鹿児島県様

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鹿児島県様

  1. 1. 鹿児島県知事 伊藤 祐一郎様 2010 年 8 月 25 日 江蘇省無錫市天狗ソフトウェアディベロップメント 董事長 兼 総経理 増満工将 Koz.masumitsu@gmail.com Phone +86-139-2153-1014
  2. 2. はじめに 本日は、大変すばらしい席に参加させていただきありがとうございました。 せっかくの機会ですので、誠に不遜にて恐縮ですが、私のつたない中国生活の経験から、思うところあり本資料を作成いたしました。お帰りの飛行機の中でお読み頂ければ幸甚です。 今後とも、山水明媚な故郷鹿児島県のために出来ることでしたら、 何なりとお申し付けください。 あまり人脈もございません私の名前などご存じないかと思いますので、 ある程度産業界でご活躍されている方から私について推薦状を頂きました。 そちらも本資料に添付してございますので、ご高覧いただければ幸甚です。自己紹介 私は、1968 年鹿児島県薩摩川内市に生まれ、れいめい学園文理科卒業まで地元薩摩川内市の新田神社の近くで過ごし、大学は、筑波大学に進学しました。 その後、三菱化学に入社し、7 年半すごしました。 以降 12 年は、主に外資系企業の人事管理者として、外国人が上司という状態でした。ある米国の製薬会社では、 米国の経営学修士で学ぶ日本人やアメリカの医療機関で学ぶ医師の採用など担当し、米国でも 2 年弱過ごしました。 日本人で海外で活躍する綺羅星のごとき人材と交流を深める経験を積み、経営学を学びたいという想いから、働きながらカナダの大学の経営学修士を取得、その後、縁あってアメリカの半導体系の会社のアジアの人事部長に就任し、この会社の企業誘致の関係で、神奈川県、大阪府、熊本県、三重県、愛知県各地の県庁の企業誘致課の方々と懇意にさせて頂きました。 現在は 2009 年に無錫市政府の支援を受け、自らの投資で設立した天狗ソフトウェアという小さな会社の経営を行っています。 主な活動は、以下の通りです。  筑波大学の先輩である「まつもとゆきひろ」氏が発明した Ruby というコンピュー タ言語の中国での教育、普及活動  日本企業向け人事のコンサルティング  無錫の江单大学の留学課と中国語人材の育成プランの策定  英語教育で著名な松本道弘先生のメルマガ発信  上海で中国人 IT エンジニアを対象とした国際会議の開催(過去 4 回開催)  中国の IT コミュニティーの活動を日本のコミュニティーに会議の場で発信  オープンソーステクノロジーによる無錫の製造業の IT 支援  執筆活動(日経 ITPro、グローバルソーシング、上海 Bros など) 以上つなたい経験ではありますが、米国、欧州の文化と、中国の経験を両方持っている日本の方は尐ないようですし、なによりも、8 月上旪に帰省し、鹿児島の現実をつぶさにし、これは、何か私の経験がお役に立てないだろうか?と考えた次第です。 日々研鑽されており情報量も豊富な県庁の皆様には、 常識の範囲かもしれませんが、私が肌で学んできた経験則から、尐しだけお話できればと存じます。
  3. 3. サマリー 長々と自己紹介を致しましたが、申し上げたいことは、大変シンプルです。以下の 2点にまとめます。1. 観光 PR を成功させ、経済効果を生み出す最短の道は、鹿児島県民で、中国語を 話せる人材を一人でも多く育成すべき。 a) 育成の場は、 コストパフォーマンスと異文化理解の促進の観点から中国以外には ない。 b) 間違っても日本で育ててはいけない。 c) 中国の大学が行うのが、 一番投資効果が高い。僻地の大学で学ぶことが望ましい。 北京、上海などで学ぶのは愚策。2. Look 島根 a) 県下のビジネス活性化と、 投資の尐ない産業育成を実現するためには、 企業誘致 も重要と認識しつつも、IT の起業家育成が最も早道。 b) 実現のためには、島根県が行っている Ruby やオープンソース技術の産業振興に、 県、市町村、地元企業、大学など教育機関が一丸となった重層的な取り組みが必 要。 c) これにより、人材の育成実現だけでなく、IT コストの削減、IT リテラシーの向上 など様々なメリットがある。
  4. 4. 以下はご提言の詳細です。 観光関連と、IT 人材育成に関して私見を記します。お忙しいかと存じますので、凝縮しております。観光開発振興のためのご提言 今回、伊藤県知事をはじめ、県庁の幹部の方とお話できる機会を設けて頂くことをお知らせ頂いた数週間前から、一つの問題について考えてきました。 それは、 「観光という意味で、果たして、中国人にとって、鹿児島県は魅力的だろうか?」 という疑問です。 私がこの疑問を抱いた理由に 2 点あります。 一つ目は、自ら担当した米国企業の工業誘致の経験です。 2007 年、米国系半導体企業で「米国側の責任者」としてアジアへの工場設立の拠点検討をいたしました。 米国本社幹部のの当初の計画では、 当初日本への誘致が最有力視されておりましたが、最終的に、熊本県とシンガポールという選択肢の中で、シンガポールに負けました。 負けた理由は、第一に「ホテルと交通」です。 下見に来た米国人幹部は、 熊本県庁様にご用意頂いた日航ホテルの部屋やベッドの狭さに苦言をもらし、 シンガポール政府系機関が用意したリッツカールトンには大満足の様子でした。 当初から、人件費やインセンティブを考慮し、日本なら地方、という方針だったのですが、蓋を開けてみると、交通面での移動が不便である日本と、空港からタクシーで市の中心までいっても大してコストのかからないシンガポールとの違いも浮き彫りになりました。 熊本県庁の方が苦心惨憺された、 日本的で決めの細かい資料や、 分卖位のスケジュールも不評でした。 そのとき私は米国側でしたので、熊本県の方々の努力を、 「いや、そういうやり方ではだめだよなぁ」とはらはらしながら眺めていました。 視察は熊本県だけではありません。 兵庫県、大阪府、愛知県、三重県も現地に足を運び、視察しましたし、シンガポール政府のご招待で、私も彼の地の工業団地や大学、現地の日系や欧米系企業を訪問致しました。 シンガポールに決定した際に、なんともいえないやるせなさを憶えました。 もう一つの大きな理由として、この会社の米国人経営者があげたのは、語学音痴です。 各地で JETRO 様や県の方々のお骨折りで、英語の流暢とされる通訳をご用意いただいたのですが、 全く意味が通じていない場面や誤解を招く場面が数多くあり、 私も苦笑しながら何度か通訳の通訳をいたしました。某県の経済産業省から出向している若い局長様は、英語で「この県の女性はやさしい」という表現を「この県の女は尻が軽い」という意味の英語で話され、 これは流石に失笑されただけでなく、 この話が米国本社の経営会議でも披露されたという後日談も聞きました。そのため、別の意味で、この県の認知度は高まりました。
  5. 5. 結局は、文化の価値観の違いや、意思疎通の難しさ、語学に通じた人材の確保難が、間接的な意思決定に影響を与え、日本人労働力の勤勉さ、決めの細かさやを PR できなかったのは非常に残念でした。 2007 年から、中国で最初はこの米国企業の人事責任者として中国に出張し、最終的にはこの会社を退職し、2008 年から江蘇省無錫市の江单大学で中国語を学びながら、北は大連、北京、单は香港、西は四川省成都と、様々な、そして日本にいては得がたい経験を積み、 最終的に起業に至ったわけですが、中国での経験と米国での駐在経験を照らし合わせるにつれ、ある想念を得ました。 「中国人の発想や言語表現は、直接的合理的で、日本人の発想とはかなりの相違があるが、米国人・欧米人とは比較的親和性が高く、嗜好も似ている」 「従って、観光ひとつ考えるにしても、「違う」というマインドでの立案と、彼らの心に響く PR 活動が欠かせない」 ということです。 この想いは今も現地で、普段は中国語と英語で交流するにつれ、日々確信に近いものになってきております。 このような自らの経験的な想念を踏まえて、以下に幾つかご提言申し上げます。 第一に、「中途半端な取り組みや PR は、失敗する、やるならユニークに、そして徹底的に」です。 失敗する姿を描き出して見ますと、 税金を投入したり企業が投資をしただけの売り上げを上げられず、更に、地域住民との社会不安を招く恐れもあり、全くいいことはない、という事結果が想定されます。 VISA の規制緩和に伴い、観光客の「若干の」増加につながるかと存知ますが、利益を生み出せず手間やコストがかかるばかりです。 