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デジタルサイネージの動向
- 9. 【参考】各種業界の動向 : 通信業界
通信業界
新たなネットワークの活用
デジタルサイネージ
光ファイバーやモバイル通信網など、デジタルネットワークが整備され、利用に関しても世界最先端で、さらにガラパゴスと揶揄されるほど高度に発達した
モバイル通信がサイネージと融合する環境が整備されている。
凸版、無線ネットワーク対応、インタラクティブ機能を備えたデジタルサイネージを開発 http://markezine.jp/article/detail/7499
今回発表されたデジタルサイネージは、高速ワイヤレスインターネットを利用したCM動画などの大容量コンテンツの配信、管理サーバを使った
配信スケジュールの一元管理が可能となっている。
FeliCaリーダー/ライターを接続すると、おサイフケータイをかざして来店ポイントを貯めたり、クーポンを取得できるほか、タッチパネルを使っ
て料理 レシピを表示させたり、買い物リストとあわせて携帯電話に送信することも可能。バーコードリーダーと組み合わせれば、商品の詳細
情報や関連情報の提供な ど、幅広いニーズに対応することができる。
← バーコードリーダと組み合わせて商品情報の表示も可能
アッカ、日立の「デジタルサイネージパック」に無線通信を提供 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080930/315746/
アッカ・ネットワークスは2008年9月30日、各種ディスプレイへ映像コンテンツを配信する「デジタルサイネージ」のオールインワンパッケージサービスとして日立製作所が販売する
「Media Space デジタルサイネージパック」に、モバイルデータ通信サービス「ACCA mobile(D)」を2008年10月1日より提供を開始すると発表した。「ACCA mobile(D)」は、NTT ドコモ
から卸電気通信役務によるFOMAサービスの提供を受けてアッカ・ネットワークスが提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)サービス。ベストエフォート方式でFOMAハイスピード対
応エリア内では、下り最大7.2Mb/s 上り最大384kb/sの高速データ通信サービスを利用できる。
日立製作所の「Media Space デジタルサイネージパック」は、ディスプレイとパソコン、専用スタンド、ネットワークルータやインターネット回線など、ハードやソフトウエア、さらには現地設
置作業や配信管理業務までをセットにしたオールインワンモデルのサービスである。このパッケージサービスに「ACCA mobile(D)」が加わることで、設置の容易性や機動性が加わる
としている。具体的には、モバイルデータ通信サービスがセットとなるのことで、有線の場合に必要なLAN ケーブルなどを引き回すことなくサイネージの設置が可能になる。このため、
店舗内のレイアウト変更などにも柔軟に対応できる。また、NTT ドコモFOMAを活用できるので、全国広域エリアで提供が可能となる。
高度に発達した日本のモバイル通信網と、それにまつわる各種機能との連携により、幅広いニーズや新たな利便性の創出が可能。
- 12. 各種ニュース記事など
「トレインチャンネル」に続き、「デジタルポスター」も
2009/6/30、 日経ビジネスONLINE http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090629/198867/?top
電車の車内に設置しているデジタルサイネージ(電子看板)、「トレインチャンネル」が順調に売り上げを伸ばしている。運営するジェイアール東日本企
画 (jeki)交通媒体本部媒体開発部部長の山本孝氏は、「サービス開始以来、毎年売り上げが増加している」と説明する。デジタルサイネージによる広
告売り上げをさらに伸ばすため、jekiは駅に注目し、デジタルサイネージの端末設置を積極的に進めている。
具体的には「デジタルポスター」と呼ぶ液晶ディスプレーを縦向けに設置したデジタルサイネージである。液晶ディスプレーは65インチを利用している。
2009年度中に倍増計画
現在はJR東日本(東日本旅客鉄道)の東京駅(京葉線連絡通路)、品川駅、横浜駅、五反田駅に設置・稼働している。7月1日には秋葉原駅や東京駅
(中央 通路)でも稼働させ、5駅6カ所で約40台のデジタルポスターを設置することになる。山本氏は、「デジタルポスターは2009年度中にさらに増やす
計画である。山手線の駅を中心に首都圏内で10カ所、100台の設置を予定している」と語る。
デジタルポスターは、動画を主体とするトレインチャンネルにない新たな試みに取り組んでいる。それはデジタルポスターのコンテンツを静止画にするこ
とと、設置場所の工夫で広告効果を上げようと志向していることである。静止画の採用について山本氏は、「デジタルポスターはトレインチャンネルのよう
