1. 生徒指導論第９回生徒理解不適応といじめ３：対応 富田英司 愛媛大学教育学部 1

2. 前回について 宿題 生徒指導提要 第5章を読む 前回 法律から見たいじめに関するテスト 2

3. どのいじめに対応すればいいのか 8割以上の生徒がいじめの加害者と被害者を経験(教育政策研究所, 2009) 法からみた分類 (坂田 2004 『法律・判例で考える生徒指導』) 日常的衝突：教育の機会，通過儀礼的経験 教育課題としてのいじめ：社会化のプロセスから逸脱する事象（教育的でない事象） 法的問題としてのいじめ：法に触れる行為 日常的な教育機会としての「いじめ」 被害者：本人と教員でその意味を共有する機会を 加害者：毅然とした対応を。ぶれない基準は教員同士，専門家との密な対話から。 3

4. 前回のテストについて 「権利」と「法的権利」 正解者は1名，ほぼ正解は2名 「司法の場でも明らかに権利を侵害されていると言え，賠償を求めたりできるレベルの権利を「法的権利」といい，一般的なものを「権利」という。 4

5. 学校の法的責任が問われるケース 学校の責任が問われるための条件 事態が教育課題または法的問題としてのいじめであること 学校側が事態を把握していること その事態の解決のための十分な努力を怠ったこと 学校の責任との関係が曖昧な条件 事態によって自殺につながると予見できた つまり，複数のいじめ事象を点ではなく，線として捉えて，その延長に深刻な結末が起こるという予見 （予測が可能だったかどうかは立証しにくい） 5

6. 次回までの課題 教員採用試験対策チームを作成 希望者のみ（10点） 内容 グループで時間外に集まって協議 来週木曜PM2時までに問題・回答を富田まで 来週の授業で回答と解説を行う 6