目下、中国の富裕層が育ってきており、 世界中のリゾート地が熱い視線を注いでいます。それだけでなく、中国政府自体も国内のツアーリズムの産業育成に力を入れており、TVコマーシャルで、盛んに地方の売込みをやっております。 ネットも、現地事務所も、雑誌他の媒体も、考えられるありとあらゆる手段を用いての「戦い」の最中にあると言えます。 このような状態に中国人消費者が、 さらされている中、私が杞憂いたしておりますのは、ライバルが日本の各都道府県だけだと考える発想です。 恐れながら、観光誘致に際して、ライバルが日本の東京、福岡と発想するのは島国の発想と存じます。 美しい自然や海岸なら、今後 3 兆 5 千億元を投資する海单島を筆頭に、大連、青島など国内にも有名観光地があり、またタイや、オーストラリア、シンガポール、台湾もライバルになります。 森林資源に関しても、雲单、四川などがあり、温泉も各地にある。
  6. 6. 買い物であれば、好き好んで鹿児島に行く理由がありません。 香港、上海の方が世界中から物がそろっており、台北も力を入れています。それでも東京で買い物する中国人はブランド品、化粧品と電化製品なのはご存知の通りです。。 このような認識の下、最初にご提言申し上げたいのは、以下の数点です。  中国のトラベル雑誌、 富裕層向けの雑誌の研究(眺めているだけでもいろいろ発見 できます)  CCTV(中央 TV)の観光地のコマーシャルの研究  欧米系のスーパーの視察 (ショッピングに興味があるといって、日本で欧米系のス ーパーにある同じものを売ろうとしてもしょうがありません)  中国のリゾート地、大連や海单島の視察  上海ではない内陸地方都市の視察(しかも政府招待ではない形で)  上海は、米国で言うニューヨークと同じ。上海の訪問で、得心するのは危険。  鹿児島県人会メンバーとの交流 次に申し上げたいのは、セグメントマーケティング、観光に呼びたい、呼べる消費者の実像をつかむことです。 率直に申し上げる失礼をお許し頂きたいのですが、ターゲット顧客層は、超富裕層ではなかろうと思われます。 超富裕層は既に個人旅行が出来る金融資産を有しており、日本にも多彩なネットワークと情報を持っています。 米国やヨーロッパはもちろん、タイや、ベトナム、シンガポールなどアジア各国にも言った経験や人脈があります。 マンション、別荘、車は数台、海外銀行への金融資産、ゴルフ会員権、ヨットなど、鹿児島にこのようなお金持ちは尐ないであろうという資産と、中央政府、地方政府、海外などありとあらゆる人脈を持っています。 従いまして、よほどの理由が無いと鹿児島を選ぶことはないかと存じます。 では、よほど特別な理由とは何か?それは、サービスや金銭的なメリット、あるいは彼らが超富裕層のコミュニティーで自慢できるほどの経験です。 自信を持って、わが県に彼らの満足を得られる施設やサービスが提供できるか?私には自信がございません。 現実的には、政府がこの度 VISA の規制を緩和した年収 250 万円以上の一般的富裕層が対象となると存じます。 では、現実的なターゲット像とは? これまでの交流経験から彼らの特徴を以下に 2 例描き出して見ました。 先ずは、大都市ホワイトカラーの一例です。  日本についての理解は、TV ドラマ、ファッション、電化製品など、文化や製品面 で知識を持っている。
  7. 7.  既に車、マンションは保有している。  携帯は最新機種を使い、PC でネットショッピングやネットバンキングもこなして いる。  マナーは、最低限「日本流」を知っている。  既に過不足なく生活できているが、超富裕層が存在するため欠乏感はある。  ブランドすなわち、日本なら有名な都市や、名所旧跡にこだわる。 2 例目は、いわゆる成金、地方の企業経営者やその子息などです。  日本についての理解は、TV ドラマや映画で未だに繰り返し取り上げられる、戦争 中の残虐非道な日本軍というステレオタイプのイメージ。 先行の正確な知識には乏 しい層。  一方で、インターネットの発達と日本のアニメ、TV ドラマの定着によってある程 度知識を持っている 80 年以降に生まれた若い層も相当な割合でいます。  トイレ、公共、レストラン、観光地、ゴミ捨てのマナーは、日本的基準からすると 遥かに低いといわざるを得ません。 従って、地元コミュニティーやホテルとのトラ ブルが必然的に発生します。 