に見る人が止まっていないことが多い。その状況で動画を流しても印象に残らない」と説明する。ただしそのまま通り過ぎる人もいる。そこで通行人に目
を向けてもらうために静止画の切り替え時にチャイム音を鳴らすことも一部で試行している。
設置場所の工夫とは、デジタルポスターを連続で見るような場所に設置していることだ。例えば東京駅京葉線連絡通路は直線の通路の中央部分に、
一定間隔でデジタルポスターが並んでいる。1つのデジタルポスターの静止画を見て少し進むと、また同じデジタルポスターの静止画が目に飛び込ん
でくるシカケに なっている。また、デジタルポスターを柱の複数面に設置することも試行している。例えば京葉線連絡通路の場合、四角い柱の2面にデ
ジタルポスターを設置している。京葉線のホームに向かう通行人と京葉線のホームから戻ってくる通行人で、見えるデジタルポスターを変えられるようにし
ている。 通常、サーバーの台数や通信回線の節約のため、インターネット経由で画像や動画を受け取るサーバーは1台として、そこに複数台の液晶
ディスプレーを接続し、同じ画像を表示する場合が多い。
通路だけでなく、改札にも設置
今はこうしたコンテンツの見せ方や設置場所を駅ごとにバラバラにしている。例えば五反田駅では、通路ではなく改札にデジタルポスターを設置してい
る。京葉線連絡通路のように連続性も持たせず、改札を出た瞬間に、目の前にデジタルポスターが見えるような位置に設置している。接地面も品川駅
では柱の4面すべてにデジタルポスターを設置している。
静止画の表示時間も東京駅や品川駅は1分だが、五反田駅は30秒で入れ替えている。広告の販売期間も、週単位で売る駅もあれば月単位で売る駅も
ある。こうした違いについて山本氏は、「わざと統一性を持たせていない。電車の車内とは違い、駅では成功事例がないため、何が正解かはまだ分から
ない。バリエーションを持たせて効果を検証していくことが大事だと考えている」と語る。
JR東日本、デジタルサイネージを推進
- 16. 主体 項目 種類 入力デバイス例 出力デバイス例
主観的(能動的)インタフェース 視覚 映像 カメラ ディスプレイ
テキスト スキャナー プリンタ
聴覚 音声 マイク スピーカー
触覚 さわる タッチパネル コントローラー
ふれる タブレット
キーボード
ボタン
嗅覚 におい - 香り発生器
味覚 あじ -
データ 意思表示 バーコード
個人識別 QRコード
赤外線
各種カード情報
各種生体認証
客観的(受動的)インタフェース 人の属性 存在有無 赤外線センサー
視聴有無 動線解析システム
性別 視聴者認識システム
年齢
身長
体重など
空間 位置 GPS
方向 加速度センサー
高さ
速さ
距離
時間 時刻 時計
間隔 タイマー
時間
環境 温度・湿度 各種センサー
天候
明るさ
騒音
大気成分など
物・サービス 在庫管理 各種外部システム
決済 データベース
情報提示
デー
タ
と
し
て
各
種
処
理
に
活
用
システム概要 : インターフェース、システム規模
種類 説明
タッチパネル
携帯電話関連 FeliCa(非接触ICカード)、赤外線通信、二次元バーコードなど
無線デバイス 非接触ICカード、WiFi、Bluetoothなど
バーコード 一次元、二次元、マーカーなど
ビデオカメラ 視聴者属性認識など
その他 香り、GPS、超指向性スピーカーなど
ディスプレイに指で直接触れるタイプの直観的なインタフェース。
パソコンのマウス操作と同等の機能を有する。
主観的(能動的)インタフェース 視聴者が自らの意思で発信する、あるいは認識することができるインタフェース
客観的(受動的)インタフェース 視聴者が自らの操作によらず自動的に入出力に利用されるインタフェース
コンテンツ連動インターフェース
システム規模 設置数量 ネットワーク機能
スタンドアローン 1台 なし
小規模システム 1~50台程度 あり
中規模システム 50~500台程度 複数拠点間ネットワーク
大規模システム 500~3000台 複数拠点間ネットワーク
超大規模システム 3000台以上 大規模ネットワーク環境
システム規模
インターフェイス
主なインターフェイス
•タッチパネル
•携帯電話 (FeloCa、赤外線通信、二次元バーコードなど)
•無線デバイス (交通、流通系ICカードなど)
•バーコード
•ビデオカメラ
•香り発生装置
•超指向性スピーカー
- 25. デジタルサイネージ指標ガイドライン - デジタルサイネージコンソーシアムより
デジタルサイネージ あらゆる場所で、ネットワークに接続したディスプレーなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステム
設置するポテンシャルを持つ場所・施設
デジタルサイネージの定義
今後、人が集積する様々な場所で展開されるであろうこのデジタルサイネージは、その表示やサービスにより、生活者の便益に寄与
