オンライン音声ソリューションメーカSUZISOFTのシンスンウン社長が語る "2013年韓国のアクセシビリティの状況と アクセシビリティを巡って最近起きた訴訟と示唆点"

1. 韓国において
Web アクセシビリティの動向及び示唆
2013. 01.25

2. 障害者差別禁止法 - 電子情報 -
2008 年 4 月 11 日

3. 障害者差別禁止及び権利救済に関する法律 -Web アクセシビリティ
法律案 主な条項 備考
第 20 条 1 項 20 条 ( 情報アクセスでの差別禁止 )
① 私法人の公共機関 ( 以下、本条で「個人など」という ) は障害者が電子情報及び非電子情報を利
用してそれにアクセスすることにおいて障害を理由として第 4 条第 1 項第 1 号及び第 2 号で禁止し
た差別行為をしてはいけない。
第 21 条 21 条 ( 情報通信 · 意思の疎通での正当な便宜提供義務 )
1項 ① .. 略
該当行為者などが製作 · 配信する電子情報及び非電子情報に対して障害者が障害者でない人と同じ
くアクセス · 利用できるように手話・文字など必要な手段を提供しなければならない。
第5条 第 5 条 ( 差別判断 ) ① 差別の原因が二つ以上でその主な原因が障害と認められる場合、その行為は
本法に従う差別とみなす。
② 本法を適用することにおいて差別有無を判断する時には障害者の本人の性別・障害のタイプ及び
程度、特性などを十分考えなければならない。
第 49 条 是正命令不履行、 3 千万ウォン以下の過料 ( 障差法第 50 条 )
第 50 条 差別行為が悪質な場合 ( 故意・持続 / 反復・報復などを考える )3 年以下の懲役又は 3 千万ウォン以
下の罰金を課する ( 障差法第 49 条 )

4. 障害者差別禁止法 ( 施行令 )
施行令 主な条項 備考
第 20 条 1 第 14 条 ( 情報通信 · 意思の疎通での正当な便宜提供の段階的範囲及び便宜の内容 )
項 ① 法第 21 条第 1 項の前端によって障害者がアクセス · 利用できるように手話・文字など必要な手
段を提供しなければならない行為者などの段階的範囲は別表 3 のとおりである。
② 法第 21 条第 1 項によって提供しなければならない必要な手段の詳しくは次の各号のとおりであ
る。
誰もが身体的・技術的条件に関わらずウェブサイトを経由して望むサービスを利用できるように
アクセシビリティが保障されるウェブサイト

5. 障害者差別禁止法 ( 施行令適用の段階的範囲 )
行為者 公共機関 教育機関 医療機関 福祉施設 文化芸術体育 民間事業場
・労働組合
1 年以内 (‘09) 公共機関 - 公私立特殊学 総合病院 - 社会福祉施設 従業員 300 人以
校 ( 社会福祉館な 上 - 人事・雇用
- 特殊学級が設 ど)
けられた学校 - 障害福祉施設
- 障害専門保育 ( 介護及びリハ
施設 ビリ施設など )
2 年以内 (‘10) - 国立文化芸術団
体
博物館・美術館
- 国立中央図書館
- 公共図書館
3 年以内 (‘11) - 国公立幼稚園 - 一般病院、歯 - 従業員 100~300
- 小・中・高・ 科、漢方病院 人
大学 ( 入院 30 人以
- 保育施設 (100 上)
人以上 )
4 年以内 (‘12) - 民間総合公演場
(1000 席以上 )
- 映画館 (300 席以
上)
5 年以内 (‘13) - 保育施設 (100 入院 30 人以下 - 体育関連行為者 - 全ての法人
人以下 ) 病院

6. Time Line

7. Time Line of web accessibility of Korea
- 09 年 12 月 22 日韓国型ウェブコンテンツアクセシビリティ指針 2.0 団
体標準が制定
- Web アクセシビリティ関連民間企業及び機関の登場
- アクセシビリティ領域の拡張 - 公認証明書、 e ラーニング、ソフト
ウェア、金融機関の自動化機器などでアクセシビリティ業務の拡大推
進
- 電子政府サイト及び基礎自治体のウェブアクセシビリティ改善を推進

8. Time Line of web accessibility of Korea
- 2010 年 12 月 31 日韓国型ウェブコンテンツアクセシビリティ指針 2.0
国家標準の改正 – 電波研究所
- 2010 年 W3C WAI WCAG 2.0 技術文書の翻訳
- 2010 年 12 月 23 日障害者ウェブコンテンツユーザビリティ指針の団体
標準を制定
- 2010 年 10 月米国 21 世紀通信及びビデオアクセシビリティ法の制定 :
スマートフォンなど携帯電話やテレビなど放送でのアクセシビリティ
遵守が義務付け (2013 年 10 月以降、制裁処理 )

9. Time Line of web accessibility of Korea
- 2011 年 9 月 22 日モバイルアプリケーション
アクセシビリティ指針を制定
- 2011 年 7 月 24 日「障害者・高齢者などの情
報アクセス及び利用便宜の増進のための指
針」改正を告示
- 2011 年は知識経済部で家電製品アクセシビ
リティ関連議論が開始

