開発者向けAlfrescoのご紹介（2013/03/27 JJUG ナイトセミナー「Java製OSS特集」発表資料）
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2013/03/27 JJUG ナイトセミナー「Java製OSS特集」にて発表した資料です。タイトルは製品紹介のようですが、実際は開発者向けの内容です。
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- 1. Alfrescoでお片づけ 〜エンタープライズコンテンツ管理って何だ〜 JJUG ナイトセミナー 2013/3/27 SUGIMOTO Takuma
- 3. はじめに 3
- 4. 自己紹介 杉本 琢磨 SUGIMOTO Takuma @sixpetals http://blogs.itmedia.co.jp/sugimoto/ （株）イージフ所属 普段はコワーカー 会社はJavaメイン 普段はC# Trac本書きました 普段はRedmine 4
- 5. 今回のテーマ OSS ECM アプリケーション Alfresco 5
- 6. OSS ECM 6
- 7. OSS OSSです 細かいことは 省略！ 7
- 8. ECM Enterprise Contents Management 8
- 9. ECMs FileNet Alfresco SharePoint Documentum 9
- 10. ECM != CMS ECMはCMS機能をたいてい持っている WCM（Web Content Management） Webサイトの構築をAlfrescoで管理できる ECM != CMSだけど、Alfresco includes CMS Alfresco WCM 10
- 11. !ECM とりあえず共有フォルダ 仕事だけどDropbox グループウェアでやっちゃってる 日付ファイル地獄！ 11
- 12. ECM! 形式を問わない あらゆる電子ファイル 生産性の向上 メタデータ・バージョン管理・ルール機能等 セキュアな管理 時に厳格過ぎるアクセス権限 揺りかごから墓場まで 作成からアーカイブまで。ドキュメントライフサイクル 12
- 13. Alfresco 13
- 14. 何？ Java製Webア プリケーション です 14
- 16. いやいや、話はここからだ Q:ちょっと待って。そもそも Alfrescoって業務に使うだけ？ 遊べるものなの？ A:遊べます。遊び方を説明する ために、すこしだけアーキテク チャの話をします。 16
- 17. Alfrescoを構成するもの：要素技術 Java, Spring, iBatis, Solr, Lucene, JSF, Apache Chemistry, JLAN, Rhino, YUI等 17
- 18. Alfrescoを構成するもの：アーキテクチャ 俯瞰図 アプリケーションサーバ ストレージ（ファイルシステム・リポジトリ） アプリケーションサーバ ストレージ ファイル実体＆インデックス Alfresco リポジトリ（メタデータ）
- 19. Alfrescoを構成するもの：アプリケーションサーバ アプリケーションサーバ Webを始めとする各種I/Fを通じアクセスできる。 アプリケーションサーバ Web（/alfresco, /share） Web Script Alfresco FTP / CIFS CMIS 19
- 20. Alfrescoを構成するもの：ストレージ ストレージ（リポジトリ） ファイルシステム: コンテンツの実体を格納する。 データベース: ファイルのメタデータを格納する。 ファイル実体＆インデックス Alfresco リポジトリ（メタデータ）
- 22. Outside Alfresco 22
- 23. Alfrescoを構成するI/Fいろいろ # 概要 メリット・デメリット Alfresco Explorerへのアクセス。 長期に渡り作りこまれている /alfresco 黎明期から使われていた歴 史あるI/F。JSFを利用して作 ので不用意なバグが少なく 安心して使える。しかし、UI られている。Alfresco Explorer 構築処理のパフォーマンスに と呼ばれる。 不安がある。 バージョン3.0で組み込まれた 一見かっこいい。今後はこち /share 新しいI/F。Spring SurfとYUIで 作られている。実は下のWeb らへの機能追加のみ為され る。 Scriptも利用されている。名 称はAlfresco Share。 Alfresco初期から存在するI/F。 自分のI/Fを加えるとAlfresco内 Web Script 簡単に実装できるREST APIお 部のファイルの見せ方を自由 よびその仕組み。 に変更できる。既存システ ムとの組み合わせに強い力を 発揮する。 新しい文書管理標準規格。 大手ECMベンダは対応してた CMIS AtomPubまたはWeb Serviceで アクセスする仕組み。 りする。今後の普及が見込 まれる。
- 27. /alfresco < /share Alfresco 27
- 28. /alfresco < /share Web Scriptを通じて /alfrescoへアクセス Alfresco コネクタ /share /alfresco 28
- 29. Webアクセスについてのみ説明 初期 Web（/alfresco) Alfresco 29
- 30. Webアクセスについてのみ説明 まだ初期 Web（/alfresco) Web Script Alfresco 30
- 31. Webアクセスについてのみ説明 v3.0 Share登場 Web（/alfresco) Web Script Alfresco Web Script Web（/share) Share 31
