匿名性ではなく,決済手段としての利用に注目されており,本人確認の必要性が認識されつつある 5555 ネットワーク全体でのビットコインの維持コストが高すぎ,また維持作業の寡占化が進むネットワーク全体でのビットコインの維持コストが高すぎ,また維持作業の寡占化が進むネットワーク全体でのビットコインの維持コストが高すぎ,また維持作業の寡占化が進むネットワーク全体でのビットコインの維持コストが高すぎ,また維持作業の寡占化が進む (1)マイニングというビットコインネットワークの維持作業は,報酬手数料収入をめぐる競争が激化 専用パソコンの開発などもあり,パソコンの電気代が急上昇 ⇒電気代を考慮するとほとんど利益が出ず採算割れし参加を辞める人が増加 (2)ネットワーク維持の電気代を含めたトータルコストベースでは,ビットコインの決済手数料は クレジットカードなどと比較しても安くはないという批判(1取引あたり20ドル~30ドルとも推定) (3) 個人ではなくグループでのマイニング参加が増え寡占化が進む ⇒ネットワークの維持が特定の参加グループに依存し,攻撃へのリスクが増大 ⇒⇒⇒⇒ ビットコインビットコインビットコインビットコインはあくまで第一はあくまで第一はあくまで第一はあくまで第一世代の仮想通貨。将来の次世代型仮想通貨では解決されているかもしれない世代の仮想通貨。将来の次世代型仮想通貨では解決されているかもしれない世代の仮想通貨。将来の次世代型仮想通貨では解決されているかもしれない世代の仮想通貨。将来の次世代型仮想通貨では解決されているかもしれない
  14. 14. 14 ビットコインの取引の仕組みの 概要を理解する ●仕組みをしっかりと理解するには,暗号やITの詳しい知識が 必要となりますが,ここではそのような知識が無くても ざっくりと仕組みの概要を把握頂けるよう,かなり簡略化した 説明を行っています。 ※入門者向けに一部分かりやすいように意訳した説明をしている箇所があります 予めご了承ください。
  15. 15. (注)太郎と花子が “ビットコインを使う”ことができる理由はビットコインの維持管理作業のおかげで あり,送付取引時は僅かではあるが維持管理作業に対し手数料を支払うことが推奨されている (手数料を支払わないことも可能。現在1取引あたりの手数料は0.0001BTC) 15 ビットコインの仕組みを理解しやすいように意訳・簡略化した形で解説 花子のお財布 残高 10BTC10BTC10BTC10BTC 未承認未承認未承認未承認 ((((1)太郎から花子への送付は,)太郎から花子への送付は,)太郎から花子への送付は,)太郎から花子への送付は,2者間では瞬間的に完了者間では瞬間的に完了者間では瞬間的に完了者間では瞬間的に完了するするするする ※※※※ビットコインの送付自体はビットコインの送付自体はビットコインの送付自体はビットコインの送付自体はP2P((((peer to peer,,,,相対)で可能なため相対)で可能なため相対)で可能なため相対)で可能なため 太郎から送付すると,太郎から送付すると,太郎から送付すると,太郎から送付すると,即時に花子のお財布にビットコインが送られる即時に花子のお財布にビットコインが送られる即時に花子のお財布にビットコインが送られる即時に花子のお財布にビットコインが送られる ※※※※ただし,送付されたビットコインがその後ただし,送付されたビットコインがその後ただし,送付されたビットコインがその後ただし,送付されたビットコインがその後第三者に対し使用可能となるには,第三者に対し使用可能となるには,第三者に対し使用可能となるには,第三者に対し使用可能となるには, 送付内容がビットコインの維持ネットワークで“承認”(記録)される必要送付内容がビットコインの維持ネットワークで“承認”(記録)される必要送付内容がビットコインの維持ネットワークで“承認”(記録)される必要送付内容がビットコインの維持ネットワークで“承認”(記録)される必要があるがあるがあるがある ※※※※送付取引が“承認”されるまでは“未承認”というステータスとなる送付取引が“承認”されるまでは“未承認”というステータスとなる送付取引が“承認”されるまでは“未承認”というステータスとなる送付取引が“承認”されるまでは“未承認”というステータスとなる ((((2)太郎から花子への送付情報はビットコインの維持ネットワークへも同時に送信される)太郎から花子への送付情報はビットコインの維持ネットワークへも同時に送信される)太郎から花子への送付情報はビットコインの維持ネットワークへも同時に送信される)太郎から花子への送付情報はビットコインの維持ネットワークへも同時に送信される ネットワークで取引の確認(取引履歴データベースへの記録,次ページで解説)がなされると「承認」となる(約10分間必要) 花子のお財布 残高 10BTC10BTC10BTC10BTC 承認承認承認承認 ※「承認」とは,その取引に改ざんや不正がないとビットコインの維持ネットワークで確 認されたという意味になる。 取引情報取引情報取引情報取引情報 太郎太郎太郎太郎 花子花子花子花子 BTCアドレス 「22StuXaoDIDELTPErEXc k3V8T3KeZY1s77」 BTCアドレス 「XXoo1uXW214Lqir9Ock7VdZ Z89wepiuIU1」  50BTC50BTC50BTC50BTC  10BTC 10BTC 10BTC 10BTC 太郎の取引後残高太郎の取引後残高太郎の取引後残高太郎の取引後残高 BTCアドレス 「22StuXaoDIDELTPErEXck3V 8T3KeZY1s77」  40BTC 40BTC 40BTC 40BTC ビットコインの取引の仕組み 1: 送付元と送付先2者間でのビットコイン取引 花子は即時に送付された ビットコインを受取るが, “未承認”状態となる 10分後に“承認”となり,送 付取引がビットコインネット ワークで確定する (受け取ったビットコインを 自由に使えるようになる) 太郎 花子 (注)太郎からビット コインの維持ネット ワークへ手数料の 支払いも行われる
  16. 16. 16 ビットコインの送金取引を確認・記録する“維持ネットワーク”ビットコインの送金取引を確認・記録する“維持ネットワーク”ビットコインの送金取引を確認・記録する“維持ネットワーク”ビットコインの送金取引を確認・記録する“維持ネットワーク” ・維持作業へは世界中の誰でも自由に参加(脱退も)可能。参加条件はなし(高性能なコンピュータは必要) ・維持作業を「マイニングマイニングマイニングマイニング」,参加者を「マイナーマイナーマイナーマイナー」と呼ぶ ネットワーク上 ビットコインビットコインビットコインビットコイン の全取引の全取引の全取引の全取引 履歴データ履歴データ履歴データ履歴データ ベースベースベースベース ビットコインのビットコインのビットコインのビットコインの 全取引履歴全取引履歴全取引履歴全取引履歴 データベースデータベースデータベースデータベース ビットコインのビットコインのビットコインのビットコインの 全取引履歴全取引履歴全取引履歴全取引履歴 データベースデータベースデータベースデータベース ビットコインのビットコインのビットコインのビットコインの 全取引履歴全取引履歴全取引履歴全取引履歴 データベースデータベースデータベースデータベースビットコインのビットコインのビットコインのビットコインの 全取引履歴全取引履歴全取引履歴全取引履歴 データベースデータベースデータベースデータベース (1)“ビットコインの維持ネットワーク”とは,世界中に“ビットコインの維持ネットワーク”とは,世界中に“ビットコインの維持ネットワーク”とは,世界中に“ビットコインの維持ネットワーク”とは,世界中に いる“ビットコインの取引履歴データベースを持ついる“ビットコインの取引履歴データベースを持ついる“ビットコインの取引履歴データベースを持ついる“ビットコインの取引履歴データベースを持つ 人たちの集まり”のこと人たちの集まり”のこと人たちの集まり”のこと人たちの集まり”のこと (2)各自が保有する“ビットコインの取引履歴データ ベース”には,過去全てのビットコインの取引履歴 (いつ,どのビットコインIDから,いくらの受け渡しが あったのか)が記録されている ⇒これにより残高,取引の改ざんがあると容易に 検証可能 (3)この各自が保有するデータベースが“まるで1つの 管理システム“のようにインターネット上で機能して いる (4)各自が一部のデータベースを持ち合うのではなく, “皆が同じデータベースを持っている” ⇒改ざんには全参加者の51%のデータベースを 書き換える必要がある (5)新規取引が発生すると,取引履歴データベースに追加する必要があるが,各自がバラバラに追加すると整合性が維持できない ⇒ビットコインは,新規取引のデータベースへの追加毎に「くじ引き」を開催し,当選者一人のみに更新権限を与えることにした (当選者は報酬を受けとる) 他の参加者は,当選者の更新した結果を受け入れ,自分のパソコンに持つデータベースの更新を行う これにより,管理者がいない分散して管理者がいない分散して管理者がいない分散して管理者がいない分散して存在存在存在存在するデータベースが整合的に維持されるするデータベースが整合的に維持されるするデータベースが整合的に維持されるするデータベースが整合的に維持されることになる ※当選者が改ざんしたデータを追加しようとすると,他の参加者は自分の持つデータベースの更新を拒否するため, 51%を超える参加者が拒否する限り改ざんデータは排除される ビットコインの取引の仕組み 2:ビットコインの維持ネットワークとは何か? ※このデータベースを “ブロックチェーン”と呼ぶ
  17. 17. ((((5)敗者となったマイナーは過去の)敗者となったマイナーは過去の)敗者となったマイナーは過去の)敗者となったマイナーは過去の 取引履歴との整合性をチェックし,取引履歴との整合性をチェックし,取引履歴との整合性をチェックし,取引履歴との整合性をチェックし, データに改ざんがないかを確認データに改ざんがないかを確認データに改ざんがないかを確認データに改ざんがないかを確認 後,勝者の更新情報を,自分の後,勝者の更新情報を,自分の後,勝者の更新情報を,自分の後,勝者の更新情報を,自分の パソコンのデータベースにも反映パソコンのデータベースにも反映パソコンのデータベースにも反映パソコンのデータベースにも反映 させるさせるさせるさせる ⇒ 世界中のデータベースが 整合性を持って一斉に更新 される 一郎 ジェニー ボブ 今回はジェニーが当選! ビットコイビットコイビットコイビットコイ ンの全取ンの全取ンの全取ンの全取 引履歴引履歴引履歴引履歴 データデータデータデータ ベースベースベースベース ジェニーがデータベースへ追加 新規取引 ジェニーが報 酬のビットコ インを受取 ”くじ引き”へチャレンジ ビットコインのビットコインのビットコインのビットコインの 全取引履歴全取引履歴全取引履歴全取引履歴 データベースデータベースデータベースデータベース ビットコインのビットコインのビットコインのビットコインの 全取引履歴全取引履歴全取引履歴全取引履歴 データベースデータベースデータベースデータベース 17 ((((1)新規送付取引があると各マイナー)新規送付取引があると各マイナー)新規送付取引があると各マイナー)新規送付取引があると各マイナー に通知され,データベースの更新に通知され,データベースの更新に通知され,データベースの更新に通知され,データベースの更新 (報酬)をめぐる“くじ引き”が開催(報酬)をめぐる“くじ引き”が開催(報酬)をめぐる“くじ引き”が開催(報酬)をめぐる“くじ引き”が開催 されるされるされるされる ※くじ引きは10分毎に開催 ※実際は,1つの取引ごとにくじ引き を行うと負担が大きいので,10分間 に行われた送付取引を“ブロック”と してひとまとまりにしてからくじ引き を行う。取引履歴データベースへの 追加はブロック単位で行われる。 ((((2)くじ引きは以下の条件が必要)くじ引きは以下の条件が必要)くじ引きは以下の条件が必要)くじ引きは以下の条件が必要 ・改ざんが難しい ・同じ人が当たり続けない ・当選者の確認が容易 ⇒ハッシュ関数という数学的な 仕組みを利用 ((((3))))くじ引きくじ引きくじ引きくじ引きはははは高性能高性能高性能高性能なパソコンをなパソコンをなパソコンをなパソコンを 持つほど有利となる持つほど有利となる持つほど有利となる持つほど有利となる ビットコインの取引の仕組み 3:ビットコインの維持ネットワークによる送金取引の承認・記録フロー 取引情報取引情報取引情報取引情報 太郎太郎太郎太郎 花子花子花子花子 BTCアドレス 「22StuXaoDIDELTPErEXc k3V8T3KeZY1s77」 BTCアドレス 「XXoo1uXW214Lqir9Ock7VdZ Z89wepiuIU1」  50BTC50BTC50BTC50BTC  10BTC 10BTC 10BTC 10BTC 太郎の取引後残高太郎の取引後残高太郎の取引後残高太郎の取引後残高 BTCアドレス 「22StuXaoDIDELTPErEXck3V 8T3KeZY1s77」  40BTC 40BTC 40BTC 40BTC ((((4)くじ)くじ)くじ)くじ引き引き引き引きの当選者が取引履歴データの当選者が取引履歴データの当選者が取引履歴データの当選者が取引履歴データ ベースへの追加と,報酬を受け取るベースへの追加と,報酬を受け取るベースへの追加と,報酬を受け取るベースへの追加と,報酬を受け取る ※報酬はビットコインの新規発行付与 と,送付者から払われた取引手数料 から構成される
  18. 18. ・安心して使うための前提 「偽造できない,2重使用ができない」 ・電子マネーは“データ”でしかないので,データを複製・改ざんされてしまう恐れ ⇒ビットコインはこの問題を解決 世界中の(取引確認を行う)参加者全員で,“すべての取引履歴”を共同管理し, 矛盾のあるデータ排除していく仕組み(インターネットがあるからこそ可能な仕組み) ⇒ビットコインは全てのコインの所在がどこにあるのか誰にでも確認できる (偽造データは取り込まれずに排除される) ビットコインは「15qPFXoGaBTP7XEfiFnFzvkCSnsfVHiSKi」のような「誰」を示すIDが取引単位となる あるアドレスと,あるアドレスがいくらのビットコインをやりとりしたのか「全ての履歴」を 「世界中の人に完全公開」されている https://blockchain.info/ja/ 18 送付元 送付先 金額 ビットコインの取引の仕組み 4
  19. 19. 19 ビットコインでは,取引先ビットコインアドレス(および金額)を追っていくことが可能 以下はMt.Goxのビットコインアドレスと取引のあったビットコインアドレスの取引状況 (13個先までを表示) 山崎 重一郎 近畿大学教授 作成資料 ビットコインの取引の仕組み 5
  20. 20. 20 ビットコインの交換所とMt.Goxの破綻について ●ビットコインと円やドルを交換する“交換所”についての解説 ●日本で大きな話題となった渋谷の交換所“Mt.Gox”の破綻についての解説
  21. 21. ビットコイン交換所 1 1.Mt.Goxのように,ビットコインと,円やドル等の法貨を交換する場を提供する事業者を 「交換所」と呼んでいる。両替所ではなく,顧客同士の売り・買いのマッチングを行う。 2.交換所は“換金場所”としてビットコイン経済圏の中で重要 ・ビットコインネットワークの維持(マイニング作業)で得た報酬(ビットコイン)を,円やドルに換金し,必要経費(電気代)を支払う ・商売の対価でビットコインを受け取った人が円やドルに効率的に換金 ・不特定多数の人がビットコインを簡単に手に入れる場所 3.交換所が無くてもビットコインのシステム自体には何の影響も受けないが,効率的に ビットコインと,円やドルの法貨を交換できなくなるので,ビットコインが広く普及することが 難しくなる。流動性を供給する場として交換所の意義は大きい。 4.円やドルの法貨との交換を扱うため,マネーロンダリング対策として本人確認を行って いる交換所が増えてきている。 ・とりあえずは交換所を規制・監督し,健全な取引環境を作っていくことが世界的な流れ ・ 米国NY州は交換所の登録制などを検討開始。 21
