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BOSE Marketing Strategy
- 1. Better Sound Through Research
Better Marketing Capability
through Research of BOSE’s
Strategy and Reality
岩本 進也
- 3. Better Sound Through Research
活動目的
オーディオ市場におけるマーケティング戦略の鍵の抽出
背景
オーディオ市場は、低価格化・縮小
日本のオーディオメーカーは苦戦
アメリカのBOSE社は、 2 桁の売上成長。
本パッケージは、BOSE社のオーディオ製品を中心に
市場と消費者の調査・分析の結果をまとめたものである
はじめにはじめに
- 4. Better Sound Through Research
そこでそこで……課題設定課題設定
市場のニーズは?市場のセグメントの分かれ方
は?
(価格、音質、機能、デザイン、ブランド、 etc. )
消費者の実態は?
市場からのブランド評価の現状は?
BOSEの音質の実力は?
BOSEの音をぶつけたときの消費者の反応は?BOSEに対す
る評価は上がるのか?
BOSE、他のオーディオメーカー、マーケティ
ングに携わる者一般にとって、学ぶべき鍵を抽出
したい
- 5. Better Sound Through Research
とはBOSE社 ?とはBOSE社 ?
ヘッドホン オーディオ
ホームシアター
Lifestyle® LS-35
¥398,000
3 ・ 2 ・ 1GS
¥179,800
Lifestyle® LS-18
¥248,000
WaveRadi
o
69,800
QuietComfort2
39,800
アメリカ ボストンに を く のオーディオ メ・ 本社 置 未上場 ・
ーカー
売上$1.6bn(1800億円)
- 7. Better Sound Through Research
は にいたるまでどこで モBOSE製品 購入 「は にいたるまでどこで モBOSE製品 購入 「
レ る」 ?レ る」 ?
被験者
16 人
らな知
い
3 人 情報収集しな
い
10 人
わない買
2 人 った買
1 人
10
0%
1
9%
63%
12%
6%
イメージ
1. 音が良い
2. ロゴを知ってい
る
3. カーオーディオ
メーカーでしょ
?
4. 友人が持ってい
た
は く されている が、BOSE 「広 認知 」
のためのアクションをとっていない「購入 」
- 8. Better Sound Through Research
オーディオ の製品 購入価格調査(オーディオ の製品 購入価格調査( 2020 人)人)
1010 %%
1515 %%
7575 %%
メインで うオーディオ の で けると使 製品 価格 分
は きくに市場 大 3層
低価格層
プレミアム
層
プレミアム高
層
- 5 万
円
10 万円
+
5-10 万
円
購入価
格
- 9. Better Sound Through Research
オーディオ の製品 購買要因(オーディオ の製品 購買要因( 2020 人)人)
価格価格
(( 33 人)人)
(15(15 人人 ))
0
デザイデザイ
ンン
量販量販
店店
7人8 人
機能機能
4人
コ口コ口
ミミ
音質音質
0 1人
(( 22 人)人)
7人 3人
0 0
0
02 人 2 人 2 人
2 人1人 1人
セグメントごとに はパターン各 購買要因 化
複数解答可
プレミア高プレミア高
ムム
プレミアプレミア
ムム
低価格低価格
- 10. Better Sound Through Research
オーディオ の製品 情報収集方法(オーディオ の製品 情報収集方法( 2020 人)人)
のみ店頭比較のみ店頭比較
の店員 説明の店員 説明
カタログカタログ
インターネットインターネット
音楽専門誌音楽専門誌
の友人 評判の友人 評判
視聴視聴
10
6
4
3
1
店頭
店頭
以外
2
1
2
1
1
22
複数解答可
もセグメント にパターン情報収集方法 毎 化
プレミア高プレミア高
ムム
プレミアプレミア
ムム
低価格低価格
- 11. Better Sound Through Research
のコンジョイント視聴前 分析(のコンジョイント視聴前 分析( 1111 人)人)
属性: ブランド セッティング 音 操作 機能 価格
プレミア高プレミア高
ムム
プレミアプレミア
ムム
低価低価
格格
コンジョイント も の分析 同様 結果
2 人 4人 5 人
+ 音
ブラ価格 +
ンド
+ 音
重
要
度
(
%
)
70
%
40
%
15
%
- 13. Better Sound Through Research
のプレミアムBOSE製品 視聴前後 変化 のプレミアムBOSE製品 視聴前後 変化
のブランド はBOSE 価値
ブラインド すると する にある比較視聴 低下 傾向
視聴後の変化率視聴後の変化率
QCQC
11人11人
WaveRadioWaveRadio
11人11人
LSLS -- 25,32125,321
4人4人
LSLS -- 3535
11人11人
45
0%
0
+ 3 万
円
0
-
20 %
+3
%
-
120 %
+ 1 万
円
-2千円
+ 4 万
円
視聴前のブランド価視聴前のブランド価
値値
ブラインドブラインド
ブラインドブラインド
ブラインド非ブラインド非
