放射性炭素年代測定に最適な試料はどのように選べばよいでしょうか? 正確な放射性炭素年代を得るためには適切な試料を選ぶことが第一歩となります。試料の選択方

1. 放射性炭素年代測定に最適な試料はどのように選べばよいでしょうか?
正確な放射性炭素年代を得るためには適切な試料を選ぶことが第一歩となります。試料の選択方
法のガイドラインをお示しします。:
骨、ツノおよび歯
大きめの大腿骨、脛骨、上腕骨、顎骨、頭蓋骨、肋骨などから保存の良い皮質骨片を選んで
ください。スポンジ状の骨(臼状関節・脊椎など)は保存状態が悪いことが多く必要なコラーゲ
ンが抽出できない可能性があるので良い選択ではありません。
火葬骨は黒色、青色、灰色のパッチが認められない白色のチップやかたまりを選んでくださ
い。
ツノは、かたまり、チップ、シェーブしたものが最適です。
人の歯の場合、完全な一本の切歯、犬歯をお勧めします。臼歯の場合は4つの歯根が残って
いることが必要です。
木
昆虫の活動痕がなく保存剤や添加剤で処理されていない保存状態の良いものを選んでくだ
さい。年輪の最外輪が測定されるように採取してください。
水につかっていた木試料は、乾燥状態の推奨重量より2～3倍多く送ってください。
堆積物
堆積物(sediment)を選ぶ時は、含まれている全てのものを保持するようにしてください。植物、
木、炭化物、種子などのマクロフォッシルが含まれている堆積物がより良い選択です。一般的
にマクロフォッシルが放射性炭素年代測定には最適な選択です。
湿った試料を乾燥する必要はありません。しかし乾燥した状態であれば、どれくらいの試料量
が必要かわかりやすいという利点があります。
他の種類の試料については私たちの ウェブサイト を参考にしていただきますと幸いです。
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