現代的貨幣がかんたんにわかる!
- 18. ホレ (  ̄д ̄)ノ 日銀のバランスシート
発行銀行券、107兆円ほど(負債の部)
情報ソース:日本銀行
https://www.boj.or.jp/about/account/zai1905a.htm
- 37. ホレ (  ̄д ̄)ノ 例:三菱UFJ FGの連結B/S
(2019-03)
情報ソース:三菱UFJフィナンシャルグループ
https://www.mufg.jp/ir/fs/2018/
(負債の部)
預金
うち個人預金
うち法人等預金
…
- 48. ホレ (  ̄д ̄)ノ 例:三菱UFJ FGの連結B/S
(2019-03)
情報ソース:三菱UFJフィナンシャルグループ
https://www.mufg.jp/ir/fs/2018/
(資産の部)
貸出金
うち住宅ローン
うち国内法人貸出
…
Editor's Notes
- ほとんどの人のお金に対する理解は「古典的貨幣」
- 日常生活では「古典的貨幣」の理解でも困らない!
- でも経済や財政を考えるときに「古典的貨幣」だといろいろと困る!
- 現代的貨幣を理解してはじめて、次のようなことがわかってくる。
「国の借金」とは何か
何のために国債を発行してるか
国債を発行しすぎるとまずいのか
政府は収支を黒字にすべきなのか
税収とは財源なのか、税金とは何か
- では説明の前に…
超単純化!バランスシート
- バランスシートとは、ある時点の資産と負債の計上。
左側に資産を計上、右側に負債を計上。
- 貨幣(マネー)とは
- この紙切れの実態は…
- 日本銀行券とある。
- 実はこれ、日本銀行の負債証明書。借用書と呼ぶ人もいる。
- 現代的な貨幣は、誰かの負債のこと。
- ウィキペディアの貨幣の説明にも「負債の一形式」とある。現代的貨幣を理解してないと、この文の意味がさっぱりわからない。
- つまりはこういうこと。ほとんどの人や企業にとって現金は「資産」、それぞれのバランスシート上は左側にある。
- ところが、日本銀行にとって現金は負債!
発行した現金紙幣を負債に計上している。
- 本当に?
- はい、証拠。2018年度末時点の日銀のバランスシート。
「負債の部」に、しっかりと「発行銀行券」すなわち発行した現金紙幣が計上されている。100兆円程度の紙幣が出回っているわけ。
- 現金はゼロから資産と負債として生まれ、負債を日本銀行が計上し、資産を証明する紙幣が流通する貨幣(お金)。
- 現金に関するお話は以上!
- まあまあ。これからが面白くなる。
- いきなり、「銀行」について説明しよう。
- ほとんどの人は、銀行預金はお金(現金)を預けた記録だと思ってる。
- これ、古典的貨幣感
- これから説明する内容は、「銀行預金そのものが、現金とは別の貨幣」だということ。
- 個人や法人が銀行から1000万円借りるとする
- 最終的に契約できたとする。
あなたの預金口座に1000万円が振り込まれる。
- ここでクイズ!
銀行はこの1000万円を、どこから調達したのか?
- 私達の預けたお金から出してるんでしょ?
- はい、模範的な解答をありがとうございます!
- 残念ながら、これは不正解です。
- 答えは、銀行が自ら生み出したのです!
- あなたの口座残高に1000万円を加え、銀行の負債残高に1000万円加えて、おしまい。
- 預金はゼロから資産と負債として生まれ、負債を銀行が計上し、資産が預金口座に記録される貨幣(お金)。
これ、現金そっくりですよね。「貨幣」だからです。
- 銀行にとって預金は負債なんです!
発行した預金を負債に計上してるんです。
現金とそっくりですよね?
- 本当に?
- はい、証拠。例として、2018年度末時点の三菱UFJフィナンシャルグループのバランスシート。
「負債の部」に、しっかりと「預金」が計上されてます。
- 話を住宅ローンの話に戻します。
よく考えると、おかしくないですか?
- 1.銀行はお金を貸した方なのに、なぜ負債(借金?)を負うの? いつ逆転したの?
- 2.銀行だけ負債を負うのは、不利なのでは?
- 実は、借用書がからくり。
これ、実は「あなたが発行した、銀行のための『お金』」なんです!
- バランスシートで示します。借金前、関連する資産・負債は互いに何もない状況。
- ローンの決済後、預金は資産をあなたが受け取り、負債を銀行が担います。
同時に、ローンの負債をあなたが担い、資産である「貸出金」を銀行が得ます。
- つまり、たすき掛けで負債を「持ち合う」ことでローンは契約されます。
(もちろん、銀行の預金の負債より、あなたの負債の方がずっと利息が高いです。だから銀行はお金を貸すわけです。)
- ローンの決済後、預金は資産をあなたが受け取り、負債を銀行が担います。
同時に、ローンの負債をあなたが担い、資産である「貸出金」を銀行が得ます。
- つまりはこういうこと。「借入金」がいわゆる「ローン負債」。その反対側の資産である「貸出金」を銀行が手に入れます。
だからこそ、銀行は「預金」という負債を負うのです。借金直後は、どちらも資産的に「とんとん」。
- 本当に?
- はい、証拠。例として、2018年度末時点の三菱UFJフィナンシャルグループのバランスシート。前と同じ。
「資産の部」に、しっかりと「貸出金」が計上されいてます。
- 銀行のメインビジネスは、負債証明と引き換えに新たに預金という貨幣を発行して交換することです。
- 住宅ローンは、借りる本人が負債を担うある種の貨幣。
銀行は預金を発行して資産の部分を交換します。
- 小切手はあまり縁のない人も多いですが、ビジネスで支払いに使われたりします。小切手は、実は支払った人が自分の当座預金を担保に発行した負債証明、すなわち貨幣です。
- この他人の発行した負債証明でも、銀行は預金と交換してくれます。(不渡りでない限り…)
- そして現金紙幣…
- なんと驚くことなかれ!
日銀の負債証明である現金紙幣、これも銀行は預金を発行して交換します。
- 現金入金とはお金を預ける行為ではなく、日銀の負債証明と引き換えに新たに預金を発行してもらう行為なのです。
- ローンの決済後、預金は資産をあなたが受け取り、負債を銀行が担います。
同時に、ローンの負債をあなたが担い、資産である「貸出金」を銀行が得ます。
- 銀行からすると、どれも同じ業務なのです。
特に、お金を預かる業務と、お金を借す業務は、逆のビジネスだと思ってませんでしたか?実は同じなのです。
- 「銀行とは、顧客から預かったお金を高利で貸し付けることで儲ける商売」
- これは完全に事実と異なる、嘘/デマです。
こんなデタラメを未だに吹聴している『自称・知識人』は全力で非難していい。
- いきなり、「銀行」について説明しましょう。
- いきなり、「銀行」について説明しましょう。
- 銀行にとって預金は負債なんです!
発行した預金を負債に計上してるんです。
現金とそっくりですよね?
- 話を住宅ローンの話に戻します。
よく考えると、おかしくないですか?
- ローンの決済後、預金は資産をあなたが受け取り、負債を銀行が担います。
同時に、ローンの負債をあなたが担い、資産である「貸出金」を銀行が得ます。
- 話を住宅ローンの話に戻します。
よく考えると、おかしくないですか?
- 話を住宅ローンの話に戻します。
よく考えると、おかしくないですか?
- 預金はゼロから資産と負債として生まれ、負債を銀行が計上し、資産が預金口座に記録される貨幣(お金)。
これ、現金そっくりですよね。「貨幣」だからです。
- 現代的な貨幣は、誰かの負債のことなのです。