  22. 22. 【【【【現状の交換所の課題現状の交換所の課題現状の交換所の課題現状の交換所の課題】】】】 ・交換所による本人確認用の情報収集は段階的に始まってはいるが、未実施の交換所もあり,世界的な標準化が課題 ・世界の交換所の連携によるマネロン対策などまだ検討途上 ・FXの初期の事業者のように,銀行送金を都度行っていると効率的なトレードができないため,顧客の円やドルなどの 法貨を交換所が預かっているケースが多い。 (株式売買での証券会社と証券取引所,信託銀行の機能を併せ持っているイメージ) ・顧客資産の分別管理を行っている交換所は少なく,顧客資産の流用や,破綻時の消失が懸念されている。 ⇒Mt.Goxは顧客の円やドルなどの法貨を大量に預かっており,分別管理をしておらず,一部を流用していた噂もあり, 被害拡大の要因となった。 ・日本の出資法では銀行や証券会社など特別に規定するもの以外の預り金を禁止しており,交換所に顧客が入金した 現金(法貨)は出資法違反であるのかがポイントになる。 ビットコイン交換所 2 (出資法 預り金の禁止) 第二条 業として預り金をするにつき他の法律に特別の規定のある者を除く外、 何人も業として預り金をしてはならない。 2 前項の「預り金」とは、不特定かつ多数の者からの金銭の受入れであつて、 次に掲げるものをいう。 一 預金、貯金又は定期積金の受入れ 二 社債、借入金その他いかなる名義をもつてするかを問わず、 前号に掲げるものと同様の経済的性質を有するもの 22 平成26年6月19日に公表された自民党IT戦略特命委員会「ビットコインをはじめとする「価値記録」への対応に関す る【中間報告】」において,以下の考えが示された。 ・交換所・交換所・交換所・交換所が預かる利用者の交換資金が預かる利用者の交換資金が預かる利用者の交換資金が預かる利用者の交換資金は,業務は,業務は,業務は,業務の実態として預金と同様の経済的性質を有しない限りの実態として預金と同様の経済的性質を有しない限りの実態として預金と同様の経済的性質を有しない限りの実態として預金と同様の経済的性質を有しない限りはははは 「「「「預り金」に該当預り金」に該当預り金」に該当預り金」に該当しないしないしないしない ・交換・交換・交換・交換目的にて預託を目的にて預託を目的にて預託を目的にて預託を受け,交換所受け,交換所受け,交換所受け,交換所において資金滞留がないにおいて資金滞留がないにおいて資金滞留がないにおいて資金滞留がない場合は場合は場合は場合は「預り金」に該当「預り金」に該当「預り金」に該当「預り金」に該当しないしないしないしない
  23. 23. ビットコイン交換所 Mt.Gox破綻について 1 Mt.Gox交換所の歴史交換所の歴史交換所の歴史交換所の歴史 (1)前身は,Magic The Gathering Online Exchange(Mt.Gox)という, Magic The Gatheringというゲーム内のアイテムを 法貨と交換する売買所であった。 (2)2010年7月にビットコインと円,ドルなどの法貨との交換を開始 (3)2011年にフランス人マーク・カーペレスが経営権を取得,以降破綻まで社長を務める (4)2013年4月にはビットコインと法貨交換の世界の7割の取引量を持つ (5)以降入出金の遅延など,オペレーションに問題が度々生じ,外国に交換所が開設され始めたため取引シェアを 落としていく ⇒運営に問題があるということは一部には知られている情報であったが,他に有力な交換所が少なかったため そのまま利用を続けている人が多かった (6)2014年2月 民事再生法申請,4月清算処理へ ・ Mt.Goxは,世界中に多数ある「ビットコイン交換所」の1つであり,ビットコイン本体のシステムとは無関係な存在。 ・ Mt.Gox破綻後も,世界のビットコインのシステムは正常に稼働している。 ・ ただし,円とビットコインの交換を行う最大の場所であったため,日本人がビットコインを手に入れる 手段が大幅に少なくなることになった。 ・ 東京渋谷にあったものの,破綻時の口座12万7千程度のうち,日本人は1,000人程度であり,取引の 大部分は外国人相手,ドルなど外貨ベースで行われていた。 ・ 渋谷にあった理由は,たまたま東京にマーク・カーペレスが住んでいた程度のもの。 23
  24. 24. ビットコイン交換所 Mt.Gox破綻について 2 被害拡大の要因 (1)顧客のビットコインと,円やドル等の法貨を預かり,分別管理していなかった (2)急激に取引量が増大したが,管理体制などが稚拙なままであった (3)情報開示が行われず,第三者が経営状態,内部情報を知る手段が無かった ⇒社長はサイバー攻撃を受けたと釈明しているが,ビットコインコミュニティーでは 管理体制がずさんであったことがそもそもの原因との見方が多い 債権者(被害者) (1)巨額の資産を失った人もいるが,ビットコインが安い時に購入しており, 「含み益ベースでは大きいが実損は数百万円程度」という人が多いのではという意見も (2)そもそもまだどうなるか分からない未知のものに投資していたのであり, 損失は自己責任と考えており,Mt.Goxという1つの交換所の破綻により ビットコインというイノベーションが失速することを懸念している意見が多い 24
  25. 25. 25 ビットコインとマネーロンダリングについて ● ビットコインは“匿名”なのでマネーロンダリングに使われるとの意見が 聞かれるが,ビットコインはその仕組み上,あるアドレスの取引履歴は第三者 にすべて公開されている。 そのためポイントは,“あるビットコインアドレス”を“誰が持っているのか”の 紐付が可能かという点になる。
  26. 26. ビットコインの仕組みとマネーロンダリング 1 1.ビットコインの仕組み上,自分のビットコインアドレスの全取引履歴が公開されているので, 逆にプライバシーが無いとも考えられる ⇒「ビットコインアドレス」を「誰が持っているか」という情報は分からないので プライバシーは守られる 2.ビットコインは匿名なのでマネーロンダリングに使われるという批判 ⇒特定の 「ビットコインアドレス」にいくら送付され,そこからどの「ビットコインアドレス」に いくら送られたのかは完全公開情報 問題は,その「ビットコインアドレス」を「誰が持っているのか」の紐付けができないこと ⇒どこかで,「ビットコインアドレス」を「誰が持っているのか」の紐付けができていれば, そのアドレスから送付された先の「ビットコインアドレス」一覧を作成可能であり, 疑わしい取引先などの持つ「ビットコインアドレス」を特定し,そのアドレスと 取引を行った「全てのビットコインアドレス」および「そのアドレスの保有者一覧」を作成し 追跡していくことができる ⇒ある程度の範囲ではマネーロンダリング対策は可能 26
  27. 27. では,どこで「ビットコインアドレス」とそれを「誰が持っているのか」の紐付けを行うか? ビットコインと現実通貨(法貨)を交換する「交換所」で「本人確認」を行おうというアイデア (1)交換所では,ビットコインの売買時に,対価となる法貨を銀行口座振り込みやクレジットカード 払いでやり取りするため,本人確認情報の取得が行いやすい環境にある。 ※アメリカの規制当局(NY州)も 「交換所」での本人確認を重要視 (2)マネーロンダリングでは,最終的にビットコインと現実通貨(法貨)を交換(換金)することになる ので,交換所で対策を取ることがポイントと考えられる。 交換所でしっかりと「ビットコインアドレス」を「誰が持っているのか」を管理すれば, その「ビットコインアドレス」を起点に,それと取引した関連する「ビットコインアドレス」を 洗い出すことが可能。(当然個人情報保護は必要) ⇒「交換所」で本人確認を適切に行うことが,ビットコインでのマネーロンダリング対策としては 効果的と考えられる ※しかし,交換所を経由しないで相対で 取引が行わる場合は取引実態の把握が難しい ⇒相対での取引実態の把握のために,ビットコインを個人が使用するお財布(ウォレット) など,ビットコインを扱う事業者はできるだけ初回時に本人確認に準じたID登録を行うなど の対応が考えられる。 ⇒世界的には,マネーロンダリング対策として「本人確認」が取り組み始められた段階 ※将来は,本人確認情報から判別された疑わしい「ビットコインアドレス」と, そのアドレスと取引した「ビットコインアドレス」を世界の事業者が連携して 共有化することもありうる 27 ビットコインの仕組みとマネーロンダリング 2
