旅行講座:教科書サンプル - 旅を手配する / 講師 : 斎藤篤 - 旅の設計図会
- 2. 旅の e-ラーニング講座
旅の設計図会
Tour Operator1
(旅行業界では通称ツアオペと呼ばれています。以下この講座では
Tour Operator と記します)は手配代行業者で、日本の旅行会社は、直接にサービスの
提供者とやりとりすることはなく、現地の Tour Operator とやり取りします。
つまり、Tour Operator は日本の旅行会社からの注文に従って、現地の車、ガイド、
入場券、切符類、レストラン、ホテルの予約をして料金を立て替えて支払ってくれる
手配の代理業者です。
現地の Tour Operator(Local Tour Operator) は多くの会社が、日本での取引が
円滑 に、漏れなくなされるよう、日本に自社の子会社/連絡事務所とか、日本での代理店
をおいて窓口業務にあたらせています。勿論、日本が本社で海外に Tour Operator の
子会社あるいは代理店をおいている会社もあります。
2.オーダー・メイドのフロー
旅行会社を通じて手配をすると、下図のように手配の相談から始まって、費用の見積り、
発注、手配の結果報告、最後に支払いなどの順に進んでいきます。
①まず A さんご夫妻は旅行会社 X 社を訪問して、
計画内容の分析をして貰い、わざわざ手配をしなくても現地で自分達でも出発前
あるいは現地で十分に対応できることがあるかどうか、所要時間や時間配分の内容
に問題点、再考すべき点がないかどうか、現地で得られるサービスの質などを
アドバイスして貰い、発注内容を固めます。
②最初は当初の計画で見積もりをしてもらい、その内容を見て更に発注内容を検討して
から最終的な手配の発注内容を決めます。見積もりは現地に問い合わせることが
多いので時間がかかります。
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Tour Operator はもともと航空券以外の旅行サービスに特化していたために、地上部分の手配業者という
意味合いから Land Operator とも呼ばれます。また、米国ではお客様を迎えるサービスという意味から
Receptive Service とも呼ばれます。