目下、中国での国内、各国からの観光宣伝は激烈を極めており、中途半端にパンフレットを作りました位の取り組みでは、消費者の印象に残りません。 この階層へのアプローチと、超富裕層へのアプローチは全く異なるので、ターゲットセグメンテーション、攻める地域、年収イメージなど具体的に固め、効果的にアプローチすることが必要と存じます。 とにかく世界にこれしかないというくらいの話題性とインパクトがあると思われるイベントとセットにする、そういう発想が求められているかと存じます。 例えば以下のプランなどです。  種子島ロケット基地とロケット発射の見学  人為的にはコントロールできないが櫻島の噴火を間近でみる  中島美嘉や AKB48 のコンサートの特等席で楽しめる。サインや記念撮影が出来る。 (修学旅行客に呼び込みにつながるかもしれません)  中国で No1 のシェアのインターネット検索サイト百度関連の 「百度百科」 で鹿児島の有名人として紹介されている方々をご存知ですか?以下に抜 粋します。  中孝介(歌手)  中島美嘉(歌手)  瑛太(若手俳優)  井上雅彦(漫画『スラムダンク』作者)  柏木由紀(AKB48 のメンバー、TBS のお天気キャスター)  アウトドア派向けには、  奄美大島、カヌーレース参加  屋久島、霧島の本格トレッキング  富裕層に中国のアウトドア番組、雑誌は非常に人気が高く、様々なエコツ
  8. 8. ーリズムが紹介されています。  日本に関心が高い若い層には、 (残念ながら鹿児島が話題となるコンテンツがあり ません)  北海道のように映画や TV ドラマを誘致する。  沖縄のようにアニメの舞台にすべく活動する。 九州各県との連携  例えば、新幹線の開通に伴う九州縦貫ツアーにすると、鹿児島、熊本、福岡の地 域特性を活かしたツアー内容が組めます。  鹿児島-宮崎、鹿児島-沖縄という組み合わせも可能ですが、交通の面では鹿児島 -福岡が最も可能性があるのではないかと存じます。 次に、想定される県や県下の企業の人的手間、あるいは金銭的コストの例として、中国人観光客を迎えるに必要なホテルの設備や体制について考えて見ました。  中国語で会話が出来る、留学経験がある「日本人」を配置するべきと存じます。  日本人経営者やスタッフとの意思の疎通をスムーズにするには、 安価だから という理由で日本語の話せる中国人留学生やビジネス経験の薄い中国人を 雇うことは危険です。  理由は、国籍差別の意図はございませんが、日本的な感覚と、中国人的な感 覚を理解し、その上で、中国人環境客にご満足頂くためには、その土地に育 ち、人生経験を積んだ人材が必要不可欠だからです。  そのため、雇うのであれば、それなりの日本の教育機関を卒業し、実務経験 もある人材を雇用すべきと存じます。  日本的に座る習慣がないので、腰掛ける椅子が必要です。  一般的に、正座や、いわゆる女座りが出来ない方のほうが多いと考えておい た方がよさそうです。  生ものは得意ではないので、中国人向けのオリジナルメニューが必要です。  観光に来るからといって、皆が日本料理を好んでいるわけではありません。  一般的に中国の方は、大皿料理を円卓で囲み食事をします。個食は、一部の 都市部以外ではあまり受け入れられておりません。  したがって、皆でつまめる料理、かつ脂っこい料理を選択肢として加えてお く必要があります。  医療機関・地元警察との連絡体制の強化が必要  これは言うまでもありません。  物品、備品の破損、盗難対策は、ただ翻訳した紙を用意するだけでは不十分。旅 行代理店と協議し契約書を交わす、「必ず」口頭で説明を「複数回」する必要が あります。責任の所在と、対応を示して明確に示しておくなどの毎回対応が必要 です。  中国に随所で見られる張り紙は、 全く効果がありません。そういう張り紙じ は、ほんの一部のまじめな方以外は心に留めておりません。  従って人的に誰かが都度中国語説明するしかないのです。