- 32. Webアクセスのまとめ ユーザは/alfresco、/shareへアクセ スできる ユーザは自分で定義したREST API （Web Script）へもアクセスできる /shareへアクセスした場合、背後では ConnectorがWeb Scriptを経由して /alfrescoへアクセスしている 32
- 34. こんな感じ Alfrescoそのものを文書管理リポジトリと見立てる ことができるということです 文書管理 リポジトリ とってもすごいUIの Webクライアント Alfresco とってもすごい 業務システム 34
- 35. 既存のI/Fで遊ぶ
- 37. その前に CMISって何？ 37
- 38. CMISとは しのぎを削っていた大手ECMベンダが定めようとしている、ECM へ共通的にアクセスできる仕様 要するにSharePointからAlfrescoに変えた時に、これまで SharePointへアクセスしていたクライアント（別システムでも良 い）ができるだけ変更なくそのまま使えるようにできるということ になる筈、という仕様 文書管理基盤に対するSQLみたいなものをつくろうとしている https://www.oasis-open.org/committees/tc_home.php?wg_abbrev=cmis#overview 38
- 39. CMISライブラリ Javaはもちろん他の言語のライブラリが存在 Apache Chemistry CMISサーバ・クライアントライブラリ Java → OpenCMIS CMISクライアントライブラリ Python → cmislib .NET → DotCMIS PHP → phpclient Objective-C → ObjectiveCMIS ActiveCMIS CMISクライアントライブラリ Ruby → active_cmis 39
- 40. つくってあそぼ！ 実際につくってみるよ 40
- 41. やること OpenCMISライブラリを利用したクライアント側コードを書く Alfresco（CMIS Server）のリポジトリを参照し、データを表示する。 フォルダの作成もしてみる。 開発コード CMIS （AtomPub） Alfresco + (CMIS Server) CMIS I/F データ （WebScript） Apache Chemistry
- 43. プロジェクトの作成 Mavenプロジェクトを作り、pom.xmlを編集 <dependency> <groupId>org.apache.chemistry.opencmis</groupId> <artifactId>chemistry-opencmis-commons-impl</artifactId> <version>0.8.0</version> <optional>false</optional> </dependency> （中略） <dependency> <groupId>org.apache.chemistry.opencmis</groupId> <artifactId>chemistry-opencmis-client-bindings</artifactId> <version>0.8.0</version> <optional>false</optional> </dependency> 43
- 44. 接続 接続パラメータマップを用意 セッションを作成 SessionFactory sessionFactory = SessionFactoryImpl.newInstance(); Map<String, String> parameter = new HashMap<String, String>(); parameter.put(SessionParameter.USER, "admin"); parameter.put(SessionParameter.PASSWORD, "admin"); parameter.put(SessionParameter.ATOMPUB_URL, ALFRSCO_ATOMPUB_URL); parameter.put(SessionParameter.BINDING_TYPE, BindingType.ATOMPUB.value()); parameter.put(SessionParameter.REPOSITORY_ID, REPOSITORY_ID); Session session = sessionFactory.createSession(parameter); 44
- 45. フォルダ内容の表示 フォルダを取得後にgetChildren() getBaseTypeId()でFolder or Documentを判別 String indent = StringUtils.repeat("¥t", depth); for (Iterator<CmisObject> it = folder.getChildren().iterator(); it.hasNext();) { CmisObject o = it.next(); if (BaseTypeId.CMIS_DOCUMENT.equals(o.getBaseTypeId())) { System.out.println(indent.toString() + "[Docment] ” + o.getName()); } else if (BaseTypeId.CMIS_FOLDER.equals(o.getBaseTypeId())) { System.out.println(indent.toString() + "[Folder] “ + o.getName()); showFolderContents(++depth, (Folder) o); } } 45