10. Time Line of web accessibility of Korea
- 2012 年 12 月 12 日家電製品アクセシビリティフォーラム創立 :
知識経済部と韓国電子情報通信産業振興会が障害者・高齢者のための
「家電アクセシビリティフォーラム」を創立
- 2012 年 5 月アンドロイドモバイルアプリアクセシビリティ点検マニュ
アル開発・普及 :
モバイルアクセシビリティの土台作り
- 2012 年 6 月放送通信委員会「障害者通信ガイドライン」発表 :
オンライン事業者のホームページ音声読み上げ支援強化条項などを含
める
- 民間企業の Web アクセシビリティ見直しの更なる努力 :
2013 年 4 月 11 日 全法人の Web アクセシビリティ義務付けに備えて更
なる努力

11. Time Line of web accessibility of Korea
- 韓国国内で初の Web アクセシビリティ関連訴訟提起
ソウル都市鉄道公社、大韓航空、韓電病院、ソウル障害者総合福祉館など交
通・医療・福祉機関の 4 ヶ所を相手に人当たり 500 万ウォンの損害賠償の請
求 (2012 年 11 月 30 日 )
- 放送局ウェブサイトの障害者便宜提供が不十分 - 国家人権委員会 Web アクセシ
ビリティ関連差別決定例 (2012 年 5 月 1 日 )
- 2012 年サムスン電子のマニュアル音声読み上げで提供してほしいとの視覚障
害者の要求が受け入れてサムスン電子の全製品に音声読み上げマニュアルの
提供を決定
- 2012 年ウェブアクセシビリティ模範例
ロンドンオリンピックウェブサイト、ソチオリンピックサイト
- 2012 年 8 月中国 Barrier-Free 指針発表でウェブアクセシビリティ義務付け

12. 示唆–ウェブアクセシビリティ訴訟及び市場反応
- 韓国の民間分野ウェブアクセシビリティ基盤は非常に脆弱な状態
- 初の訴訟 ( 参与連帯 + 障害者団体 ) 以降
 大規模の訴訟の恐れが高まる
- 大手企業、金融圏、などを中心に対応レベルに対する混雑
サムスン電子、国民銀行、新韓銀行、 KDB 生命保険、サムスン火災保
険など Web アクセシビリティ認証を取得
- ウェブアクセシビリティ認証機関の乱立様相
6 ヵ所認証機関 ( 公共 1 ヵ所、民間 5 ヵ所 )

13. 示唆–ウェブアクセシビリティ主な Player
2009 年初期、公共機関を対象に企業が乱立していたが一部業者に減少し
、現在再編成された民間プレイヤーが登場している推移
-ウェブアクセシビリティ認証機関
-ウェブアクセシビリティパブリッシング業者
-音声読み上げ支援サービス企業
-ウェブアクセシビリティ評価ツール、 CMS 、 Web Editor ソリューション
企業
-その他ウェブ標準ソリューションフォーラム企業

14. 示唆–スクリーンリーダーの限界
- PC 型スクリーンリーダー普及制限 : 視覚障害者用で開発、低視力障
害者・認知障害者・お年寄り・外国人などには使いにくい。
- スクリーンリーダーが対応できない多様な Web browsing Device の出現。
- キャプチャー ( 不正入会防止・セキュリティ特殊文字 ) 及びフラッシュ
アプリケーションなどのウェブページは読み取れない。
- 韓国国内の金融、ショッピングなど個人情報保護のためのキーボード
セキュリティ状態でウェブページの内容をスクリーンリーダーが読み
取れないトラブルあり。

15. 示唆–ウェブアクセシビリティ ROI 要確立
問題点 : 現在、韓国の企業及び機関は当面の法律上の制裁を避けるために消極的な対
応でアプローチ
Web アクセシビリティ改善がもたらす効果を最大化してこそ持続てきな企業及び機関
の参入効果がある。
-Web アクセシビリティ及び SEO 対策を共に施すオンラインマーケティング効果を最
大化
-Web アクセシビリティ及びウェブ標準 /N-Screen 戦略を共に進行重複投資を最小化
-オンライン音声読み上げ支援をもって Web アクセシビリティの対象者を拡張
 お年寄り、外国人など競争力ある新規顧客の確保
-Web アクセシビリティ企業及び機関のウェブサイトの競争力という要認識

16. Who am I?
講演者 通訳者
- 名前 : シン・スンウン (Shin Seoung Euon) - 名前 : 朴 世鎔 (Park Seyong)
- 現 ) オンライン音声ソリューション - 株式会社アセントネットワークス 代表取締役
- オンライン音声ソリューション
企業スジソフトマーケティング理事 VOICEMON ジャパン総代理店
- 現 ) 韓国ウェブ標準ソリューションフォーラム役員 -Contact : 03-5638-0103
- 現 ) 韓国ウェブアクセシビリティ評価院評価委員 sypark@ascentnet.co.jp
- 株式会社 SUZISOFT 代表取締役
( オンライン音声ソリューション VOICEMON 開発
元）
-Contact e-mail : toysun@suzisoft.com