  28. 28. 28 ビットコイン2.0 ●ビットコインは“交換手段”の側面以外に,その技術面の革新さが注目 されている ●ビットコインから離れ,技術面を発展させていくプロジェクトも始まっている
  29. 29. 29 ビットコインの「“コイン“以外」の可能性 ビットコインのテクノロジーの概念 ・コピーが極めて難しく,所在が一意に定まる(改ざんが困難,二重使用ができない) ・インターネット上で自由に譲渡でき,どこにその“情報・データ”があるのか,第三者に容易に分かる ・取引履歴が改ざんが難しい形ですべて保存され公開 ・分散的な管理システム ⇒ 各ビットコインは,世界でただ一つであり,その所有権が転々とする 各ビットコインがどこにあるのか容易にわかる 過去のある時点でどういう取引が行われたのか事後的に確認できる ⇒ 通貨的な特性を満たしているので「交換手段」として使われているが, この技術は様々なことに利用可能 ・実体のない電子情報に所有権を付与できる! ・情報の所有権移転システムとして使えそう! ・取引履歴をタイムスタンプとして使えそう! ⇒通貨的な「交換手段」以外にも「情報を移転するプラットフォーム」,「タイムスタンプとして 過去ある時点のデータ内容の証明ツール」などの応用可能性に注目が集まっている ビットコインは“コイン“以外の,「技術」の側面でも将来どうなるのかを考える必要 (ビットコインは将来,「交換手段」ではなく技術として生き残るかもしれない)
  30. 30. 30 ビットコインの「 “コイン“以外の可能性」 ~ 技術としてのビットコインの利用例 1 (例)インターネット上でただ一つのみ存在し,転々とした後,今そのデータがどこにあるのか特定ができる(例)インターネット上でただ一つのみ存在し,転々とした後,今そのデータがどこにあるのか特定ができる(例)インターネット上でただ一つのみ存在し,転々とした後,今そのデータがどこにあるのか特定ができる(例)インターネット上でただ一つのみ存在し,転々とした後,今そのデータがどこにあるのか特定ができる 1)ビットコインなど仮想通貨の上に,データを格納できる箱を用意する(コインにシールを貼るようなイメージ) 2)その箱の中にデータを格納する 3)コインを送付すると,そのデータごと移動する(送付元には残らない) データデータデータデータ 1コインコインコインコイン データデータデータデータ 1コインコインコインコイン データデータデータデータ 1コインコインコインコイン データデータデータデータ 1コインコインコインコイン データデータデータデータ 1コインコインコインコイン 太郎はコインをジョンに送ると,手元から太郎はコインをジョンに送ると,手元から太郎はコインをジョンに送ると,手元から太郎はコインをジョンに送ると,手元から コインとともにデータもなくなるコインとともにデータもなくなるコインとともにデータもなくなるコインとともにデータもなくなる 太郎太郎太郎太郎 アドレス「アドレス「アドレス「アドレス「abc」」」」 ジョンジョンジョンジョン アドレス「アドレス「アドレス「アドレス「xyz」」」」 花子花子花子花子 アドレス「アドレス「アドレス「アドレス「efg」」」」 ジョンは,太郎から受け取ったデータを見ジョンは,太郎から受け取ったデータを見ジョンは,太郎から受け取ったデータを見ジョンは,太郎から受け取ったデータを見 た後,コインを花子に送ると,手元からコた後,コインを花子に送ると,手元からコた後,コインを花子に送ると,手元からコた後,コインを花子に送ると,手元からコ インとともにデータもなくなるインとともにデータもなくなるインとともにデータもなくなるインとともにデータもなくなる コインと紐付けられたデータを花子が持コインと紐付けられたデータを花子が持コインと紐付けられたデータを花子が持コインと紐付けられたデータを花子が持 つ=データの所有権は花子にあり,花子つ=データの所有権は花子にあり,花子つ=データの所有権は花子にあり,花子つ=データの所有権は花子にあり,花子 以外はデータを見れない以外はデータを見れない以外はデータを見れない以外はデータを見れない ・インターネット上を転々としても,どこにデータがあるのか一意に定まる (保有者のコインアドレスがわかる) ・コピーされてデータの複製が拡散することもない ⇒実体のないデータに,現実資産のように誰かに渡すと手元に残らない,コピーもできないという特性を 付与できる データの箱の中に株などの所有権を示す契約情報を入れることも可能(スマートコントラクト) 送付後 手元に残ら ない 送付後 手元に残ら ない 管理されるコインの全履歴データベース管理されるコインの全履歴データベース管理されるコインの全履歴データベース管理されるコインの全履歴データベース アドレスアドレスアドレスアドレス abcabcabcabc ↓↓↓↓ アドレスアドレスアドレスアドレス xyzxyzxyzxyz ↓↓↓↓ アドレスアドレスアドレスアドレス efgefgefgefg ⇒今データを持つのは,efgのアドレスを持つ人⇒今データを持つのは,efgのアドレスを持つ人⇒今データを持つのは,efgのアドレスを持つ人⇒今データを持つのは,efgのアドレスを持つ人   ※アドレスがわかるだけで,そのアドレスを花子が持つことまでは分からない  ※アドレスがわかるだけで,そのアドレスを花子が持つことまでは分からない  ※アドレスがわかるだけで,そのアドレスを花子が持つことまでは分からない  ※アドレスがわかるだけで,そのアドレスを花子が持つことまでは分からない
  31. 31. 31 ビットコインの「 “コイン“以外の可能性」 ~ 技術としてのビットコインの利用例 2 過去の全取引履歴が改ざんが難しい形で保存・公開されているので,タイムスタンプとしての利用が可能 タイムスタンプを付けたい情報を暗号化してデータに埋め込み,少額を送付することでネットワークに流し, 取引履歴に埋め込ませる
  32. 32. 32 ビットコインの「 “コイン“以外の可能性」 ~ 技術としてのビットコインの利用例 3 ビットコインの技術的な仕組みさえ利用できれば,ビットコインを利用する必要はなく,別の “仮想通貨”を用いてデータに移転可能・複製不能な所有権を付与することも可能 ⇒「通貨」としてではなく,「情報を移転するプラットフォーム」として機能する “仮想通貨”の発行もありうる。 ただし, ・どのようにマイニングを行わせ,共同管理を行うインセンティブを設計するかなどが課題 ・「通貨,交換手段」のように広く普及する必要はないので,特定企業のみがマイニングを行う, 特定企業発行通貨の可能性も (例)出版社などが発行する「コンテンツデータ」と紐付いた“コンテンツ仮想通貨“ ・コピー不可のため流通をコントロール ・ネット上の2次流通市場プラットフォームとして “ネット中古市場”を運営し手数料収入も得られる 具体的に仮想通貨の上にデータを載せて移動させる仕組みはプロジェクトが進行している (1)カラードビットコイン(Colored Bitcoin),マスターコイン(Master coin) ビットコインの上にデータを格納するシールを貼るようなもの (2)イーサリアム(Ethereum) 「通貨」としてではなく,コインの上にデータを載せ,様々なやりとりに利用する“基礎インフラ”となることを念頭に 開発されている。ビットコインではなく 独自の仮想通貨を発行し,その上でデータ移動を実現していく ⇒特にイーサリアムのプロジェクトは初期段階ながら世界的に大きな注目