ブラインド非ブラインド非
- 14. Better Sound Through Research
ホームシアター とのプレミアム他社製品 価値比ホームシアター とのプレミアム他社製品 価値比
較較
BOSEBOSE メーカー音響メーカー音響 メーカー家電メーカー家電ソニーソニー
+ 3 万
円
ー 2万
円
0
のブランド はもとより いBOSE 価値 高
は のイメージがすでにあるのかBOSE 実力相応
視聴前視聴前
視聴後視聴後
- 15. Better Sound Through Research
ホームシアター のプレミア視聴前後 被験者毎ホームシアター のプレミア視聴前後 被験者毎
ム変化ム変化
ボーズのプレミアムは で試聴前後
くなった もいれば くなった高 人(7人) 低 人(4人)
もいた
視聴後のプレミアム変化視聴後のプレミアム変化
率率
視聴前のBOSEブランド価視聴前のBOSEブランド価
値値
ブランド価値ブランド価値
++++++
0-600 % +600 %0 20万円ー 5 万
円
被
験
者
十
一
人
- 16. Better Sound Through Research
ヘッドフォン ブラインドテスト視聴実験(非 )ヘッドフォン ブラインドテスト視聴実験(非 )
BOSE(QC) 4 万円 AT( 5 千円) Sony(
3千円) BS( 1 万円)
評
価
価
格
(
万
円
)
4
2
3
1
い 悪 普通
い良
4321
実際価格(万円)音質
評価価格 vs 評価価格 vs
音質音質
評価価格 vs 実際評価価格 vs 実際
価格価格
の 、 は に いBOSE 音質 消費者評価価格 相対的 高
しかし、 の は の をはるかに る実際 価格 消費者 評価 上回
- 17. Better Sound Through Research
ブラインド テスト の視聴 裸 音質調査ブラインド テスト の視聴 裸 音質調査
パ
ナ
ソ
ニ
ッ
ク
オ
ン
キ
ョー
ヤ
マ
ハ
B
O
S
E
の
音
質
得
点
い
良
い
悪
L
I
N
N
B
O
S
E
3
2
1
B
O
S
E
L
S
‐
2
5
ブラインドテストでも、 の の さは めらBOSE 音 良 認
れた
ラジカセ得票数ラジカセ得票数 ホームシアター得票ホームシアター得票
数数
- 18. Better Sound Through Research
ミニコンポ ラジカセ ブラインド・ 製品 視聴価ミニコンポ ラジカセ ブラインド・ 製品 視聴価
格調査格調査
被
験
者
二
十
人
オンキョー ヤマハ
パナソニック
BOSE
WaveRadio
5 10
15
5 10
15 万円
に す の は いBOSE 対 消費者 評価価格 高
しかし、 販売価格 > 評価価格
いと う 、 いと う を グラフ は の安 思 金額 高 思 金額 横棒 化 縦棒 実際 販売価
格
- 19. Better Sound Through Research
ホームシアター ブラインド製品 視聴価格調査ホームシアター ブラインド製品 視聴価格調査
BOSE LS25LINN BOSE 3.2.1
実際価格
被
験
者
十
一
人
20 40
60
20 40
60
20 40 6
0 万円
に しては と3・2・1 関 実際価格 近接
いと う 、 いと う を グラフ は の安 思 金額 高 思 金額 横棒 化 縦棒 実際 販売価
格
- 20. Better Sound Through Research
BOSE製品視聴後 評価価格調査 BOSE製品視聴後 評価価格調査
8% 35% 7%
0% 25% 42
%
36
%
現在価格
20%
価格↓20%
潜在需要
Quiet ComfortWave Radio 3.2.1. LS25
は すぎる現在価格 高
価格↓50% + 42%
を げると が がる価格 下 対象層 広
が の パーセントであること を購入者 購買層 数 (推計)
すると のプライスで を すべきでは考慮 現在 対象層 開拓
ないか?
- 22. Better Sound Through Research
の 調査 KEY FINDINGSの 調査 KEY FINDINGS
BOSEブランドのプレミアム価値について
もともとプレミアム価値が認められていた
視聴後はそのプレミアム価値が若干低下
BOSEは実力相応のイメージをすでに樹立しているのではない
か
BOSE製品の音質の実力について
今回の調査でBOSEの音質は認められた
音質に対して、消費者はプレミアムを感じている
BOSEの販売価格 > 平均的な消費者の評価価格
競合他社製品の実力について
価格対比の音質はBOSE製品以上
販売価格以上にプレミアムを感じている消費者もいる
低価格化が行き過ぎたのではないだろうか
- 23. Better Sound Through Research
のマーケティング のBOSE 策 評価のマーケティング のBOSE 策 評価
BOSEのポジショニング
7~9割の消費者は、BOSEでなくても良い、と判断する
1~3割の層からは、購買対象となりそうである
1~3割という数字は、現在の普及率を上回っている
BOSEのとるべき戦略は、
(1) プライシングを下げて層を広げる → ×
(2) 高プレミアム層(プレミアム層)1~3割に注力する → ○
(3) 視聴の機会を増やすべき。特に「比較視聴されない」状況で →
○
の の は、BOSE 現在 戦略
ね の に っているのではないか概 以上 方向 沿