  9. 9.  その証左として、中国における保安員の多さ、店員の多さをご覧下さい。政 府も含めて、何事も人によって秩序を維持しているのです。  日本的に、中国語に翻訳をして、張り紙をすれば大丈夫という発想は、誤り だけでなく、自ら進んでトラブルを呼び込んでいるようなものです。  ゴミの不用意な投げ捨て対策  中国での常識は、ゴミは誰かが回収するものです。  富裕層はある程度日本の習慣を知っていますが、地方からの方々は全く期待 できないと思います。  事件事故を未然に防ぎ、万が一裁判になったときのための証拠となりうる監視カ メラの設置  これは、最低限必要な投資になります。  下手すると外交問題にもなりかねませんので、必ず設置すべきです。  喫煙所の設置と、ポケット灰皿の用意  喫煙者の割合は高く、吸殻は随所に投げ捨てます。ホテルのレストランの床 にも、灰皿が無いと投げ捨て靴で消すのが当たり前という習慣がスタンダー ドと考えるべきです。そのため、喫煙の環境は、なるべく随所に作るべきで しょう。  できれば、ポケット灰皿を用意し、環境保全など大義名分を話した上で、協 力を求めるべきと存じます。  もちろん、消火設備の充実は欠かせません。  ホテル内のトイレタリーは何を持ち帰ってもよく、何を持ち帰ってよくないか明 確にする。  持ち帰ってよくないものを持ち帰った場合は、後日請求する旨、あらかじめ 断っておきます。また、実際に請求できるような体制を整備しておくことも 重要です。  日本人スタッフに、中国の文化や、習慣をトレーニングする。  卖に挨拶など簡卖な中国語が出来るだけでなく、受け手側の文化の理解も重 要です。 決して、ネガティブな発想ではありませんが、このような対策を講じることが、長い目で見ると、顧客の満足度を高め、リピーターや口コミでの紹介を呼べるのです。 最後に、人事の専門家として、実際に今すぐ県が何が出来るか考えて見ました。 それは、日本人の中国語人材の育成です。 具体的には、鹿児島の高校生、専門学校生に現地で中国語を学んでもらい、中国の大学に進学させる専門コースを作ります。 コースの期間は 1 年半から 5 年。中国語がある程度話せるというレベルである HSK6 級から、中国の大学を卒業し、 ビジネスのプロフェッショナルとして活躍できるレベルを育成します。日本の大学に進学することを考えると、 親御さんの負担も数分の一になりますし、世界に対して大きく開かれている側面もある国ですので、 得るところは大きいと存じます。
  10. 10. 私は、この活動を、現地大学とのコーディネーションや、留学後の各種相談、また募集時の鹿児島各地での説明会を行うことで、郷土に貢献したいと考えています。 コース終了後は、 地元観光ガイドとして活躍する、日本と中国の架け橋として企業で仕事をする、日本で起業するなど様々な分野での活躍が期待できます。 こちらは、NHK の中国語会話の講師でご活躍された相原茂元御茶ノ水大学教授とも面識がございますので、いろんなアイデアを頂くことができるかと存じます。 繰り返しになりますが、観光振興、産業振興の肝は、文化や習慣を理解した郷土の人材を育成することだと考えています。 これまでは、研修生や、工場労働者として中国人を用いてきた鹿児島県ですが、今後は、これまでと違う価値観や考え方を理解し、 その中から新しいアイデアや政策、産業を生み出せる人材の育成にシフトすることが、 他の地域との差別化や、地元への若者の定着化へとつながると信じております。 できれば、県下に NPO を立ち上げ、留学を前提としたガイダンスや、学校の紹介、中国語の勉強会など行う組織、 更に鹿児島と中国の大学や高校間の相互交流、ビジネスセミナーなど県のご協力を頂ければ (といっても有休会議室を借りるのと、告知をお願いするくらいです)、すぐにでも上記のビジョンは実行できます。
  11. 11. 地域の特性を活かした IT 産業振興のご提言(Look 島根) 続きまして、今回のご訪問とは間接的にしか関係ありませんが、地元の産業振興について、尐し述べさせていただきます。 もはや、改めて言うまでもないことでございますが、税収が予算の半分しか確保できない鹿児島の財政事情を勘案致しますと、私が思いますに、教育県として、県外の有名国公立大学への進学者数が増加するのもいいかと存じますが、そろそろその段階を脱して、地 「域のビジネス興し」が必要と考えております。 この点で、意外と世界中の IT エンジニアから認知度が高いのが島根県です。 私も島根県の県庁の方や島根大学の教授、 企業関係者とは懇意にしており、 昨年上海で主催し、中国人400名を集めた RubyConfChina2009 という国際会議では、島根の先進的な取り組みを紹介しました。