  33. 33. 33 日本におけるビットコインのこれから
  34. 34. ●日本のビットコインのユーザー数は海外に比べ非常に少なく,まだまだ初期段階にある (Mt.Goxの日本人口座数は1,000程度) ●日本では便利な決済手段が既に普及しており,国内でビットコインが大きく発展するかは未知数 ●日本ではお財布ケータイ、suicaなど簡単に決済に使える手段が既に広く普及しており,ビットコイン の「手軽な決済手段」としてのメリットは海外送付やネットでの買い物などに限られている。 ●日本ではコンテンツビジネス,関連するコミュニティが成長していることから,日本でのビットコイン ビジネスとしては,ネット上での投げ銭的使い方や,ページ単位での課金など, ビットコインを用いた10円,100円という今まで手数料対比で現実的ではなかった 少額決済サービスが有望 ●一方,海外では手軽な決済手段は乏しく,実店舗でビットコインを用いて携帯端末で支払いを行う ことが非常に革新的に受け止められている。 またクレジットカードの普及率も低いためビットコインの入り込む余地が大きい。 ●特に銀行口座さえ持っていない途上国の人々には,金融サービスを享受できる非常に有望な インフラになりうる 日本でのビットコインのこれから 1 34
  35. 35. 日本でのビットコインのこれから 2 ・将来ビットコイン2.0のように,次世代型“仮想通貨”に育ってからが本当の普及ステージかも ・将来通貨に準じた交換手段として使われるのかも未知数 ・実体のない情報に所有権を付与できることから,情報の所有権移転システムとして機能 する可能性もある(巨大なビジネス機会) 特定のデータについて,世界でただ一人だけが使用でき,その所有権は自由に移転で きる仕組みなどに応用可能。例えばコピーガードが不要になったり,著作権管理のあり方 が大きく変わるかもしれない 日本でビットコインを普及させる必要性はあるのか? 現状のビットコインには以下の課題 ・まだ発展中のテクノロジーであり,使い勝手など改善点がある ・マネーロンダリング対策をどう行うか ・Mt.Goxのようにビットコイン自体ではなく,関連するサービス提供者が破綻した時の対処方法 ⇒ビットコインの技術は現状はまだまだ初期段階であり,現状だけを見ると,積極的に 普及させる必要性は乏しい しかし,この技術が将来どうなるのかは「誰にもわからない」 35
  36. 36. 日本でのビットコインのこれから 3 36 ビットコインの技術はまだ初期段階であるが,「インターネットの発明クラスのインパクト」 と言われており,この波に乗れないと,インターネット発展過程でマイクロソフトやGoogle, Amazonなどのプラットフォーマーに市場を独占されたように,将来の新しい巨大なビジネ ス機会で日本が負けてしまう可能性(当然,そのような技術にさえ育たない可能性もある が・・・) 現状の未成熟な段階のみを見て「マネロンの懸念」などから日本で禁止してしまうと,世 界的な技術革新に取り残される可能性もある 【日本での当面の現実的な対応案】 (1)健全で誰もが簡単に利用できる環境を作る (2)認められた一定程度の範囲ではビットコインビジネスの展開を許容し, 具体的なルール,技術的な課題,将来の展開方法などが試行錯誤され, 将来世界をリードするアイデア,世界的企業が「日本で育つ」余地を残す 平成26年6月19日に,自民党IT戦略特命委員会から 「ビットコインをはじめとする「価値記録」への対応に関する【中間報告】」が公表 ⇒政府与党としての対応方針が明確化された
  37. 37. 自民党IT戦略特命委員会 中間報告 概要 1 37 自民党IT戦略特命委員会 「ビットコインをはじめとする「価値記録」への対応に関する【中間報告】」(平成26年6月19日) ※中間報告 http://fukuroh.air-nifty.com/katsudou/2014/06/post-1779.html 内容の内容の内容の内容のポイントポイントポイントポイント ※現時点での方針であり、「価値記録」の使用状況、諸外国の対応を踏まえ、必要に応じ内容を見直す点に 留意が必要 ■ビットコインに代表される技術を「価値記録価値記録価値記録価値記録」として,前払式支払手段(電子マネー), 通貨,物でもない 新たな分類に属するものと定義 ・「価値記録」について,ビジネスにおける新たなイノベーションを起こす大きな要素となりうる ・既存の規制で縛りつけることをできるだけ避けることを前提としたルールを確立することが大切 「自己責任」の原則の下で、「価値記録」の「採掘」、「交換」、「交換所への価値記録・金銭預託」につき、特段の規制 をかけない方針 ■用語の明確化 ・取引、支払は「交換交換交換交換」とする ・送金は「送付送付送付送付」とする ・通貨と価値記録を交換する場所を「交換所交換所交換所交換所」とする ・価値記録と物・サービスを交換可能な店舗を「受付店受付店受付店受付店」とする ■「価値記録」の活用余地 送付,運用,物・サービスの交換,物・サービスの交換,新たなビジネス創造・変革
  38. 38. 38 ■既存法の適用関係 ((((1)出資法1)出資法1)出資法1)出資法((((預り金規制預り金規制預り金規制預り金規制)))) 交換所が受け取る資金は,交換目的にて預託を受けるものであって,交換所において資金滞留がない場合, 「預り金」に該当しない ((((2)銀行法2)銀行法2)銀行法2)銀行法((((為替取引為替取引為替取引為替取引))))・資金決済法・資金決済法・資金決済法・資金決済法 「価値記録」の送付は為替取引ではなく,適用外 ((((3)犯罪収益移転防止法3)犯罪収益移転防止法3)犯罪収益移転防止法3)犯罪収益移転防止法 「価値記録」の送付は為替取引ではなく,かつ,交換所は特定事業者(銀行、資金移動業者、両替商等)にも 該当しないため,適用外 ※今後の論点として留め,本人確認義務を課す ■参加者に対し「価値記録」関連ビジネスの振興・課題解決を目的とした業界団体の設立を求める ・当局との対応窓口や,交換所ガイドライン策定など ■課税方針 (1)消費税(1)消費税(1)消費税(1)消費税 ・通貨と「価値記録」の交換⇒課税 ⇒ この意味する所は,消費者にビットコインを販売する場合,8%の消費税を加算した価格で提示するという ことであり,事業者はこの8%を消費税として納付しないといけない可能性 これにより日本のビットコイン価格は8%外国の相場よりも高くなることもありうる ・「価値記録」と物・サービスの交換⇒課税 ・「価値記録」同士の交換⇒課税 ・原則として仕入税額控除可 ((((2)キャピタルゲイン課税2)キャピタルゲイン課税2)キャピタルゲイン課税2)キャピタルゲイン課税 キャピタルゲインが出た場合⇒課税 ただし,事業者に対しモニタリングの為のシステム投資を求めない ⇒キャピタルゲインを得た顧客は,顧客自身で確定申告をして納税してもらうことになると考えられる 自民党IT戦略特命委員会 中間報告 概要 2
  39. 39. (参考)消費税について 39 製造者A製造者A製造者A製造者A 卸売業者B卸売業者B卸売業者B卸売業者B 小売業者C小売業者C小売業者C小売業者C 消費者D消費者D消費者D消費者D 仕入れ 54,000 仕入れ 75,600 購入価格 108,000 うち仕入れに含ま れる消費税 4,000 (1) うち仕入れに含ま れる消費税 5,600 (2) うち消費税負担額 8,000 売上 50,000 売上 70,000 売上 100,000 消費税 4,000 (1) 消費税 5,600 (2) 消費税 8,000 (3) 製造者A 卸売業者B 小売業者C 消費税納付額 消費税納付額 消費税納付額 (1) (2)-(1) (3)-(2) 4,000 1,600 2,400 各段階の事業者が納付した消費税の合計 8,000 消費者Dが負担した8,000円の 消費税は,各事業者により納 付されている ※仕入税額控除とは,自分の売り上げにかかる消費税から仕入れ に含まれる消費税を除いて納付する事 1 消費税は,消費者が負担し事業者が納付する税 (2015年10月からは8%から10%に引き上げられる予定) 2 仕入税額控除について ・消費税は消費者が負担する税を,事業者が納付するため,生産・流通などの各取引段階で 二重三重に税がかからないよう仕入税額控除という仕組みがある 3 外国の交換所で仕入れたビットコインを日本の消費者に販売する場合は,仕入税額控除の考慮は不要となり, 販売事業者が8%の消費税を上乗せした価格で消費者に販売し,事業者が8%の消費税を納付することになると 思われる。 しかし,消費税には小規模事業者向け特例もあり,これは,課税売上高が1,000万円以下なら,事業者が集めた 消費税を納付する義務が免除となり,自己のものとできる。 (参考:http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/shohi/201303.pdf) ⇒今回の中間報告を受け,事業者はビットコイン販売時はとりあえずは消費税を乗せた価格としておき, 納付に備えておくことが対策か? (今後税理士等専門家の意見が必要)