するだけではなく、広告媒体として旧来の4マス媒体(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)に次ぐ新しいメディアとしても注目されている。
- 26. 設置場所
接触可能
人数
ニーズ
コンテンツ
の種類
1 交通 鉄道(車両・駅中)
空港・バスなど交通
ターミナル
2 流通・チェーンストア GMS・CVS・ファーストフード
複合商業施設など
3 特定施設 病院・美容院
フィットネス施設
教習所・銀行など
4 小売店舗 一般小売店舗
小規模商店など
5 ロードサイド 街・地下街
ロードサイドなど
※ニーズ:メディア接触者のニーズの強さ
※コンテンツの種類:広告以外の情報発信の多さ
◎ ○ △
○ ◎ ○
○ ◎ ◎
◎ ◎
◎ ○ ○
グループ
◎
デジタルサイネージ指標ガイドライン - デジタルサイネージコンソーシアムより
デジタルサイネージ指標の仮説
デジタルサイネージのタイプで広告型は、グループ1、3のように、必ずしもその場で訴求した
商品が売られていないロケーションを指す。広告型は露出効果をベースに、コミュニケーショ
ン効果(認知率、CMへの関心度、動画のインパクト、コンテンツ内容の面白さ、斬新さなど)
の+α効果を提示する。これを変数として考える。
広告型
販売促進型
グループ2、4など商品の近くにデジタルサイネージのロケーションがある場合であり、この販
売促進型では、実際の売上や利益増大効果を加味したものとしたい。
デジタルサイネージのグループ分類と特徴
- 30. 指標の視点 - デジタルサイネージコンソーシアム指標部会より
各グループの特徴と制約1
区分 特徴 制約特徴
1 交通 車内メディア 一定の滞留時間 表示が小さい
行き先情報がある 音声がない
利用者が多い
駅・待合所メディア 表示が大きい 滞留をさせない
利用者が多い 接触が短い
視聴態度がまちまち
2 流通・チェーンストア GMS・CVS 利用者が多い 設置場所の制約が多い
買い場に近い 滞留させない
コンテンツが少ない
3 特定施設 特定場所 滞留がある 利用者が限られる
インフォメーションが多い 裁量が少ない
視聴態度がよい
カテゴリーに特化
4 小売店舗 物販店舗 利用が特定される 利用者が少ない
GMS・CVSに準じる GMS・CVSに準じる
サービス提供店舗 利用が特定される 利用者が少ない
特定施設に準じる 特定施設に準じる
5 ロードサイド ロードサイド 利用者が多い 接触時間が短い
施設情報が豊富 利用者に目的がない
ランドマークになる
グループ
車両内はほとんどが均等にみたされていることが多い。
駅・待合所メディアはコンテンツをビジュアル重視にするか、または情報発信を強
化することが、媒体価値の上昇につながると考えられる。
GMS・CVSは接触人数要素とエモーションの要素の比重が高くなっており、イ
ンフォメーション・コンテンツ・タイミングを満たすことによって価値を高めることが
可能。
特定場所は総じて接触人数以外の要素は比較的強く持っているが、キーとなる
接触人数要素が弱いため、サーキュレーション以外の要素を高めてゆけるかが
価値向上のカギとなる。
小売店舗は物販型・サービス提供型に分類をされ、物販型はGMS・CVS/
サービス提供型は特定施設に準じる。
利用者が少ない、もしくは特定されること(circulation)を克服することが媒体価
値の向上につながる。
利用者は多く、わかりやすい施設・場所(circulation)になるが、回遊型で目的を
持たない多様な利用者が多いため、見てもらえる情報、コンテンツを強化するこ
とで媒体の価値向上をはかることが可能。
- 31. 指標の視点 - デジタルサイネージコンソーシアム指標部会より
各グループの特徴と制約2
区分 attitude information contents circulation timing emotion
1 交通 車内メディア ● ● ● ● ●
駅・待合所メディア ●
2 流通・チェーンストア GMS・CVS ● ●
3 特定施設 特定場所 ● ● ● ●
4 小売店舗 物販店舗 ●
サービス提供店舗 ●
5 ロードサイド ロードサイド ● ●
グループ
特徴
制約
区分 attitude information contents circulation timing emotion
1 交通 車内メディア ● ●
駅・待合所メディア ● ●
2 流通・チェーンストア GMS・CVS ● ● ● ●
3 特定施設 特定場所 ●
4 小売店舗 物販店舗 ●
サービス提供店舗 ●
5 ロードサイド ロードサイド ● ●
グループ
attitude 視聴態度 どんな状態で視聴しているか
information 情報 誘導やサービス・案内として視聴(生活)者に必要な情報
contents コンテンツ 表現の工夫・クリエイティビティ
circulation サーキュレーション どれくらい視聴しているか
timing タイミング 生活者の行動やタイムライン上を考慮した視聴接点づけ
emotion エモーション 生活者の媒体接触時の欲求・心理状態を把握した表現
制約