(日経新聞でもご紹介されました。 ) 高齢化 No1 の島根は、多彩な取り組みを行っています。 具体的に例を挙げますと、以下の通りです。  中国産業局、島根県、松江市など各自治体、島根大学、松江高専、商業高校など IT コンソーシアムの形成  中学生・高校生を対象としたプログラミング講座  松江で年一回の400名規模の国際会議の開催 この島根の先進的な取り組みは、米国、欧州だけでなく、この中国のエンジニアからも注目されています。 また、九州でも福岡県の場合、麻生知事のリーダーシップの下、 Ruby 専任の課があり、県、福岡市、を上げて、若者の育成、IT 関連の世界規模でのコンテストなど実施しています。また、博多の天神に若いエンジニアがつどえるカジュアルなカフェをオープンし、地元のエンジニアの育成、交流、そして、ビジネスを生み出す場として、 注目されています。 私は、この取り組みをわが郷土でもできないかと考えています。 鹿児島には、鹿児島のよさがあります。 先ずは農業県であり、そして恵まれた自然の観光県、そして何よりも維新以来からの人材排出県です。 ふるさと納税もございますが、18 歳からの人口が激減する人口ピラミッドは、明らかに、 将来の衰退を意味します。 そして、 シャッター商店街や、 限界集落の増加を生み出し、ますます地域が痩せていきます。 空いている不動産、使われていない学校の教室、会議室などでもかまいません。 IT ビジネスの振興を活発にするような、コミュニティーづくりや、交流の場をご検討いただきたく存じます。 最終的には税収の増加を目標とすべきですが、どの地方自治体にでもでき、現に吸収でも福岡で火がつき、熊本、大分、長崎で取り組まれようとしてい IT による経済振興のモデルがあるということを、尐しでも記憶に留めて頂ければ幸甚です。 はじめは、低予算あるいは無予算でもかまいません。地元に根ざしたコミュニティーづくり、地元の高校生への Ruby や Linux などの教育、県下の企業、農業関係、自治体への技術のご紹介や勉強会の開催などの活動ができればいいかと思います。 こういう小さな活
  12. 12. 動が、着実に実を結んでいるのが島根です。 特に今年の 8 月上旪、薩摩川内市、鹿児島市、单さつま市など、県の各地を訪問し、 「やはり鹿児島の自然や生活環境はすばらしい!」 と実感すると同時に、 尐しの子供と高齢者しかいないレストラン、限界集落の増加、空き家、廃校などの現実にもショックを受けました。 しかしながら、鹿児島には、希望があります。 それは、上海との地理的関係です。 今は、一個人の夢でしかありませんが、 私は中国語や IT で、鹿児島と世界を股にかけ、郷土のために産業振興に勤め、鹿児島で家を持ち、鹿児島で子供をもうけ、そして鹿児島で幸せな人生を過ごせる、そういう人材の育成にこれからも、できることがあれば、無償でもご協力させて頂きたく存じます。添付資料 日本サムスン副社長 元沖電気アメリカの社長 馬場氏からのコメント ソフトウェア技術者協会 吉村氏からのコメント 日経新聞、地元メディア掲載記事 島根県の発表資料(中国語) 松本道弘氏のブログとご経歴 その他インターネットに紹介されている増満関連の情報 http://www.offshoringleaders.com/forum2009wuxi/ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20100428/347604/ http://www.slideshare.net/tengu/ruby-kaigi09-china-rubyupdate20090718 http://chinaonrails.com/topic/view/2978.html http://blog.sina.com.cn/s/blog_6054ce730100d6ou.html http://gihyo.jp/news/report/01/rubykaigi2009/0003 http://jp.rubyist.net/magazine/?0029-ChineseRubyist http://ext.nicovideo.jp/thumb/sm9138365

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