  40. 40. 40 ビットコインビジネス ●ビットコインに関する様々なビジネスが世界中でスタートしている
  41. 41. 世界の事業者例~世界ではビットコインに関する様々な事業者が急激に登場しており,以下はそのごく一部を紹介世界の事業者例~世界ではビットコインに関する様々な事業者が急激に登場しており,以下はそのごく一部を紹介世界の事業者例~世界ではビットコインに関する様々な事業者が急激に登場しており,以下はそのごく一部を紹介世界の事業者例~世界ではビットコインに関する様々な事業者が急激に登場しており,以下はそのごく一部を紹介 1.1.1.1. ビットコインお財布,ビットコインに関する様々な統計情報などビットコインお財布,ビットコインに関する様々な統計情報などビットコインお財布,ビットコインに関する様々な統計情報などビットコインお財布,ビットコインに関する様々な統計情報など ・・・・BlockChain.info (BlockChain.info (BlockChain.info (BlockChain.info (米国,米国,米国,米国, httpshttpshttpshttps://blockchain.info/ja/wallet://blockchain.info/ja/wallet://blockchain.info/ja/wallet://blockchain.info/ja/wallet)))) 2.2.2.2. 法貨とビットコインの交換所法貨とビットコインの交換所法貨とビットコインの交換所法貨とビットコインの交換所 ・・・・BTCBTCBTCBTC----eeee(ブルガリア(ブルガリア(ブルガリア(ブルガリア,,,, httpshttpshttpshttps://btc://btc://btc://btc----e.com/e.com/e.com/e.com/)))) ・・・・KRAKEN(KRAKEN(KRAKEN(KRAKEN(米国米国米国米国,,,, https://www.kraken.comhttps://www.kraken.comhttps://www.kraken.comhttps://www.kraken.com////)))) ・・・・coinbasecoinbasecoinbasecoinbase(米国,(米国,(米国,(米国,https://coinbase.com/https://coinbase.com/https://coinbase.com/https://coinbase.com/)))) ・・・・BitstampBitstampBitstampBitstamp((((スロベニアスロベニアスロベニアスロベニア,,,, httpshttpshttpshttps://www.bitstamp.net/://www.bitstamp.net/://www.bitstamp.net/://www.bitstamp.net/)))) ・・・・BTCBTCBTCBTC----chinachinachinachina(中国(中国(中国(中国,,,, https://vip.btcchina.comhttps://vip.btcchina.comhttps://vip.btcchina.comhttps://vip.btcchina.com//// )))) ・・・・HuHuHuHuoooobibibibi(中国,(中国,(中国,(中国,http://www.huobi.comhttp://www.huobi.comhttp://www.huobi.comhttp://www.huobi.com//// )))) 3.3.3.3. 決済サービス決済サービス決済サービス決済サービス 決済決済決済決済時に商店などが受け取ったビットコインを即時に時に商店などが受け取ったビットコインを即時に時に商店などが受け取ったビットコインを即時に時に商店などが受け取ったビットコインを即時にUSDUSDUSDUSDややややJPYJPYJPYJPYに両替するサービス。に両替するサービス。に両替するサービス。に両替するサービス。 ビットコインビットコインビットコインビットコインの価格変動リスクを取り除くサービスとして注目の価格変動リスクを取り除くサービスとして注目の価格変動リスクを取り除くサービスとして注目の価格変動リスクを取り除くサービスとして注目 ・・・・BitpayBitpayBitpayBitpay(米国(米国(米国(米国,,,, https://bitpay.comhttps://bitpay.comhttps://bitpay.comhttps://bitpay.com////)))) ・・・・GoCoinGoCoinGoCoinGoCoin(シンガポール(シンガポール(シンガポール(シンガポール,,,, httpshttpshttpshttps://www.gocoin.com://www.gocoin.com://www.gocoin.com://www.gocoin.com//// )))) 4.4.4.4. ニュースサイトニュースサイトニュースサイトニュースサイト ・・・・CoinDeskCoinDeskCoinDeskCoinDesk http://www.coindesk.comhttp://www.coindesk.comhttp://www.coindesk.comhttp://www.coindesk.com//// ビットコインや仮想通貨全般にかかる世界のニュースをビットコインや仮想通貨全般にかかる世界のニュースをビットコインや仮想通貨全般にかかる世界のニュースをビットコインや仮想通貨全般にかかる世界のニュースを非常に質の非常に質の非常に質の非常に質の高い記事で掲載高い記事で掲載高い記事で掲載高い記事で掲載 世界の事業者 1 41
  42. 42. 世界の事業者 2 42 海外でも,ビットコインはまだまだ広く普及しておらず,また法的な側面も未整備であるが,将来性が高く 評価されており,2013年末から大規模な投資資金が業界に入ってきている。 1. BitPay(https://bitpay.com/) 3,000万ドル調達 英ヴァージングループのリチャード・ブランソンや米ヤフーのジェリー・ヤンなどが出資し話題に 2. Circle(https://www.circle.com/) 1,700万ドル調達 3. Coinbase(https://coinbase.com/) 2,500万ドル調達 その他大きなニュース 世界最大のオンライン旅行サイトであるエクスペディアがビットコイン支払いを受け入れると発表 (2014年6月) http://www.coindesk.com/expedia-will-accept-bitcoin-hotel-bookings/ eBayおよび子会社であるPayPalのCEOがビットコインの受け入れを考えていると公表 (2014年6月) http://www.coindesk.com/ebay-ceo-paypal-will-integrate-digital-currencies/ ⇒欧米では次々と有名企業がビットコインの受け入れ可能性をコメント