- 46. フォルダの作成 パラメータマップを用意 オブジェクトタイプ（cmis:folder） フォルダ名 createFolder()でフォルダ作成 Map<String, String> props = new HashMap<String, String>(); props.put(PropertyIds.OBJECT_TYPE_ID, "cmis:folder"); props.put(PropertyIds.NAME, name); Folder newFolder = folder.createFolder(props); return newFolder; 46
- 48. ActiveCMISを利用したUI 48
- 50. 自作のI/Fで遊ぶ
- 51. つくってあそぼ２ 用意されてるI/Fだけじゃ物足りない そこでWebScript自作 JavaScriptベース：簡易的に作る場合 Javaベース：作り込む場合 この後に及んで HelloWorld 51
- 52. HelloWorld WebScript DescriptionXMLファイル: helloworld.get.desc.xml --- <webscript> <shortname>Hello World</shortname> <description>ようこそ世界</description> <url>/helloworld?to={name?}</url> <url>/hello/world?to={name?}</url> <format default="html">extension</format> <authentication>user</authentication> </webscript> --- ファイル命名規則：<serviceId>.<httpMethod>.desc.xml 52
- 53. HelloWorld WebScript Jsファイル: helloworld.get.js --- model.toWho = (args.to != null) ? args.to : person.properties.userName; --- ファイル命名規則：<serviceId>.<httpMethod>.js 53
- 54. HelloWorld WebScript FTLファイル: helloworld.get.html.ftl --- <html> <body> At ${date?datetime}, ${person.properties.userName} says hello to ${toWho?html} </body> </html> --- ファイル命名規則：<serviceId>.<httpMethod>.<format>.ftl 54
- 55. HelloWorld WebScript helloworld.get.desc.xml helloworld.get.js helloworld.get.html.ftl を、/Company Home/Data Dictionary/Web Scripts/org/alfresco/jjugに配置。 http://localhost:8080/alfresco/service/helloworld?to =jjug => 2013/03/26 22:13:48 に admin さんが jjug さんにこ んにちわ。 55
- 57. Inside Alfresco 57
- 58. アプリケーションサーバ内をくわしくみてみる Foundation Services Node Search Dictionary Authentication ... Service Service Service Service Repository Implementation Component Component Component Component ... A B C D Spring Framework
- 60. Repository Implementation xxxComponent (Impl) という名前をもつ。 SpringによりFoundation Servicesにインジェ クションされ、実行される。 カスタマイズ時にこれを直接使うことはあまり 無いが、Alfrescoにより利用されるプロダクト を置換できる。 ここからSolr, iBatis等が使われることになる。
- 61. つまり、どんなことができるの？ 機能の置換、追加 Foundation Services Node Custom Search Dictionary Authentication ... Service Service Service Service Repository Implementation Component Component Component Custom ... A B C Component Spring Framework 61
- 62. プロトコルについても同様 OS WebDAV FTP CMIS File System Client Client Client Server Protocol CIFS WebDAV FTP CMIS ... Foundation Services Node Search Dictionary Authentication ... Service Service Service Service
- 63. まとめ 63
- 64. すぎもと x ECM x Alfresco すぎもと 普段はRedmine使ってるけどTrac本書きました（二回目） ECM 現時点では利便性と乖離があるかも 企業レベルでは重要 溝を埋めるものがあれば良いよね → Alfrescoはどうですか(>_<) おもちゃとしてのAlfresco≒基盤としてのAlfresco 既存I/Fだけでも遊べる I/Fを自作しても遊べる なんだったら内部のコンポーネントとかも作って遊べる 64