  43. 43. 43 日本での事業者 1 ■日本では,ビットコイン自体の普及が進んでいないこと,法的側面が未確定であることから, 2014年初めまではMt.Gox以外の事業者はほとんど皆無 ■その後,Mt.Gox破綻でマイナスイメージが広がったものの,ビットコインの知名度は大きく広がり, その非常に高い技術的な可能性を評価し,次々と参入する事業者が登場してきている ■法的側面が未確定であること,Mt.Gox破綻のイメージから銀行が取引を敬遠するなど 事業環境は厳しい状態であった ⇒しかし,2014年6月の自民党IT戦略特命委員会 中間報告でのビットコインをはじめとする「価値記録」 技術への前向きな評価を受け,日本でも事業を行う前提は整いつつあると考えられる ⇒日本でのビットコインの事業者は,ビットコインを“買う”,“売る”という業務内容が主であり 決済など“使う”ためのサービス提供や,技術的な発展可能性を模索する事業者はこれからの状況 ⇒ビットコインに詳しいコミュニティ参加者向けの1機能サービスから, 一般人向けに,簡単に, 入手・決済・換金までを行えるトータルなサービス環境が整えられるかが普及へのポイントになる また,業界としてのルール整備や,利用者保護も課題
  44. 44. 44 日本での事業者 2 日本の事業者日本の事業者日本の事業者日本の事業者 ※以下は一部例です。日本においても様々な事業者が登場してきています 1111 ビットコインお財布ビットコインお財布ビットコインお財布ビットコインお財布 ■ビットチェックウォレット■ビットチェックウォレット■ビットチェックウォレット■ビットチェックウォレット https://bitcheckwallet.jp/https://bitcheckwallet.jp/https://bitcheckwallet.jp/https://bitcheckwallet.jp/ 英語表記の外国事業者によるお財布が主流の中,日本の事業者(ビットチェック株式会社)による使いやすい 日本語のビットコインお財布が登場(ブラウザ版,アプリ版がある) 2222 ビットコインを入手,換金するサイトビットコインを入手,換金するサイトビットコインを入手,換金するサイトビットコインを入手,換金するサイト ■■■■ PayPayPayPayびっとびっとびっとびっと http://www.payhttp://www.payhttp://www.payhttp://www.pay----bit.net/bit.net/bit.net/bit.net/ ・ Payびっとが取引相手方となり銀行振込・クレジットカードで顧客がビットコインを売買する ■■■■ BtcBoxBtcBoxBtcBoxBtcBox httpshttpshttpshttps://www.btcbox.co.jp://www.btcbox.co.jp://www.btcbox.co.jp://www.btcbox.co.jp//// )))) ・ビットコインを顧客同士が売買するマッチング場(交換所)を提供 ■■■■ビットチェックウォレットビットチェックウォレットビットチェックウォレットビットチェックウォレット httpshttpshttpshttps://bitcheckwallet.jp://bitcheckwallet.jp://bitcheckwallet.jp://bitcheckwallet.jp//// ・日本語のビットコインお財布から直接クレジットカードでビットコインが購入できる 3333 ビットコインビットコインビットコインビットコインATMATMATMATM(ビットコインの買いと売りができるATM)(ビットコインの買いと売りができるATM)(ビットコインの買いと売りができるATM)(ビットコインの買いと売りができるATM) ■設置場所■設置場所■設置場所■設置場所 TheTheTheThe Pink CowPink CowPink CowPink Cow http://http://http://http://www.thepinkcow.com/index.phpwww.thepinkcow.com/index.phpwww.thepinkcow.com/index.phpwww.thepinkcow.com/index.php 東京六本木にある飲食店に株式会社BMEX(http://bmex.biz/ )が設置 ■設置場所■設置場所■設置場所■設置場所 VERANDAVERANDAVERANDAVERANDA http://www.veranda.jphttp://www.veranda.jphttp://www.veranda.jphttp://www.veranda.jp//// 東京西麻布にある飲食店にビットチェック株式会社(http://bitcheck.jp/)が設置 ■株式会社来夢■株式会社来夢■株式会社来夢■株式会社来夢 http://www.raimuhttp://www.raimuhttp://www.raimuhttp://www.raimu----jp.comjp.comjp.comjp.com//// ビットコインATM「Robocoin」(https://roboco.in/)の日本輸入代理店
  45. 45. 45 日本での事業者 3 店頭でのビットコイン決済 ・ビットチェック株式会社(http://bitcheck.jp/)が店頭での決済ツールを提供 ・東京西麻布のレストラン VERANDA http://www.veranda.jp/ で稼働中 (1)タブレットに支払い金額とビットコイン 換算額,QRコードが表示される (2)スマートフォンのビットコインお財布で QRコードを読み取り,ビットコインを送る (3)領収証が印刷されて,飲食代金の ビットコインでの決済が完了 ※消費税内訳も表示されている
  46. 46. 46 コミュニティ団体 Bitcoin FoundationBitcoin FoundationBitcoin FoundationBitcoin Foundation httpshttpshttpshttps://bitcoinfoundation.org://bitcoinfoundation.org://bitcoinfoundation.org://bitcoinfoundation.org//// ビットコインに「発行者」はいないが,プログラムのメンテナンスや,バグ対策などが必要であり,その役割を担って いる,事実上のビットコインの管理団体 ここでの決定は,強制力は持たないが,ここでの方針とそれが反映されたプログラムを過半数以上のユーザーが 導入するため,事実上の管理団体として機能している。 (もし過半数以上のユーザーが支持する他の団体等が作成したビットコインプログラムが登場すれば,そちらが真 の“ビットコイン“として生き残っていくことになる) Bitcoin Foundationは費用を払えば参加可能であり,ビットコインに関わる世界中の事業者などが参加しており,特 定のグループや国の利益のみが優先される可能性は少ない。
  47. 47. 47 事業者団体 DATA(Digital Asset Transfer Authority) http://info.datauthority.org/ (1)DATAは米国にある事業者団体であり,関係当局との規制対応交渉や,セキュリティなどの業界標準の提示, 消費者の啓もう活動,事業者サービスの評価情報の提供など,「ビジネス」として仮想通貨および そのテクノロジーを使用していくための公正な環境を構築していくことを目的としている。 (2)現状の参加事業者はBitcoin Foundationと重なる部分が多く,世界の主要な事業者が参加 (3)不健全な事業者を業界から排除していく考えを持っている ACCESS(Association of Crypto-Currency Enterprises and Start-ups, Singapore) シンガポールにできた事業者団体 ・ビットコインは発展途上にあるため,業界としての利用者保護などのビジネス環境整備は これからの課題 ・世界では事業者が連携し自発的なビジネスガイドライン策定の動きなどが出てきている ・日本でも自民党IT戦略特命委員会 中間報告を受け,事業者団体設立の動きがみられる
  48. 48. 48 ビットコイン以外の”仮想通貨” ●ビットコインに使われている技術を利用し,様々な“類似コイン”が 作り出されている。特に日本では“モナコイン“が有名
  49. 49. その他の仮想通貨 1 ビットコインの理論的な仕組みを利用して,システムのパラメータを少し変更した様々な仮 想通貨が登場している。ビットコインのAlternative Coin(代替のコイン)として「アルトコイン」 と呼称。既に400種類以上のアルトコインが作成されている。 (変更箇所例) ・発行上限金額を変更 ・ネットワーク上での取引承認作業の報酬,承認時間を変更 ・セキュリティーの方法を変更 など 根本的な仕組みはビットコインと大枠では同じであり,大部分はIT技術者の勉強用であっ たり,お遊びであったり,特定コミュニティの宣伝であったりと,非常に規模が小さいもの。 ⇒誰でも自由に作ることが可能。ポイントは,それが広く使われるかどうか 特にビットコインは参加者が多く,巨大になりすぎて,「遊び」の要素が少なく,また,ネットワーク承認作業に 参加することでの手数料収入を得ることが難しくなりつつあり「アルトコイン」へ向かわせる要因になっている。 ・中には「ライトコイン」のようにビットコインに次ぐ規模まで発展したものや,日本発の仮想 通貨として日本の若者の中で盛り上がりつつある「モナコイン」なども登場。 ・特定の会社が管理する,ビットコインとは大きく仕組みが異なる「Ripple」というコインも登 場するなど仮想通貨のバラエティは広がっている。 ⇒広く受け入れられたものがスタンダードとなる世界 もしかすると今後ビットコイン以外の別の仮想通貨が普及しスタンダードに なるかもしれない 49
  50. 50. その他の仮想通貨 2 ・http://www.cryptocoincharts.info/v2/coins/info ・1ドル101.41円で換算 仮想通貨の時価総額ランキング(発行済みコイン,億円,2014/6/21時点) 主要なアルトコインは交換所でUSDや ビットコインとの交換も可能 下記は,大手交換所BTC-eのサイトの例 ライトコインとビットコイン,ライトコインとUSDの交換レートが出ている 50 Bitcoin 7,853 Litecoin 276 Nxt 61 Darkcoin 45 Peercoin 31 DogeCoin 25 Blackcoin 10 Mastercoin 9 Feathercoin 5 Isracoin 5 ZetaCoin 4 Quarkcoin 3
  51. 51. 日本発の仮想通貨 モナコイン 1.モナコインは2014年1月1日に公開された日本発の暗号通貨 仕組みは,アルトコインの大手「ライトコイン」とほぼ同じ 2.ビットコインや他の仮想通貨のコミュニティは基本的に英語で運営され,最先端の世界 の技術者が完成度の高いプログラムを競争して開発 モナコインは日本語で,「楽しくいろいろやってみよう!」という感覚で運営 ⇒仮想通貨に興味のある日本人技術者・特に若者が気軽に多数参加 3. 「遊び」的な側面が強いため,様々な関連するサービスを気軽に開発し試せる ・コミュニティーで遊び感覚で面白いプログラムが次々と開発 ・TwiiterのIDだけでモナコインをやり取りできるサービスを開発した人も登場 (http://monash.pw/bot/ ) ⇒モナコインで技術を学び,力をつけた日本人の若者が,将来ビットコインなどのIT分野 で世界的に活躍することも期待 4.モナコインとビットコインを交換できるサービスも登場 (もなとれ https://monatr.jp/) 1モナコイン=0.000054BTC ≒約3.2円(2014/6/21時点) 51
  52. 52. 52 ビットコインに関するデータ ●ビットコインの価格推移など関連するデータを収録
  53. 53. ビットコインの歴史 53 2008年 「ナカモト サトシ」による仕組みに関する論文の公表 2009年 「ナカモト サトシ」によるプログラム実装とビットコインの運用開始 世界で最初のビットコインの所有者は「ナカモト サトシ」 2010年2月 米ドルとビットコインを交換する「ザ・ビットコインマーケット」取引所の開設 ⇒一般の人も簡単に入手できるようになる 2010年5月 フロリダで,初の商取引が成立 「1万ビットコイン(当時25ドル程度)でピザが購入された」 2010年6月 1ビットコイン=8セント 2010年7月 日本でMt.Gox取引所開設 2010年11月 ビットコインの時価総額が100万ドル突破 2011年2月 1ビットコイン=1ドル 2011年8月 1ビットコイン=31ドル 2012年 世界中で認知度の上昇,ビットコイン関連の様々なビジネスが増加 2013年3月 1ビットコイン=200ドル 2013年11月 1ビットコイン=1000ドル突破,時価総額100億ドル 発行上限2100万コインのうち1200万コインまで発行 2014年2月 Mt.Gox破綻,価格暴落 2014年6月 自民党IT戦略特命委員会 ビットコインをはじめとする「価値記録」への対応に関する【中間報告】 2014年6月21日 1ビットコイン=598ドル(60,718円)
  54. 54. ビットコインニュースサイト「coindesk」による各国ビットコイン取引所の価格集計値 http://www.coindesk.com/price/ ビットコインの価格 54
  55. 55. (参考)Mt.Goxの口座数は,2014年2月の破綻時で12万7千程度,うち日本人は1,000口座程度 ⇒日本人で実際にビットコインを保有している人数はまだまだ少ない 世界でのユーザー数は不明であるが,最大手のビットコイン財布 (BlockChain.info)のユーザー数は2014年6月で175万件を突破(下記図) https://blockchain.info/ja/charts/my-wallet-n-users ビットコインの利用者 55
  56. 56. ビットコインの1日当たりの取引件数(注)は,最近は5万件~6万件程度 ビットコインの取引件数 56 https://blockchain.info/ja/charts/n-transactions-excluding-popular (注)交換所の取引件数は膨大なため,トップ100のビットコインアドレスを省いた一日あたりのビットコイン取引数。グラフも同様
  57. 57. ビットコインを受け入れているお店 Coinmap (http://coinmap.org/ )には世界のビットコインが使えるお店が掲載 (2014/6時点) 欧州で約1,500店舗 米国で約2,000店舗 日本は約34店舗 都内でビットコイン支払ができる飲食店 ・東京六本木 The Pink Cow http://www.thepinkcow.com/index.php ・東京西麻布 VERANDA http://www.veranda.jp/ ・東京五反田 Glade hidekyu http://r.gnavi.co.jp/ngv9zdn50000/ ネットショップでは,アメリカの大手「オーバーストックドットコム」がビットコインでの決 済を開始し,2014年1月から2月で,4,300人の顧客から計100万ドルがビットコインで 決済された。http://www.overstock.com/ ビットコインが使えるお店 57
  58. 58. 58 ビットコイン規制動向 ●日本では2014年6月に自民党IT戦略特命委員会による中間報告が出されたが, 世界の規制動向は総じて“曖昧”な状況。 これは技術面でのイノベーションを評価しつつも,従来にない概念であり 取扱いに苦慮しているためと考えられる。

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